side斉木
ふむ、この世界の情勢はこんな風になっているのか…。
(パタンッ…)
やれやれ、深海棲艦も厄介な事をしてくれる…。
ん?おっと、もうこんな時間か。
さて、吹雪の方はどうだろうか、少し様子を見てみるか。
千里眼!
さて、吹雪は…。今は部屋か、あの三人の方も見てみるか…。
よし、三人ともいるな。さてと、心の声はどうだろうか…。
(よーし!今日も得型駆逐艦の特訓だ!)
(明日も吹雪ちゃんの特訓をしなくてはなりませんし、今日は早く休みましょう…。)
(吹雪ちゃんはどんなアイドルになるかな~?)
やれやれ、この調子だと話し合いもせずに各々が勝手に動いていると言ったところか…。
吹雪を鍛えるのは良いがそれで沈められては堪ったものじゃない…。
仕方ない、見せてやろう!超能力者の力をな…。
sideout
side神通
私は明日の特訓について考えていました…。
そしたら不意に…。
(さーて、そろそろ得型駆逐艦を鍛えにいくとしようか!)
「え?姉さん、吹雪ちゃんの特訓しにいくんですか?」(もしかして姉さんも吹雪ちゃんを…?)
「え?そうだけど…。ってそれより神通、姉さんもって言ってたけどまさか…。」(まさか神通も吹雪の特訓してたの…?っていうか、私考えてることそのまま口に出してる?)
「えぇ…。聞こえてますよ?」(それより、さっき私の考えてることに返事があったような…。もしかして私も同じことを…?)
「え?うん、聞こえてるよ?」
「フンフフーン♪」(あぁ、そっかぁ♪それで吹雪ちゃん昼間あんなに眠そうだったんだ)
今度は那珂ちゃんの声が聞こえてきました…。
「え?那珂ちゃん、今の本当なの?」(眠たそうだったって聞こえましたけど…。)
「ほえ?そうだけど、私思ってること口に出てた?」(おっかしぃなぁ…。私鼻歌歌ってたはずなんだけど…。)
やっぱり声が聞こえてきます…。いったいこれは…。
「え、えぇ…。」(その情報を知っているということは那珂ちゃんも…?)
「へ?あ、うん」(確かに吹雪ちゃんに立派なアイドルになってもらいたくって特訓したけどなんで神通ちゃんがそれを知ってるんだろ…?)
「少し待って…。那珂ちゃんもなの?」(今、明らかに考えてることに返事が帰ってきました…。いったいどういうこと?)
「ちょ、ちょっと待って!一回話し合おう!」(もう訳分からないくなってきた!)
「そうですね、一度話し合いましょう…。」
「那珂ちゃんも賛成♪」
それから私達はこれからについて話し合い始めました…。
「まさか、姉さやな那珂ちゃんまで吹雪ちゃんの特訓をしてたなんて…」
「だって神通が心配そうにしてたからさ」
「姉さんでしょ?心配そうにしてたのは…。」
「那珂ちゃんは心配してないよ?」
分かっていますよ、そんなこと…。
「那珂ちゃんには聞いていません…。」
「でも、そうと分かったらちゃんと話し合って決めていかないといけないね」
「そうですね…。しっかり話し合って決めましょう」
「さんせーい♪」
sideout
side斉木
やれやれ、これでなんとかなりそうだ…。
僕が今やったことはなにか…。
それは強制以心伝心。
僕は今、三人にテレパシーを送ったのだ。つまり、お互いの心が筒抜け状態と言うわけだ…。
まあ、それで解決出来たのならそれでいい…。
さて、肝心の吹雪は…。ん?誰か入ってきたな…。
あれは…夕立か。
「夕立ちゃん、どうかしましたか?」
「その…吹雪ちゃんが…。」
ん?吹雪?何かあったのか?
部屋には、いないか…。ということは、外か…。
「やっ…はっ…やっ…はっ…」
やれやれ、折角僕が手を回して休ませてやろうとしているのにこれとは…。
「本当に、根性だけはあるんだよな…」
ん?なんだ、
「どうするっぽい?」
「第三水雷戦隊の旗艦として、艦隊にいてほしいです…。あのように心がきちんとしている子には…。」
「那珂ちゃんも賛成♪」
「睦月ちゃんは?」
「そんなの決まってるでしょ?ふふっ…。」
どうやら、方針が決まったようだな…。後は僕が居なくても大丈夫だろう…。
さて、明日も早い…。僕は休むとしよう…。
翌日…。
吹雪は演習でまずまずの成果を出し、
艦隊から外されることはなくなった。
さて、これからどうするか…。
少しは期待させてくれよ?吹雪…。