side斉木
やれやれ、吹雪と大和には困ったものだ。
僕を人間扱いしないとはな......。
少々厳しい罰を...と言いたいところだが、そんなことを言っている場合でもないか。
『そうなんだろう?長門......。
「ッ!提督、いらっしゃったのですね」
『あぁ、少し通りかかってな...やるのか?
「あら、提督もここにいたのね、長門...決めたのね」
陸奥か、長門のこれからやろうとしていることを察しているみたいだな。
「あぁ......。
これ以上、時間は掛けてはいられないですから」
『そうか......。
だが無茶はするなよ?もしもの時は僕も出る......。
「分かっています。それまでは提督には如月の監視をお願いします」
『そこまで警戒する必要もないと思うが...承った......。
「ふふっ提督は心配性ですね。
でも、大丈夫よ、今度ばかりは私達に任せてちょうだい」
『そうだな、任せたぞ......。
陸奥が言うことも最もだ、だが、今回は何やら嫌な予感がする......。
完全勝利は期待しない方がいいだろうな......。
最悪の場合、轟沈するものも出てくるだろう、それほどの相手だ......。
千里眼で逐一状況を確認しつつ危険な艦の援護をするようにしていくことにしよう。
それに、そろそろ來月の手を借りなければならなさそうだからな。
迎えは長門たちが出撃した後でいいだろう。
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「作戦参加艦艇、全員揃いました」
集まったか、いよいよみたいだな。
「うむ...」
長門が出て行ったな、僕も行くとするか。
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......任せるとは言ったが、まさか泊地にいる全艦娘を参加させているとはな。
「これより、南方海域ソロモン方面への全力出撃による作戦を展開する」
全力出撃か、確かにそれが最善だろうな。泊地は僕一人いれば守れるだろう。
「よーっし!」
「お姉様!」
「やりますヨー!」
「大丈夫です!」
「お任せください(スチャッ)」
「...ッ!」
「打って出るっていう事?」
「腕がなるっぽい!」
「......」
「...?姉さん?」
「ついに突入だね!夜戦だ夜戦!!」
艦娘達の士気も高いようだし、とりあえずは大丈夫そうだな。
それと川内はやる気を出し過ぎだ......。
「本作戦の最終目的はソロモン海域深部にて拡大、浸食を続けるアイアンボトムサウンド変色海域発生源の発見、及び、動、破砕、殲滅だ」
「変色海域では、敵深海棲艦以外の全ての生命は死滅し、我ら艦娘の艤装も浸食、破壊されていく。この中で作戦を遂行することは困難を極める」
僕の超能力ですら解除されかけるほどだったからな......。
「しかし放置すれば、変色海域は拡大を続け、アイアンボトムボトムサウンド中枢部への長期攻撃をかけることは永久に不可能となる」
そんなことになっていたのか...ん?あれは......。
「.........」
如月か、様子を見に来たといったところだろうな。
仕方ない、行ってやるとしよう。
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『どうした?如月......。
「ッ!?おにいちゃん...」
『あぁ、僕だ...。
心配か?睦月の事が......。
「うん、睦月ちゃんも同じことになってしまうんじゃないかって...」
『もっともな心配だな、だが大丈夫だ、睦月の事も、この泊地にいる全員の事も沈めたりはしない、僕がそうはさせない。
來月の時は若干対処が遅れたからこうなってしまったが、もうあんなことにはさせない。
「...っ!ふふっおにいちゃんがそう言うと不思議と大丈夫って信じられるわ、なんでなのかしら...?」
『もしかしたらお前の中のもう一人の如月がそう思わせているのかもしれないな......。
「もう一人の...私?」
『あぁ......。
そう、正確にはお前の片割れである來月がな。
「そうなんだ、もう一人の私が...」
なにやら納得してるみたいだが、まあいいか、長門たちの様子はどうだ?
「これより各艦隊の編成、航行序列を読み上げる!
第一艦隊、空母機動部隊旗艦、
第一航空戦隊、赤城、同、加賀
第五航空戦隊、翔鶴、同、瑞鶴
直掩に、金剛......」
なるほど、今は編成を説明をしてるのか。
さて、時間も遅いが、そろそろ來月に迎えに行くというメッセージを送っておかないとな。