side斉木
祭りが終わり、状況をある程度把握した僕は來月に状況を報告するべく手紙を執筆していた。
「ソロモンの謎の声?」
「聞いた聞いた~この先のねーソロモン海域でさー...ねー?天津風ー」
「そ、そうね...でもまあ、風の音がたまたまそう聞こえたのかもしれないし......」
「えぇーっ!!そんなことないよー!」ほかにもその声を聞いた子いるし―!!」
「そうなの?ちょっと怖い......」
「幽霊っぽーい......」
「どんな声なんですか?」
「女の人の声にも聞こえるんだけどね?少し寂し気な......」
「ほらほらぁーやっぱ聞いてんじゃーん!」
「......っ!」
「天龍さん?」
「ひゃいっ!な、なんだ?」
「天龍さんは聞きました?」
「あ、ぁいやぁ...」
「海の魔女と言ったところかしらぁ、釣られると遠くに誘われちゃうわ...天龍ちゃ~ん?」
「や、やめろ!!」
「あらあら…」
うるさい奴らだ......。
それにしてもソロモンの謎の声か。これも一度調べてみる必要がありそうだな......。
それよりも、報告書はこんなものでいいか。
さて、少し出るとするか......。
「あれ?司令官。どちらへ?」
『散歩だ、夜風に当たってくる......
『いってらっしゃい(っぽ~い)(しゃ~い♪)!』
やれやれ、騒がしい奴らだ。まったく......。
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よし、この辺りでいいだろう。
【アポート!】(ヒュンッ)
ん?代わりに飛んできたのは白紙の便箋か。
まあ、後々何かに使えるだろう......。
だが、まあ...とりあえずやることは済んだか......。
「提督...」
ん?誰だ?この声は確か......。
「こんな所でどうしたのかしら?」
『加賀か...來月に現状報告をしていたところだ。それより何か用か?
「えぇ、少しお話が......」
『話?如月のことか?
「いいえ、それも少しはあるけれど今から話すのは私の話よ......」
『お前の...なんだ......?
「私がこの鎮守府に来た経緯は提督が一番よく知っているわよね?」
『あぁ。
僕自身がお前を連れてきたんだからな......。
「今回の如月さんの案件は私の時と似たような感じだと思うの......」
なるほど、なかなか鋭いな......。だが...
『加賀、お前の読みは八割方当たってはいるが完璧じゃない。
「......八割?残りの二割はなんだというの?」
『その答えはいずれ分かる。それまでは赤城や他の艦娘たちと考えていろ......。(スタスタスタ...)
「......ちょっと、まだ話は...行ってしまったわ......」
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さて、これからどうするか......。
「おや?提督、お疲れ様です。珍しいですね、こんなところにいるなんて......」
『ん?この声は長門か、どうだ?ソロモン攻略の方は......。
「......正直に言って、あまり芳しくない状況です......」
『芳しくない?なんだ?勝てない敵でも現れたのか?
「いえ、敵艦隊に関してはそこまで苦労はしていません。ですが、少し厄介の事になっていまして」
『厄介なこと?
「はい、まだ詳しくは分かっていないのですが...ソロモン海の一部海域が赤く変色してしまっているのです」
『海が赤く染まる?赤潮の事じゃないのか?
「いえ、赤潮などよりもっと赤い血のような色をしているのです......」
『血の色に変色する海......分かった、僕の方も個人的に調べてみよう。
「ありがとうございます。では、失礼します......」
『あぁ、指揮の方は頼んだぞ......。
「はい、お任せください」
ソロモン海の変色現象に謎の声...そして如月の深海棲艦化......。
やるべきことが満載だな......。