Fate世界でだらけて過ごす   作:見習い蟹

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安定のぐだぐだ感。
だがそんなことはどうでもいい………それよりもガチャだ!ガチャを回せ!!来いよイシュタル!弓なんか捨てて掛かってこい!!!!

ラーマきゅん来てくれたやったー(棒)


16話:生活リズムは大事

「透、起きなさい。もうすっかり暗くなったわよ」

 

うぅ……んぅ…………あと5時間……

 

「…………しょうがないわね……よいしょっと」

 

うぅ……メアリーおはよう……。

 

「時間的にはこんばんはだけどね。それにしても最近、元気ないわね。いたずらも全くしないし……病気…な訳ないか」

 

そのままお姫様抱っこ状態で運ばれていく。メアリーの言う通り、何だか何もする気が全くない。ただこうやって運ばれて、食事を食べさせてもらい、マシュに抱きついてもらいながらアノンをガン見したりと……大して気力が出ないのだ。

 

「先輩……大丈夫ですか?こうやってだらだらするのは構いませんが、聖杯戦争の様子とか見なくてもいいんですか?」

 

「マスター、余り私をじっと見てると……えーい」

 

わぁ、お星様が見えるー(棒)

 

「高い高ーい、高い高ーい。元気になーれー」

 

「ほら、アノンさんだって先輩の事を心配してるんてす。何か私達に出来ることは無いですか?」

 

うーん……特にはなぁ。

 

「……透、それなら一緒にタイムテレビを見ましょうか。そろそろ征服王と英雄王の対決が見られるわよ」

 

……そっかぁ……もうそんn…………何ですと?

え?俺がグータラしている間に、すっかり終盤を迎えてるわけですかい?聖杯戦争。

 

「だって、関わるかどうかは透がこれをしたいと言った時だけよ?あくまで私は透の意思を尊重して動くの。まあ、急を要すれば話は別なのだけどね」

 

「要は、先輩は今まで通り好き勝手にしてていいんです。我儘言って、甘えて、ダメ人間まっしぐらの人生を満喫していればいいんです」

 

……何だか少しはぐらかされた気がする。気のせいか。

 

「気にしない気にしない。はい、アイスでも食べながら見ましょう。味は何がいい?」

 

…………チョコミントでお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『さあ目覚めろエアよ!お前に相応しい舞台が整った!!!』

 

そう言って英雄王が掲げた剣……乖離剣を膨大な魔力が渦巻いている。それは、世界を切り裂いた剣であり、地獄そのものと言われた対界宝具。それを使う事は即ち、使うに値した相手であるということだ。

 

『……ッ来るぞ!!』

 

ライダーもその異質さを感じ取り、より一層気を引き締める。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして……それは放たれた………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いざ仰げ!!天地乖離す開闢の星(エヌマエリシュ)を!!!!!』

 

一瞬の輝きの後、ライダーの固有結界が音を立てて崩れていく。万を超える数多の強者が、自らの覇道の象徴である『王の軍勢(アイオニオンヘタイロイ)』が、脆く崩れ去っていく。

 

だが、それだけで征服王は止まらない。

例え軍勢を失おうと、彼は止まることは無い。

 

『ライダー……』

 

後ろで自分のマスターの声が微かに聞こえた。

その声に答えるように、愛馬を果敢に走らせる。

 

駆け出すや否や、英雄王の王の財宝(ゲートオブバビロン)が展開される。その数はもはや百を超えるだろう。縦断爆撃の如く発射される宝具に対して、ライダーばひたすら走る。愛馬が倒れ、身体中に宝具が突き刺さる。だが、それでも速度を落とすことなく走り続ける。

 

『うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

 

力を振り絞って剣を振るう。

その死力を尽くした剣閃が、英雄王を切り裂かんとしていた。

 

だが、それが英雄王に届くことは無かった。天の鎖、かの盟友の名を冠したこの鎖は、神性が高いほど拘束が強まるが、それ以外のものには頑丈な鎖でしかない。

だが、低ランクとはいえ神性をもつライダーには十分に有効だった。

 

 

ドシュ

 

その身をエアに貫かれる征服王。最早決着はついたも同然であった。

 

『……………………カハッ』

 

『…夢からは覚めたか、征服王」

 

『フッ…………此度の遠征もまた……よ………き……もの…であっ…た』

 

『いついかなる時でも挑むがいい。ここは全て我の庭、故に保証する。ここは貴様を飽きさせることは無い』

 

『ははっ…………そうか…………』

 

(ああ……この胸の…高鳴りこそが…………オケアノスの……)

 

スゥ

 

体が消滅していく。だが、消える寸前までライダーの顔は、少し晴れやかな表情をしているように見えた。

 

 

 

 

 

 

そして、そこで映像が途切れる。

 

ブツン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

え?ちょっと待って。今超いいところだったよね!?何!?故障なの!!?

 

「はい、良い子は寝る時間ですよ。続きは録画したやつを明日見なさい」

 

いーやーだー!!もうちょっとみーせーてー!!!

 

「先輩、余り駄々をこねちゃいけませんよ?」

 

俺は録画じゃなくて今見たいの今!!折角の名シーンなんだから今見ないとやだ!!!

 

「はいはい、ベッドに行きましょうねー」

 

HA☆NA☆SE!!俺は見るんだー!!!!!!

くそ!メアリーの力が強すぎるッ!何これ全然振り解けないんだけど!?

 

「よしよし、今日はもう寝なさい。ほーらガラガラですよ~?」

 

フッ……そんなもので俺が眠るわけ…………ねむ……ら…………zzz

 

「……先輩…いくら何でも早い気がします」

 

「………同感。マスターはちょろい」

 

「こうでもしないと、あの子ずっと起きたままだと思うから、新兵器を使わせてもらったわ」

 

(それでもこんなに早いのは……私も予想以上なのだけど)

 

 

 

 

 

 

 


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