マクゴナガル先生の口調が怪しい(滝汗)
~私の日常~
私の名前は朝比奈・アインドラ・遥、名前から解るかと思うが日英のハーフでもうすぐ11歳になるという一部を除けば〝普通〟の女の子です。
父と二人暮らしではあるけれど、自分が不幸だと思ったことは無いの。
私には少し〝普通〟では無い所があるのに父は愛情深く私を育ててくれたし、母がいなくても不自由の無いようにと気遣ってくれていた。
私の少し〝普通〟では無い所は、感情が高ぶると周囲の物が壊れたり不可思議な現象が起こったりする所。周囲からは〝悪魔付き〟や〝化け物〟と噂されているのも知っている。
けれどそんな私に、父だけは態度を変えることなく「きっとこれは不良品だったのさ」や「人生は長いんだ、生きていれば不思議の1つや2つあるものさ。我が家は他所よりそれがほんの少し多いだけさ」と笑ってくれる。
私には母がいない、私が幼い頃行き先を告げずに出ていき・・・数日後に死体が見つかったのだと親戚が噂しているの聞いたことがあった。
幼い私は、父に母がどんな人だったのか聞いたことがある。
父は酷く解りにくくはあったけれど、その顔に確かに悲しみと幾分かの後悔を映して
「お前の母さん、ミラはね傍目に見ると少し冷たく見えるがとても美人で父さんには自慢の妻だったんだ。ただ・・・きっと母さんには、父さんの知らない秘密が沢山あったんだと思うよ。」そう答えた。
それ以来、父に禁止されたわけでもないのに我が家では母の話は禁忌になったけれど、それ以外は、どこにでもある幸せな父子家庭だった。
そんなある意味では〝普通〟の生活が一変するなんて、その頃の私も父も思ってもいない事だった。
~ホグワーツからの手紙~
それは何てことない1日の始まりになるはずだった、そう〝手紙〟が届いた事を除けば。
私の日課は、朝起きたら郵便受けのチェックから始まる。父さんの職業柄、相談の手紙が毎日何十通と届くからだ。(父さんは所謂教育者の部類で、多感な青少年を持つ親御さんのカウンセラー的な事を生業にしている。)そんな父さんの仕事の手紙と、その他の手紙を仕分けるのは小学校に通い始めた頃からの私の仕事になった。
いつも忙しい父の手伝いがしたくて始めた手紙の仕分けも(最初の頃は読めない漢字が多く手こずっていたのはご愛敬。)、今では日課に成る程上達したものだと自分を褒めたい。
「ん?なんだろう、この手紙・・・・。」
そんな日課をこなしていると、〝普通〟の手紙とは違う〝手紙〟を発見した。その手紙は〝普通〟の紙とは違い、見たことのない材質に不思議な紋章と共にエメラルドグリーンのインクで書かれていた。
「英語・・・だよね?んーと、何て書いてあるんだろう?父さんなら読めるかな?」私は取り敢えず父にその手紙を渡すことにした。
「父さん、今まで見たことないけど英語の手紙が届いてるよ。わざわざ、外国の父さんにまで相談したかったのかな?」
「英語?自慢じゃないが、父さんの英語はギリギリ中学生レベルだぞ?それに、外国まで宣伝なんかしてないんだけどなぁ。」
取り敢えず見せてと言う父に手紙を手渡し、内容が気になる私は父の傍に腰を下ろした。
side父
自分で言うのも難だが、我が家の娘は非常に頭が良いのだと思う。多少〝普通〟と異なる所はあるが、思慮深く相手を思いやれる優しさも兼ね備えているしな。
何時だかは忘れてしまったが、昔あの子の母親の事を尋ねられた時不覚にも娘に尋ねられるまで母親の事を何一つ教えていないこと、そして娘に教えてやれるほど自身の妻について知らない事に気づいてしまった。
自身の妻について知らないことが多いけれど、知りうる範囲で娘に説明するために「お前の母さん、ミラはね傍目に見ると少し冷たく見えるがとても美人で父さんには自慢の妻だったんだ。ただ・・・きっと母さんには、父さんの知らない秘密が沢山あったんだと思うよ。」そう答えた。
それを聞いた娘は、それ以来妻について尋ねることをしなくなった。きっと顔に出したつもりはないけれど、自分の中にある後悔や悲しみ(何故〝あの日〟妻を止めなかったのか、何故妻は死なねばならなかったのか)を感じ取ったからなのだろう。それ以来、禁止した訳でもないのにあの娘は妻の話を尋ねる事は無くなった。
それから暫くして、あの娘は私の手伝いがしたいと言い始め、読めもしない手紙の仕分けを始めた。最初の頃は読めないながら、文字の形や文章の形式で判断していたようで時々間違ってはいたものの一生懸命手伝ってくれた。
気づいた頃には、何時の間にか教えてもいない漢字の読み書きが出来る様になっていた。きっと私に隠れて1人で勉強していたのだろう、子供用の辞書が擦り切れていたのだから。元々同年代に比べ、頭がいいせいもあり手紙の仕分けは何時の間にかあの娘の日課になっていた。
そんなある日、あの娘が英語で書かれた手紙を持ってきた。自慢じゃないが、英語は中学生レベルが出来れば良い方の私にとって外国の顧客なんている訳もなく不思議に思いその手紙を辞書片手に読んでみた。
「んーと、ほ・・・ほぐ・・んーと・・・ほぐわーつ?えっと、魔法?学校?」
side父 end
我が家に届いた不可思議な手紙、それを父に手渡した後父は辞書片手に四苦八苦していた。そんな父から聞こえた〝ほぐわーつ〟〝魔法〟〝学校〟の単語、それを聞いて私の頭に浮かんだのは〝悪戯〟の一言に尽きる。
「父さん、必死になってるとこ悪いけど・・・それ何かの悪戯じゃない?」
「うーん、悪戯にしては手が込みすぎてるんだ。我が家の住所に、遥の名前・・・しかも、日本名じゃなくパスポートに載るような正式なものが書かれてる。国籍を管理する役所や、入国管理局ならいざ知らず・・遥の周りに遥の正式名知っていて、こんな悪戯する子に心当たりがあるのかい?」私が〝悪戯〟ではないかとの問いに父はそう答えた。
そうなのだ、私は普段学校でもミドルネームを除いた〝朝比奈遥〟で通している。学校の友人(友人と呼べるかわからないが)や、先生たちさえ知らない私の正式名・・・・それがその手紙には書いてあったらしい。
「それにね、今時羊皮紙にインク書きなんて初めて見たよ。もう一つ気になる点は、この手紙エアメールの筈だけど切手も消印も無いんだ。見てごらん?」
そう言って手渡された〝手紙〟を見ると、父の言う通り切手も消印も無かった。私は不思議に思い、何処かに何か手掛かりは無いかと色々手紙をひっくり返したり太陽に透かしてみたりしたが手掛かりは何も得られなさそうだった。
「遥、取り敢えずこれ〝魔法学校〟からの〝入学許可書〟みたいだよ。返事は〝フクロウ便〟で出せってさ、〝フクロウ便〟って何だかわかるかい?」
私が手紙をあれこれ弄っている間も、父は手紙の解読に精を出していた様で〝手紙〟の内容がはっきりした。それにしても、〝魔法学校〟?〝入学許可証〟?〝フクロウ便〟?どれもこれも今まで聞いた事の無い単語ばかり、私より人生経験豊富な父が知らない事を私が知る訳も無い。
「父さんが知らないのに、私が知ってると思う?やっぱり手の込んだ悪戯だよ、私の名前にしたって調べようが無い訳じゃないし・・・。」そう父に返したとき、部屋の片隅で〝何か〟が弾ける音と聞き覚えの無い(多分)英語が聞こえた。
《悪戯でも、間違いでもなくそれは〝本物〟の〝ホグワーツ魔法魔術学校〟の〝入学許可書〟です。》
声のした方を見ると、綺麗なエメラルドグリーンの〝ローブ〟?を着た老齢の女性が立っていた。
「えっ、ちょ・・・誰あれ、父さん不法侵入者だよ!!」
「や、確かに不法侵入だけど・・・その前に、何処から入ったのさ!!窓も開いてないし、玄関からは一番遠い部屋なんだよ!?」突然の〝不法侵入者〟に驚き父と二人混乱していると、老齢の女性は懐から〝杖〟の様な物を取り出し一振りした。
sideマクゴナガル
ふぅ、日本までの〝姿現し〟は大変ですね。しかし今回の入学許可書の配達先が日本とは・・・何故わざわざホグワーツなのでしょう?血筋から言えばホグワーツでもおかしくはないけれど、日本にだって魔法界が無い訳でもあるまいし。ましてイギリス魔法界で〝ある意味〟で有名な〝ブラック家〟の血筋とは。一体どのような子やら、アルバスは心配いらないと話してはいたものの・・・きっと全てを話してくれた訳では無いでしょう。わたくしが学生時代から、そう言ったある意味での〝秘密主義〟は変わらないのですから。
あそこの家ですね、何やら話し声もする事ですし急ぎましょう。大概のマグルからすれば〝悪戯〟と思われがちですしね。
わたくしが部屋の中に姿現しをしたにも関わらず、中に居た二人は気付くことなく〝入学許可書〟が〝悪戯〟では無いかと言い合いをしていた。その姿に思わず、自己紹介すら忘れ《悪戯でも、間違いでもなくそれは〝本物〟の〝ホグワーツ魔法魔術学校〟の〝入学許可書〟です。》通じないと解っていてもそう言わずには居られなかった。
わたくしの声を聴き、ようやくわたくしの姿を確認した親子はわたくしの事を〝不法侵入者〟と騒ぎ立てる始末。事前に英語は通じない可能性が大きいとは聞いていましたが、どうやらわたくしの発した言葉を理解できていない様子。何にせよ、説明しなくてはならないしまずは言語からでしょうか?わたくし自身語学に通ずるとはいえ、あくまで西洋圏での話。ここは〝魔法〟に頼らざるを得ませんね。
sideマクゴナガル end
「まずは突然の来訪になったことをお詫びいたします、わたくしは〝ホグワーツ魔法魔術学校〟副校長を務めておりますミネルバ・マクゴナガルと申します。」
多分父と私の今の表情に擬音を付けるなら〝ポカーン〟だと思う、だって考えてみてほしい。つい先ほど突然〝現れた〟老齢の外国人女性が、〝杖〟を一振りしたと思ったらその口から飛び出たのは流暢な〝日本語〟。普段から〝普通〟でない事に慣れてる筈の我が家でもこれは驚く。そうして私たち親子が呆けていると、Ms.マクゴナガルが眉間に皺を寄せ怪訝な表情で言った。
「失礼ですが、わたくしの言葉は通じているのでしょうか?通じているのであれば、お宅に届けられたその〝入学許可書〟について説明したいのですが・・・。」
「えっ、あぁ通じてます、とても流暢な日本語なので助かります。」父はまるで叱られた生徒のような反応を返した。まぁ解らなくもないけれど、だってMs.マクゴナガルは何だか厳格な教師のような印象だもの。それにしても、〝入学許可書〟の説明か・・・。〝悪戯〟じゃなかったんだなぁ、それにしても〝ホグワーツ魔法魔術学校〟だなんて変わった名前だけど外国のパブリックスクールの一種かな?なんだってそんな所から、私に〝入学許可書〟が届いたんだろう?
「端的に申しますと、Mr.アサヒナあなたの娘さんは〝魔女〟です。」
「「はぁ!?」」
拝啓〝普通〟の日常様、
幾分〝普通〟では無い私でしたが、それもその筈・・・。
私〝魔女〟だったようです。
連続投稿ならず・・・。書いては直し、書いては直しを繰り返していたら1日過ぎていた。
作者の文章能力の無さがまるわかり、無駄に長いし・・・。
暖かい読者様がいる事を信じて投稿!!
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