I S-釣りバカ日誌-   作:ソーダガツオ

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やっと釣りしますよ〜


第2話 初陣は春告魚〜サヨリ編〜

 

 

 

「昨日はお世話になりました」

 

「いやいや、楽しんでもらえた様でなにより!先生、どうか倅をよろしくお願いします」

 

「沢山お友達をつくってくるのよ〜♪」

 

 今日は朝一の便で羽田まで行くらしい。あぁ、暫くこの家も見納めか⋯⋯⋯

 

「どうした啓吾!今になって寂しくなったか?」

 

「バカ言いなさんなって!もうガキじゃあるまいし」

 

「ハッハッハッ!親からしたら何時までたってもガキだよ!」

 

「無論、私は親父殿の意見に賛成だな♪」

 

 ッ〜〜〜〜〜!!全く、何時までたっても子供扱いかよ!流石に頭に来るぜ⋯⋯⋯でも

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯親父、お袋」

 

「どうした」 「どうしたの?」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯俺、行ってくるぜ!」

 

「おう、存分に暴れてこい!!」

 

「気をつけてね〜♪」

 

 いっちょ頑張りますか!

 

 

 

 

 

 

 

 

    〜翌日某ホテルの一室〜

 

 

 

 

 今日はいよいよI S学園入学式か⋯⋯⋯⋯しっかし、全然寝れなかったな〜。千冬先生は「お前が入学式に出席すると皆が混乱するからHRの始まりに1−1に来い」なんて言ってたけど⋯⋯⋯まだ午前4時半⋯⋯か。どうせHR始まるまで時間があるな⋯⋯⋯。

 

「さてと⋯⋯⋯どうするか」

 

 ⋯⋯⋯⋯せっかく千冬先生が海沿いのホテルを取ってくれたんだ、今からちょうど朝マズメだし竿持って行くか!

 

 

 

 

    〜埠頭前〜

 

 

「さてと、ちょうど日の出の時間帯だが⋯⋯⋯⋯⋯お!」

 

 静かに朝日が昇って行く様が俺の目の前に写った。中々どうして、内地の朝日も綺麗じゃないか⋯⋯⋯⋯ん?

 

「あの一瞬みえた魚影は⋯⋯⋯⋯ひょっとして⋯⋯⋯?」

 

 そう、俺の目の前で特徴的な細長い身体をくねらせて泳いでいるあの魚は、今まで初心者から玄人まで、幾人もの釣り人を魅了してきた春告魚『サヨリ』の姿だった。

 

「サヨリか⋯⋯⋯相手にとって不足なしだ!」

 

 

 

    〜サヨリのシモリ仕掛け〜

 

 今回は足下近くに魚がいるからシモリ玉を使った釣りを紹介しよう。今回はリールのついた磯竿を使うが延べ竿を使っても良いぞ。1号〜1.5号の道糸に3連玉(シモリ玉)を5~10cm程度の間隔で付けよう。オモリは基本的に付けなくても良いけど、操作性を上げる為に小粒のガン玉なんかを使用してもOKだ!本来ならサヨリ専用の針があるけど、今回は0.6~0.8号のハリスを30cmほど取り、金袖を使おう。

それにサヨリにコマセは必需品だ。イワシのミンチを海水で薄める人もいるけど、どこでも入手でき安価なアミエビで充分。後は針に サシアミを掛けて警戒させない様にゆっくりと足下に仕掛けを落とすと⋯⋯⋯⋯

 

     ビチビチッ!

 

「よっしゃ!さっそくGETだぜ!」

 

 おっと大事な情報を一つ、サヨリは回遊魚。接岸情報を確認することが大切だ!また、サヨリは風下からやってくるという習性があるらしく、それならば背中に風を受ける場所ならこっちへ向かってやってくるだろうからベストな場所ということだ。最後にサヨリ釣りはコツを掴むと難しくない釣りだ。だから初めてサヨリを釣る人も臆さずチャレンジしてみよう!

 

 

 

 

 

 

 

      〜数時間後〜

 

 

「ふう、これだけ釣れたら御の字だな!」

 

 気がつけばクーラーボックスの中には沢山のサヨリで溢れていた。これだけ釣れたらもう満足かな。少し釣りすぎた気もするけどこれだけ釣れたら未来の友人達にもお裾分けができr「あの⋯⋯⋯⋯金城啓吾さんですか⋯⋯⋯?」⋯⋯⋯⋯へ?

 

 

「は、はぁ⋯⋯⋯いかにも自分が金城ですが⋯⋯⋯貴方は?」

 

「ホテルのスタッフの者ですが⋯⋯⋯⋯今、織斑先生から電話があって『いま何処にいるんだ』との連絡があったのですが⋯⋯⋯」

 

 あ、あれ?ひょっとして⋯⋯⋯⋯⋯ひょっとすると

 

「すいません、今何時でしょうか?」

 

「はい、ただいま8時半となっております」

 

「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯あ」

 

 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯ヤバい

 

 

 

 

 

 

 

 

    

    〜1−1教室〜

 

 

 (視線が痛い⋯⋯⋯⋯)

 

 今、この織斑一夏は人生最大のピンチを迎えて来た。というか⋯⋯⋯⋯どうしてこんなことになったんだよ!?

 

「あの⋯⋯⋯⋯織斑くん?」

 

「へ?あ、はい!」

 

「ひぃ!?じ、自己紹介を⋯⋯⋯⋯」

 

「え⋯⋯⋯?」

 

「あの⋯⋯⋯クラスの皆さんに自己紹介をお願いします(涙目)」

 

 あ⋯⋯⋯どうやら俺の番が回って来たのか⋯⋯⋯⋯

 

「は、はい!します!しますからそんな顔しないでください!」

 

「ほ、本当に!?本当にしてくれますね!?お願いしますよ!?」

 

 う⋯⋯⋯⋯そんなにプレッシャーをかけないでくれよ!

 

「「「「「「「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」」」」」」」

 

「え⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯えっと、織斑一夏です。よろしくお願いします」

 

「「「「「「「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」」」」」」」

 

「⋯⋯⋯⋯い、以上です!」

 

 ズコーッ!!!

 

 えっと⋯⋯⋯ひょっとして滑ったかnスパァン!!⋯⋯⋯⋯⋯〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?

 

「まったく⋯⋯⋯自己紹介も満足に出来ないのか?」

 

 うぅ⋯⋯⋯⋯この特徴的な声はまさか⋯⋯⋯⋯

 

「げえっ、関羽!?」

 

 スパァン!!

 

「だれが商売の神だ」

 

「あ、織斑先生。もう会議は終わられたんですか?」

 

「すまなかったな、山田君。クラスへの挨拶を押し付けてしまって」

 

 ちょっと態度が違いすぎないか(泣)

 

「諸君、私が担任の織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる為のIS操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は若干十五歳を十六歳までに鍛え抜くことだ。逆らっても構わんが、私の言うことは絶対に聞け。いいな?」

 

 どうやら自分の姉は無茶苦茶言ってることに気づいてないらしいな⋯⋯⋯⋯

 

 

「キャ~~~~~! 素敵ぃ! 本物の千冬様をこの目で見られるなんて!」

 

「お目にかかれて光栄です!」

 

「私、お姉様に憧れてこの学園に北九州から来ました!!」

 

「やかましい!!!!」

 

「「「「「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」」」」

 

 

「……はぁっ。毎年毎年、よくもこれだけ馬鹿者共がたくさん集まるものだ。ある意味感心させられる。それとも何か? 私のクラスにだけ馬鹿者だけを集中させるように仕組んでいるのか?」

 

ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?みなさんそれでいいの?もしかしてこの学校の人間って全員こんな感じなん?まともな人もちゃんといるよね?

 

「それで織斑先生⋯⋯⋯⋯例のもう一人の生徒は⋯⋯⋯?」

 

「あぁ⋯⋯⋯⋯ホテルに連絡したらもうすぐ此方に来るんだそうだ⋯⋯⋯⋯あれ程遅刻はするなと言ったのに⋯⋯⋯」

 

「え⋯⋯⋯⋯⋯もう一人の男子生徒?」

 

「でもでも、男子って織斑くんだけじゃ⋯⋯⋯⋯⋯」

 

「いったいどういう事?」

 

 クラスがザワザワと騒がしくなったな⋯⋯⋯⋯⋯ていうか千冬姉、もう一人の男子生徒って⋯⋯⋯?

 

   ガララララッ!!

 

「す、すいません!遅れましたー!!」

 

  スパァン!!

 

「遅い!!!!今何時だと思ってるんだ!!」

 

「ッ〜〜〜〜〜〜〜!!!学園生活しょっぱなからキッついなぁ千冬先生⋯⋯⋯」

 

 パン!

 

「学校では織斑先生だ⋯⋯⋯⋯⋯私を教師と忘れていなかった事は評価しよう」

 

 (彼が⋯⋯⋯⋯もう一人の男子生徒⋯⋯⋯⋯?)

 

 この時、俺は知らなかった。

 

「ほら、さっさと自己紹介しろ」

 

「はい、織斑先生!」

 

 この陽気すぎるまでに陽気なもう一人の男子生徒が

 

「沖縄県出身、金城啓吾16歳!一応皆より学年は1つ上だけど、敬語なんか使わずに仲良くしてくれたら嬉しいです!それと⋯⋯⋯⋯大の『釣りバカ』です!よろしく!!」

 

 自分の生涯において最初で最後⋯⋯⋯⋯そして最高の相棒になることを俺はまだ知らなかった

 

 

 

 

 

 

 




「はい、アジアのパピヨンこと金城啓吾です!」

「同じく、アジアのパピヨンこと織斑一夏です!」

「作者です・・・ちょっと古くない?」

「まぁまぁ、細かいことは置いといて、ようやく本格的な釣りの接写が出来たな!」

「本格的だったかはともかく、ようやくスタートラインにたった感じはするな」

「これからたくさん魚を出す予定なので次回もよろしく!」

「次回は海釣りの代表選手、黒いアイツが登場するぞ!」

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