Fate世界でだらけて過ごす   作:見習い蟹

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8話:にゃんぱすー

 

 

昨日のマシュのお仕置きからまだ立ち直れていない…………

アカン……下半身を動かすことさえできないなんて、やり過ぎだろ!!

 

 

「流石に百万回はやり過ぎましたね。その変わり私とメアリーさんがちゃんとお世話しますからね。よ~しよ~し、いい子いい子~」

 

 

あぁ^~ダメになるんじゃぁ^~

 

「全く、懲りないのねぇ……それと透、昨日の事だけど」

 

 

……あ!すっかり忘れてた!!

メアリー!!臓硯はどうなったの!?

 

「ああ、跡形もなく消したわよ。何故か間桐雁夜に泣くほど感謝されたけどね……間桐桜はちゃんと綺麗に治療したから、安心しなさい。」

 

ふぅ……良かったぁ。

 

「確か今日家にお礼を言いに来るから、外出しちゃダメよ?」

 

 

 

え?来るの?聞いてないんだけど……

 

「だって透、昨日マシュに5時間もお仕置きされてたじゃない。その後に話なんて聞けないでしょ?」

 

うっ…確かにそうだ。だ、だが俺h「またペンペンされたいんですか?」

はい…………大人しくしてます。

 

 

ピンポーン

 

 

「あら、来たみたいね。マシュ、私が出るから透をお願いね?」

 

「はい、了解しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここがあの人の家……でいいんだよな?」

 

「……………………」

 

ピンポーン ガチャ

 

「あら、いらっしゃい。昨日ぶりね。さあ、どうぞ」

 

「……お姉さん………こんにちは……」

 

「こんにちは桜。お昼まだでしょ?一緒に食べない?雁夜おじさんも一緒に……ね?」

 

「…………うん」

 

「お、お邪魔します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やあ、いらっしゃい。間桐雁夜さんでいいんですよね?俺は藤宮透、んでこっちが……

 

「マシュ・キリエライトです。よろしくお願いします」

 

「ああ、宜しく。早速なんだがひとこと言わせてくれ。

桜ちゃんを救ってくれてありがとう。

そこのメアリーっていう人に聞いたんだが、あんたが臓硯を殺すように送り込んだって聞いたんだ。本当に感謝してもしきれない。」

 

いやーこちらの都合で動いただけなんで。

お礼なんてよかったのに。

 

「それでも救われたのは確かだ。ありがとう」

 

「……ありがとう…お兄さん。おじさんを助けてくれて…」

 

なんだか照れますなぁ。

それで?これから二人はどうするんです?まだ聖杯戦争終わってないですし、狙われるんじゃないですか?

 

「ああ、そうだな……桜ちゃんをこのままにしておくのは危険だ。また臓硯みたいに利用しようとする奴が出るかもしれない」

 

 

 

 

 

 

なんなら二人共死んだことにしてどっか別の世界に行きます?

 

 

「……………………………………は?」

 

いや、だからですね?お二人を事故死とかに見せかけて別の世界で暮らすんですよ。

 

「いや、何を言ってるんだ!!別世界!?」

 

はい、聖杯戦争が存在しなくて、魔術もないような普通の世界に二人で引っ越してはどうですか?

(本当は遠坂のところに桜を返したりしておじさんも和解するのが一番いいんだと思うけど。そこまで他人が関わるもんじゃないしな。選ぶのは二人だ)

 

まあ今決めろとは言いませんよ。二人でじっくり話し合ってくれて構いません。

それに、暫くは俺達の家にいた方が安全ですよ?

 

「……すまない。何から何まで」

 

いえいえ、こちらの我侭ですから。

さて、それまでオセロしようぜ!!マシュ!!!

勝った方は負けた奴に何でも命令できるアレな!!

 

「またですか……飽きないですね。先輩」

 

「私はデザート作ってるわね。後で皆で食べましょう」

 

「……デザート」ジュルリ

 

あれ?桜ってこんな娘だったっけ?まぁいいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

「透、話があるんだ。少しいいか?」

 

お、決意は固まりました?

 

「ああ……桜ちゃんの意思を尊重した結果だ。…………その別世界とやらに連れていってくれ。」

 

…………本当にいいんですね?後戻りはできませんよ?

 

「二言はない」

 

……分かりました。ならいつ出発にしますか?

 

「ああ、それと気になることがあるんだが。その世界では戸籍とかは大丈夫なのか?」

 

それは安心してもらって大丈夫です。二人は親子という事にしましたので。あとは少し田舎な所ですが、二人なら馴染めるでしょう。

 

「そうか……桜ちゃん。もう一回聞くけど……本当にいいんだね?」

 

「うん、おじさんが行くなら……私も」

 

あ、そうだ。メアリー!雁夜おじさんにアレを。

 

「分かったわ。ちょっとじっとしててね」

 

スゥ…………ポンッ!

 

「なんだ?今のは」

 

「あなたに黄金律Bのスキルを入れたのよ。お金にはある程度困らないわ。ついでにその体の寿命とか顔色も元に戻してあげたからね」

 

「…………ほんとに出鱈目だな。あんた達って」

 

それほどでもある。

あと……その……桜ちゃん?

 

「?……どうしたの、透お兄ちゃん」

 

うっほ、お兄ちゃん呼びはなんかムズムズする……じゃなくて!

あのさ………………頭を撫でてくれない?

 

 

「いいよ?はい、しゃがんで?」

 

即答!?なら遠慮なく、よいしょい。

 

「ん……よしよし、透お兄ちゃんいい子……いい子」

 

「お前……桜ちゃんに何やらせてるんだよ……」

 

おっと思わず夢中になってしまった。では出発で宜しいですね?

 

「ああ、本当にありがとう。この恩は一生忘れない!!」

 

俺は何もしてないですよ(だってメアリーが殆どやってたし)

 

「透お兄ちゃん、また会える?」

 

ああ……会えるよ。メアリー、頼む。

 

「では二人共、この扉を開ければ別世界に行けるわ。……これを持っていきなさい。もしまた会いたくなったら、これを持っていれば、いつでも会えるわ」

 

 

 

「……うん!ありがとう!またね!!お兄ちゃん、お姉ちゃん!!」

 

「あんたらのことは忘れない!!今度はこっちが家に招待してやるからな!!」

 

 

 

そう言って二人は扉の向こうへ行ってしまった。

 

 

 

 

……行っちゃったね。

 

 

そういえば別世界って結局どこにしたの?

大まかにしか俺は知らなかったけどさぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「のんのんびよりの世界よ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なん・・・だと?

 

 

 




雁夜おじさん別世界ルート

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