I S-釣りバカ日誌-   作:ソーダガツオ

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北の新地はおもいでばかり(´・ω・`)


第11話 受難と本音〜アオリイカ編〜

   〜I S学園埠頭前〜

 

「今日付き合ってくれって言うから何の事かと思ったら『エギング』だったとはね」

 

「えぇ、新しく買った竿を早く試したくって」

 

 シャルの一件の次の日、山田先生から呼び出しが掛かった。何を叱られる事が有るかと思ったら、釣りのお誘いだった。

 

「しっかし、まさか『エギンガー』だったとはなぁ⋯⋯⋯⋯⋯⋯驚きだ」

 

「アハハ、前はイカしか狙ってない時もありましたからね。じゃあやっていきましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

       〜アオリイカのエギング〜

 

 知らない人の為に説明すると、エギングとは餌木(エギ)と呼ばれるルアーを使って主に『アオリイカ』を釣る釣法で、その手軽さから結構人気があるんだ。近年ではコウイカやスルメイカ、ヤリイカ専用の餌木も販売されているぞ!

陸っぱりからショア⋯エギングを楽しむ場合の仕掛けの肝となるPEラインについては、0.8号が最適。PEラインとリーダーを結ぶ時は『FGノット』、簡単な結び方は『電車結び』で繋げていこう。餌木をキャストしたら確実に着底させてからアクションを開始させる。フォールをしっかり混ぜて、イカが餌木に抱き付くタイミングを与えてあげるのが大事だ。

 

 

 

「よ⋯⋯⋯ほ⋯⋯⋯!結構身体が覚えてくれてるモノですねぇ」

 

「本当に釣りをしてなかったんですか?随分と良い腕だ」

 

「まぁ好きだった事ですからね⋯⋯⋯⋯⋯!ほら、乗ってきましたよ!」

 

 山田先生は見事なアオリイカを釣り上げた。これはかなりのサイズだ!

 

「これでブランクがね⋯⋯⋯⋯⋯パッと見でも2キロ位はありますよ」

 

「まだまだ序の口ですよ!ほら、次は金城くんも!」

 

「あんまり期待はしないでくださいよ」

 

 

 それと皆に注意しておこう。近年エギングが流行しているが、釣り場を荒らすマナーの悪い釣り人(ゴミを放置したり、波止場をイカスミで汚す等)が増えたことで地元のアングラーや居住者たちからの批判もあるのが現状だ。真の釣りバカならマナーを守って釣りをしよう。

 

 

 

 

「そう言えば金城くんは次の『学年別トーナメント』、勝算はありますか?」

 

「⋯⋯⋯⋯?何ですそれ?」

 

「⋯⋯⋯あれ?ご存じないですか?」

 

 先生が言うにはこうだ。IS学園の上半期に行われる、文字通り学年別のIS対決トーナメント戦。1学年が120人前後、期間は1週間かけて行い、生徒は全員強制参加。浅い訓練段階での先天的才能評価を目的としているんだとか。

 

「ははぁ、なんだか面倒くさそうな事ばかりやるんですね」

 

「一応I Sの学校ですからね。それで、どうなんです?」

 

「そうですね⋯⋯⋯⋯⋯まぁ『pipipipipi!!』⋯⋯⋯⋯⋯⋯おや、ちょっと失礼」

 

 突如俺のスマホが鳴り響く。

 

「もしもし、一夏か。どうしたんだ」

 

『啓吾、大変だ!セシリアと鈴がーー!』

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯何だって!?⋯⋯⋯⋯⋯⋯あぁ⋯⋯⋯⋯うん、すぐに行く!」

 

「ど、どうしたんですか?」

 

「悪いな先生、先に帰ってるぜ!」

 

「ちょ、ちょっと金城くん!?待ってー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     〜I S学園保健室〜

 

 

「セシリア!鈴!」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯!啓吾⋯⋯⋯」

 

「啓吾さん⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

 俺が保健室に着いた頃、見舞に来たのであろう、一夏、鈴、シャルの姿と痛々しい姿のセシリアと鈴が居た。

 

「ずいぶん酷くやられたな⋯⋯⋯」

 

「申し訳御座いません、このような姿で⋯⋯⋯」

 

「いや、いいんだ。結局アイツとの間に何が有ったんだ?」

 

「それがーーー」

 

 二人が学年別トーナメント優勝に向けて特訓する為にアリーナに来たら、試験機の性能と実力を測る為に来ていたラウラとはち会わせた。何やら酷い事を言ったらしいラウラに、二人が激怒して勝負を挑んだ結果、今に至る。

 

「あのジャガイモ娘が男子である御二人の事を悪く言ってきたので、ついカッとなって⋯⋯⋯」

 

「アイツ、何を言ってきたんだ?」

 

「そ⋯⋯⋯⋯それは言えませんわ!///」

 

 セシリアは顔を真っ赤にして俯く。

 

「言いたくないならいいさ。ありがとな、俺の為に怒ってくれるなんて」

 

「そんな、だって啓吾さんが////」

 

「それにしたって随分と辛辣だな、アイツ」

 

「こんど会ったらギタンギタンにしてやるわよ!」

 

 そう言って鈴は大声で叫ぶ。

 

「落ち着けよ、そんなに叫んだら傷に触るぞ」

 

「でも一夏⋯⋯⋯⋯」

 

「大丈夫だって、仇は必ず取る!だから今は安静にーー」

 

 一夏が最後まで言う前にものすごい音が廊下から響いてきた。そしてドアが蹴破られる。

 

「良かった、三人共ここにいたよ!」

生徒達が一夏達を見つけると包囲して手を差し出す

 

「な、なんだ?」

 

「ど、どうしたの?み、みんなちょっと落ち着いて」

 

「「「「「これっ!!」」」」」

 

 混乱する二人に女子達が差し出したのは学内の緊急告知文が書かれた申込書だ 。

 

「えっと⋯⋯⋯なになに?」

 

「『今月開催する学年別トーナメントでは、より実践的な模擬戦を行なうため、二人組みでの参加を必須とする。なお、ペアが出来なかった場合は抽選により選ばれた生徒同士が組むものとする。締め切りは』―――」

 

 そして女子達の手が一斉に伸びてくる 。

 

 

「私と組もう!織斑君!」

 

「私と組んで、デュノア君!」

 

「まったく⋯⋯⋯⋯お前ら、仮にもケガ人が居るんだ。保健室では静かにしろ!組む組まない以前にモラルも守れない奴とは組みたくないな」

 

 俺がそこまで言うと女子達は落ち込んだ様に静かになった。

 

「ご⋯⋯⋯⋯ご免なさい⋯⋯」

 

「分かったら早くここから出るんだ。良いな?」

 

「「「「「は〜い⋯⋯⋯⋯」」」」

 

 そう言って女子達はトボトボと保健室から出て行った。

 

「なんだか啓吾、統率力があるんだね⋯⋯⋯⋯⋯」

 

「まぁ皆の兄貴分みたいな所はあるかな」

 

 シャルと一夏がしゃべっているとセシリアから声がかかる。

 

「あの、啓吾さん」

 

「ん、どうしたんだセシリア?」

 

「えっと⋯⋯⋯⋯⋯次のトーナメント、わたくしと組んでいただけませんか?」

 

 セシリアの提案に俺は少し驚く。

 

「え⋯⋯⋯⋯⋯⋯で、でもその怪我で出ても大丈夫なのか?」

 

「勿論、当日までには治します!もし嫌でなければーーー」

 

「ダメですよ」

 

 セシリアが言いかけた時、山田先生がやってきた 。

 

「まったく⋯⋯⋯⋯ビックリしましたよ。釣りもほっぽり出して学園まで帰って行っちゃうんですから」

 

「アハハハ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ごめんな山田先生」

 

「こんどは最後まで付き合って貰いますからね。あぁそう、お二人のISの状態をさっき確認しましたけど、ダメージレベルがCを超えています。当分は修復に専念しないと、後々重大な欠陥を生じさせますよ。ISを休ませる意味でも、トーナメント参加は許可出来ません」

 

「そ、そんな〜」

 

「う⋯⋯⋯⋯不本意ですが⋯⋯⋯⋯⋯トーナメント参加は辞退します」

 

 セシリアは悔しそうに呟く。

 

「セシリア⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯大丈夫だって!必ず仇はとるから!」

 

「あ⋯⋯⋯⋯いえ、そう言う事じゃなくてですね⋯⋯⋯!」

 

(なるほど、一夏も大概だけど啓吾も結構鈍感なのよね)

 

「そろそろ面会時間も終わりか⋯⋯⋯⋯じゃあ二人とも、俺達はそろそろ帰るよ」

 

「分かったわ。それじゃまたね」

 

 俺達は保健室から出て家路に着いた。

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯アンタも苦労してるのね」

 

「はい⋯⋯⋯⋯⋯でも、いつか必ず射止めてみせますわ!」

 

「たくましいなぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     〜自室前〜

 

 自室に引き上げる途中で何やらに会話が聞こえたので、何があったのかを見に行った。そこではラウラが千冬先生と何か話していた。なにやらラウラは声を荒気にしゃべっている。

 

「何故あなたがこんな所で教師などしているのですか!」

 

「私にも私の務めがある。それを全うしているだけだ」

 

「こんな極東の地で何があるというのですか!お願いです!教官、もう一度我がドイツに戻り再びご指導を!あなたはこんな場所にいるべき人ではありません!」

 

 どうやらラウラは先生にドイツに戻って自分を鍛えてほしいと言っているのだ。それは千冬先生を尊敬している彼女の純粋な願いでもあった。

 

「この学園の生徒はISをファッションか何かと勘違いをしています!教官が自らが教える価値もありません!危機感を全く抱いていない。そんな者たちのために時間を割くなど⋯⋯⋯⋯」

 

「そこまでにしておけよ、小娘」

 

「!きょ、教官⋯⋯⋯⋯」

 

 生徒たちへの侮辱的な発言に先生も我慢出来なかったのだろう。ラウラの言葉は遮られた。

 

「確かにこの学園の生徒はお前の言うように危機感がないのかもしれん⋯⋯⋯⋯。だが、その考えが間違っていることを教え、道を間違った方向へ行かせないようにするのがこの学園の役割で私の務めだ」

 

「教官⋯⋯⋯⋯私は⋯⋯⋯」

 

「私は忙しい、お前も早く寮にもどれ」

 

 そう言うと千冬先生は自分の部屋へ戻って行った。

 

「くっ⋯⋯⋯⋯⋯⋯教官⋯⋯⋯⋯私は⋯⋯⋯私は⋯⋯⋯!」

 

「おい」

 

「ッ!?貴様何時からそこに!?」

 

「何時からも何も自分の部屋の前であんな物聞かされたんじゃ、嫌でも耳に入ってくるよ」

 

 そう言って俺は自分の自室を指す。どうやらラウラは何かの小屋だとしか思っていなかったらしい。

 

「これが⋯⋯⋯⋯⋯⋯?」

 

「そろそろ部屋替えしても良いと思うんだけどな」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯言いたい事が済んだなら貴様も戻ったらどうだ」

 

「なぁラウラ、もうちょっと皆とは仲良く出来ないのか?」

 

「ふん、仲良しごっこをしている貴様には分かるまい、織斑教官の重要性を。あの人は我々IS配備特殊部隊『シュヴァルツェ⋯ハーゼ』になくてはならない御方だ」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ラウラ、本当は寂しいんじゃないのか?」

 

「なんだと?」

 

 ムッとしたのかラウラは此方を睨んでくる。

 

「だってほら、ずっと千冬先生にドイツへ戻る様言ってるからさ」

 

「⋯⋯⋯⋯確かに織斑教官は私に取って尊敬に値する方だ。だが私は祖国の安全と部隊の強化を思って言ってるに過ぎない」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ならその涙はなんだ」

 

「ッ!?」

 

 ラウラは気付いてなかった。先生と言い争って以来ずっと涙を流していたのだった。

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

「⋯⋯⋯⋯やっぱり寂しかったんだな」

 

「わ、私はただ教官に⋯⋯⋯⋯!教官⋯⋯⋯に⋯⋯」

 

その言葉は止めどなく流れる涙に遮られてしまう。ラウラが初めて見せた年頃の少女らしい顔だった。そんな彼女に俺は一つアドバイスを送る。

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯どう思ってるか分からないけど、今のお前に足りない物が一つある」

 

 その言葉に驚いた彼女が目を丸くするが、すぐに元の冷たい目に戻ってしまった。

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯期待はしてないが一応聞いてやろう」

 

「今のお前に足りないもの⋯⋯⋯⋯それは食事だ」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯なに?」

 

「理由はお前の腹がずっと鳴りっぱなしだからな」

 

 言われた本人もようやく気が付いたのであろう。彼女のお腹が可愛らしく鳴っていた。

 

「〜〜〜〜〜〜〜〜!?///////」

 

「ほら、あがって行けよ。御馳走するからさ」

 

「ま、まて!私はまだ何もーーー!」

 

 ラウラが言い切る前に俺は彼女を部屋に押し込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

    〜自室〜

 

「おい貴様!どういうつもりだ!」

 

「貴様じゃない、金城啓吾だ。黙ってそこに座ってろ」

 

 まったく、これだからじゃじゃ馬は。さてと、今日釣ったアオリイカで夕食を作っていくかな。

 

 

 

   

 

   〜これぞ浪花の心意気!アオリイカのゲソ焼き〜

 

 作り方は簡単!げそはよく洗って包丁の背で吸盤を取り水分をとっておく。一口大の大きさに切るんだ。軽く熱したフライパンにバターを溶かしてゲソを入れ炒める。ゲソの色が透明から白っぽくなってきたら塩⋯こしょうしてパセリを入れあえるぞ。最後にレモンを搾って出来上がりだ!

 

 

「ほら、召し上がれ」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯毒など入っていないだろうな」

 

「そう思うなら俺から食おうか?」

 

「クッ⋯⋯⋯⋯⋯⋯いただこう」

 

 生きるか死ぬかの瀬戸際みたいな顔でゲソ焼きを頬張ったラウラだったが、その表情はすぐに変わった。

 

「お、美味しい!!」

 

 美味しいと感じてくれたのだろう。ラウラの目が輝いた。

 

「どうやって作ったんだ!?なぜイカの足だけでこんなに美味い!?何か秘密が有るのか!?どうしてーー」

 

「落ち着け!後でいくらでも話してやるから!」

 

「ううむ、クラリッサが日本を侮るなと言っていたが、なるほど恐ろしい」

 

「ん?聞いた事の無い名前だな?」

 

「よくぞ聞いてくれたな!クラリッサは私の部隊の副隊長でーーー」

 

 

 

 

 

 

    〜30分後〜

 

「ハハハ!こんなに楽しいのは何時ぶりだろうか!」

 

「俺も今日は中々楽しかったよ」

 

 どうやら俺達の蟠りは無くなったらしい。ラウラは今、心から笑っていた。

 

「そういえばラウラのその眼帯、何かあったのか?」

 

「そ、それは⋯⋯⋯⋯⋯⋯」

 

「いや、言いたくないなら良いんだ」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯いや、話そう。聞いてくれるか?」

 

 ラウラはゆっくりと話し始めた。

 

「⋯⋯⋯もともと私は遺伝子強化試験体として生み出された存在なんだ。しかしISの登場後、ISとの適合性向上のために行われた『ヴォーダン⋯オージェ』の不適合により左目が金色に変色し、能力を制御しきれず以降の訓練では全て基準以下の成績となってしまった。このことから「できそこない」と見なされて存在意義を見失っていた私を再起させてくれたのが織斑教官だった。だから私を蘇らせてくれた教官には感謝してもしきれないんだ」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯それと同時に、がモンド⋯グロッソ二連覇を逃した遠因である一夏を許せなくなったと」

 

「そ、それは⋯⋯⋯⋯⋯」

 

 やはり彼女にとってこの話題は禁忌なのだろうかと俺が考えた瞬間、ラウラが口を開いた。

 

「私も⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯私も最初そう思っていた⋯⋯⋯⋯でも」

 

「ん?」

 

「実際のアイツは⋯⋯⋯⋯織斑一夏は軟弱な奴じゃなかった。自分の弱さを理解し、克服しようとする姿勢も私に見せてきた」

 

「ラウラ⋯⋯⋯⋯⋯」

 

「思えば私の身勝手な我がままだと言うのも理解出来てるつもりなんだ」

 

 ラウラは自傷気味に話を続ける。

 

「今日、代表候補二人を打ちのめした時アイツに言われた。『お前の教官はこんな事を教える為にドイツに行ったんじゃない』と。全く持ってその通りだと自分でも実感しているよ⋯⋯⋯⋯」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯まぁ、お互い本音でぶつかりあえば良いんじゃないか」

 

「本音で?」

 

「そう、遅かれ早かれ話し合う必要があるっていうのは一夏も理解してるはずだよ」

 

「そ⋯⋯⋯⋯そうなのか?」

 

 彼女が不安そうに聞いてくる。

 

「ああ、だから辛い事があったら誰かに頼れ。もう一人で抱え込むなよ」

 

 俺はラウラの頭をそっと撫でてやる。

 

「あ、ありがとう⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯その、()()()()()

 

 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ん?

 

「今なんとおっしゃいましたか?」

 

「クラリッサが言っていたぞ。日本の男はこう言ってやると喜ぶと」

 

 ⋯⋯⋯⋯なるほど、これは一度クラリッサさんと話す必要がありそうだな。

 

「ふわぁ⋯⋯⋯⋯⋯そろそろ眠いな⋯⋯」

 

 そう言うとラウラはゴロリと寝転がってしまった。

 

「ちょ、待てよ。ここで寝るつもりか!?」

 

「むぅ⋯⋯頼れと言ったのはお兄ちゃんではないか。だから少しくらい我がままを言って⋯⋯⋯も⋯⋯⋯⋯zzzz」

 

「あぁちょっと、せめて布団を敷くから待て!」

 

 全く俺は予想だにもしなかったぜ、でもまぁ。

 

「お兄ちゃん⋯⋯⋯⋯か、悪くはないかな」

 

 

 

 

 

 

  ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯この時俺は近い将来、コレとは違う別件をクラスの皆の前で電撃発表をする羽目になるとは、まだ知る由もなかった。

 

 




「随分と遅かったな作者よ・・・・何か言い訳はあるか」

「地元の川でオイカワ釣ってました・・・」

「まぁまぁ先輩もその辺で」

「次回はラウラと一夏の因縁に決着!それと啓吾の電撃発表とは!?」

「お楽しみにですわ!」
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