side來月
昨日の一件から一夜開けて…。
わたしは何時ものように間宮さんのところに来ていた。
いつもなら甘い餡蜜を堪能してるんだけど…。
だけど、それを邪魔する者がいる……。
それは…。
「如月ちゃん、聞いて聞いて!今日ね、
吹雪ちゃんが改になったんだよ!」
他でもない睦月ちゃんである…。
わたしは黙って堪能したいのに……。
「え……そうなの?」
とりあえず相槌だけは打っておく。
「うん!それでね!」
もうずっとこの調子…。
嬉しいのは分かるけど、これはまた隠すしかなさそうね…。
「でも、むつきおねえさん、『かい』ってなぁに?」
それを聞いて『え?』という顔になる。
「な、なに言ってるの…?如月ちゃん…大型改装だよ?」
「じゃあその、『おおがたかいそう』っていうのはなぁに?」
睦月ちゃんの顔が更に歪む…。
その様子を見て心が痛いけど、こうするしかないものね…。
「うそ…だよね…?分からない振りをしているだけなんだよね…?昨日の夜のこと…覚えてるでしょ?」
まるで懇願するように訴えかけてくる睦月ちゃんに心が揺れる……。
けど、わたしは敢えてこう反応する。
「きのうのよる?ごめんなさい…よくおぼえてないの…きがついたらおへやのベッドのうえにいたから…」
その言葉を聞いてヘナヘナと座り込む睦月ちゃん。
そしてしばらくしてから一言呟いた。
「ごめんね、急に変なこと言って…。私、用を思い出したから行くね」
そう言って睦月ちゃんは間宮を走り去ってしまった。
わたしはそれを悲しげに見つめるのだった。
sideout
side斉木
僕の名前は斉木楠雄、超能力者である。
さて、早速だが、僕は今とても悩んでいる…。
それは学校での事とか人間関係についてなどではない…。
ではその悩みとはなにか……。
それは記憶に関してだ。
僕がある日起きると、前日の記憶が無いことに気づいた。
最初は度忘れしているだけだと思ったのだが、そうではなかった。
前日より前の記憶が一切無いのだ。
何となく思い出せるのは父さんが変なプラモを見せてきた事のみ…。
それ以降の記憶がまったくと言っていいほど思いだせないのだ……。
なんとかして思い出したいのだが方法がまったく浮かばない…。
そんな僕は今日も学校に向かう。
なんのことはない、人が誰でもやることだ。
特に理由はない……。
僕は平穏に過ごしたいだけなのだ…。
だが、それをさせないやつらが僕の邪魔をする。
念堂 力
同じクラスの嫌われ者でコイツは僕のテレパシ―が機能しない厄介なやつだ…。
海藤 瞬
同じクラスの中二病、よくテレビや漫画のキャラの真似等をしている…。力は雀の涙ほどにも無い。
照橋 心実
同じクラスのカリスマ的存在
その美貌で何人もの男を垂らしこんでいる。
灰呂 杵志
同じクラスの暑き男、暑苦しすぎるがカリスマは以外にあるようだ…。
と、こんなところでいいか、その厄介な奴等を相手しつつ解決策を探らないとならない……。
ん?もうすぐ学校に到着だな。
では、終了までの時間はカットするぞ……。
メタい?そんなことは作者にでも言え…。
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さて、なんとか家に帰ってきたが…。
どうするか…。考え付く方法はすべて試したみたがどれもうまくいかなかったからな……。
「どうだ?楠雄?良いだろ~?」
なんなんだ?プラモじゃないか…。
「知らないのか?空母のプラモさ格好いいだろ?」
へぇ、これが空母か、おかしな形をしてるものだな。
「あ、ママに呼ばれてる!仕方ない、お前に貸しておいてやるよ、絶対に壊すなよ!絶対だぞ!」
それは壊してくれと言っているのか?
って、もういちゃついているな…。
まあいい、このプラモを観察させてもらうとするか…。
ん?この展開、前にもあったような……。
……ッ!?!?
な、なんだ?記憶が!なんだこの記憶は!?
……………………………。
はぁ…はぁ…ようやく思い出したぞ…。
僕は鎮守府にいたんだ、そして襲撃してきた奴等を迎え撃った……。
油断していた僕は奴等の罠に掛かって…。
長門達は無事だろうか…。
くそっこんなことをしてる場合じゃない!
早く行かなければ……!!
ん、待てよ?そういえば……。
前は艤装のプラモを触って向こうに飛ばされたんだったか……。
なら今回もそれで行けるんじゃないか?
なら、早速試してみるか……。
えい…。
あっ……。
『斉木は空母の中に吸い込まれていった』