理力の導き   作:アウトウォーズ

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いよいよ魔王軍陣営が反撃を開始します。
章タイトルは、ノリです。魔王軍が中心の章だというだけです。
まずは、ヒュンケルからです。





第5章 暗黒の逆襲編
再起


 

 

ロモスの海岸線に程近い、激戦地の跡。

そこには4人の敗残兵達が、言葉もなく別々のことを行っていた。一人は思考すら持てずに意識の底に沈み、一人はその者に薬草を嚥下させ、もう一人はこれからの事を考えて立ち尽くしていた。

 

最後の一人、ヒュンケルは膿んでいた。

 

直近の失態と敗北も度し難かったが、改めてこの一連のキッカケがありありと胸に去来し、彼は存在意義を見失いかけていた。

父の仇と定めたアバンが全くの見当違いだと、仇自らに告げられたのだ。挙句には自身の盲目さをあげつらわれ、冷静でいられるはずも無かった。

 

絶望にあかせて振るった剣は、凄まじい切れ味を発揮した。

確かな手応えを感じた。

真の仇の心臓は、間違いなく粉砕されただろう。

 

しかし、全くもって高揚とは無縁であった。この時点で彼は、魔王軍入りを果たした当初の目標を、強引に達成させられてしまったのである。後は怒りに任せてハドラーの身を粉々にするなり、何なりすれば良かった。ミストバーンも止めやしなかっただろう。

 

しかしそんな気には、一切なれなかった。

 

人生を賭けた復讐が、仇自身の手により取り上げられてしまったのだ。おまけにソイツは、とってつけた様な復讐をすら、復讐たらしめなかった。あの男はヒュンケルに討たれるという行為を通して、父バルトスに対して謝罪してしまったのだ。それこそ、その身を挺して。

 

暗黒闘気の使い手として新たな次元に立ったヒュンケルだからこそ、わかる事があった。自分は間違いなくあの瞬間、全ての元凶たる魔王の心臓そのものを貫き、完全に殺し切ったのである。

 

九死に一生を得たかもしれないが、ハドラーの魔王としての生はあの瞬間に、間違いなく終わりを迎えた。再び立ち上がったとして、以前の様にモンスター達を配下として従える事は不可能だろう。そんな余力を発揮出来る筈が無い。2つ目の心臓が動く事は、金輪際あり得ないのだから。

 

魔軍指令としての立場も追われることだろう。ハドラーがバランの様な底知れぬ実力者を差し置いてその地位に収まっていたのは、魔王としてのゲリラ戦展開能力があったからだ。それを失った今では、腕が立つ一介の軍団長が関の山だろう。

そんな抜け殻の様な奴を再び打ち倒した所で、この不快感は拭いようが無い。

 

間違いなくあの瞬間に、父の仇は潰えたのだ。

父バルトスが仕え、あろうことかその献身に対して裏切りで報いた魔王の命は、魔剣戦士ヒュンケルが討ち取ったのである。

 

しかし彼の心は、空虚だった。

 

もはや、何の感慨も湧いて来なかった。かつて仇として憎み、師として仰ぎ、今やその始まりの一切が間違いだったと気付かされたアバンに対する感情は、まるで形を成さなかった。あまりにも多くの思いが胸に押し寄せ、自分が何を感じているのかすら、定かでは無くなってしまったのである。

 

いっそこれがキルバーンとかいう軍団長殺しの陰惨な仕業であることすら、願ってしまう。

さすれば再び、怒りにこの身を焼くことが出来たであろう。

 

全てがどうでも良くなる、その直前のことであった。

 

闇の闘法の師が、彼の前に姿を現したのだ。

 

「アナキン・スカイウォーカーを殺せ。」

 

その声を、ヒュンケルは決して忘れない。親しんだ覚えはまるで無いが、彼の知るミストバーンの喋り方では無かった。あのヤロウは、こんなにハッキリ喋らない。

何よりも、より深い闇に到達した老人の様な声だった。それが彼の心に、直接語りかけて来たのだ。

 

ヒュンケルには、その言葉に抗う術を持たなかった。

 

元より生きる意味を無くしたばかりだ。明確な目標を指し示す言葉は、砂に染み入る水の様に彼の奥底に浸透した。

 

その言葉の持つ響きの、何たる甘美な事か。

 

敵意が、殺意が、まるで湯水の様に湧いてくる。寸前までの逡巡が、空虚さが、まるで嘘の様である。この負の充実があれば、何だってできる。この感情の滾りを全て暗黒闘気と化す事が出来れば、勝てぬ相手はいない。

 

ヒュンケルは全能感に包まれようとした。

 

しかしその暗黒闘気への信頼は、一人の小生意気なガキよって完全に打ち砕かれた。

 

ソイツは異質だった。

まず一つ確かなのは、あの男は騎士を名乗りながらも剣士では無い。魔法使いの様な秘術を使うが、それとも異なった。未知の力を秘めた何者かとしか表現のしようが無い。しかも、あの絶対の自信はその力そのものにすら頼らない、何かに基づいている。

 

その男には、ヒュンケルが確かに掴んだはずの攻撃的な暗黒闘気は、全く通用しなかった。闘気量が足りないとかそういう次元とも思い難い。全て読み切られており、力を発揮する前に妨害を受けてしまった。

 

おまけに一対一では負ける筈が無かったのに、四人掛かりで逆に手玉に取られた。サシの勝負を4回繰り返した方が、まだ追い詰めることが出来た筈だ。そんな考えが頭を掠める。

 

思い返せば、必殺の一撃を繰り返し叩き込もうとしたのが、そもそもの誤りであった。四人がかりで各自が絶好のタイミングで一撃を見舞える状況が、かえって勝機を遠ざけたのだ。あの男は、攻めるように見せかけて徹頭徹尾、自身の身を守ることに集中していたのだから。

 

今なら分かる。

 

アイツは目を見開きながら、オレ達を直には見ていなかった。

 

アバン流で言うところの”空”の体系、心眼とでも言うべきもので常にこちらの殺気を伺っていたのだ。こちらの闘争心が高まれば高まるほど、行動が読まれやすくなる理屈だ。何故、この事に敗れ去るまで気付けなかったのか。この事にもっと早く気づいていれば、あの男を倒し切れた筈なのに。

 

…いや、本当にそれだけか?

ヒュンケルの心の中に残るあの老人の声が、再考を促して来る。

 

あの男の一撃は、どれも致命傷とは程遠かった。攻撃力自体は然程のものではない。

アイツの戦い方は、回避と防御が起点となっていた。その上でこちらにカウンターを叩き込むことに主眼を置いていた。技術の高さにあかせてそうしたのでは無く、有効なダメージを与えるには、そうせざるを得なかったのだ。

 

つまりは、より圧倒的な力で畳み掛ければ、現状においても打ち倒すことが出来た筈なのだ。

1つとして真正面から弾き返された技が無いという事実が、その可能性を充分に示唆していた。今回は単純に、付け焼き刃なチームワークの粗が露呈したに過ぎない。

磨き上げた技にこそ信を置く自分達…イレーネ、ラーハルトを含めての事だ…だからこそ、研ぎ澄ました闘気の行き先を読まれたのだ。あの男を打ち倒すには、より圧倒的な力を手に入れるしかない。

 

おそらく竜騎将バランが秘めている様な圧倒的な力をもってすれば、あの猪口才な技術を発揮されても叩き潰すことが可能な筈である。

 

そしてヒュンケルには、その道がはっきりと見えていた。

 

「何処へ行くつもりだ。」

 

イレーネに問われ、ヒュンケルは殺意に取り憑かれた目を向けた。

 

「当初の役割通り、パプニカを滅ぼす。あの男を倒すために、今できることを成す。」

 

とはいえヒュンケルが負った傷も、バカにならない。訝しげな視線を向けてくる彼女の目の前で、獣王クロコダインが語りかけてきた。

 

「オレもその話に乗せてくれないか。このままではバーン殿に合わせる顔がない…そもそも、配下に示しがつかんしな。…お前にとっては同族相手の、厳しい戦いになる筈だ。オレが先陣を切ろう。」

 

手負いとは言え、この男が同行を申し出るとはどういうことなのか。

ヒュンケルには別な腹積りがあるので、断りを口にした。

 

「いや、オレ1人で充分だ。何よりも、これ以上味方の背中を撃ちたくない。」

 

「だからこそ、だ。戦闘中の不慮とはいえ、オレ達二人は反逆罪に問われたっておかしくないぞ。何せ4人がかりで…」

 

その先を口にされる前に、ヒュンケルは遮った。

 

「言うな。まだだ…まだオレは、諦めていない。こんな…こんなのが"ヒュンケル"である筈が無いんだ。この名の頂きに届かぬまま、こんな所で終わりたくは無い!」

 

「…。」

 

クロコダインは鷹揚に目をつぶった。彼は、この人間の剣士が秘めた腹案に直感的に気づいたのである。

恐らく覇道を突き進むことになると分かり、いつもの悪い癖が発揮されようとしていた。クロコダインは、敵の新米小僧…ノヴァのことである…の身すら案じる程の度量の持ち主である。今のヒュンケルの様な青い若さを目の前にするとどうしても、構いたくなってしまうのである。

 

彼の率いる百獣魔団はその名に恥じぬ勇猛果敢な獣たちが集う軍団であったが、軍団長の器に惹かれた他の軍団からの溢れモンスター達がチラホラと存在していた。

ヒュンケルは、その様な強者達をどこか彷彿とさせる血走った目で、頼みごとを口にした。

 

「…クロコダイン、頼みがある。全部、オレにやらせてくれ。オレは不死騎団を用いるつもりは無い。あの国の人間、オレ自身の手で残らず切り殺す。オマエには…背後を任せたい。」

 

やはり、その道を選ぶか。

クロコダインにも覚えがある事であった。

 

「任されよう。」

 

クロコダインはゆっくりと頷いた。

ーーオレとて同じことを成した。先達として、共に歩もうではないか。

 

「…だが、約束してくれ。命を奪うのは、武器を手に向かってきた者だけにするんだ。オレも獣王と名乗るまでは、色々やった。同族を殺すなとか、綺麗事を言う資格は無い。けれども、その一線だけは超えないでくれないか。」

 

ヒュンケルはかぶりを振った。

 

「暗黒闘気の根源は、憎悪に他ならない。虐殺の禁忌は、この道の一里塚だ。…オレにはわかる、この暗黒闘気を極めればあの男、いや、ミストバーンすら打ち倒せると!」

 

クロコダインは、久しく忘れていた感情に直面させられていた。それは、彼とて幼い頃に抱いた自分の腕前に対する絶大な自信と、狭視眼である。

こうした思いを、獣王クロコダインは否定しない。歴戦の結果として自身が失いかけている、若さと青さが成せる尊い感情なのだ。

しかしその結果として積み上がる自己嫌悪に後進を浸らせたく無いと思うのは、思い上がりなのだろうか。剣士としての大器を備えるこの男に対して、あらぬ妬みでも感じているのか?それとも単に、老いた証拠なのだろうか?

 

しかし、この男が自身で口にしたことくらいには、責任を持ってもらいたいのである。

 

「その結果、"ヒュンケル"への道を閉ざす事になってもか?」

 

クロコダインの言葉は、静かにヒュンケルの心を打った。何を軟弱なことをと切り捨てるには、あまりにも深く響いたのだ。

 

「…オレには難しい事はわからん。せいぜいが、あの男には力を超えた何かを感じたくらいだ。…オマエにそこまで言わせるんだ、暗黒闘気は確かに、あの境地へ至る近道なんだろう…。だが、父から授かった名にそこまでこだわれるオマエだからこそ、辿り着く先を見たいと思ったんだ。…その事を、忘れないでくれ。」

 

「全く…どこまでも勝手な奴らだな。軍団長が二人そろって皮算用か。聞くに堪えんよ。」

 

それまで一貫して会話から距離を置いていたイレーネが、ついに堪らなくなったと言った具合に口を挟んできた。

彼女は、ラーハルトに薬草を嚥下させる事に掛かりきりだったのだが、マウストゥーマウスのやり方に気づいてからは大人しくしていた。気づいてやってみれば、何とも安上がりな方法だった。

 

その頃には、フヨフヨと近寄ってきた悪魔の目が、身振り手振りでザムザが救援の準備を整えている事を告げて来た。もう間もなく、父親譲りだと言うあのよく分からぬ空間弄りの技術で姿を現すだろう。イレーネの最大の心配事は、とりあえずは解決を見たのだった。

 

「パプニカなぞ、若年の三賢者頼りの弱小国家だぞ。後は、似たようなレベルの王女が居るくらいだ。滅ぼすもクソもない。サッサとやる事やって、無駄な事に時間は費やさないでくれ。何よりもりオマエ、コイツに謝りもしないのか。」

 

イレーネはそう言って、ラーハルトの頭をペシリと叩いた。

その無様な姿から、ヒュンケルは目を逸らした。

 

彼が感じるのは、負い目である。

 

共に戦う中で、陸戦騎の技量は嫌と言うほど思い知らされた。その槍の扱い、体捌き、そして何よりの神速。まるで桁違いの実力であった。天賦の才と一言で括ったとして、自身とのあまりの差には、不平等を感じざるを得なかった。そうした妬みが、結果としてこの事態を招いてしまったのかもしれない。

 

この様に事態が転ぶ事が無ければ、ブラッディースクライドを叩き込む事など絶対に不可能だったのだから。そのことだけが否応なく胸中に反芻し、自身の無力さへの罪悪感となっているのだ。

 

イレーネが言うような意味での負い目などは、全く感じてはいなかった。

 

「脆弱な国に、脆弱な人材、そんな奴らに身を委ねるしか無い弱者の群れ。そんな奴らを殺して、一体何を得るつもりなんだ。」

 

「禁忌を設ける事で、高尚さを保ったつもりか…甘いんじゃないか?ハッキリ言おうか。オレは下げる頭など持たん。こうなった事に学びこそすれ、振り返る気など欠片も無い。」

 

ヒュンケルはにべもなく言い捨てた。

元より彼とて人間だ。言われた言葉の意味はわかるし、人並みの感情もある。しかし、それ以上の思いが彼を突き動かすのだ。

 

まだまだ終わりたく無いと。

 

こんな道半ばで高潔ぶるつもりなど、毛頭無かった。耳障りの良い言葉で鼓膜を慰撫する事に、一体なんの意味がある。

言葉の響きに遠慮して歩みを止めるなど、あってはならない。事を成す前に賢ぶって試しすらしないなど、彼の生来の気性が許しはしなかった。彼にとって何よりも許し難いのが、中途半端である事だ。

 

魔王軍なんぞに身を置いた時点で、既に人として取り返しの付かない地点に来ているのだ。

ならばいっそこの先へ、ひたすらに突き進む。その結果、人間性を捨て去っても構わない。

 

より高みへ。

 

この身の半端具合をそぎ落とすためならば、登り詰める行為で墜ちたとしても構わない。

極みへと至れるならば、それが深さであっても厭わない。

 

他者の理解など、求めるにまるで値し無い。そんなのに縋るのは、甘えである。他者に依存しなければ保て無い価値観など、捨ててしまえば良い。自分の成した結果に共感を求めるくらいなら、初めから底辺で傷を舐め合っているがいい。

 

相互理解の上に成り立つ行為であるなら、会話そのものが妥協である。

 

そう考えるに至り、彼の脳裏に浮かぶのは闇の闘法の師たるミストバーンの姿であった。

 

――この1点だけは、あんたを尊敬する。

 

あの男は、ヒュンケルに暗黒闘気の手ほどきをしながらに何も語らなかった。教えるという行為にすら、教え子の理解を求めなかったのだ。どれ程の孤独に浸かり、自身の価値観のみを頼りとしてきたのであろうか。一体何が、あの男の口を閉じさせたのだろう。凄惨な悲劇か、目を覆いたくなる惨劇か、それとも自身への畏れか。

 

いや、そんな生易しいものでは無いだろう。ミストバーンは、悟ったのだ。

 

言葉の軽さに。

 

ほとほと嫌気がさし、遂にはそれを語る卑しい口を閉ざした。

 

思えばこのイレーネですら、いとも容易くご高説を宣う。

彼女の生み出された過程を知る者からすれば…つまりはザボエラの狂気をまざまざと見せつけられた魔王軍の関係者からすれば、いっそコレは喜劇ですらある。歪み捻じ曲がり、直視を憚られるが。

 

この女は、自身がどれほど悍ましい存在かを、まるで分かっていない。

外見こそ傾国の美女然としているが、その身に宿したものの原型を知る者にしてみればとても人としては見れない。アレが仮にも人間の臓器として収まり、二本の足で歩き、言葉を喋ってくるとは、タチの悪い冗談でしかなかった。彼女の姉とも言うべき実験体達、中でもその後期の47人の少女達の末路は、魔王軍では未だに禁句扱いだ。あまりにも酷い腐臭に実験室の清掃を買って出た時、ヒュンケルを除く不死騎団の面子は揃いも揃って胃の中身を逆流させた。その際に狂気の到達点をマザマザと見せつけられたヒュンケルからしてみれば、どの部分が情けを語るのか、イレーネの脳味噌を掻っ捌きたいくらいである。

 

オマケにこの女の剣技たるや、ラーハルト以上に度し難い。バーンから授かった力だか何だか知らないが、ろくな鍛錬を経ずに自在に力を振るう。

 

要するにこの女は、嬢ちゃんなのだ。凄惨な過程を経てはいるが、叩き上げの戦士であるヒュンケルやクロコダイン、おそらくはラーハルトからしてみても、戦士と名乗るにまるで値しない。さすがは冗談みたいな魔力を誇る大魔王が作り出した”戦士”である。物理的鍛錬など不要だと言わんばかりに暗黒闘気にあかせて自身の肉体を操り、痛みすら感じないと来ている。自身の肉体との対話を経ずして、どの口が戦士を名乗るのか。

こんな存在が語る言葉に、それこそどれ程の価値がある。

 

ヒュンケルはそうして、自身の師が噛みしめたかもしれない言葉の無力さに、人知れずため息をつくのであった。

 

もはや語ることなど無い。

 

思えば彼の師も、最近では多くを語るようになった。

あれほどに沈黙を是とした男が、以前であれば静観したであろう事態に首を突っ込み、ペラペラと余計な事を平然と口にする。

つまりは衣の中身が以前とは別物になった…いや、なりつつあると考えていいだろう。

別物という程までに完全に支配されているというならば、それはそれで妙な話である。喋る時と喋らない時の切り替えが極端なのだ。今はまだ、相互に身体の支配権を争っている段階であろう。

 

そしてその原因は、未だにこの胸の中に巣くうあの老人の声と見て間違いない。

 

――取り込まれてくれるなよ、ミストバーン。全てを静観しオレを躍らせてくれたオマエには、直々にトドメを刺す。

 

ヒュンケルは決意を新たにし、パプニカへの旅路を行くのであった。

 

 

 





原作では竜の騎士以上に頑丈さが目立ったヒュンケルでしたが…。
おそらく三条先生も、天地魔闘を一人で全部食らった挙句に仁王立ちしてるヒュンケルが脳裏に浮かび、早期退場を願ったのでは無いでしょうか。
そっち方向ではなく、「要は剣だけで敵を確実に倒せばいいから必要ない」という方面で成長していく姿を描いていきたいと思っています。

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