ドラゴンボール - Episode of Super Saiyan Mary 作:桂ヒナギク
メアリーは宇宙船に戻ってきた。
特にやることもなく、ただひたすらにベビーの帰りを待っていた。
来い──ベビーの声が脳裏に響いた。
メアリーは宇宙船を飛び出し、ベビーの元へ向かった。
そこでは、ベビーに乗っ取られた悟天の兄、悟飯とベジータが戦っていた。
「ベジータさん!」
悟天がやって来たため、メアリーは物陰に隠れた。
「助けに来たよー!」
ベジータの背後に着陸する悟天。
「あれ? どう見ても悟飯兄さんですよ、あれ」
「そうだよな、兄弟」
「悟天、貴様は引っ込んでろ」
「わかったよ!」
悟天は後退すると、気功波をベジータに放った。
ベジータは気功波を弾き飛ばす。
「どういうつもりだ、悟天!?」
「誰をとは言ってなかったな!」
悟天はベジータを襲う。
ベジータは攻撃をかわし、悟天の腕を掴んで投げ飛ばした。
その先にはメアリーの姿が。
メアリーはとっさに悟天を蹴り飛ばした。
「うわああああ! なんでこうなるんだよ!?」
メアリーは悟飯ベビーの元へ。
「ベビー様、お呼びでしょうか?」
「なんだお前は!?」
ベジータは驚き戸惑う。
「メアリー、ベジータの体力を減らすのだ」
「わかりました」
メアリーがベジータを襲う。
ベジータは攻撃をかわし、反撃に出る。
「くっ!」
メアリーは怯むが、体勢を立て直して再び攻撃する。
「ぐお!」
ベジータが吹っ飛ぶ。
「後悔するがいい!」
ベジータは超サイヤ人に変身する。
「すごいパワーだ」
「貴様もろとも全員吹っ飛ばしてやる!」
ベジータはギャリック砲を放った。
メアリーがギャリック砲をまともに食らい、砂塵が立ち込めた刹那、ベビーがベジータに寄生する。
「なんだ、もう終わりか?」
「終わりかだと?」
「どこだ? どこにいる!?」
「ここだよ、ここ。君の中さ」
ベビーの顔がベジータの頬に浮かび上がる。
焦り冷や汗をかくベジータ。
「寄生虫のようなやつだと言いたいか。だが、それは違う。俺は君になるのだよ」
「出て行きやがれ!」
ベジータが気を溜める。
「凄いぞ、ベジータ。だがそのパワーは俺が吸収してしまうがな」
「何!?」
ベビーに溜めた気を吸い取られる。
「くっ!」
手を動かそうとするが、いくら力を入れてもびくともしない。
「体の自由が利かないだろう?」
「貴様、一体何者だ!?」
「俺か? 俺はツフル人さ」
「ツフル人だと?」
「ああ、君たちサイヤ人に滅ぼされたな」
「お前の能力はわかった。だが悟天はどういうことだ?」
「俺は一度乗っ取った相手には卵を産み付けている。その卵が孵り、脳まで達すれば、そいつは俺の思い通りに動く。ベジータ、君も例外ではないぞ」
「ふっ……笑わせる。お前などカカロットに倒されて終わりだ」
「悟空のことか。あいつは君の手で死ぬことになるだろうな」
ベビーは笑い声をあげた。