†ボンゴレ雲の守護者†雲雀さん(憑依)   作:ふぁもにか

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 どうも、ふぁもにかです。ここの所はセブンスドラゴンにどっぷり浸かっていました。いや、あのゲームは素晴らしいですよ。私の厨二心に見事にクリーンヒットしました。やはり王道なRPGには王道にふさわしい魅力があるということですね。この物語もそんな王道で盛り上がるストーリー展開の構築を目指して今後も頑張っていきたいのです。あ、ちなみに。セブンスドラゴンプレイ中の私の心境を以下に記しておきます。

セブンスドラゴン2020プレイ中のふぁもにか
「きゃー! ハッカーカッコいい! きゃああああああああ!(≧▽≦)」

セブンスドラゴン2020-Ⅱプレイ中のふぁもにか
「きゃー! アイドルきゃわいい! きゃああああああああ!(≧▽≦)」

セブンスドラゴンⅢプレイ中のふぁもにか
「きゃー! デュエリスト素敵! きゃあああああああああ!(≧▽≦)」



風紀44.†気力を振り絞って風紀を守ろう†

 

 

 ミルフィオーレの日本支部ことメローネ基地。その格納庫にて。

 第9ジラソーレ隊のCランク戦士のレシア・アルノルに強烈なトンファーの一撃を喰らわせた僕は、レシアが為すすべもなく落ちていった穴をじっと見つめる。僕が生み出した膨大な雲の炎により暴走した雲カバが生み出した穴に視線を注ぐ。

 

 

(レシアにトドメを刺しに行くべきだろうか……?)

 

 ただいま僕は頭を悩ませていた。先のレシアに喰らわせたトンファーの殴打は確かな手応えがあった。あれを喰らったレシアが未だピンピンしている、なんてことはないだろう。だけど、仮にもミルフィオーレのCランク戦士だ。今のでレシアが死んだと判断するのはあまりに都合のよい考えだ。だったら、レシアがまた僕に何かを仕掛けてくる前に、確実に彼女にトドメを刺すべく、僕もレシアの落ちた穴の中に向かうべきではないだろうか。

 

 

「……」

(やめよっか)

 

 僕はしばし黙考した結果、レシアを追わないとの方針を定めた。レシアがまだ生きているのなら、深追いこそ避けるべきだからだ。それに、雲雀さんなら。僕の憧れる雲雀さんなら。敵を結果的に殺すことはあるかもしれないが、戦闘不能になった敵にわざわざトドメを刺しに向かったりはしないだろう。だって。雲雀さんにとっての敵は、肉食動物に狩られるだけの、ただの草食動物でしかないのだから。草食動物からの反撃が怖いからと草食動物の息の根を確実に止めようとするなんて、カッコ悪い真似なんて、雲雀さんはしない。まぁ、レシアがブラックスペルな以上、もしかしたらレシアが後々ユニちゃんの力になってくれるかもという理由もあるしね。レシアは殺さなくていいだろう。

 

 

「ヴォォォォ……」

「お疲れ、メルカバ」

 

 僕の与えた雲の炎が尽きかけようとしているのか、体長20メートルクラスの暴走モードから体長4メートルクラスの通常モードへと戻った雲カバを匣の中に戻すと、格納庫の入口付近に寝かせていた山本くんとラル・ミルチさんを担ぎ直して、入江くんの研究室へと向かう。といっても、入江くんの研究室がどこかだなんてわかるわけがない。己の勘だけが頼りだ。

 

 

「……はぁ、ふぅ……」

(あー。これ、きっついなぁ……この感じ、デスヒーターの猛毒に抗って歩き回った時のことを思い出すなぁ……)

 

 レシアとの戦いを経て、僕はもう随分と血を失っている。レシアとの戦闘中は最高にハイな気分になっていたせいか、普通に動けたけど。今はただ歩くだけでかなりきつい。少しでも気を抜くとその場に倒れて気絶してしまいそうだ。

 

 でも、ダメだ。ここで倒れることは許されない。この状況で、どこにあるかわからない入江くんの研究室を目指すなんて無茶だけど。でも、この無茶は何が何でも通さないと、じゃないと白蘭がメローネ基地に仕込んだ、超炎リング転送装置が発動してしまう。ツナくんたちごとメローネ基地を並盛町から遠く離れた彼方へと飛ばされてしまえば、今後控える白蘭と真6弔花との戦いの準備もおぼつかない。だからこそ、僕は一刻も早く入江くんの研究室に辿り着かなければならない。僕と山本くんのボンゴレリングを、入江くんの研究室まで運ばなければならない。

 

 

「ヒバリ、ヒバリ」

 

 と、ここで。血まみれでボロボロな学ランのポケットからひょこっと顔を出したヒバードがパタパタと可愛らしく飛翔し、僕の頭にファサっと着地する。

 

 え、あ。そういえば全然意識してなかったけど、ヒバードも僕と一緒についてきてたんだね。てっきり、10年バズーカを喰らった時に、10年前の世界に置いてきちゃったものと思い込んでいたよ。しっかし、ずっと僕の学ランのポケットに隠れていたのかな? ミルフィオーレのボンゴレ強襲部隊戦、幻騎士戦、レシア戦と、今まで立て続けに激しい戦闘があったのに、よく怪我せずに済んだものだね。きっとこのヒバードはラック値を厳選された、運極振りのステータスに違いない。

 

 

「〜〜〜♪」

 

 ヒバードは並盛中の校歌を歌いながら、僕の頭から飛び立ち、僕の前方を飛んでいく。どうやらヒバードは僕を入江くんの研究室まで案内してくれるらしい。いや、ヒバードにそんな意思があるかはわからないし、仮にヒバードが僕を道案内する気だったとしても、そもそもこのヒバードは僕と一緒に10年前からタイムスリップしたヒバードである以上、ヒバードは入江くんの研究室を知らない。ヒバードの後をついていったとしても、それで入江くんの研究室までの最短ルートを進めるだなんて考えるのは、あまりに楽観的だ。

 

 

「よろしく頼むよ、ヒバード」

 

 だが、もうここは。ヒバードを信じて進むしかないだろう。もう、頭で色々考えている余裕すら僕にはない。ヒバードを信じよう。ラック値極振りのヒバードなら、僕が力尽きる前に、僕を入江くんの研究室まで導いてくれるはず。

 

 

「ぜぇ、ひゅー……」

 

 ヒバードが美声を振るわせて並盛中の校歌を呑気に歌っている中、僕は脂汗を流しながら、肩で荒い呼吸を繰り返しながら、それでも一歩。一歩。着実に歩を進める。意識が段々と朦朧とし、視界が大幅に狭まり、いよいよ自分がどこをどう歩いているかも定かではなくなるも。それでも僕は視線をヒバードに固定したまま決して、前に踏み出す足を止めることはなかった。

 

 

 ◇◇◇

 

 この日。ボンゴレは全世界のミルフィオーレに総攻撃を仕掛ける大作戦に打って出た。その作戦に合わせるように、沢田綱吉は心強い仲間とともにメローネ基地に乗り込んだ。全ては、物騒で残酷で絶望的な未来から、平和な10年前の過去へと、皆と一緒に帰るため。

 

 そのために、ツナはここまで数多くの敵と戦った。デンドロ・キラム、スパナが操作するストゥラオ・モスカ&キング・モスカ、アイリス・ヘプバーンと死茎隊、ジンジャー・ブレッド、幻騎士。デンドロを除き強敵揃いの面子に対して、幾多もの傷を負いながらも、死力を尽くして戦い抜いたツナは、ついに目的地として定めていた白くて丸い装置へと到着した。

 

 その白くて丸い装置の鎮座する研究室にて、ツナは入江正一と対面した。そこで知らされた事実は、敵だと思っていた入江はむしろ味方だということ。入江の目的は、ツナたちのメローネ基地突入を利用してツナたちを鍛えることで、白蘭を倒せるレベルにまで強くなってもらうことだということ。この作戦は、入江と10年後の雲雀と、10年後の自分だけの秘密だったこと。などなど。

 

 入江の話を受けて、ツナはまるで、フルマラソンのゴール目前でゴール地点をズラされてしまったかのような心境に陥った。ゆえに、ツナは次々と押し寄せてきた衝撃の事実のラッシュを受け止めきるのに、時間を要した。幸い、入江の研究室にて再会した仲間たち(獄寺、10年後の笹川了平、クローム、ランボ、イーピン、10年後の草壁)の内、酷く傷つき気絶していた了平を担架に乗せて応急手当に取り組むことで、ツナは現状をどうにか飲み下すことができた。そして。イタリアを舞台とした、ボンゴレ(ヴァリアー)とミルフィオーレとの激戦を、ボンゴレ側が征したとの知らせを受けて、ツナがホッと安堵した、その時。

 

 

「――いいや、ただの小休止だよ。イタリアの主力戦も、日本のメローネ基地も。すんごい楽しかった」

 

 ミルフィオーレ構成員の誰もが携帯する端末から自身の立体映像(ホログラム)を投影させる形で、白蘭がツナたちに接触を図ったことで、事態は急変した。白蘭は得意げな口調で、『チョイス』を用いてボンゴレとミルフィオーレとの正式な力比べを行う旨を宣言した。その際、白蘭は入江に隠してちゃっかり組織していた、6弔花とは次元の違う強さを備える真6弔花を軽く紹介した後、力比べの詳細は10日後に発表するとして話を打ち切り、超炎リング転送装置を発動させてメローネ基地を丸ごとどこかへと移動させようとする。

 

 

「い、一体なにが!?」

「テレポーテーションだ! この基地はどこかへ飛ばされる!」

「そんな、どうすればいいの!?」

「大丈夫だ、何かに掴ま――あッ」

「入江さん?」

「……まずい、やらかした。ぁ、あああああああああ! ヤバい、最悪だ、僕はなんて致命的なミスを犯してしまったんだ! これじゃあ10年後の綱吉くんと雲雀さんに顔向けできない! あ、ぅぅ。お腹痛い……」

「入江さん!?」

 

 白蘭の立体映像を起点として白く激しいドーム状の光が展開される中。どのようにして対処すれば良いのかをツナが入江に尋ねるも、当の入江はハッと何かに思い至るとともに髪をグシャグシャにかき乱して目に見えて狼狽し始める。さらには入江は腹痛を訴えその場に膝をつく。とても頼れる状況ではなかった。どうすれば、どうすればいい。ツナは判断に迷い、直後。暴力的な白光の奔流がツナたちを飲み込み、研究室に激しい揺れと衝撃が襲いかかる。ツナは抵抗できずに「うわぁッ!?」との悲鳴を引き連れてその場に倒れ、意識を失った。

 

 

「大丈夫ですか、10代目!?」

「う、うん。俺は平気。みんなは大丈夫、そうだね。よかった……って、えええええ!? 基地が、メローネ基地が消えた!?」

 

 どのくらい、倒れていたのだろうか。ツナは獄寺の声で意識を取り戻し、ゆっくりと立ち上がる。周囲を見渡し、他の仲間が今の超炎リング転送装置によって怪我をしていないことに安堵の息を吐く。と、その時。ツナは、白くて丸い装置付近を除いたメローネ基地が丸ごと消失し、眼前に広大な空洞と化した光景が広がっていることに気づき、驚愕する。メローネ基地が超炎リング転送装置で本当にテレポートさせられたという事実にただただ愕然とする。

 

 

「でもなんで、俺たちだけ残れたんだろう……」

「……そうか。良かった、間に合ったんだね。えっと、我々が移動しなかったのはこの場にボンゴレリングが全て揃ったからだ。7つのボンゴレリングが作り出した結界が超炎リング転送装置から、我々と装置を守ってくれたんだ」

「え、7つのボンゴレリング?」

「極限にここはどこだぁああああああああ!?」

「10年前のお兄さん!?」

 

 入江の発言にツナは困惑する。今、ここにあるボンゴレリングは、大空・嵐・雷・霧のみだからだ。そんなツナの困惑を吹き飛ばすようにして、担架から了平が飛び起きた。どうやらこのタイミングで10年前の入江が了平に10年バズーカを命中させていたようだ。

 

 

「ここに来たのは了平だけじゃねーぞ、ツナ」

「へ?」

 

 と、ここで。立体映像(ホログラム)状態のリボーンから意味深な言葉を投げかけられたツナは、リボーンの見つめる方向へと視線を移す。その先には、ボサボサの黒髪、肩に羽織った学ラン、『風紀』と書かれた左腕の腕章が特徴的な、10年前の雲雀恭弥がたたずんでいた。研究室の出入り口付近の壁に背中を預けて腕を組む雲雀の足元には、山本とラル・ミルチが横たわっている。

 

 

「10年前の雲雀さん! それに、山本! ラル・ミルチも! 良かった。みんな、生きて――ッ!?」

 

 ツナは歓喜の感情の赴くままに雲雀たちの元に駆け寄ろうとして、気づいた。雲雀の服が、学ランが血に染まっていることに。雲雀が明らかに深手を負っていることに。

 

 

「……これで、10年後の僕への義理は果たした」

 

 それなのに。当の雲雀はクルリとツナたちに背を向けて、ふらついた足取りで研究室を去ろうとする。

 

 

「ひ、雲雀さん!? 待ってください! そんな酷い怪我でどこへ行くつもりですか!?」

「ここは、騒々しいからね。僕は、群れるのは嫌い、なんだ」

「そんなこと言っている場合じゃあ――」

「恭さんッ!」

「草壁、哲矢か……」

 

 ツナは慌てて雲雀へと駆け寄り、呼び止める。それでも雲雀さんは立ち止まってくれない。今すぐここで応急手当をしないと命が危ういかもしれない。ツナは雲雀の手を掴んででも雲雀の歩みを止めようとして。そんなツナの行動よりも先に、草壁が雲雀の手を掴んだ。対する雲雀は力なく振り返り、草壁の顔を見上げたのを最後に、そこで限界だったのか、意識を闇へと閉ざした。あたかも糸の切れた人形のように、ガクリと膝をつく雲雀を、草壁は速やかに背負うと、入江に問いかける。

 

 

「入江正一! 我々はここから離れるが、問題ないな!?」

「あ、うん。大丈夫だよ。白蘭サンも、今はさすがに、あれだけ啖呵を切った後に僕たちを不意打ちで襲うような真似はしないだろうしね。それに、さっきの超炎リング転送装置のせいで僕の研究室以外は根こそぎ持っていかれたからね。ここじゃあもう満足な治療はできない。だから、雲雀さんのことはお願いするよ」

「あぁ! では、我々はこれで失礼する!」

「え、ちょっ、待ってください草壁さん!?」

「ツナ、行かせてやれ」

「リボーン! なんでだよ!? 雲雀さん、あんなに酷い怪我してるんだぞ! 絶対ここで治療した方がいいって!」

「落ち着け、ツナ。ヴァリアーとの大空戦の時、10年バズーカを使って10年後に行った雲雀は、たった5分でデスヒーターの解毒や怪我の治療を終えた状態で帰ってきた。……草壁には雲雀の怪我を治す心当たりがあるんだろう。雲雀のことは草壁に任せておけ」

「ッ。雲雀さん……」

 

 入江の回答を聞くや否や研究室から走り去る草壁をツナは追いかけようとして、リボーンに言葉で制される。去りゆく草壁さんをリボーンが容認したことに納得のいかないツナはリボーンに食ってかかるも、リボーンの主張を受けて、反論を失い言葉を継げなくなったツナは、目を伏せて不安げに雲雀の名をポツリと呟いた。

 

 

 ◇◇◇

 

 それから。ツナは入江からボンゴレ匣を渡された後、一旦研究室を後にすることとなった。そして、快晴の並盛町の空の下。ボンゴレアジト待機組だった京子やハルたちと再会する。

 

 

(雲雀さん。大丈夫かな……?)

 

 そんな中でも。脳裏では雲雀の安否が気になって仕方ないツナは、純粋に再会を喜べないのだった。

 

 




雲雀恭弥→本作の主人公、かつボンゴレ雲の守護者。本名は雲雀恭華。今は凡人の井伊春白虎が憑依している。ズタボロな体に鞭を打ちながら、戦闘不能状態の山本くんとラル・ミルチさんを入江さんの研究室まで運びきった。なお、研究室にて雲雀さんがそれとなく腕を組んでいたのは、制服やサラシをレシアさんに断ち切られた今の状態では、そうしないと胸が見えてしまうから。
沢田綱吉→原作の主人公。台詞を削られた獄寺くんと了平さんの代わりに今回はわりかし喋っていた。今はとにかく、自分よりもはるかに重症な雲雀さんの安否が気になって仕方がない様子。
リボーン→ツナを立派なボンゴレ10代目にするために、イタリアから派遣された凄腕の殺し屋。この作品にて一切描写されなかったツナVS幻騎士戦にて、幻騎士の口から幻騎士と雲雀さんとの戦闘内容を聞いていたため、霧のマーレリング(偽)所持者だった幻騎士ですら大した傷を与えられなかった雲雀を、一体誰があそこまで追い詰めたのかを疑問に思っている。
獄寺隼人→スモーキン・ボムとか人間爆撃機とかいった異名を持つマフィア関係者、かつボンゴレ嵐の守護者。原作ではこの辺のシーンで割とリアクション担当として喋っていたが、この作品では思いっきり台詞を削られた被害者枠その1。
笹川了平→『極限』が口癖の熱血漢、かつボンゴレ晴の守護者。雲雀さんの発言を盲信して日本5周を果たした所を10年前の入江くんに狙い撃ちされ、10年後の並盛へと飛び立つこととなった。今回の話で台詞を割と削られた被害者枠その2。
草壁哲矢→風紀財団に所属し、雲雀さんを支える腹心。雲雀さんの性別バレを防ぐため、そして怪我の強力な治療手段を持つ秋田勝の元へ急行するため、ズタボロの雲雀さんを背負って入江さんの研究室を後にした模様。
入江正一→ミルフィオーレの6弔花の1人&晴のマーレリング保持者&実はボンゴレの味方だと明かした男性。レシアさんとの戦闘を終えた雲雀さんをきちんと回収するべきだったとただいま後悔中。原作を改めて読み返してみると、入江さんって雲雀さんのことを『雲雀君』と読んでいたけれど、この作品では『雲雀さん』にしようと決めた今日この頃。
ヒバード→元々は黒曜編で登場するバーズが飼っていた小鳥。今は雲雀さんのペット。人の言葉を理解でき、会話もできる。持ち前の運の良さで雲雀さんを的確に入江さんの研究室まで導いた今回のMVP。これはヒバード匣兵器化ルートですわ。

 というわけで、44話は終了です。久々にまずまずの文章量に収めることができました。閑話休題。ヒバードに並盛中校歌を歌わせることが規定に抵触しないかわからなかったのでとりあえずヒバードには地の文でのみ校歌を歌っている描写を行いましたが、もしもこの作品の完結後に各キャラの喋った文字数のランキングを実施するとしたなら、今回の措置はヒバードに大いに不利に働くでしょうねぇ。うむ。


 〜おまけ(オリジナル匣兵器・解説)〜

 No.7 雲カマイタチ

 匣タイプ:アニマル 属性:雲 設計者:ケーニッヒ
 大きさ:50センチ パワー:E スピード:C スタミナ:D 賢さ:C
 性格:勤勉 技:きりさく、いあいぎり、すなかけ、†月牙天衝(弱)†

 増殖能力を持つ雲の匣兵器。尻尾に雲の炎を溜め込むことで、斬撃を飛ばすことができる。大して強くない匣兵器だが、勤勉かつ人懐っこい性格をしているので、雲カマイタチの所有者は概ね、雲カマイタチを戦わせずに愛玩動物として愛でる傾向にあるようだ。レシアは雲カマイタチをそれぞれ『タッちゃん』『チッちゃん』と命名した。

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