鎮守府提督のΨ難   作:榛猫(筆休め中)

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駆逐艦吹雪Ψ燃!(中編)

side斉木

 

やはり、間宮の甘味は侮れないな…。

 

ここの甘味はどれも絶品だ。

 

コーヒーゼリーも良かったが、このあんみつも中々捨てがたい一品だ…。

 

さて、甘味を堪能して満足して戻ろう…。と、思ったのだが、どうやらそうもいかないようだ…。何故なら

 

 

「あぁ~…。駄目だ…」

 

 

「元気だして、吹雪ちゃん!」

 

 

「ん、みかんあげるっぽい~」

 

と、今の台詞でも分かるように吹雪達も同じ場所に来ているからだ…。

 

先程の訓練のことで落ち込んでいるのか。巻き込まれる前にさっさと退散するとしよう…。

 

 

「あれ?提督?来てたの?」

 

 

「え?司令官?」

 

 

「相変わらずここ(間宮)の常連さんっぽい…。

なに食べてるの?」

 

餡蜜だ、というか、何故そんなことを聞くんだ?

 

 

「なんでってちょっと気になったから聞いてみただけっぽい

でも、珍しいね、提督さんがコーヒーゼリーじゃないものをここで食べてるなんて」

 

 

先ずは僕がいつもコーヒーゼリーばかり食べているというその認識を改めてもらおうか…。

 

と、そんなことより僕に何か用か?

  

 

「あ、いえ、用と言うほどのことでもないんですけど…。

私、ちょっと前に訓練で盛大に失敗しちゃって…。」

 

あぁ、見てたから知っているがな…。

 

 

「それで利根さんから『我輩を筆頭にこの鎮守府には、いいお手本が沢山いるからそれを見て学べ』って言われてしまって…」

 

なるほど、上手い奴の技術を盗むのも確かにあるな…。

 

だが、コイツの場合はそれだけで済むのだろうか。

 

まあ、確かに良いお手本は沢山いるから利根が言うことはもっともじゃないか、それに良いお手本が目の前に二人もいるじゃないか…。

 

 

「え!?私?!」

 

 

「私までっぽい!?」

 

なんだ、違うのか?

 

 

「うーん…お手本か…」

 

そんなに悩むほどのことか?

 

まあ、僕ならコイツの問題を解決することは容易い…。

 

だが、それだと根本的な解決にはならない。

 

だから僕は敢えて協力しない…。

 

まあ、秘密がバレないためというのも理由のひとつにはあるんだがな…。

 

 

「そうだ!赤城先輩は?」

 

 

『え?』

 

赤城?

 

 

「お手本のために赤城先輩を見に行くというのはどうだろうか!」

 

おい、興奮のしすぎて口調が変わってるぞ…。

 

 

「吹雪ちゃん、口調変わってるっぽい…。」

 

 

「でも、赤城先輩は正規空母だし…。」

 

 

「でも!格好いいよ!」

 

……。やれやれ、見に行くのならいけば良いじゃないか…。

 

僕はここで甘味を満喫しているからな

 

 

 

「提督さん一緒に来ないっぽい?」

 

行くわけないだろ、僕は赤城には用事はないからな…。

 

それになにより、赤城が今いる場所が問題だ…。

 

 

「それなら仕方ないよね…。行こっか」

 

 

「…うん」

 

 

「…ぽい」

 

やれやれ…。やっと行ったか…。さて、僕ももう少しこの餡蜜を堪能したら戻るとするか…。

 

吹雪、強く生きろよ…。

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