(属性評価結果発表会があるので厳密には違いますが)
あと少しお付き合いをお願いいたします。
衛宮邸 居間
GM(佐伯):
BOSS撃破です。お疲れ様でした。
氷室:
派手に決められたので満足だ。
蒔寺:
あとはレンたちを連れて脱出して終了か?
GM(佐伯):
概ねそうですが、キダはまだ倒れていないのでその辺りを描写していきましょう。
三枝:
?! 倒せたんじゃないの?!
GM(佐伯):
心配しなくても倒せています。ここで事のあらましをペラペラ喋るために気力で立っているだけなので
美綴:
崖に追い詰められた犯人は洗いざらい白状してお縄につく。伝統だね。
GM(佐伯):
そういうことです。なのでみなさんは降伏や投降を呼びかけたりしてください。
セイバー:
そういうことでしたら承知いたしました。
==========
十六夜市 山中 自衛隊基地内
GM(佐伯):
メガーヌの強烈な一撃(?)を受けて全身に骨折やら打撲痕やらを創ってなおその目からは輝きは消えず皆さんを睨みつけています。
「ま、まだ、だ」
重三(アーチャー):
「なんでアレで立ってられるんだよ!」
雪(三枝):
「この基地で行われていたことは白日の下に明らかにされます。これ以上罪を重ねるようなことはせず、自首してください!」
一応同僚だし、自首を呼びかけるよ。
GM(佐伯):
ではそこでキダの背後、部屋の奥から威圧感のある声が響きます。
「それは遠慮いただこう」
PCs:
『!』
GM(佐伯):
声と同時に部屋の奥から風が吹きます。小さな雪を伴う、文字通り凍えるような風が吹き抜けると壁や天井に霜が降り、場所によっては小さなつららが形成されます。
檻の中のレンさんたちは慌てて毛布にくるまります。
そして、みなさんやレンさんたちには寒い風程度ですがキダの周りだけ明らかに集中的に風が渦巻いています。彼の足元からどんどん凍り付いていきます。
「あ、が、お、お許しを、ゴ、ト」
と口にしたところで全身氷付けになり動かなくなりました。
ライダー:
声の主は姿を見せますか?
GM(佐伯):
はい。キダが凍り付いたことで風は弱まりますが、完全には止まず、風の音に紛れてカツ、カツ、という硬い足音と共にキダの背後から陸上自衛隊の制服にを着た角刈りの男性と、黒くタイトなスーツとスカートに身を包んだ妖艶な雰囲気の女性が現れます。
男性の方は雪さんは知っていますし、女性の方を替寺さんは知っています。
三枝:
男性は何度か名前の出てきた五島さんだよね?
蒔寺:
マキデは自衛隊と関係なんて持った覚えないぞ?
アーチャー:
知らぬは本人ばかりなり。
蒔寺:
???
GM(佐伯):(苦笑)
たぶん今までも明確な描写はしてなかったはずなので、知らなくて当然ですが、ゆり子です。
替寺(蒔寺):
は? はぁーっ!? あ、いや五島の名前出てきたことあったな。じゃぁ、不服そうな顔で呟くか。
「おまえも絡んでやがったのか」
GM(佐伯):
そんな非難の声にゆり子は無表情で視線を送ってきますが「誰だこれ?」みたいに反応が希薄です。すぐに視線を正面に戻しますね。
雪(三枝):
五島さんて統合幕僚長だから自衛隊で一番偉いんだよね?
GM(佐伯):
そうなりますね。
雪(三枝):
そんな人が1地方都市の基地に?! 今後の活動に影響すると困るから一般人のフリしておこうかな……。
GM(佐伯):
では、五島は皆さんの顔を一通り眺めたあと口を開きます。
「このまま立ち去るならば不問に付す。お前たちは何も見ず、何も聞かなかった」
重三(アーチャー):
「ア、ハイ。
とはならねぇだろ。こんだけの人間さらっておいて黙ってては通るかよ」
社が噛み付こう。
メガーヌ(氷室):
「確かに。それなりに地位のある方のようですが、あなたも関わっているとなれば」
GM(佐伯):
喰ってかかるメガーヌさんの言葉をさえぎり五島が右腕を振るいます。
一同:
『!!!』
GM(佐伯):
みなさん構えますが目の前の光景は恐らく想定とは大きく異なることでしょう。
振るわれた右腕は氷付けのキダの首元に叩き込まれ、簡単に砕け頭部がゴロリと身体から落ちる所を開いた手のひらで受け止めます。
雪(三枝):
「な、なにを!?」
五島陸将(GM):
「キダは独断で一般人を誘拐するなどという暴走を行い、一般人にそれが露見。追い詰められ、上官にも知れるところとなり、逃げられぬと悟り自害した」
サー(ライダー):
それはさすがにサーでもおかしいと思いますね
「えー、だって」
五島(GM):
「ゆり子」
異を唱える声をさえぎってゆり子に指示を出します。
するとゆり子は右手を口元で掌を上に向け指先をキダに向けるように指を開くと、フッと小さく息を吹きかけます。*1
SE:パリーン*2
GM(佐伯):
キダの身体が粉々に砕け散り、五島の手の上の頭部だけになります。
「キダは自害した」
五島が念を押すように繰り返します。五島はともかくゆり子の力量がみなさんとは「格上」という言葉では片付けられないくらいに離れていることは感じ取れるでしょうか。
綾織(美綴):
こりゃ退き時かね。
「み、みなさん……っ」
宇佐(セイバー):
「本当に独断なのですか? 責任の所在の追及は」
GM(佐伯):
五島は宇佐先生の顔を正面から見据えますが、返答はありません。
替寺(蒔寺):
あ、これヤベーやつだな。
「先生、やめとけ。こういうヤカラは自分に不利になるような事柄にはイエスもノーもいわねぇよ」
五島(GM):
「諸君が基地を出るまでの安全は約束する。認識票を見える所に掲げておきたまえ雪三尉」
雪(三枝):
バレてる?!
GM(佐伯):
ゆり子は五島派の中で諜報を担っているとだけ言っておきましょう。
雪(三枝):
マキちゃーん!*3
じゃぁ、
「はい。了解です っ!」
思わず返事してから気付く感じでどうかな。
五島(GM):
「繰り返すが、君たちが見たのは
一般人を誘拐した不貞自衛官の自害のみだ。良いな?」
檻の中をギロリと睨みつけ、レンさんたちは慌てて首を縦に振ります。
ゆり子・ローゼンバーグ(GM):
「口止め料くらいは出したほうがよろしいかと、閣下」
不敵で妖艶な笑みをたたえたままゆり子は皆さんに近づくと1枚の紙を手渡してきます。替寺さんに。
替寺(蒔寺):
なんでだよ。今の流れ雪とかじゃねぇのかよ。まぁ受け取るけどよ。
GM(佐伯):
金額が記載されていない小切手です。
ゲーム的には
メガーヌ(氷室):
物に釣られる形になるのは癪だが致し方あるまい。前衛組みが五島たちを警戒しつつレンさんたちを檻から出して引き上げよう。
==========
衛宮邸 居間
GM(佐伯):
ではこの辺りでいったんシーンを切りましょうか。
美綴:
報酬はでかいけど、なんかモヤモヤする終わりだね。
アーチャー:
レンの救助という目的は達成されたが、事件そのものを解決したわけではないからな。
ライダー:
結局どういう事件だったのですか?
GM(佐伯):
まぁ、最後ですしザックリお話ししましょうか。
まず、五島陸将は欧米の物が日本に満ち、日本の文化が軽んじられたり変化してしまう事を憂いていました。そのため在日米軍を追い出そうとしたりと、かなり過激な事を計画していたりします。
氷室:
……そういう人物が実在したような……
蒔寺:
三島由紀夫みてーだよな。
GM(佐伯):
そうなんですよね。ゲームの女神転生ではカタカナで「ゴトウ」表記なんですが、その言動からファンの間では三島由紀夫がモデルであるとか、ご本人の転生体であるとか言われてます。そのためかTRPG版では「五島」表記なんですよね。
三枝:
なるほどぉ。
GM(佐伯):
なので、今回のボスも名前をキダ ショウキにしてみました。
美綴:
? どういうこと? 蒔寺わかる?
蒔寺:
あん? 三島由紀夫関係者のパロディってこと?
! ひょっとして森田ヒッショウか?!
GM(佐伯):
アーチャー:
五島が2増えてるから、森は2減って「木」か。
外国人組:
あのぉ?
----------
アーチャー、解説中
----------
GM(佐伯):
話を戻しまして、重三さんがアプローチで重要人物と同名の人物が為政者によって迫害されるという話が出てきたと思いますが、レンという名前の人物がメシア教に協力していたので、邪魔してやろうという感じだったわけですね。
セイバー:
では、トサカのレンとヤシロは完全に巻き込まれたわけですね。
GM(佐伯):
それは……どうなんでしょうね。
ライダー:
彼女が自衛隊が探していた女性だったと?
GM(佐伯):
いえ、誤魔化しているとかではなく、そこまで決めてないだけなので……
まぁ、ゲーム的にはパーティーメンバーと関係している人がそういうキーパーソンの方が面白いので、続編をやることになったらそういう事になるかもしれません。
アーチャー:
もしそうなったら社のコネがプッチ大司教やエグゼクターが居るのも納得できてしまうな。
氷室:
しかし、誘拐監禁までするほどの重要人物だったのか?
GM(佐伯):
そうだったんでしょうねぇ。
蒔寺:
そこも決まってない、と。
そうなると、実は目的達成されてる可能性もあんのか? 目的の「レン」はとっくに処分されてるとか。
GM(佐伯):
あー、そのパターンでもシナリオ作れそうですねぇ。その場合、メシア教の報復か、自衛隊の攻勢か。
なんにせよ、その辺りは皆さんの知る由も無い事なので、レンさん救出できてメデタシメデタシ。という事で。
皆さんのその後を演出して終わりにしようかなと思います。
三枝:
基地の外には普通に出られるの?
GM(佐伯):
はい。道中何も知らない自衛官とトラブルになるといけないので、陸将自ら道案内してくれます。
道から外れるレンさんがいるといけないので、最後尾にはゆり子がついてくれます。
美綴:
後取られるの怖いなぁ。レンさん達を挟んで前後に戦闘組を置くように隊列する?
アーチャー:
そうだな。社は(戸坂)レンのそばから離れないよう気をつけよう。
替寺(蒔寺):
あ、じゃぁマキデは歩調を遅らせてゆり子のところまで
「今更だけどよお前何者?」
ゆり子(GM):
「今、ここにいる私は五島幕僚長の秘書です」
と涼しい顔で応えるでしょうか。
替寺(蒔寺):
「“今”、“ここにいる”のは、ね」
それ以上突っ込んでもはぐらかされるだけだろうし、引き下がって隊列に戻る。人間凍らせておいて、とは思うがメガーヌとかもできそうなんだよな。
GM(佐伯):
ではそれ以上これといって特筆することも無く基地の外まで連れて行ってもらえます。
セイバー:
よかった。
GM(佐伯):
しいていうなら、見回り組の隊員が統合幕僚長との遭遇に驚いたり、彼が連れている珍妙な集団に疑問符を浮かべたり、その中のナイトドレスに身を包んだ女性の首にネックレスのようにドッグタグが提げられているの気付いて更に混乱したりしましたが、まぁ道のりは問題ありませんでした。
三枝:
雪だけ変なダメージ受けてない?!
ライダー:
すれ違うだけならドッグタグの内容までは確認されないでしょうし、同じ部隊の隊員でもない限り身元までは把握できないでしょう。
三枝:
そ、そうでうすよね。
氷室:
……今更なのだが、単なる地方都市に過ぎぬこの街に自衛隊基地が複数あるとは考えづらいのだがGM、その辺りどうだね?
GM(佐伯):
え? そ、そうですね。特に国防的な要衝だとかそういう事はないというか、決めていないので基地はここ1つだけかと。
氷室:
未だに、雪が受けている潜入任務の詳細は不明だが、他の街や県から派遣されるような案件なのだろうか?
蒔寺:
まわりくどいな。結局なんなんだよ。
氷室:
普通に考えて、地元基地から派遣される隊員は選抜されそうだが、すれ違う隊員に顔見知りがいたりしないだろうか?
三枝:
あぁ?! で、でも地元からの派遣だと非番の日に顔見知りなってたりしたら潜入に支障が出るかもだし!
GM(佐伯):(ビシッと手で三枝を示しつつ)
三枝さんの指摘の方が妥当だと思うので、この基地に雪さんに気付く隊員は居なかったものとします。*4
美綴:
なんの戦いよ。
===========
十六夜市 山中 自衛隊基地前
GM(佐伯):
では、場所は移って基地の前にたどり着きました。
「繰り返すが、君達が見たのは一般人や上官に不埒を見咎められ自決した不貞隊員のみだ」
念押しし皆さんが敷地から出るのを見届けます。2人は敷地から出てくる様子はありません。
セイバー:
もう無関係。関知しない。と
基地は山の中だったはずですが帰り道はどうしましょう。
メガーヌ(氷室):
そこはメガーヌが警察に連絡しましょう。
蒔寺:
信用できるのか? 自衛隊の動きに気付かなかったか黙認した連中だろ?
メガーヌ(氷室):
通常の110番ではなく、0課の浦田警部を呼び出そう。夜中だろうと容赦なく対応してもらうぞ。
GM(佐伯):
では警部が不機嫌な顔で数台の護送車を伴って基地前まで来てくれます。
その頃には五島陸将の姿はなく、ゆり子だけが敷地内の離れた所から皆さんの様子を眺めています。
「これはまた面倒な案件持ち込んでくれたな」
レンさんたちが保護されていく様子を少し離れたところで見ている浦田警部がメガーヌさんに恨み節で話しかけてきます。
メガーヌ(氷室):
「あそこでコチラを“監視”している統合幕僚長の秘書に問い合わせれば犯人に関して教えてくださいますわよ」
監視を強調しつつ肩をすくめよう。
GM(佐伯):
警部はゆり子の方に視線を向け、はぁと大きなため息を
敷地入口で敷地境界を挟んで警部とゆり子とやり取りをすると山を下りれます。車内で警部が頭抱えていた事以外は特に問題も無くみなさん帰られます。
監禁されていた人たちは病院に運ばれます。
蒔寺:
それ大丈夫なのか?
GM(佐伯):
はい。情報出しそびれたんですが、前回パトカーや救急車に運ばれた人たちはちゃんと病院での検査に回されていました。それと、メタ的な話になってしまいますが、もうシナリオも終わりなのでここから更に裏が……という展開にはなりません。
三枝:
なら安心だね。
GM(佐伯):
あとは、みなさんそれぞれのエピローグを演出して終わろうかと。
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十六夜市 市街地 喫茶店
GM(佐伯):
ではサーさんから。
時間は翌日の昼頃でしょうか。朝から、自衛隊員による誘拐監禁事件が報道され、しかもその隊員が自死したとあって事件の話題で持ちきりです。
サー(ライダー):
サーは聖に事の顛末を報告しています。
美綴:
五島に口止めされてるのに良いんですか?
サー(ライダー):
サーは口止めされた認識が無いという事で。なんなら五島の口止めに使った文言もそのまま聖に伝えます。
GM(佐伯):
なるほど(笑)。では聖は
「『何も見なかった』ねぇ……。関わってるって言ってるようなもんだろ」
などとつぶやきながらネタ帳にペンを走らせています。
サー(ライダー):
「そうなの? キダってひとが1人でやったって言ってたよ?」
首を傾げましょう。
聖 丈二(GM):
「お前は単純だねぇ」
苦笑しつつもケーキを追加注文してくれます。
サー(ライダー):
喜んで頬張ります。
聖 丈二(GM):
「とはいえ、そのまま書くわけにもいかねぇよな……」
後日、オカルト雑誌「
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十六夜市 新市街:アカデミア 須摩留工科大学
GM(佐伯):
更に数日後、宇佐先生の教官室で橘千晶が週刊誌を広げています。
「おどろきでしたわね」
開かれているページはもちろん、自衛官による誘拐監禁事件についてです。新聞ではなく週刊誌なので無責任な憶測がセンセーショナルに書かれています*5。
宇佐(セイバー):
「横領や賄賂ならこれほど大きなニュースにはならなかったでしょうね。もちろん許される事ではありませんが」
橘 千晶(GM):
「女性ばかり連れ去っていったい何をしてたのかしら」
眉根を寄せて呟く千晶様が広げている週刊誌には、実際に被害者がいるというのに下品な憶測が書かれています。
宇佐(セイバー):
「……職場に連れ込んで露見しない確証があったのか不思議ですがね」
口止めのこともありますし、公式発表の個人的犯行である前提で返答します。
実際、自分の職場に拉致した人を閉じ込めておくのは不自然ですよね。
GM(佐伯):
確かにそうですね。ワイドショーのコメンテーターなんかが指摘したりしていますが、公式の発表が覆る気配はありません。が、
宇佐先生の発言を聞いた千晶様は我が意を得たりと言いたげに口角を上げると、鞄からもう1冊雑誌を取り出して表紙を見せてきます。
宇佐(セイバー):
「妖」ですか?
GM(佐伯):
はい。オカルト雑誌「妖」の最新号で表紙には目立つ真っ赤なフォントで「政府の陰謀か 自衛隊の暗躍」などと書かれています。
千晶さまは付箋を貼っていたページを開いて見せてくれます。そこは聖が書いた記事のページです。
「公式記者会見で語れているのは単なるトカゲの尻尾切り。かも知れませんよ?」
内容とは裏腹に口調は楽しそうです。
宇佐(セイバー):
「人死にが出ているのですよ?」
語気を強めにたしなめます。
GM(佐伯):
ふむ。では千晶様はあくまでもカバーストーリーと考えているので軽く受け流します。
「それとて、存在しない隊員かもしれませんよ?」
宇佐(セイバー):
はっきりと叱責したいですが、さすがにその場に居たとはいえませんし。
不機嫌な視線を送るだけで押し黙りましょう。
GM(佐伯):
せっかくの話し相手が機嫌を損ねてしまったので、それ以上話すこともできず千晶様は詰まらなさそうに口を尖らせると週刊誌を読む作業に戻り、部屋を沈黙が支配しました。
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アーチャー:
いや、退室しないのか。
GM(佐伯):(苦笑)
この卓の千晶様は完全に先生のこと友人か何かだと認識してますね。
次は綾織さん行きましょうか。
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十六夜市 新市街:ビジネスタウン ゾディアック・パーク
GM(佐伯):
ゾディアック・パークの日下部館長と綾織さんがパーク内のカフェでお茶をしています。
こちらの手元にあるのはさすがに大手新聞ですが。
「嘘から出た真。というには内容が笑えんな」
綾織(美綴):
「えぇ」
さすがに出てきたのが大物過ぎて半分放心してるかな。死人が出てるかも知れないって話に関しては? 何かわかったの?
GM(佐伯):
自衛隊からも警察からも続報はありません。が、綾織さんは浦田警部からの情報をメガーヌさんから聞いてるかもしれませんね。
自衛隊側の隠蔽があるため、家族や知人側の失踪届けなどで、おそらく今回の件に巻き込まれたのではないか と推測される程度ですが。犠牲者が出ていると思われます。
綾織(美綴):
スッキリしないねぇ。仕方ないけど。
「全員は帰ってきてないみたいなんですよね」
日下部 一石(GM):
「それは……別件であればいいが、いやどちらにせよ無事が確認できん事には心配じゃのぉ」
綾織(美綴):
「えぇ。結局何が目的だったのかもハッキリしませんし」
日下部(GM):
「今後、司法の監視が正常に働く事を願うのみじゃな。
影時間……は無関係か? あるいは……」
綾織(美綴):
「園長?」
日下部(GM):
「ん、いや。なんでもない。
学友も捕らえられとったんじゃろ? 無事に帰ってきてよかったの」
綾織(美綴):
「えぇ。ご心配おかけしました」
よかった。クラスメイト無事だったのね。じゃぁそこからは本当にまったりお茶をして終わろうかな。
==========
十六夜市 郊外 聖龍組事務所
GM(佐伯):
ゆり子が替寺さんの組の事務所に訪れます。いつぞやみたいに大きなニシキヘビが窓をコツコツとノックしてきます。
替寺(蒔寺):
それはゆり子が来たとは言わなくない? じゃぁ蛇に表に来いってジェスチャーして自分も外に出よう。
GM(佐伯):
では。替寺さんが敷地の外に出ると黒塗りの車が停まっており、ドライバーが開けた後部座席からゆり子が降りてきます。
替寺(蒔寺):
「居るんなら直接来いよ」
GM(佐伯):
では、ゆり子は替寺さんの方ではなく、事務所の塀の方に近づいていきます。すると庭木の枝伝いに塀を越えたニシキヘビが顔を出したかと思うと、塀をつたってゆり子の方に近づき伸ばされたゆり子の腕に巻きつき、最終的にはマフラーのようにゆり子の肩にかかります。イメージとしては動物番組の爬虫類回でよくレポーターがやってる「アレ」ですね。
その上でゆり子は蛇の頭を撫でつつ
「この子が逃げてしまって探していただけよ」
などとのたまいます。
替寺(蒔寺):
「いけしゃあしゃあと」
GM(佐伯):
大蛇を肩に乗せたまま立ち話というわけにはいかないので車に乗るよう薦められます。
替寺(蒔寺):
蛇と一緒な事に顔をしかめるけど乗るぞ。
ゆり子(GM):
「五島はご立腹よ」
替寺(蒔寺):
「つってもな……
ゆり子(GM):
「許されないから、犯人は自害して裁きから逃げたのでしょう?」
替寺(蒔寺):
あくまでも、キダ独りの犯行だ、と。
「まぁ、それでも良いけどよ。で? 報復でもあんのか?」
ゆり子(GM):
「今、下手な動きをすると警視庁やマスコミの目があるから見逃してくれるそうよ」
替寺(蒔寺):
「それはそれは。お優しいこって」
ゆり子(GM):
「“彼ら”も今回の事で警戒して動きが鈍るでしょうし、ね」
替寺(蒔寺):
そいつらがメシア教会ってことだな。
「お前らが誰と喧嘩すんのも、お前らの自由だけどよ。俺らを巻き込むな」
ゆり子(GM):
「巻き込まれてはいなかったでしょ? 貴方たちが自分から踏み込んできたの」
替寺(蒔寺):
「カタギが巻き込まれてんだろ。よく邪魔が入らないと思ってんな」
ゆり子(GM):
「それこそ、
そういう所が良いのだけれど」
替寺(蒔寺):
「あ? 何か言ったか?」
ゆり子(GM):
「ふふふ。なんでもないわ。
と に か く、好奇心は猫を殺す。というでしょう? おせっかいもほどほどに、ね」
替寺(蒔寺):
「へいへい」
ぞんざいに応えて車を降りて分かれるぞ。
==========
蒔寺:
なんか、ゆり子から熱視線を感じる……
アーチャー:
やはり、彼が東京の命運を……
GM(佐伯):
その理屈だと、重三さんがロウヒーローポジションですけど大丈夫ですか?
アーチャー:
ぐぬ
GM(佐伯):
では次は雪さんのシーンをしましょうか
==========
十六夜市 市街地 雪の
加藤一佐(GM):
『木田中隊長の暴走、よく喰いとめてくれた。五島幕僚長より感謝の言葉をいただいている』
雪(三枝):
「は」
単純なお褒めの言葉じゃないよね?
GM(佐伯):
えぇもちろん。一佐は『しかし』と口調をやや険しいモノに変えて続けます。
『自衛官が関与している事案だと判明した時点でなぜ報告しなかった。幕僚長自ら私のところに現れたときは肝を冷やしたぞ』
雪(三枝):
「申し訳ありません。
監禁されていた人たちの安否を考えると、一刻の猶予も許されなかったものですから」
嘘は言ってないよね?!
GM(佐伯):
そうですね。では通信機の向こうから重く長ぁいため息が聞こえてきます。
『やむを得ぬ事情があったのは理解した。今後はもっと慎重な行動を期待する。交信終わり』
雪(三枝):
通信機のスイッチを切ってから、一佐と同じくらい長いため息をつくね。
任務は続けるけど、「凄い人に睨まれちゃったな」て思いながら天井を見上げて終わりかな。
==========
十六夜市 市街地
GM(佐伯):
ではメガーヌさんが夜、街を歩いていると
メガーヌ(氷室):
親の顔よりみた導入。
GM(佐伯):
神出鬼没すぎて導入が同じになりがちなんですよね(苦笑)。
突然周囲の人の気配が無くなり、いつの間にか自分以外の人影がありません。
メガーヌ(氷室):
さすがにもう驚かない。歩を止めて腕組みで迎えよう。
ルイ・サイファー(GM):
「できれば放置してほしかったんだがね」
背後から、いつもの柔和さに少しだけトゲがある声が聞こえてきます。
メガーヌ(氷室):
では、あえて振り返らないままで続けるか。
「あなたがそう言うのでしたら、私達の選択に間違いは無かったと思えてしまいますわね。
あなたはどの程度関わっていましたの?」
ルイ(GM):
「さて、ね。
少なくとも利害の一致から成功してほしいとは思っていたのだが」
メガーヌ(氷室):
「成就を邪魔されたくないのであれば、何を企んでいるのか教えてもらえないかしら。信用に足る存在だと証明してくださいません?」
ルイ(GM):
「偽りの秩序の破壊」
いつになくシリアスな声音で一言だけ応えてくれます。
メガーヌ(氷室):
それは思わず振り向くか。
GM(佐伯):
そこにはいつもの、糊の利いたスーツに身を包んだ金髪紅眼の青年が立っています。が、その顔にはいつもの不敵な笑みは無く何か覚悟を感じさせる、何かを見据えているような、そのような表情しています。
メガーヌ(氷室):
では正面から見つめ返す。
「“偽りの”というのが何を指すのか知りませんが、人の営みは秩序あってこそではありませんの?」
GM(佐伯):
ではルイはいつもの笑顔に戻り、
「いずれ君とは対立する未来が来るかもしれないな」
と告げると
メガーヌ(氷室):
「その時は、全力でお相手しますわ」
宣言をして、離れていく背中を見送る。
==========
アーチャー:
最後は社か。
GM(佐伯):
何か希望はありますか?
アーチャー:
ふむ、そうだな……
==========
十六夜市 市街地
GM(佐伯):
新市街地:アカデミアに比較的近い位置にある住宅地。
「いってきまーす」
そのうちの1軒の玄関が開き女性が出かけようとしますが、
「レン!」
家の奥から女性を呼び止める別の女性の声が聞えてきます。
「お母さん何? 忘れ物でもあっt」
家から出ようとしていた女性、戸坂レンさんが振り向くと後から出てきた女性――彼女の母親がレンさんをぎゅっと抱きしめます。
「ちょっ、お母さんっ?」
重三(アーチャー):
レンが帰って来てからほぼ毎朝繰り返されているその様子を、社はその様子を黙って眺めている。
ライダー:
母親からすれば通学の送り出しだけでも不安でしょうね。
氷室:
そうか。このキャンペーンが始まった時点で行方不明だったのだから、行き先が判っていてもやっと帰ってきた娘を手も声も目も届かないところに置くのは不安以外何も無いだろうな。
レン(GM):
「ちょっ、お母さん、やっしーが見てるから」
レンさんが身じろぎすると母親はまだ未練がある様子を見せますがハグを解いて重三さんに会釈をします。
重三(アーチャー):
レンの母親に会釈をしてからレンに挨拶をする
「うっす」
レン(GM):
「おはよ」
挨拶を返して歩き始めます。
重三(アーチャー):
もちろん一緒に歩き始める。レンの母親が家の中に戻ったのを確認してからレンと手をつなぐ。
豹&眉:(^q^)
てーてー
GM(佐伯):
手を握り返しながらレンさんは苦笑します。
「お母さんも心配性だよねぇ」
重三(アーチャー):
「そんなこと言うなよ。どんだけ心配かけたと思ってんだ。
おふくろさん、目を腫らしてない時無かったんだぞ」
GM(佐伯):
もちろん本人もそれは理解しているので、照れ隠しです。
「知ってるよ。病院で見たモン」
念願の再開は、念のための検査を受けるために運ばれた病院に、連絡を受けた親御さんが駆けつけることでなされました。
重三(アーチャー):
社はその言葉に当時のことを思い出して苦笑する。
ただでさえ日々泣いて暮らしていた顔が今度は嬉し泣きでぐちゃぐちゃになっていただろうからな。
GM(佐伯):
そうですね。その時はレンさん本人も彼氏の前では見せられないくらい大泣きしたんじゃないでしょうか。
その辺りを誤魔化すためにいたずらっぽく微笑んで重三さんの顔を見上げます。
「でも、またあんなことになっても、やっしーがまた助けてくれるんでしょ?」
重三(アーチャー):
「あ」たりまえと言いそうになって言葉に詰まる。
三枝:
えぇ?! なんでですか?!
重三(アーチャー):
「今回だって俺独りじゃ何もできなかったんだからな」*6
レン(GM):
「わかってる。こんどみなさんにもお礼を言いたいから紹介してよ」
今度は幾分真面目なトーンで言います。
重三(アーチャー):
「うぅん……」
その要求には渋る態度を見せる。
セイバー:
それはどうしてですか?
重三(アーチャー):
親御さんの心配を増やすことになりかねんからな。
「世話になったのは確かだけど……本物のヤクザとか混ざってっからなぁ……」
一同:
あー……
重三(アーチャー):
「ま、紹介できそうな人はおいおい紹介するわ。
綴ちゃんとか気が合いそうだし」
と表社会のメンバーだけ頭に浮かべながら通学に使っている路線バスにレンと乗り込む。
GM(佐伯):
重三さんの視界の隅では女性の名前が出たことにちょっと頬膨らませたりするレンさんが居たりしますがシーン終了です。
==========
ライダー:
ややベタな内容でしたね。
アーチャー:
日常への回帰。といったところだな。
とはいえレンの救出という目的は達成されたものの、理由が不明なままだからな。主犯は五島だろうと目星はついているが社たちからすれば判らない事だらけだ。今後事件に巻き込まれないという保証も無い。そう考えるとレンの手を握る力も自然と強くなろうというものだな。
GM(佐伯):
そうですね。キャンペーンはこれでいったん終了ですが、メガーヌさんや宇佐先生の背景に関してはまったく進展が無かったですし今後も彼らの周囲では不可思議な事件が起き続けるのでしょう。ですがそれはまた別の話。というやつですね。
と、いうわけでこれにて本キャンペーン終了です。お疲れ様でした。
一同:
お疲れ様でした。
佐伯:
思いのほか長期キャンペーンとなりましたがいかがでしたか?
氷室:
魔晶武器の悪魔合体をもっと頻繁に行うべきだったのだろうな、と振り返ると思えるな。
佐伯:
戦闘が少なめでしたし、悪魔カード購入しやすいように現金報酬はもっと大盤振る舞いするべきでしたね。そういう点では替寺さんや宇佐先生、サーさんも申し訳ありませんでした。
蒔寺:
マシンは合体できないからそんなに気にしてねぇかな。あたしとしては武器の方の持ち替えがあんまりできなかったのがなぁ。
佐伯:
体能力値的に装備可能な銃はいくつかあったんですが、ショットガンや
セイバー:
武器はそのままでもアレだけのダメージが出ていたのはスキルを駆使したこそ、ですね。
私は情報面では力になれましたのでそこまで不満はありません。仲魔に関しては確かにもう少し強化できると良かったですが、メインの役割は戦闘ではありませんでしたからね。
ライダー:
サーも不満はありません。最終セッションの敵方と同じ悪魔に成れていましたから適正レベルに近いものかと思っていましたので。
佐伯:
今だから告白しますが、実はみなさんがどんな悪魔に合体できるかなどはあまり考慮せずに敵を設定していたので、シナリオ内で強化されるとこちらの想定戦力を超える構図になっていたんですよね。
三枝:
え、じゃぁ、かねちゃんやライダーさんが合体せずにいたら戦力不足だった可能性があるの?
佐伯:
今回などはけっこうギリギリでしたし可能性としては、はい。
三枝:
かねちゃんたちナイスだよー。
あ、私は不満は全然無いかなぁ。
佐伯:
鞭使いの雪さんにそういってもらえると助かります。鞭専用スキルがあるのに鞭が少ないんですよ、このゲーム。
美綴:
それでしっかり前線張れてただから替寺と似たモノを感じるわね。
綴は情報収集担当だったし不満は無しかな。
天の鎖学園が生徒に色々してるっぽいから「不安」なら在るけど。
佐伯:
正直、レンさんの居場所が決まったときに生えた設定なので何も考えてませんが、次の機会がもしあれば掘り下げたいですね。
アーチャー:
最後だからとぶっちゃけているな。
社はひとまず目的達成したので文句も無いな。続編キャンペーンがあるならいろいろ役割を押し付けられそうなのが怖いが。
佐伯:
繰り返しになりますが、続編があれば、ということで。
では改めてお付き合いいただきありがとうございました。シナリオもギミックも大してことはできませんでしたが楽しんでいただけたなら幸いです。
お疲れ様でした。
一同:
お疲れ様でしたー
と、いうわけで遂にキャンペーン終了となりました。
まだ属性評価がありますのでもう少しだけお付き合いください。
さてまずは不必要かもしれない解説から。
今回のBOSSだったキダ ショウキのモデルはマキジが言及している通り、三島由紀夫が結成した「楯の会」の1人であり三島事件にも参加していた「森田 必勝(まさかつ)」氏です。森田氏は自身の名前を「ひっしょう」と自称していたそうなのでキダの「ショウキ」も実は自称であるという設定がありました。
本名「木田 昌克(まさかつ)」がショウキを自称しているという、誰が気付くんだそれ。ていう裏設定があったりしました。
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以下、いつもの告知兼お願いでございます。
メガテンXではセッションの最後に「属性評価」という処理があります。これは各PCのセッション中の言動が以下の6つの属性のどれに当てはまるかあるいは、近かったかを参加者同士の投票で決めるものです。ですが、本作は仮想卓のため、参加者は作者独りですので投票が出来レース状態になってしまいます。
そこで、読者の皆様のお力をお借りしたいと思います。
アンケート機能の仕様がまだ把握しきれていないので、作者の「活動報告」に投票所を設けております。そちらに書き込んでいただくようお願いいたします。以下に属性の説明を書き上げますがその基準に従わないといけないという事もありませんので、思ったように投票していただければと思います。
また、全員にではなく印象に残ったキャラにだけ投票していただいてもかまいません。
属性
ロウ :ルールや規則を大事にした。理性的。
カオス:感情や自由を大事にした。情熱的、芸術的、閃き。
ライト:善行を行った。博愛、正義、癒し。
ダーク:暴力的だった。卑劣、独善、嗜虐、被虐。
ニュートラル:中庸だった。仲裁、抑制、控えめ。
ヒーホー:(上記5つとは無関係に)コミカル、笑い、ギャグ。
作者の名前をクリックしていただいて、『活動報告』をクリックしてもらえれば投票用スレッドがありますので、良かったら投票していってください。
投票締め切らせていただきました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。