プリズマ☆イリヤドライで援軍に来たのが美優の兄ではなく、世界を救おうとする最後のマスターと後輩たちだったら   作:Dr.クロ

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城へと向かう刹那とイリヤ達、向かう先に待ち受けていたのは極寒の地域と灼熱の地域であった。


第十幕~ハロウィン・カムバック!超極☆大かぼちゃ村~そして冒険へ……~ with魔法少女Ⅴ~

新たにニトクリスに茨木童子とジャック、ナーサリーを加えた刹那達は、次なる場所へと進んでいた。

 

そこは…極寒であった。

 

ビュォォオオオオオオオオオオオオッ!

 

イリヤ「さ、寒い!これは洒落にならない程寒いよ!?」

 

刹那「いや~ホントこの吹雪、カルデアに行くまでに登った雪山を思い出すなぁ……」

 

マシュ「ま、マスター?!大丈夫ですか!?しっかりしてください!」

 

自分の体を抱きしめて叫ぶイリヤに、刹那は遠い目をしながら思い出を語りだして、マシュが必死に揺する。

 

ブレイブエリザ「……しゃむい」

 

青アルトリア「マスター!エリザベートがマジでヤバいです!?」

 

エミヤ「そんな恰好をしているから寒いんだ!これを上に羽織れ。多少はマシになるだろう」

 

ガタガタ震えるブレイブエリザに、エミヤはコートを投影し渡して羽織らせる。

 

その後、薄着な面々にも同じ様に渡していく。

 

ブレイブエリザ「うう……勇者だから大丈夫だと思ったのに……」

 

刹那「いや、勇者だから大丈夫な訳ないからね;」

 

マシュ「ところで、茨木さんはどうして此処に?」

 

茨木童子「いや、特に用はない。なんとなくだ」

 

痩せ我慢しようとするブレイブエリザに刹那は突っ込む傍らで、何故来たのかを聞くマシュに茨木童子はそう答える。

……なにやら口いっぱいに何かを頬張りながら。

 

マシュ「……はあ。何となくですか……極めて個人的な物欲……によるものではないのですね?」

 

刹那「トリート?」

 

茨木童子「知らぬ。そんな合言葉は知らぬ。しかしタルトとやらが美味しかった。キャンディとやらも格別だ。しかし甘すぎてな、牙がとろけぬか心配よ」

 

そんな茨木童子を見て納得するマシュの後にそう聞く刹那へ、茨木童子はもごもごしながらそう返す。

 

それだけお菓子が気に入ったようだ。

 

刹那「虫歯にならないように気をつけないとね」

 

ナーサリー「ヒッ!虫歯は嫌ー!歯医者は嫌-!」

 

それに刹那が注意すると、ナーサリーは怯えてルヴィアに抱き着く。

 

尋常じゃない怯えに何事?と知らない面々は目を点にし、知ってる刹那達はあー…となる。

 

茨木童子「全く。かつて金平糖一粒で一喜一憂していた吾は何だったのか……母上にも食べさせてやりたい程だ……あとはパウンドケーキとやらも気になるな」

 

エミヤ「完全にスイーツの虜だな」

 

そう残念そうに呟く茨木童子にエミヤは苦笑する。

 

刹那「なんだか私も食べたくなってきたよ。ねえ、今度カルデアでスイーツバイキングとかできないかな?」

 

エミヤ「ふむ、偶にはいいかもしれないな」

 

その後の刹那の言葉に、確かにあんまりしてないなとエミヤは考えてからやってみるかと予定を立てる。

 

お菓子がたっぷり食べられると言うので、ジャックやナーサリーは目を輝かせる。

 

茨木童子「スイーツバイキング?なんだそれは!?」

 

刹那「要するにお菓子食べ放題ってことだよ!」

 

さらに食いついて詰め寄る茨木童子に刹那は簡単に答える。

 

茨木童子「そ、そんなのがあるのか!吾も参加するぞ!」

 

刹那「それじゃあ、この事件が終わったら皆でしようね」

 

食べ放題に目を輝かせる茨木童子に刹那は笑って言う。

 

茨木童子「うむ。ではそうと決まればまず奴等から倒すとするかのう」

 

凛「食いつくの早いわね」

 

やる気満々な茨木童子に凛は呆れるが、ルビーにお金絡んだ時の凛さんもあんな感じでしょうと言われ、怒ってルビーを追いかける。

 

それにイリヤは苦笑してから、茨木童子の奴等の部分に首を傾げる。

 

すると大量のホムンクルス達が現れる。

 

ホムンクルス「アァァァァァ……」

 

リリィ「ホムンクルス!!」

 

ロビンフッド「こりゃまた面倒な」

 

茨木童子「フンッ!」

 

ズバッ!ズバッ!

 

迫るホムンクルスに茨木童子は瞬時に武器を取り出して切り裂く。

 

ホムンクルス「アァァァァァ……」

 

茨木童子「ええい、邪魔だ!」

 

ドカッ!

 

その後に後ろから襲い掛かろうとした別のホムンクルスを蹴り飛ばす。

 

茨木童子「フンッ!」

 

グサッ!

 

ホムンクルス「ァァァァ……」

 

続いてホムンクルスへと突き刺して振り回して他のホムンクルスにぶつける。

 

その戦いぶりにイリヤはうわーと声を漏らす。

 

イリヤ「す、凄いですね茨木童子さん……」

 

バゼット「まさに鬼に相応しい暴れッぷりですね」

 

茨木童子「フンッ!」

 

グチャ!ベシャ!

 

茨木童子の暴れっぷりにイリヤはそう呟き、バゼットもそう評価する中で茨木童子はドンドン倒して行く。

 

そして数分後……

 

マシュ「敵、全滅しました……」

 

茨木童子の活躍もありホムンクルスは倒され、どうだ!と胸を張る茨木童子にはいはい凄いですねとロビンフッドは褒めながらチョコを渡す。

 

茨木童子「~♪」

 

エミヤ「さて、茨木が此処等辺の敵を全滅させた今のうちに、このエリアを一気に駆け抜けるとするかマスター」

 

刹那「うん、そうだね」

 

チョコを貰えてご満悦な茨木童子を横目に見つつ、そう言うエミヤに刹那や他のメンバーも同意し、足早に雪原を駆け抜けようとする。

 

茨木童子「それで次は何処に向かうのだ?」

 

ブレイブエリザ「次は……溶岩地帯ね!……溶岩ってどういうことなの……」

 

聞く茨木童子に、ブレイブエリザはそう言ってから頭を抱える。

 

確かに勇者は通ったりするけど…と誰もがえーとなる。

 

刹那「本当にむちゃくちゃな道のりになってるね;」

 

マシュ「と、ともかく行ってみましょう。現場を見ないことには……!」

 

呆れて言う刹那は、マシュの言葉にそうだね…と呟きながら歩き出す。

 

溶岩地帯

 

全員「熱!?」

 

そして、予想通りな熱さに誰もが汗をだらだら流す。

 

ブレイブエリザ「熱い―――――――!熱い―――――――――――!!」

 

ボコッ!

 

あまりの熱さにブレイブエリザが叫んでいるとマグマが撥ねる。

 

ブレイブエリザ「あちゃ!?マグマが撥ねた!熱いー!!」

 

マシュ「だ、大丈夫ですか?!」

 

美遊「流石溶岩地帯。ここまで熱いとは……」

 

サファイア「流石に長時間いるのは美遊様や刹那様達には危険です」

 

ぴょんぴょんするブレイブエリザを宥めるマシュを見ながら、呟く美遊の後にサファイアがそう言う。

 

ブレイブエリザ「マシュぅぅぅぅ!」

 

マシュ「た、盾の影に!?わ、分かりました!マスターもここは危険ですから私の盾に隠れて下さい!」

 

ニトリクス「す、すいません私もお願いします!剥き出しの太腿が辛くて……!」

 

マシュの盾の後ろに隠れるブレイブエリザにマシュは驚いた後に刹那を呼び、ニトリクスもそう言って入る。

 

凛「私たちも!」

 

ルヴィア「入らせて欲しいですわ!!」

 

その後に他の面々もマシュの盾に入ろうとぎゅうぎゅう詰めになる。

 

マシュ「ぎゅ、ぎゅうぎゅう詰め……!」

 

刹那「バキちゃんもこっちに!」

 

流石に多いので顔を顰めるマシュの隣で刹那は茨木を呼ぶ。

 

茨木童子「くはは、不要だ!あとバキちゃんと呼ぶのではない!鬼の肌はこの程度の熱気で傷つくものではない!」

 

エミヤ「流石は鬼だな。溶岩の熱気にも簡単に耐えるとは」

 

それに対して笑って言う茨木童子にエミヤは関心する。

 

茨木童子「吾はこのままで構わん。せいぜい、吾の分まで貧弱な体を守っていろ」

 

ブレイブエリザ「ええいこの……もうちょっと空けなさいよニトクリス!」

 

ニトクリス「嫌です!これ以上はみ出ると太腿が……太腿が……!」

 

凛「ちょっとルヴィア取り過ぎよ!」

 

ルヴィア「それはこっちのセリフですわ!そっちが空けなさい!」

 

お互いに押しあう結果となり…

 

ボコッ!

 

ブレイブエリザ・ニトクリス・凛・ルヴィア「「「「熱――――――――――!!」」」」

 

ロビンフッド「と言うか、おしくらまんじゅうな状態になってさらに熱くなるっしょそれ?」

 

再び撥ねたマグマので叫ぶ4人にロビンフッドは呆れてツッコミを入れた後……

 

ザバァ!

 

ボンバーゴーレム「オォォォォォ!!」

 

刹那「ゴーレム!?」

 

ロビンフッド「こりゃまずい。おい、敵さんが出てきたぞ」

 

溶岩の中からゴーレムが現れ、ロビンフッドが慌てて呼びかける。

 

ブレイブエリザ「敵?こんなところに敵……?」

 

それに熱がっていたブレイブエリザは動きを止めた後に体を震わせ…

 

ブレイブエリザ「何考えているのあの女王!?こんな!溶岩地帯に!敵を!配置するとか!」

 

リリィ「お、落ち着いてくださいブレイブエリザさん!」

 

ついに癇癪を起こし怒鳴るブレイブエリザをリリィは宥めようとするが、ブレイブエリザは叫ぶ。

 

ブレイブエリザ「そもそも、ここピラミッドへの一本道なのに!なんで溶岩地帯があるの!?向こうだってここ通って城下町行くの!?馬鹿なの?馬鹿なの!?」

 

エミヤ「まぁ、確かになんで作ったのかは同意だな」

 

クロ「挑戦してくる冒険者対策だとしても、自分たちが不便になったら意味ないわよね」

 

そう言うブレイブエリザのにエミヤは同意し、クロもそう言う。

 

マシュ「気持ちは大変よく分かりますが、ともかく戦闘です皆さん!」

 

ブレイブエリザ「上等よ!こいつら纏めて溶岩の中に送り返してやるわ!」

 

そう言ってブレイブエリザは剣を構え、他のメンバーも戦闘を開始する。

 

ネロ「天幕よ、落ちよ!花散る天幕 (ロサ・イクトゥス)!」

 

ズドォォン!

 

ボンバーゴーレム「オォォォォ!?」

 

まず最初にネロがボンバーゴーレムに向かって突進し、すれ違い様に斬りつけてダメージを与えて行く。

 

そんなネロを狙おうとしたボンバーゴーレムを、エミヤが攻撃してネロをフォローする。

 

バゼット「はぁっ!」

 

ズガッ!

 

ボンバーゴーレム「オォォォォ!?」

 

別のボンバーゴーレムをバゼットが殴り飛ばす。

 

マグマから出て来たのをよー殴れるな…と感心しながらロビンフッドがフォローする。

 

ブレイブエリザ「おら、落ちなさいっ!」

 

ズドッ!

 

ブレイブエリザは盾を使い、勢い良く叩き付けてボンバーゴーレムを吹き飛ばす。

 

ボンバーゴーレム「オォォ!?」

 

ザポーン!

 

ブレイブエリザ「キャー!熱いー!」

 

ただ、マグマに突き落としたので飛んで来たマグマにジタバタしちゃうのにやれやれとエミヤとロビンフッドは呆れる。

 

マシュ「はあっ!」

 

ドカッ!バキッ!ザポーン!

 

バゼット「今のでラストですね」

 

最後の1体をマシュが倒し、バゼットが呟いた後にまた誰もがマシュの盾に隠れようと動く。

 

イリヤ「ま、またぎゅうぎゅうになりますよ;」

 

ブレイブエリザ「ぜー、ぜー、ぜー……!や、やったわ。やってやったわ……」

 

マシュ「で、では進みましょう!」

 

それにイリヤはそう言い、ブレイブエリザも汗だくになりながらそう言い、マシュも同意して進もうとするが…

 

刹那「…………」

 

なぜか刹那は止まっていた。

 

青アルトリア「どうしましたかマスター?顔色が優れないようですが……」

 

ニトクリス「優れないというか土気色に近いですね。正直好みの色です」

 

ロビンフッド「体調不良かもだ。極寒から猛暑に切り替わって体温調整がおかしくなったとか?」

 

それに気づいた青アルトリアが声をかけ、続けてのニトクリスのをスルーしてロビンフッドはそう言う。

 

刹那「そうじゃなくて……なんか急に悪寒が……」

 

ロマン『刹那ちゃん!?君、メンタルが物凄いブレを示しているぞ!?付近に何か異常なものでもあるのかい!?見ただけで精神に異常をきたす感じの石像とか書物とか!?』

 

マシュ「此処は溶岩地帯です!そんなものは見当たりません!」

 

凛「ちょっと、大丈夫!?」

 

それにロマンは慌てて言い、他のメンバーも慌てると…

 

ブレイブエリザ「大丈夫よ、子ジカ。このメンバーなら誰が相手でも問題ないわ。マシュが護り(ドラム)、ニトクリスや凛達が支援(ベース)、緑と紅が援護(ジャーマネ)、そして私やイバラギ、ネロたちが切り開く」

 

マシュ「そうですね……バランスの取れた良いチームだと思います」

 

そう言うブレイブエリザのにマシュもメンバーを見てそう言う。

 

ちなみに私はジャーマネなのか!と叫ぶエミヤはスルーされ、ロビンフッドに肩を叩かれる。

 

ロマン『その意気や良し!サーヴァントたちが待ち構えているようだがこのパーティなら大丈夫だろう!』

 

ブレイブエリザ「さあ、もうすぐ溶岩地帯も終わりよ!誰が相手でも恐れることはないわ!!」

 

そう言って溶岩地帯の出口まで来たのだが…刹那にとって最大の壁が待ち受けていた。

 

頼光「…………まあ」

 

静謐「…………」

 

清姫「…………」

 

刹那「おうちかえるー!」

 

イリヤ「あわわわわ!?刹那お姉さん!?」

 

待ち構えていた3人に刹那は幼児退行な感じに叫んで帰ろうとして、落ち着けとロビンフッドと士郎が抑える。

 

マシュ「あ……あれは……」

 

ロマン『刹那ちゃんが『生命以外の危機を感じる』と訴え止まない三人組……!』

 

エミヤ「通称『マイルームの寝床に入り込んでくるトリオ』……!」

 

ロビンフッド「いやいや。それもう物の怪かなんかの類いだろ」

 

カッ!と言う音が聞こえんばかりに言う3人に、ロビンフッドはツッコミを入れる。

それには凛達も同意でうんうんと頷く。

 

刹那「うえぇぇぇん!」

 

エミヤ「よしよし、泣くんじゃないぞマスター」

 

恐怖で普通に子供になっている刹那をエミヤは慰める。

 

普通にオカンか保護者だとイリヤとクロと美遊はエミヤを見てそう思った。

 

頼光「あら?あら、あら、あら?皆さん、あの子の泣き声が聞こえませんでしたか?」

 

全員「!!」

 

茨木童子「げぇ、ライコゥ!?」

 

するとそう言った頼光の言葉に誰もがビクッとなる。

 

静謐「はい、確かに。子供のように泣いてる感じの声が聞こえましたね」

 

清姫「あらあら、マスター。私が居ないから寂しくて泣いているのでしょうか?」

 

静謐「…………くす」

 

清姫「…………ふふふ」

 

ヤンデレメンバーの言葉にもう生まれたての小鹿の様になっている刹那に、これは隠した方が良いんじゃね?と普通に思ったロビンフッドだがそれは出来なかった。

 

なぜなら…人数が多すぎた(爆)

 

ロビンフッド「チッ、ヤバイな……」

 

自分を含めて5人ならまだ良かったが、10人以上もいるので普通にはみ出てしまう。

 

ネロも困ったなと呟く。

 

ニトクリス「はっ!そうです!皆さん、私にお任せを!」

 

マシュ「ニトクリスさん、何か方法があるんですか?!」

 

それにニトクリスが名案を思い付いたとそう言い、マシュのにはい!と答えてから呪文を唱える。

 

エミヤ「そうか幻影魔術か!」

 

刹那「それで身体を隠せばいいのか!」

 

何をしたのか察するエミヤの後に刹那は目を輝かせる。

 

ロビンフッド「静かにしとけよ」

 

ブレイブエリザ「ねえ、ちょっとどうして隠れるの?倒さないと通れないんじゃないの?」

 

ニトクリス「しっ。いいから黙っていなさいエリザベート。私には分かるのです。霊的に。貴女は人類の根源的マイナス波動ですが、あの三人は宇宙の根源的マイナス波動……即ち、ブラックホール的な存在だと……!」

 

美遊「ぶ、ブラックホール的存在!?」

 

それに疑問を言うブレイブエリザにニトクリスはそう注意して言い、美遊は表現に驚く。

 

茨木童子「そうなのだ……貴様、中々の慧眼だぞ……特に頼光はヤバい。あの女は当たり判定が無い!」

 

イリヤ「何そのゲームでは倒せない敵みたいなの!?」

 

身体を振るわして言う茨木童子にイリヤは驚く。

 

清姫「んー……あら、おかしいですわね。やっぱり刹那様の匂いがします」

 

ロビンフッド「匂いって何なのこのヤンデレサーヴァントは!?」

 

その時、清姫が鼻をひくひくさせて言った事にロビンフッドは小声で驚く。

 

清姫「くん、くん、くん。ちーかーくーに、いーまーせーんーかー?」

 

刹那「ひぃぃぃぃ……」ぷるぷるぷるぷる

 

エミヤ「大丈夫、大丈夫だから落ち着けマスター」

 

ねっとりじっくりと探す清姫に刹那は震えまくり、エミヤが宥める。

 

凛「一体どんだけトラウマ抱えてんのよ!?」

 

それに凛は叫ぶが、マスターが味わったのを味わってみるかとエミヤに言われてノーと返す。

 

青アルトリア「持久戦になりますが、このままやり過ごしましょう……」

 

ブレイブエリザ「まだ溶岩地帯から抜けきってないから超熱いんだけど!?」

 

そう言う青アルトリアにブレイブエリザは文句を言うが…

 

マシュ「ではあの三人を相手にしますか!?」

 

ブレイブエリザ「……それは……ちょっと……」

 

マシュ「でしょう」

 

そう言われて尻込みするブレイブエリザにマシュは頷く。

 

相性的な意味ではアサシンの静謐はまだキャスターは良い方だが、バーサーカーである清姫や頼光相手では分が悪すぎる。

 

特に頼光は全体攻撃の宝具持ちである為、宝具を放たれたら全滅の危険性がある。

 

清姫「うーん……居る筈なんですが……。どーこーかーしーらー」

 

頼光「かくれんぼですか。お二人とも、かくれんぼの必勝法をご存知ですか?」

 

辺りを見渡して探す清姫や静謐に、頼光が笑顔で聞く。

 

清姫・静謐「「?」」

 

エミヤ「かくれんぼの必勝法だと……まさか!?」

 

そんな頼光のにエミヤが嫌な予感を感じ取った瞬間……

 

頼光「――――――牛王招雷・天網恢々!」

 

マシュ「なっ―――――――――!?」

 

バチバチバチッ!ズドォォォン!

 

なんと頼光は宝具を辺りにぶっ放したのだ。

 

頼光「隠れられそうな場所を片っ端から焼き払えばいいのですよ」

 

清姫「なるほどー」

 

静謐「……それ、マスター死にませんか?」

 

どや顔で自信満々で言う頼光に清姫は納得する隣で、静謐は冷や汗を掻いてそう指摘するがスルーされる。

 

ちなみに刹那達は……

 

エミヤ「あ、危なかったな……」

 

凛「も、もう少し右にずれてたら即死していたわ;」

 

ルヴィア「刹那さん、貴女なんであんなのと契約しているんですか?」

 

なんとか避けて誰もが安堵の息を吐く中で、ルヴィアのにそう言われましても…と刹那は返す。

 

ニトクリス「……マスター、差し出がましい事ですが。これは覚悟決めた方がいいのではないですか?」

 

マシュ「マスター………」

 

そう進言するニトクリスのにマシュは心配そうに刹那を見る。

 

刹那「……がんばろうか……」

 

ニトクリス「勇気を振り絞っている感が伝わってきます……。それでこそ我が同盟者です!」

 

なんとかそう言う刹那にニトクリスはそう言って幻影を解く。

 

その中で茨木は何か考え込んでいた。

 

源頼光「あら」

 

清姫「まあ!」

 

静謐「……見つけました……」

 

うっとりとする3人に刹那は青アルトリアに抱き着く。

 

ブレイブエリザ「悪いけど通らせてもらうわよ!あと子ジカは渡さないわよ!」

 

頼光「その子を引き渡してくれるなら通してあげますのに……」

 

切っ先を向けて言うブレイブエリザに頼光はそう言う。

 

ブレイブエリザ「……っ、渡さないわ!」

 

ロビンフッド「今、ちょっと迷ったな……」

 

刹那「ブレイブエリちゃん!?」

 

やらないよね!絶対にやらないよね!?と言う必死な刹那に凄く必死だとイリヤと美遊は冷や汗を流す。

 

ブレイブエリザ「大丈夫、大丈夫よ子ジカ!」

 

ルビー「まぁ、と言う訳でその交渉はノーと言う事で」

 

そう言ったルビーの後に誰もが構える。

 

茨木童子「……おい、そこな異人」

 

ニトクリス「え、私ですか?」

 

そんな中で何か考えていた茨木童子がニトクリスに話しかける。

 

茨木童子「うむ、貴様の技でで少し頼みたいことがあってな……」

 

ボソボソと誰にも聞こえない様に伝え、ニトクリスは分かりましたと頷く。

 

頼光「では仕方ありません。毒蛾をさらっと潰して、愛する我が子を取り戻しましょう」

 

ブレイブエリザ「毒蛾?毒蛾って誰の事?」

 

エミヤ「たぶん君の事じゃないか?エリザベート」

 

うっとりと言う頼光の言葉に首を傾げるブレイブエリザに刹那をあやしながらエミヤがそう言う。

 

ブレイブエリザ「ふむふむ……アタシを毒蛾ですってぇ!?」

 

頼光「ええ、毒蛾です。ほら、触覚ついていますし。色も鮮やかと言うか、目に痛々しいですし」

 

納得してから自分を指さして問うブレイブエリザに頼光はそう言う。

 

ブレイブエリザ「ふふふふふ。あははははは」

 

その瞬間、ブチッと言う音が聞こえた後にブレイブエリザは静かに笑い始め…

 

ブレイブエリザ「よし、殺すわ。そもそもアタシ、雷鳴とか怖くないし。ヤーノシュ山の雷鳴、舐めんじゃないわ!」

 

その後に怒りを露にして叫ぶ。

 

清姫「ふふふふふ。大抵のことには寛大な私ですが……貴女とは宿命と言う何かを感じていますよ。エリザベート」

 

ブレイブエリザ「ええ、そうね清姫。私もそう思うわ。貴女とはいずれ決着をつけてやりたいってね!」

 

笑って言う清姫にブレイブエリザはそう返す。

 

静謐「……あの、私は寝床に潜り込むだけで幸せなのですが―――――」

 

マシュ「却下です、却下!」

 

そう言う静謐のハサンのにマシュは突っぱねる。

 

静謐「くすん」

 

イリヤ「(凄く残念そう;)」

 

それに涙目になる静謐にイリヤは冷や汗を掻く。

 

ブレイブエリザ「心配いらないわ子ジカ!この勇者エリザベートが、アンタをこのドス黒い、ろくでなしトリオから守ってあげる!」

 

頼光・清姫・静謐「「「………」」」

 

茨木童子「……アイツは人の神経を逆撫でにする天才か?」

 

ニトクリス「天然素材ですね……」

 

そんな3人に対して言ったブレイブエリザのに笑顔だが怒ってますオーラを放つ3人を見ながらそう評する茨木童子にニトクリスはそう言い、それ言ったらあんたも似た感じだよとロビンフッドは心の中でツッコミを入れる。

 

ブレイブエリザ「さあかかってらっしゃい!」

 

その言葉と共に戦いが始まった。

 

士郎「はぁ!」

 

ガキィン!

 

頼光「あらあら、なかなかの攻撃」

 

先手必勝と士郎は斬りかかるが頼光はあっさりと受け止める。

 

頼光「でもまだまだですね」

 

シュン!ザシュッ!

 

士郎「ガッ!?」

 

美遊「お兄ちゃん!」

 

その言葉と共に士郎はなんとか避けようとするが右腕を斬られる。

 

大丈夫だと斬られた所を抑えながらやはり強いと士郎は呻く。

 

エミヤ「偽・螺旋剣(ガラドボルグⅡ)!!」

 

バシュッ!

 

頼光「!」

 

ズドォォン!

 

追撃しようとする頼光へとエミヤが放った偽・螺旋剣が放たれ、爆風に覆われる中でエミヤは士郎の前に立つ。

 

エミヤ「大丈夫か衛宮士郎」

 

そう聞くエミヤになんとか…と士郎は返しながら止血する。

 

頼光「やってくれましたね。お返しです」

 

バシュバシュバシュバシュ!

 

エミヤ「熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!」

 

ガキィン!ガキィン!

 

お返しと頼光は矢を放つが、エミヤは熾天覆う七つの円環《ロー・アイアス》を展開して防ぐ。

 

刹那「ジャック!エミヤと士郎君達の援護をして!」

 

ジャック「分かったよお母さん!」

 

それを見て刹那はジャックに指示を出し、ジャックも頷いてエミヤ達の援護へと向かう。

 

静謐はジャンヌとネロに槍オルタリアにイリヤと美遊が迎撃し、清姫をブレイブエリザや青アルトリアにサンタオルタを筆頭に迎撃している。

 

イリヤ「斬撃(シュナイデン)!」

 

静謐「っ!」

 

イリヤが放ったのを静謐は体をよじって避ける。

 

刹那「イリヤちゃんたち気をつけて!静謐のハサンは彼女自体が宝具だから!」

 

凛「は?どういう事よそれ!?」

 

注意する刹那の言葉に凛は問う。

 

刹那「静謐のハサンは爪・肌・体液・吐息に猛毒が含まれていて、直接触れなくて気化した汗を相手が吸収しただけでも効果がある恐ろしい宝具なんだよ」

 

凛「はぁあ!?」

 

出て来た言葉に凛は驚愕し、イリヤと美遊自身もそれを聞いて慌てて距離を取る。

 

刹那「特にキスされたら魔術師でも即死だし、サーヴァントでも二回キスされたら即死って言う恐ろしい毒なんだよね」

 

凛「アンタ、よくあんなのに寝床潜り込まれて死なないのよ!?」

 

そう言う刹那に凛は叫び、ルヴィア達もうんうん頷く。

 

刹那「いや~なんか私、かなり高ランクの耐毒スキル持っていて前にキスされても全然平気だったんだよね」

 

凛「はあ!?」

 

どう言う事!?と驚く凛達だが、静謐のハサンは刹那へとうっとりと目を向ける。

 

静謐「ああ、マスター。私に触れても死なない人……もっと貴方のお傍に居たいです」

 

刹那「あははははは;」

 

凛「アンタ、本当苦労しているわね;」

 

ホント空笑いな刹那に凛は同情する。

 

なお、この時凛は知らなかった。

 

まさか自分もしばらくしてから別の意味で苦労する事になると言う事を…

 

清姫「はぁ!」

 

ボォオオオオオオオオオオッ!

 

ブレイブエリザ「なんの!」

 

タっ!

 

炎を吐き出す清姫にブレイブエリザはジャンプして避けると、そのまま清姫へと向かって行く。

 

ブレイブエリザ「ハァっ!」

 

清姫「っ!」

 

ガキィン!

 

ブレイブエリザの振り下ろした剣を清姫は扇で受け止める。

 

ブレイブエリザ「流石は清姫!やるじゃない!」

 

清姫「そちらこそドラ娘のくせに中々のものではないですか」

 

そう褒めるブレイブエリザに清姫もそう返す。

 

なんとか戦えているが戦況は均等しあったままである。

 

刹那「ん~このまま長期戦はちょっとヤバいな……」

 

ジャンヌ「確かに長期戦になれば有利なのはあちらのほうですからね」

 

それに刹那は顔を顰めて、刹那の守りをするジャンヌも困った顔をする。

 

すると茨木はふふんと笑う。

 

茨木童子「安心しろマスター。すでに準備は整った!」

 

刹那「え?」

 

どう言う事な刹那へと茨木童子は笑った後に宝具を発動する。

 

茨木童子「走れ!叢原火!――――――羅生門大怨起!」

 

ボォォォォオオオオオオオッ!ズドォオオオオオオオオン!!

 

放たれた炎は頼光達の視線からメンバーを隠す。

 

静謐「きゃあ!」

 

頼光「おのれ虫が……!」

 

清姫「こんなもの!溶岩地帯でも平気な私達にとっては涼風同然……!」

 

そう言って3人は炎を越えるが刹那達の姿が消えていた。

 

清姫「……って、あ、あら?ますたぁは……あの方はどちらへ?」

 

頼光「見つけました!あんなところに……ってああ、そっちは駄目です!!」

 

戸惑う清姫の後に頼光がそう言ってマグマへと向かって行く刹那を見つける。

 

頼光「そこは溶岩地帯……!!待っていて、母が今助けに行きます!」

 

静謐「え、あの……」

 

ザポォォン!

 

そのまま2人は飛び込んでいく。

 

静謐「……流石に私は騙されませんよマスター」

 

刹那「あ、やっぱり?」

 

そんな飛び込んだ2人を見送ってから、そう言う静謐に刹那はひょっこりと現れる。

 

それに茨木童子は若干意外そうに静謐を見る。

 

茨木童子「お主、何故奴が偽者だと分かった?」

 

静謐「あのですね……バーサーカーのお二人はともかく私はアサシンですよ。アサシンである私が対象者を見間違えるなんてアサシン失格じゃないですか」

 

バゼット「ああ、確かにそうですね」

 

そう答える静謐にバゼットも納得する。

 

刹那「それで静謐、これからどうする?もしよかったら一緒に行動しない?」

 

静謐「ではそれで。私はマスターと一緒に居れれるならそれでも良いです」

 

その申し出に静謐は顔をポッとさせて刹那にくっつく。

 

マシュ「むぅ……」

 

リリィ「それにしても茨木童子さん、一体何を出したんですか?」

 

茨木童子「ああ、ニトクリスの魔術でちょいとマスターの人形を繕うてな」

 

ニトクリス「戦闘の最中、マミー達に裏で作らせておいたのですがまさか通じるとは……」

 

それに頬を膨らませるマシュの隣で気になったので聞くリリィに茨木童子は答え、ニトクリスは呆れて言う。

 

ジャンヌ「まあ、あのお二人はバーサーカーだから通じたんでしょうね」

 

茨木童子「妄執の愛は思考を狭めるもの。ふふ、まさかあの頼光がこんな策に転ぶとはな!呵々、無様無様!溶岩に落ちてしまえば、燃え滓も――――」

 

エミヤ「……いや、あの二人バッチリ生きて泳いでいるぞ!?」

 

成程と納得するジャンヌの後に、茨木童子が満足そうに言っていた時、エミヤが驚いて言う。

 

青アルトリア「はあ!?」

 

茨木童子「うそー!?」

 

ロマン『エミヤの言う通りだ!今のうちにさっさと逃げるんだ!』

 

刹那「皆!全力で此処から離脱するよ! 」

 

マシュ「は、はい!皆さん、急ぎましょう!!」

 

それに誰もが驚いた後、ロマンの号令を合図にすたこらさっさと溶岩地帯を駆け抜ける。

 

茨木童子「鬼種でもないのに何で溶岩に飛び込んでも生きているんだあやつら!?」

 

ルビー「んー多分、愛とかじゃないでしょうかね?」

 

茨木童子「愛、怖いなあ!」

 

思わず叫んだ茨木童子はそう答えたルビーのにそう言う。

 

刹那「と言うかさ茨木童子、ニトクリス。後であの二人がカルデアに帰ってきたらヤバイんじゃないの?」

 

茨木童子・ニトクリス「「あ」」

 

確かに、かたや嘘吐き焼き尽くすガールの清姫、かたや息子&マスターLOVEになる頼光だからもしも二人に騙されたと知ったら…

 

デデーン!!

 

茨木童子!ニトクリス!OUT!!

 

となるだろう。

 

想像して2人は顔を青くする。

 

刹那「……骨だけは拾っといてあげるね二人とも」

 

茨木童子・ニトクリス「「見捨てないでください!/くれ!マスター!?」」

 

そう言う刹那に2人は叫ぶが一同は先を進める。

 

いよいよピラミッドは近い…

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