side斉木
僕の名前は斉木楠雄、超能力者である。
今日も日課の資源集めを終え、戻ってきたところだ…。
そして今は秘書艦の長門にあることを報告している。
「いよいよ、始まるのですね…。」
あぁ、遂に来た。この時が…。
「分かりました、至急任務にあたる部隊を選定致します…。」
頼むぞ…。指揮は今回もお前に任せる…。
「了解致しました…。」
さて、仕事に取りかかるとするか…。
sideout
side吹雪
こんにちは!吹雪です!
今、私達三人は作戦説明のためにある部屋の前に来ています。
……なんですけど…。
「ンック…!」
「どうしたの?吹雪ちゃん」
「作戦説明って初めてだから、ちょっと緊張しているでごじゃる…。」
そうなんです…。私、作戦説明なんてしたことがなくて緊張しちゃってるんです…。
「吹雪ちゃん、また口調変わってるっぽい?」
「え?私、何か変?」
「気づいてないっぽい!?」
え?何か変だったかなぁ?
「えへへっ、大丈夫だよ、さぁ、早く中に入ろ?」
大丈夫かなぁ…。
私は睦月ちゃんに言われるがまま中に入っていきました。
中に入ると数人の艦娘達が集まっていました。
その中の一人が私達に気づいて声を描けてきます
「ん?あぁ、睦月ちゃん」
「如月ちゃん!」
睦月ちゃんが声を掛けてきた子、如月ちゃんに駆け寄っていきます。
「もしかして!如月ちゃんもこの作戦に?」
「えぇ、そうなのよ」
「わぁぁ!久しぶりに一緒だね!」
「そうね」
相変わらず仲良さそう…。
すると、横から…。
「相変わらずあの二人、あたし達姉妹の中でもベッタリコンビだよなぁ…。」
「羨ましくなんか…ない…。」
この二人は…?
「吹雪ちゃんは二人、初めてっぽい?」
それに気づいた二人が挨拶をしてくれます。
「んぁ?あぁ、望月でーす。」
「弥生です…。あ、気を使わなくていい…です…。」
望月ちゃんに弥生ちゃんって言うんだ。
「吹雪です。よろしくお願いします」
挨拶をしていたら長門秘書艦と妹の陸奥さんが入室してきました。
部屋の方達は即座に列に並びます。
「…敬礼!」
ビッ!
川内さんの合図で私達は長門秘書艦に敬礼します。
それを見て長門秘書艦も私達に敬礼を返して口を開きます。
「秘書艦の長門だ、早速だが、お前達に提督からの作戦を伝える…。」
その言葉に私達は気を引き締めます。
「先日の敵棲地発見と殲滅により、近代の深海棲艦の拠点が一掃されたことは皆も承知のことと思う…。」
先日の…。
あの時のことだよね?…あうぅ…。
「これにより近々、大規模反抗作戦が発令される見通しとなった。」
『えぇ!?』
私を含めた皆が驚きます。
「本作戦は、その試金石ともなる作戦である…。
目標はここ…。W島だ。
この島を守備している、
敵水雷戦隊を夜戦による奇襲で殲滅してもらいたい…。」
「やったぁ!待ちに待った夜戦だぁ!!」
「姉さん…!」
川内さん…。もう少し落ち着きましょう?
「基本の作戦は第三水雷戦隊が囮となり、
敵を引き付けて転身…。
第四水雷戦隊が展開する海域まで誘導し、
二隊で協撃する…。
W島を攻略出来れば、哨戒線を押し上げ、
更なる作戦展開が可能となる…。
覚悟はいいか!」
私達は力強く頷き返すのでした。
sideout
side斉木
モニュモニュモニュモニュモニュ……。
やはり、間宮の甘味は侮れないな…。
まさかこんな物があるとは…!
コーヒーゼリー餡蜜、コーヒーゼリーの豊潤な甘みと餡蜜濃厚な甘みが調和し、見事なハーモニーを醸し出している…。
と、そんなことを言っている場合では無さそうだな…。
それはなぜかって…?
それは向こうに吹雪達がいるからだ…。
「あぁ…。夜戦の奇襲かぁ…。緊張するね」
「吹雪ちゃん顔色悪過ぎっぽい?」
「そんなに心配しなくても…。」
モニュモニュ…。どうやら、長門から作戦を聞いたようだな…。
まあ無理もないか、初出撃の後に夜戦だからな…。
「三水戦のみんな、出撃するのね」
ん?あれは、第六駆逐隊か…。
電の手に持っているあれは…。ブルーベリーか?
「夜戦だと聞いたのです。だからこれ、吹雪さんに食べて欲しいのです。」
「ありがとう、これって…。」
「ブルーベリー…。」
「目に良いって言うでしょ?これで夜戦もバッチリなんだから!」
やはりブルーベリーだったか…。
だが、お前達、ブルーベリーはそんな速効性のあるものじゃないと知っているのか?
「吹雪ちゃーん?出撃ですって?」
ん?今度は高雄に愛宕じゃないか、珍しいな…。
「ぱんぱかぱーん!これ、貰って」
「え?これ…お守り?」
「敵の砲弾が当たらないおまじないです…。『実は、中に愛宕ちゃんの』「高雄ちゃん!」…
フフフッ…私達からも無事を祈らせてください」
「あ、ありがとうございます…。」
「はい、どうぞ!沢山食べてね」
今度は間宮じゃないか…。間宮も餞別か?
「え?…私頼んで…「吾輩からじゃ!」え?」
「悔いのないよう、思う存分食べておけ!
武運長久を祈るぞ?」
「あ、ありがとうございます…。」
なるほど、あれは間宮からではなく利根からだったか…。
それにしても騒がしいな…。静かに食べられないのか?
それから少しして愛宕達は帰っていった…。
やれやれ、ようやく静かになったな…。これでやっと…。
「提督、提督からもなにか言ってあげたらどうですか?」
……間宮、余計なことを…。
おかげで吹雪達がこちらに気づいてしまったじゃないか…。
「あ、司令官!お疲れ様です!」
「提督さん、また食べに来てる。何食べてるの?」
「ふふっ…。すっかり
コーヒーゼリー餡蜜だ…。
「え!?何それ美味しいっぽい?」
「提督限定メニューなのよ。よくここでコーヒーゼリーと餡蜜を食べていってくださるから作ってみたの」
流石は間宮だ…。甘味を作らせたら右に出る者は居ないな…。
「そうなんだ、一口ちょうだい」
「あ、それなら私も!」
仕方ないな、一口だけだぞ?
『わーい!いっただっきまーす!あむっ…。』
「え?え?ちょっと、二人とも止めなよ」
吹雪も食べたらどうだ?
「え?良いんですか?」
どうせまだあるからな…。
「そ、それじゃあ少しだけ…。」
さて、それで?僕から言えることだったな…。
「はい!」
そうだな、今のお前に出来るベストを尽くせ。
お前にやれることは全てやったんだろ?
なら、大丈夫だ…。
「ベストを尽くす…。」
「そうだよ!吹雪ちゃん、あんな一生懸命特訓したんだもん!」
ほう、特訓してたのか…。
「ぽい、吹雪ちゃんすっごく頑張ってたっぽい!」
そうか、吹雪…。
「は、はい!」
睦月や夕立もこう言ってる…。自分を信じろ…。
お前ならきっと大丈夫だ…。
「ッ!…はい!」
よし、それじゃあ僕は戻るとするか…。
それ、後食べちゃっていいぞ…。
「え!?良いんですか?」
僕からの餞別だ…。限定メニューだ、大事に食べろよ?
「ありがとうございます!」
お前達もだぞ?睦月、夕立…。
「はい!(ぽいっ!)」
良い返事だ…。それじゃあな…。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「良い激励ですね」
なんだ、見ていたのか…。如月
「えぇ、優しい所もあるんですね、提督」
……まあ、そうだな…。
「……私にも何かありませんか?」
…やれやれ、仕方のないやつだ…。
無理せず、だが慢心せずに任務に望め…。後、頑張れ(ナデナデ)
「ふふっ…。ありがとうございます♪提督」
もう充分だろ?僕は行くからな
「はい、お気を付けて…。」
よし、誰も見ていないな…。
【瞬間移動!】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『時間は進み、吹雪達が海上で戦闘している最中…。』
やはり、海中は静かで良いな…。
鎮守府にいると艦娘達の心の声で煩くて仕方がなかったからな…。だが…。
(ズドォォォン!!)
…なにやら海上が騒がしいな…。
僕がいるのは鎮守府正面海域の筈だが…。
もしかして、流されているのか?
ん?静かになった…。終わったのか?
仕方ない、浮上してみるか…。
【ドボンッ…!!】
(如月のこと…忘れ…ない…でね…。)
ん?今の声は…。
「…………」
やはり如月か…。被弾して轟沈といったところか…。
僕が居なかったらどうするんだ。まったく…。
如月、少しだけ待っていろよ?
【サイコキネシス!】
sideout
side如月
暗い海の底へと沈んでいく…。
睦月ちゃん、約束…。守れそうにないわ…先に行ってるわね…。
もう、体も動かない…。
終わりなのね、私…。
(如月のこと…忘れ…ない…でね…。)
提…督…ごめんなさい…。
(何を謝ってるんだ…?)
直後、私は誰かに抱き抱えられるような感触を感じて目を開けたの、するとそこには…。
(僕がいるのにお前を沈める筈がないだろう…。如月、少しだけ待っていろよ?)
提…督…?どうして…。
私はいるはずもない人の顔を見ると意識を闇へと手放した。
sideout
side斉木
やれやれ、まったく…。駆逐艦というのはどうしてこうも手を焼かされるのか…。
まあ、今はそれどころではないな…。
とりあえず、司令室に戻るとしよう…。
【瞬間移動!】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
よし、無事についたな…。
さっさと治療してやらなくては…。
だが、この傷だ、下手に直すよりはこうする方が早いな…。
【キュイィィン!】
「スゥ…スゥ…」
よし、なんとか如月の容態は落ち着いたな…。
僕が今何をしたか、簡単だ、如月の体を一日前の状態に戻しただけだ…。
だが、これはあくまで時間稼ぎだ…。根本的な解決にはなっていない…。
「提督!?どちらへいかれていたのですか!
って、如月!?どうして如月がここに!?」
長門か、それは後で説明する…。
今はそれよりも如月をどうするかが問題だ…。
今は僕の力でなんとかなってはいるが応急処置でしかない…。
明日までに何か手を施さなければ手遅れになる…。
「……分かりました、では、ダメコンを使用しましょう」
ダメコン?なんだそれは…。
「ダメコン、正式名称は応急修理女神、通称ダメコン…。
艦娘に持たせておくと大破したときに耐久を回復させてくれる優れものです…。」
だが、今の如月は轟沈寸前の状態だぞ?
そのダメコンとやらが効くのか?
「分かりません…。ですが、やってみる価値はあるかと…。」
……他に方法がないなら仕方ない、それで行こう。
「分かりました。では…。」
『長門は如月に応急修理女神を【無理矢理】使用した…。』
どうだ?……ん?
【シュウゥゥゥ…】
おい、なんだこれは…。
「スゥ…スゥ…。」
「……どうやら、成功はしたようですが……。」
えらく縮んでしまったな…。
最後のこれはある方のネタを使わせてもらいました