だがそんなことはどうでもいい………それよりもガチャだ!ガチャを回せ!!来いよイシュタル!弓なんか捨てて掛かってこい!!!!
↓
ラーマきゅん来てくれたやったー(棒)
「透、起きなさい。もうすっかり暗くなったわよ」
うぅ……んぅ…………あと5時間……
「…………しょうがないわね……よいしょっと」
うぅ……メアリーおはよう……。
「時間的にはこんばんはだけどね。それにしても最近、元気ないわね。いたずらも全くしないし……病気…な訳ないか」
そのままお姫様抱っこ状態で運ばれていく。メアリーの言う通り、何だか何もする気が全くない。ただこうやって運ばれて、食事を食べさせてもらい、マシュに抱きついてもらいながらアノンをガン見したりと……大して気力が出ないのだ。
「先輩……大丈夫ですか?こうやってだらだらするのは構いませんが、聖杯戦争の様子とか見なくてもいいんですか?」
「マスター、余り私をじっと見てると……えーい」
わぁ、お星様が見えるー(棒)
「高い高ーい、高い高ーい。元気になーれー」
「ほら、アノンさんだって先輩の事を心配してるんてす。何か私達に出来ることは無いですか?」
うーん……特にはなぁ。
「……透、それなら一緒にタイムテレビを見ましょうか。そろそろ征服王と英雄王の対決が見られるわよ」
……そっかぁ……もうそんn…………何ですと?
え?俺がグータラしている間に、すっかり終盤を迎えてるわけですかい?聖杯戦争。
「だって、関わるかどうかは透がこれをしたいと言った時だけよ?あくまで私は透の意思を尊重して動くの。まあ、急を要すれば話は別なのだけどね」
「要は、先輩は今まで通り好き勝手にしてていいんです。我儘言って、甘えて、ダメ人間まっしぐらの人生を満喫していればいいんです」
……何だか少しはぐらかされた気がする。気のせいか。
「気にしない気にしない。はい、アイスでも食べながら見ましょう。味は何がいい?」
…………チョコミントでお願いします。
『さあ目覚めろエアよ!お前に相応しい舞台が整った!!!』
そう言って英雄王が掲げた剣……乖離剣を膨大な魔力が渦巻いている。それは、世界を切り裂いた剣であり、地獄そのものと言われた対界宝具。それを使う事は即ち、使うに値した相手であるということだ。
『……ッ来るぞ!!』
ライダーもその異質さを感じ取り、より一層気を引き締める。
そして……それは放たれた………
『いざ仰げ!!
一瞬の輝きの後、ライダーの固有結界が音を立てて崩れていく。万を超える数多の強者が、自らの覇道の象徴である『
だが、それだけで征服王は止まらない。
例え軍勢を失おうと、彼は止まることは無い。
『ライダー……』
後ろで自分のマスターの声が微かに聞こえた。
その声に答えるように、愛馬を果敢に走らせる。
駆け出すや否や、英雄王の
『うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』
力を振り絞って剣を振るう。
その死力を尽くした剣閃が、英雄王を切り裂かんとしていた。
だが、それが英雄王に届くことは無かった。天の鎖、かの盟友の名を冠したこの鎖は、神性が高いほど拘束が強まるが、それ以外のものには頑丈な鎖でしかない。
だが、低ランクとはいえ神性をもつライダーには十分に有効だった。
ドシュ
その身をエアに貫かれる征服王。最早決着はついたも同然であった。
『……………………カハッ』
『…夢からは覚めたか、征服王」
『フッ…………此度の遠征もまた……よ………き……もの…であっ…た』
『いついかなる時でも挑むがいい。ここは全て我の庭、故に保証する。ここは貴様を飽きさせることは無い』
『ははっ…………そうか…………』
(ああ……この胸の…高鳴りこそが…………オケアノスの……)
スゥ
体が消滅していく。だが、消える寸前までライダーの顔は、少し晴れやかな表情をしているように見えた。
そして、そこで映像が途切れる。
ブツン
は?
え?ちょっと待って。今超いいところだったよね!?何!?故障なの!!?
「はい、良い子は寝る時間ですよ。続きは録画したやつを明日見なさい」
いーやーだー!!もうちょっとみーせーてー!!!
「先輩、余り駄々をこねちゃいけませんよ?」
俺は録画じゃなくて今見たいの今!!折角の名シーンなんだから今見ないとやだ!!!
「はいはい、ベッドに行きましょうねー」
HA☆NA☆SE!!俺は見るんだー!!!!!!
くそ!メアリーの力が強すぎるッ!何これ全然振り解けないんだけど!?
「よしよし、今日はもう寝なさい。ほーらガラガラですよ~?」
フッ……そんなもので俺が眠るわけ…………ねむ……ら…………zzz
「……先輩…いくら何でも早い気がします」
「………同感。マスターはちょろい」
「こうでもしないと、あの子ずっと起きたままだと思うから、新兵器を使わせてもらったわ」
(それでもこんなに早いのは……私も予想以上なのだけど)