ドラゴンボール - Episode of Super Saiyan Mary 作:桂ヒナギク
皇室に戻ったメアリー。
武装した執政官たちがあちこちに倒れている。
「どうしたの!?」
その中の一人に声をかけながら体を揺さぶる。
「やつの……憑依……気を付けろ……」
気を失う執政官。
メアリーは玉座に向かった。
玉座には王と王妃が倒れており、その近くにベビーが立っていた。
「あんたは?」
振り向いたベビーは、メアリーの尻尾を見て呟いた。
「サイヤ人」
「なぜそれを?」
「お前のサイヤパワー、いただくぞ」
ベビーがゲル状になってメアリーに接近する。
「うっ!」
ベビーがメアリーの中へ浸透していく。
「ぐっ!」
体の自由が利かなくなる。
ベビーの顔がメアリーの頬に浮かび上がった。
「どうやら貴様は超サイヤ人にはなれないようだが」
「私から出ていけ」
「それはできない」
「なに?」
「今、お前の記憶を読んだ。メアリーというのだな」
「……………………」
「喜べ。今日からお前は俺のしもべになる」
ベビーが産みつけた卵が、孵化して脳を侵食した。
ベビーがメアリーの体から出てくる。
(やっと出てくれたか)
「メアリー」
「はい、なんでしょう?」
(え?)
「俺は全宇宙をツフル化する。お前にはそれを手伝ってもらいたい。これから地球という星へ行くぞ」
「わかりました、ベビー様」
(声が勝手に……?)
メアリーはベビーに連れられ、ベビーが乗ってきた宇宙船に搭乗した。
宇宙船は惑星テレサを発ち、地球を目指した。
(どうして体が勝手に?)
「ベビー様、メアリーの意識が残っているようですが」
「放っておけ。どうせ何も出来まい」
宇宙船は地球に着いた。
砂漠地帯に着陸する。
宇宙船からベビーとメアリーが出てくる。
二人は街へ行き、騒ぎを起こした。
「サイヤ人はどこ!?」
メアリーが人を襲いながら訊ねる。
「し、知りません」
地球人がそう答えると、メアリーは鼻を鳴らして次の人物を襲う。
一方でベビーは、地球人の体を次々と乗っ取り、卵を産み付けて下僕化していた。
そこへ悟天が現れる。
悟天はがたいのいい男と戦闘を始めた。
がたいのいい男は一瞬でのされる。
「うわ! うわああああ!」
野次馬の中から、細身の男が呻きながら出てくる。
細身の男の背中から、ベビーが姿を現した。
「何者だお前!?」
「お前の中からすごいパワーを感じる。これなら悟空を倒せるか」
「お前、父さんを知ってるのか?」
「ほおう。お前、あのチビの息子か。それは面白い」
ベビーの横にメアリーがやってくる。
「お前も仲間か?」
「ベビー様、ここは私が」
「いいだろう」
メアリーは悟天に襲いかかるが、悟天にかわされてしまう。
攻撃が外れたメアリーは、悟天の方を向き直って、気弾を放った。
後退しながら気弾を連射するメアリー。
悟天は気弾を弾き飛ばしながら、メアリーに接近する。
メアリーは悟天の攻撃に応戦。
二人は互いに相手を攻撃をする。
「あんたにもベビー様の全宇宙ツフル化計画に参加してもらうわよ」
ガードした悟天を殴り飛ばすメアリー。
「うわああああ!」
吹っ飛んで壁にめり込む悟天。
「もうゆるさねえ!」
悟天が気を溜めて超サイヤ人に変身する瞬間、ベビーが彼の体内に侵入した。
意識を失う悟天。
そこへ、メアリーが接近して攻撃をしようとする。
「よせ」
「……!?」
メアリーはすんでのところで止まった。
「ベビー様ですか?」
「そうだ。俺は都へ行く。お前は待機していろ」
悟天ベビーはそう言って、ベジータの住むカプセルコーポレーションへ向かう。