Fate世界でだらけて過ごす   作:見習い蟹

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4話:作戦なんてあってないようなもの

俺達は今雨生龍之介の5m後ろにスタンバッてる。もちろんバレてない。

 

何故ならメアリーがマジで持ってたんだよ!!ひみつ道具をな!!そんで透明マントを改造して気配遮断や熱感知、音すら漏らさない謎効果が付いてしまった。もう全部こいつ一人でいいんじゃないかな……

 

 

「先輩、それでどのタイミングで助けますか?何やらあの娘以外にも子供達がいるようですし、それにキャスターの気配を感じます。」

 

そうだな、余りグズグズしてられない。ここは思い切って一気にやった方がいいか……

 

「透、なら私がアイツを気絶させますから貴方は子供達を、マシュは透を守りなさい。」

 

「了解です」

 

では、行動開始!

 

そしてメアリーが言ったそばから瞬間移動でもしたのかというような動きで一瞬で龍之介の背後に近づき、頭に触れた瞬間に龍之介がまるで糸が切れた操り人形のように倒れ込んだ。

すかさず凛たちの元へ駆け寄るが、余り反応がない。キャスターの仕業なのか、目が虚ろな感じでぼーっとしている。仕方が無いので抱えて行くとしよう。マシュも無言で子供達を抱えていた。後はキャスターだけだが……

 

 

「龍之介ぇ?帰ってきたのですか?」

 

 

不味い!!キャスターが!!

 

 

 

 

「ッッッ!貴様らァァ!!よくも私と龍之介のCOOOLなアートを!!!」

 

一瞬呆けた表情をしていたが状況を理解したのか、かなり怒り狂っているようだ。

ではこちらも……メアリーさん!!ヤーっておしまい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

バタッ

 

 

 

 

 

 

 

 

「おお……ジャンヌ!……ジャンヌ!!…………私は……貴女に………………ああ…………なんという……」

 

 

 

 

 

 

え?…………マジで?今メアリーがキャスターと目を合わせた瞬間にキャスターが目を見開いたまんま倒れてるんだけど……何したの?

 

 

「幻術を掛けました。今頃彼は幻術の中でジャンヌ・ダルクに会っているはずです。ちなみにさっきのマスターには破戒すべき全ての符を使ったので、もうマスターではないです。キャスターの宝具は、どうやら自動で修復する効果を持つ魔道書らしきものでしたので、破魔の紅薔薇と必滅の黄薔薇でバラバラにしてからクリームの暗黒空間に飲み込みました。あとは私が術を解かない限り、一生幻術は効いたままですので、その内消えます」

 

うわぁ……マジで宝具を投影してるし、つーかスタンドも使えるのかよ!!ああもう無茶苦茶だよ……

 

まぁいいや、とにかく子供達とロリ凛は無事だったんだから良しとしよう!うん!………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り敢えず警察を呼んでトンズラしよう。もしロリ凛に顔とか万が一覚えられたら嫌な予感しかしないしね。それに集中力が切れたのか腹が減ってしょうがない。…………そういえば買い物の途中だったな…………今から行くのは面倒だなぁ。

 

 

「透?買い物なら私がするから貴方はマシュと先に帰っていいわよ?マシュ、お願いね?」

 

「はい、ほら先輩?帰りはおんぶしてあげますから、帰ったら一緒にお風呂に入りましょうか!」

 

ん?風呂………ああそうだね……入ろ…………うか

……あれ?…………眠気が…………あ…………zzZ

 

「あらら、大丈夫ですか先輩。疲れたんですか?仕方ないですねえ、よいしょっと」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれ……ここは何処?……たしか私は「凛!!」……お母様?

 

「よかったわ……警察から連絡があって心配したのよ……ごめんね、怖い思いさせて……」

 

「凛……無事でよかった。すまない、私としたことが……情けない父親で済まない」

 

「私は大丈夫です……それよりあの人は?……」

 

「あの人?誰のことかな?」

遠坂家当主の遠坂時臣は気になることがあった。娘の知らせを聞いた時は飛び出す勢いだったが、いざ冷静に考えると誰が警察に知らせたのかである。調査結果によればキャスターのマスターらしき人物の拠点のようだったが、もしキャスターがその場にいたならば誰かがキャスターを無力化したという事だ。……ありえない。相手は曲がり無きにもサーヴァントだ、普通の人間が倒せるようなものではない。それか他の陣営の誰かが仕掛けたのか?被害もなしに?そんな存在がもしいるのならば……警戒する必要があるな。

 

「あなた?どうしたの?」

 

「!……ああ、すまない。少し考えていてね……」

 

「それにしても誰が助けてくれたのかしら……もし会えたら一言でもいいからお礼を言いたいわ」

 

「…………そうだね、きっと素晴らしい人なんだろう。」

そうだ、娘が無事ならそれでいいじゃないか。

常に優雅たれ……もし会えたら遠坂の最高の持て成しをさせてもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゥンまあ~いっ!!やっぱりメアリーの作る料理は最高だぜ!!

 

「あ、先輩?どさくさに紛れて椎茸どかしてますね?ダメですよ!好き嫌いしたら」

 

えぇ...だってキノコ類嫌いなんだよ~いいじゃん別に……

 

「ダメです!ほら、小さい欠片でもいいから食べましょう?ね?はい、あーん」

 

あーん……ングッ!?吐きたい(涙

もうゴールしてもいいよね?リバースしてもいいよね?

 

「ほら、ちゃんと噛んでゴックンしてください!」

うぅ…死なばもろとも!……ゴクン

 

「ちゃんと食べれましたね。偉いですよ先輩♪よしよし」

 

くそぅ……メアリーは見逃してくれたのに。

こんなのあんまりだ!これが人間のやることかよぉ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

あぁ^〜ナデナデ心地いいんじゃあぁ^〜

 

 

 

 

 




マシュ「先輩は飲食しなくても生きていけるのに、なんで空腹を感じるんですか?」

なんか気分的なものでね?我慢しようと思えばできるんだけどさ。

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