side斉木
さて、甘味も堪能したし、久しぶりに鎮守府を見て回りながらゆっくり司令室に戻るとするか…。
(なんなのよ!加賀のやつ、一々ムカつくこと言うわね!)
ん?この声は瑞鶴か。やれやれ、また何かあったのか?
仕方ない、少し様子を見てみるか…。
【千里眼】
さて、瑞鶴は…まだ寮にいるようだな…。
「それはどういう意味!!」
「フンッ…。」
「ンギギググッ…!」
やれやれ、この二人は喧嘩することしかできないのか…?
いや、この場合は瑞鶴が一方的に加賀に絡んでいるといったところか…。
「あの、これは何をしてらっしゃるんですか?」
吹雪も丁度戻ってきたようだ…。
「OH!ブッキー!flagshipを決めていたネ!」
「flagship…。旗艦ですか?」
なるほど、旗艦を決めていたのか…。
正直、この中なら誰がなっても大丈夫な気はするが…。
「そうなの、この艦隊で一番旗艦に向いてるのは誰か…。あなたはどう思う?」
「え…?えっと…えと…。あはは…。難しいですね…。」
「なによそれ…」
まあ、この状況で一人を指名してしまえばその他全員から恨みを買ってしまいかねないからな。最良の選択だ…。
「やはり、戦艦であるmeが勤めますネ!」
「金剛さんが…?」
「yes!」
なるほど、それでもいいんじゃないか?
「英国帰りの帰国子女がいきなり勤まるの?」
「私は辞退します…。皆のレベルに合わせて指示を出す自信がないです…。」
ふむ、加賀はやらないのか…。
「フッ…。分かったわ、じゃあ私がやるわ。」
「それは反対…。」
「どうしてよ!!」
何でもいいが早く決めたらどうなんだ?
「戦艦と空母の先輩達がちゃんとしてくれないと安心して戦えないわ!北上さんに何かあったらどうするんです!」
いや、北上は関係ないだろ…。
(ギロッ…!)
……大井のやつはエスパーか?どうして僕の目線に睨みを利かせてくるんだ…。
「軽巡だからって私達に任せてちゃ駄目よ」
「重雷装巡洋艦です!そんなことも分かんないの?甲板胸が…。」
「か、甲板…?今なんて!」
なるほど、瑞鶴の弱点は胸か…。
「あなたのような未発達な艦に旗艦は勤まらないわ、私がやった方がマシよ」
「え?大井っちが?いやだな…。旗艦だと標的にされることも多いだろうし…。」
「北上さん…!私のことをそこまで…!いいわ!ならこの甲板胸にやらせましょう!」
そう何度も言ってやるな。大井…。
「待て!今なんて言った!」
ほら、瑞鶴のやつが切れているじゃないか…。
やれやれ、面倒だが僕が編成した艦隊だしな…。手を貸してやるか…。
『一人ずつ旗艦をやりMVPをとった艦に旗艦を任せる』
「…!それはいいデスネ!皆さん!聞いてクダサーイ!
試しに一人ずつ旗艦をやってみてMVPがflagshipになるネ!」
やれやれ、これで決まるだろう…。後は僕がいなくても大丈夫だろう…。戻るとするか…。
『その日、鎮守府近海で某メカヒーローの悪役よろしくドクロ型の爆炎が5回ほどあがるのだった…。』
何をしてるんだ…あいつらは…。こうなったら仕方ない…。
最後の手段を使うか…。
結局、最後は斉木の御膳立てにより、皆を纏めあげた吹雪が無事、第五遊撃部隊の旗艦をやることになったのだった…。