Fate世界でだらけて過ごす   作:見習い蟹

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お気に入りが60を超えててビックリです。
ありがとうございます!!




15話:ひと狩りいこうぜ!!!

「フハハハ!!どうだ!我の痺れ罠は効くであろう!!おい雑種!さっさと大タル爆弾を配置せよ!!」

 

了解です王様!!

 

「あ、皆さん体力ヤバそうなので粉塵使いますね」

 

「誰かクーラードリンク余ってない?少し分けて欲しいんだけど」

 

「……狩猟笛楽しい」

 

 

俺達は今、砂漠ステージでダイミョウザザミを狩っている。

ちなみに装備はマシュが太刀、メアリーがハンマー、アノンは狩猟笛で、王様は弓、そして俺が片手剣となっている。

 

普通ならP○Pで5人プレイなんて出来ないが、ここにはご都合主義(メアリー)がいる。改造なんて御茶の子さいさいなのだ。

 

何故こんな状況になったかと言うと………

 

 

 

 

 

~1時間前~

 

 

 

 

 

 

「透、ちゃんと挨拶しなさい」

 

メアリーに言われ、まだ少し寝惚けている俺は何とか挨拶をする。

 

えっと、おはようございます。

 

「フン、本来なら我を待たせた時点で死に値するが……この前の余興に免じて、今回は(オレ)の寛大さに感謝するがいい」

 

(……この王様なんか優しくない?あるぇ?滅多刺しにされるかと思ったのに……)

 

「それで、英雄王がわざわざこのような所に何の御用でしょうか」

 

「……用が有るのはそこの腑抜けている雑種だ。貴様、セイバーにサインを欲したようだな…………何故だ……」

 

 

え?ああ……あの時のですか。

それが何か……

 

 

 

 

 

「何故我にも求めてこなかったのだ!!セイバーやライダーには頼み、あまつさえこの俺には何も言ってこないとはどういう了見だ!!!答えよ!!!」

 

えぇ…………もしかして書きたかったんですか?

(俺の中で英雄王のイメージがガラリと変わったんだが)

 

それはすみません。あの英雄王に声を掛けるなど、私には恐れ多くて……あの時は申し訳ありませんでした。

 

「フン……分かれば良い……」

 

(何この王様めっちゃ優しいじゃん。誰だよ慢心王とか言った奴!!俺も思ってたけどさぁ!!)

 

じ、じゃあサイン書いてくれるんですか!?

 

「たわけ!この俺を誰だと思っている!!真なる王!その(オレ)が許可する!!」

 

よっ!最古の英雄!!偉大なるウルクの王様!!宇宙一!

 

「フハハハハ!!当たり前だ!!…………ん?貴様……まさか我のサインにこんな物を使うとは言わんよなぁ?」

 

やっぱり……普通の色紙はダメでしたか?

 

「それなら、これを使いなさい。即興で作ったけど品質は保証できるわ」

 

……色紙から出てるオーラは何なんだ。

 

「ただの神秘を帯びた色紙よ?」

 

何してくれてんの!?

 

「よい、それを貸せ雑種。我の直筆だ。一生拝めるものではないぞ?」

 

そう言いながらスラスラと何処からか取り出したペンか何かでサインを書いている英雄王。

 

(…………ホントに書いてもらっちゃった…つうかめっちゃ字が綺麗だな。読めないけど)

 

「ほら、お礼言わないとですよ!先輩」

 

ボーッとしている俺にマシュが声を掛けて我に帰る。

 

あ、ありがとうございます!!一生大事にします!

 

「よい、それよりも貴様の手に持っているそれは何だ」

 

こ、これはP○Pというゲーム機で……要は人間が作った娯楽の機械です。因みに今やってるのは巨大なモンスターを狩るゲームですね。

 

「……それは他に竜なども出るのか?」

 

ま、まあ出ますね。飛龍とか古龍とか大雑把に言えばですが。

 

「……我に貸せ、少し興味が湧いた。勘違いするでないぞ?今の人間の業がどの程度のものであるかを我の目で見るのだからな」

 

………じゃあ皆で狩りでも行きますか?一応通信プレイで四人までなら出来ますし。

 

「……何?我に有象無象と組めと?」

 

いえ、王様はまだやり方知らないでしょう?それに……皆でやった方が……楽しいと思います…はい。

 

「…………フン…呆れた奴だ…良かろう。貴様の我儘に付き合ってやる。我の器量に感謝するのだな」

 

(何このツンデレ英雄王……もしこの人が女性だったら堕ちてたな……俺)

 

な、なら早速クエストに行きませんか?プレイに慣れる為にも。

 

「精々我の足を引っ張らぬことだな」

 

(んじゃあ適当に……ダイミョウザザミでいいか……)

 

「私はハンマーにしようかしら」

 

「うーん、大剣も良いですが今回は太刀で行きましょうか」

 

「……この狩猟笛って武器……面白そう」

 

 

 

そして今に至る。最初は少しもたついていた王様だが、やはり英雄王は伊達ではなく、直ぐに操作に慣れ、あっという間に俺よりもプレイが上手くなっていった。

 

「フハハハハ!!所詮はカニ!この我に勝てるはずもなかろう!おい雑種!次は古龍種だ!!」

 

英雄王が楽しそうで何よりです。

 

じゃあ次はラオシャンロン行ってみますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから3時間ほど時間が過ぎ、狩りを楽しんだ俺達。

英雄王がモ○ハンを気に入ったらしく、メアリーが作った半永久的に使えるように改造したP○Pを渡した。しかも俺のとリンクしているようで、星と星の間でも通信プレイが出来るらしい。これには結構喜んでいた。

 

「……そう言えば貴様等に言い忘れていたことがある」

 

急に英雄王の顔がカリスマモードになった。

 

?……何かありましたか?

 

「近々この聖杯戦争(茶番)も終わる。それだけだ………まぁ、ライダーは別だがな」

 

(普通に聖杯戦争放ったらかしにしてたわ……)

 

「ではな…………腑抜け」

 

そう言って霊体化して消えて行った英雄王。

 

……あれ?…最後雑種じゃなくて腑抜けとか言われなかったか?

 

「良かったじゃない透、ある意味認められたんじゃない?」

 

そ、そうかなぁ?

 

「そうですよ、先輩の鈍感さがあの人にも作用したんだと思います」

 

……最近マシュの当たりが強くなってる気がする。気のせいでありたい。

 

「ところで……透?…貴方ゲーム機隠し持ってたのね……つまり夜更かしをする気があったと……へぇ?」

 

こ、今回はすぐに寝たので未遂です!!

 

「……なら今回は不問とします」

 

た、助かっt「但し!おやつ抜きよ」あァァァんまりだァァアァ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「英雄王……………失礼ですが何を……」

 

「時臣か……見ての通り狩っているのだ」

 

「……それは……ゲーム機…でしょうか」

 

「あぁ……存外楽しめるものだな……これは」

 

(一体何をどうしたら英雄王が夢中になってゲームをしているというのだ!)

 

「そ、そうですか。では邪魔にならぬよう、私は失礼いたします」

 

ガチャン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………少し不安になってしまった……いかんいかん。私は遠坂家当主、この程度の事で取り乱してはいけない」

 

一旦深呼吸をして、落ち着く……

 

「……胃薬を用意しておくか」

 

遠坂時臣は今日も優雅に一日を終える。

 

胃薬を片手に…………

 

 

 




Zero編が終わったらstay nightかGrandOrderやろうか迷ってます。あくまで予定ですが。

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