原作部分も若干入っていますがあまり期待しないでください
side加賀
少し、昔話をしてあげる...。
これは、私がまだ別にの鎮守府で深海棲艦と戦っていた時の話よ。
私は今の鎮守府とは別の鎮守府で戦っていた。
しかしある時、敵艦載機の爆撃を受けて轟沈してしまった...。
『沈んだの…?私…沈んだの…?
赤城さん...あなたが無事ならいいの...
先に行って待っているわね...
でも...叶うならもう一度あなたに......』
遠ざかる水面を見て私は意識を手放した。
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目覚めるとそこは海の上だった。
沈んだはずの私が何故か海の上にいる...。
不審に思い自身の身体を見てみる。
そこには生気のない青白い肌があった。
そう、その手は紛れもない深海棲艦のものだったのだ
それを見て私は絶望した...。
私は深海棲艦になってしまっていた...。
(カエリタイ...ワタシガ…イタバショニ...)
その思いだけで私は海を彷徨い続けた...。
そんなある日のことだった、海を彷徨っていると不審な人影を発見した。
近寄ってみるとソレはピンクの髪に頭にアンテナのようなものを挿し、白い軍服を纏った少年だった。
その少年は何故か海の上で宙に浮いていた。
不思議の思わないでもなかったが、そう思うよりも本能が上回っていた。
(ニンゲン......コロス...)
本能のまま主砲を少年に向け撃ち放った。
これであの人間は跡形もなく吹き飛ぶ、そう信じて疑わなかった...。
しかし現実は違っていた。
砲弾は少年に届く前にそのスピードを落とし、少年の前でピタリと止まった。
少年はそれを手も触れずに自在に動かしている。
私は動かなかった...否、驚愕しすぎて動くことが出来なかったのだ...。
『ほら、これは返すぞ...』
そう言った少年が砲弾を撃ち返してきた。
それも私が撃った時以上の速度で...。
音速は越えていただろう、視認できない速度で撃ちだされたそれは驚きで固まっていた私をいとも容易く貫かれてしまう
そのあまりの威力に艤装は大破炎上してしまう。
(ワタシハ…手ヲ出シテハイイケナイ者ニ…出会ッテシマッタノカモシレナイ...コノママ沈ズムノカシラ...)
(カエシテ…)
そう思い最後に一矢報いてやろうと少年を見る。
すると突如、身体にとんでもない熱さを感じた。
見ると私の全身は真っ赤になっており青白い肌は見えなくなっていた...。
身体の暑さは衰えることなく上がっていき、やがてその身体や艤装から炎が噴き出し始める。
私は暑さのあまり海の中に手を突っ込む。
だが、あまりの熱量に海水が一瞬で蒸発していくだけ...。
私はただその暑さから逃れたい一心でただひたすらに海の中へと逃げ込もうとする。
そんな私は気が付かなかった。火薬庫に火が引火していたことに...。
一瞬の爆発音とともに爆炎に包まれる私の身体...。
(カエルコトモ…ユルサレナイナンテ...)
『ア...カギ...サン...』
その言葉を最後に私の意識は爆炎と共に光に包まれた。
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再び目が覚めるとそこは見知らぬ建物の中であった。
周りには手のひらサイズの人間、通称妖精さんがうろついていた。
私が目覚めたことに気が付いたのか妖精さんの一人がこちらに近づいて来て裾を引っ張る。
何かと思って聞いてみると、ついて来てほしいとのことだったので言われるがままについていく。
案内されたのは小さめの部屋であった。
そこには人一人が写せそうな鏡が置いてあった。
妖精さんが見ろというので私は鏡に近づいて確認してみる。
それを見て私は再び固まった...。
その姿は生前、深海棲艦になる前の正規空母、加賀のものだったのだから...。
私が尚も驚きで固まっているとまた妖精さんについてこいと言うように裾を引っ張られ後をついていく。
連れてこられた先にいたのは先程砲弾を撃ち返してきたあの少年であった。
恐怖に固まっていると妖精さんが教えてくれる。
『このひとがあなたのあたらしいていとくなのです!』
それを聞いて何故か先程までの恐怖は嘘のように消えさった...。
何故かは分からない、けれどこの人のために戦うと分かった途端にストンと気持ちが落ち着いたような気がしたのだ...。
私は気持ちを新たに、そして改めて覚悟を決め、あの言葉を口にした。
「航空母艦、加賀です。貴方が私の提督なの?それなりに期待はしているわ」
更新が遅くなってしまい申し訳ありませんでしたm(__)m
本編の再開は来月...いえ、九月頃までもう少々お待ちください...。