side斉木
僕の名は斉木楠雄、超能力者である…。
いつもの日課を終えた僕は仮眠をとっていた。
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……珍しいな、夢でまで鎮守府の中にいるとは。
【ブゥゥゥゥゥゥゥゥン…】
なっ!?まさかあれは…!
「ギャァァァァッ!!」
くっ…!やはり敵艦だったか…。
しかしどうする?
今は主戦力は全てトラック基地に赴いている…。
「「「きゃあぁぁぁっ!!」」」
チッ!仕方ない僕が相手するしかなさそうだ…。
長門、後は頼んだぞ…。
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「……ん……ちゃん……いちゃん……」
ん?なんだこの声は……。
「もう!おにいちゃん起きてよ…!」
はっ!なんだ夢か……。
「大丈夫?すごくうなされてたみたいだけど…。」
『あぁ、大丈夫だ。心配いらない
しかしリアルな夢だったな…。
恐らくあれは予知夢だ。最近見なかったから油断していた…。
「そうそう、おにいちゃんがねてるあいだにながとさんからつうたつがきてたわ。はい、これ」
『あぁ、助かった…。
しかし長門から通達とはな、何があった?
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ふむ、なるほどな。夕立が大型改装を受けて改二になったか…。
確かに今の戦力のままではあの予知で見た戦いに勝利するのは厳しいだろう…。
秘密裏に行っているアレがあっても勝てるかどうか……。
これは吹雪にも大型改装を受けてもらうしかなさそうだ…。
しかし先程見た夢のこともある…。
とりあえず今後の作戦のことをノートに纏めておくか。
もし僕に何かあった時はこれで後に残った者達に伝えることもできるからな…。
よし、書き終えたな…。
『來月、お前にこれを渡しておく…。時が来たら長門に渡してくれ
「え?わたしが?おにいちゃんがわたしたほうがいいんじゃない?」
『まあ、もしもの時の為の保険だ、くれぐれも無くさないようにな?
「……わかったわ」
よし、後は吹雪を一度こちらに呼び戻すか……。
【ツーツツツーツツーツーツツツツー…】
これでいい、後は……。
『來月、避難していろ。ここはもう直戦場になる、巻き込まれない内に逃げるんだ
「え?どういうこと…?」
『とにかく今は避難しろ、僕は鎮守府にいる他の者達に声をかけてくる
【瞬間移動!】
「え?おにいちゃん!?っていっちゃった……」
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さて、まずは間宮か…。
『お邪魔する…。
「あ、いらっしゃい!あら、提督じゃないですか、どうなさいました?」
『突然で悪いんだがすぐにここを離れるんだ。ここは直に戦場になる
「確かに急ですね、避難ですか…。」
『申し訳ないが頼む…。
【瞬間移動!】
「え!?あ、あら?消えた……」
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睦月型の部屋はここか……。
【コンコンコンッ】
「はーい、どちらさまぁ?おぉ、提督、どうしたんだー?」
『望月か、丁度いい…。お前の姉妹にも伝えろ、すぐにここをから離れるようにとな…。分かったな?
【瞬間移動!】
「んあー?急に言われてもーって居ないし…。
仕方ないアイツ等に伝えておいてやるか」
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次は青葉達、重巡勢か…。
一人一人回っていくと時間がかかるな…。
仕方ない、これを使うか…。
『鎮守府にいる全ての艦娘達に告げる。すぐにここから離れろ…。避難するんだ』
「え?今の声は……」
「提督…だよな?多分…」
「青葉、聞いちゃいました!」
「そんなこと言ってる場合じゃないわよ青葉!」
『『とりあえず避難しなくちゃ!!』』
テレパシー、制御ができない能力だがこう言うときには何かと役に立つな。
さて、後はこれを数ヶ所でやっていけば問題は解決だ…。
【瞬間移動!】
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どうやら全員に伝わったようだな…。
ぞろぞろと避難していく艦娘達の姿が見える。
「おにいちゃんは?どうするの?」
『僕は残って奴等を迎え撃つ…。
「そんなのダメよ!」
『だが、誰かがやらなければいけないからな…。
この場合は僕しか戦える奴がいないわけだしな…。
「でも…!」
『大丈夫だ、來月。僕は超能力者だこんなところで死んだりはしない…。
「……わかったわ、でも、ぜったいにかえってきてね?」
『約束する……。
「それじゃあね……」
…………。
他の艦娘達は…どうやら無事に避難が終わったようだな。
さて、今回ばかりは制御装置が邪魔になるな。
【スッ……】
よし、じゃあ久しぶりに一暴れするとするか…。
この鎮守府を守るために…。
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【ブゥゥゥゥゥゥゥゥン…】
『ようやくお出ましか…。僕に喧嘩を売るとはいい度胸だ…。
【念力!】
『僕の家には指一本触れさせないぞ!
「……オマエ!アノ時ノ人間!!」
『なんだ、誰かと思えばあの時の奴か…僕に仕返しにでも来たのか?
「殺ス!殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス殺ス!殺シテヤル!」
『煩い奴だ…もう少し静かに出来ないのか?
「「「ギャァァァァッ!!」」」
「「ーーーーッ!!」」
『コイツ等も大して変わらないな…。すぐに終わらせてや……
【ブゥゥゥゥゥゥゥゥンガガガガガッ!!】
ぐっ……!!なに!?奴の艦載機は封じているはず!
「空母ガ一隻ダケダト誰ガイッタ?」
なに!?まさかお前!!
「今頃気付イテモ遅イ…終リダァ!!」
【ガガガガガッドガドガァーンッッ!!】
がはっ…!!く…そ…不味い、防ぎきれ……
「死ネェ…!!」
【ヒュールルルル…ドゴォォンッ!!】
……ここで、終わりか…すまない、お前達…。
先に行って待っているぞ……。
『その日、提督、斉木楠雄は鎮守府から姿を消した』