前回投稿からだいぶ経ってしまい申し訳ありません。
それと感想の方ありがとうございます。
感想というのがこんなにも嬉しいものだとは思ってもみませんでした。
〜光陰邸 side ウーノ〜
私達がここに来て約1週間経ち、地球での生活もなれてきてこの前は中島さんと一緒に買い物にも行った。
その際に地球でのファッションや食が気になり見て回ったりと色々と楽しめている。
今までは研究ばっかで買い物や娯楽などすることが無かったが、こういうのも悪くはないと思い始めた。
しかし、ドクターは相変わらずの研究ばかりしていて閉じ篭もったきりだ、この前の護くんのデバイス騒動の時に部屋を飛び出して来たがデバイスにしか興味を示さず私達の服装やらを見てくれることは無かった…ちょっとくらいは興味を示して欲しい…
そして、今日護くんとはやてちゃんのデバイスが出来たので部屋を出て来たのだが臭かった為風呂に入らせている…抜け出すぬように田島さんに見張らせて…
なのでその間に私は普段食事をしているリビングに一足先にデバイス2基を持って来ている。
「あれ、ウーノさんだけ?」
護くんとはやてちゃんが入って来てドクターが居ないのを見て尋ねてくる。
「えぇ、臭いが酷いのでお風呂に入れさせてます。」
「…相変わらずなんやなあの人は…」
「まあ、気持ちは分からんでもないが…風呂くらい入ったらどうなんだろうか…」
「いや、護くんも人の事言えへんやん、てかホンマにええとこのお坊ちゃんなんか疑うで?」
「……俺、お坊ちゃまだったのか…」
「今更かい!!」
いつの間にか2人の微笑ましいコントが始まってしまった。
相変わらず見ていて飽きない2人だと思う。
「いやあ、待たせてしまったね。」
コントの途中でドクターが入って来た。
部屋にいた時の白衣とは違い、深緑色のシャツにジーパンと言うスタイル、ちなみにその服は私が買ってきた物だ。
「あれ、今日は普通の服なんやな。」
「私だって普通の服くらい着るさ…それにウーノが私の為にと言って買ってきたんだ、着なくては勿体無いだろ?」
「っ!?」
ジェイルさんがそう言って笑顔で胸を張る傍らウーノさんは驚いた表情をしている。
「なんか親バカっぽくなってきてね…」
「せやな、なんか変な感じやな…」
俺とはやてちゃんは小声で話し合う。
「よっぽど嬉しかったんやな…」
「かもな、プレゼントとか貰ったこと無かったのかもな…」
「……そうや、ここでサプライズ歓迎会とかどかな?」
「いいねぇ、後で真島たちにも言っておこう。」
「ほな!決定やな!」
こうして歓迎会開催が決定したのである。
「っと、話が脱線してしまったね。」
「そうですね…では貴方たちにデバイスの方を差し上げましょう。」
そう言って俺の前には青い箱を、はやてちゃんの前には白い箱を置いた。
「と言っても護くんは昨日あの少女にデバイスを貰って居るんだったね。」
「ええ、なんかこれを俺に渡してくれって頼まれたらしいんですけどね〜、心当たりが無いですからね…」
そう言って言葉を濁しガイアを出す。
「本当に変わったデバイスだよ、魔法もミッドでもなければベルカでも無いのだからね…」
『でしょうね、この魔法はある人のオリジナルなので使える人と理解ができる人は極少数と言っていましたから。』
「ふむ、その言っていた人の情報などはないのかい?」
『あるにはありますが開示はできません、と言うよりも開示した場合は私がその者の元に転移する仕組みの為どのみち情報は得られません。』
「…かなり警戒しているみたいだね…そして、それを扱えるのは護くんという事か……ますます興味が湧いてきた。」
「こほん。」
「おっと、すまない。」
ドクターが不気味な笑みを浮かべ始めたので咳払いして話を戻させる。
「とりあえず、箱を開けてみたまえ。」
そう言われ箱を開け出す2人。
〜side 護〜
ジェイルさんに言われ俺とはやてちゃんは箱を開けた。
中には…
「指輪?」
「私もや。」
どうやらはやてちゃんも指輪だったみたいだ。
俺のには青い宝石みたいのが付いた指輪で、はやてちゃんのは白い宝石みたいのが付いた指輪。
「デバイスはアクセサリーなどが主流な形なので今回も常に持ち歩けそうな形の指輪を選択してみました、術式と識別名は護くんの方はミッド式で識別名ジェノサイド、はやてちゃんの方はベルカ式で識別名エリアルになってます、一応インテリジェントデバイスなので会話や意思疎通も可能です、マスター認証がまだなので今してしまいましょう。」
『宜しく御願い致します、お坊っちゃま。』
『お願いします、お嬢様。』
ウーノさんがそう言うと、俺のからは渋い男の声、はやてちゃんのからは明るい女性の声が発した。
「私やり方分からへんで?」
「そこらへんのことは大丈夫じゃないかい?昨日護くんがやっているのだから。」
「……ジェノサイドや、俺は歴とした男の子だからな。」
『承知しております。』
「自分でバリアジャケットをイメージすればいいものを。」
「いや、なんかなにも思いつかないからお任せにしちゃう。」
そう言い終えると俺の下に真円状の魔法陣が出現する。
「正式名称ジェノサイド、名称ジェイド…敵を駆逐する猛威の牙、今こそ振るえ!ジェノサイド、セットアップ!!」
『Set Up』
俺の口上にジェイドが反応し光に包まれ、空中に浮き、全裸になり短パン、藍色のシャツ、黒いロングコートが着せられ、指輪だったジェイドが先端がグルグルしている長い木の杖みたいになりグルグルの部分に青い宝石が付きこれで最後かと思われたがこれ見よがしに膝上位までのスカートが現れやがりました…おのれジェイドめ、許すまじ…
そして、光が弱まり下の部屋の光景が露わになりながら降りてきて、着地した同時に膝を付き俯いた。
「…ぷっ、護くん…似おうとるで…ププッ…」
「うむ、中々似合っているではないか。」
『お似合いですよ、マスター。』
「そ、そう落ち込まないで下さい。」
はやてちゃんに笑われ、ジェイルさんとガイアに気にしてる事言われ、ウーノさんに慰められた。
「ジェイドや、俺は言ったよな?男の子だって…」
『ええ、確かに仰いました…“男の娘”と。』
「漢字が違う!!」
俺は天に向かって叫んでしまった。
「…何故男の人娘なんて言葉を…」
「なんや、ジェイルさんの差し金ちゃうんか?」
「うむ、AI以外は私だが…AIの方は確かクアットロに任せていたはずだが…」
「クアトロか…いつかお灸を据えなくちゃだな…」
そう言って俺は顔を上げる。
「そんな事ゆうてもその格好じゃカッコよくないで?」
「うっ…」
はやてちゃんにそう言われ再び倒れこむ。
「ジェイド…リリースしてくれ。」
『承知致しました。』
そう言うとバリアジャケットは光の粒子みたいになって消えていき、左の人差し指に指輪着いた。
「ほな、次は私の番やな!」
はやてちゃんはそう言うと指輪を胸元に持って行き両手で握った。
「正式名称エリアル、名称エル…風は草原を駆け抜け、海をも駆け抜ける自由の象徴…駆け抜ける自由に祈り捧げる…エル!セッットアップ!!」
『Set Up!!』
言い終わると同時にはやてちゃんが白い光に包まれ宙に上がった。
光の中で何が起きているかは分からないが恐らく全裸に近い状況にはなっているんだろうな…
そして光が粒子の様になり弾け飛び中からは純白のドレスの様な物の上に緑を基調とした騎士甲冑、腰には白い羽が生えている。
しかし、一番驚きなのは立っていると言う事なのだが…
「あれ、私立っとる?」
「うむ、なんとか成功のようだね。」
「そうですね。」
「?」
ジェイルさんとウーノさんが何かしらの細工をしたようだ。
そして未だに首を傾げ続け驚いているはやてちゃん。
「…取り敢えず説明しましょう、まずははやてちゃんが立てる理由としては足に魔力強化するようエリアルにプログラミングしてあります、なので魔力の方が自動的に減って行くので時間は限られています、それとネフェリムフィストと言う魔法…こちらの世界で言うとこの遠隔操作ですかね、それも組み込まれているので動かすことも可能です、そしてこちらも同様に魔法を使用しているので時間は限られています。」
「なるほど…んで、そのねふぇなんとかってのはどないすればええんや?」
「恐らく意識をして動かそうとすればエリアルがオートで調整してくれますよ。」
『その通りです、お嬢様!早速やってみますか?」
「もちろんや!」
そう言ってはやてちゃんは目を瞑り集中し始めた。
俺は椅子に座り準備されていた飲み物を飲み始め見守ってみる。
「しかしジェイルさんや、あれは起動しないのかい?」
「…恐らく大丈夫だと思うがはやてくんの魔力目覚めている以上はいつ起動するかは分からないのだよ。」
「そっか、まあこの後にエリアルを再調整するからその時にでもデータは多少取れると思うから後はそれ次第だね。」
「そっか…」
「あ、歩けた…歩けたで!!」
ジェイルさんと話をしていたら、ついにはやてちゃんが歩けたらしい。
凄く嬉しそうにあっちこっち行ってる。
「ぶひっ!?」
「ナスカ!私歩いとるで!!」
そして我が家のマスコットナスカさんのご登場である。
…いつからマスコットになっただって?そんなことは気にするなし。
はやてちゃんはナスカを抱き上げこっちに向かって来た。
「歩けるって素晴らしいんやな!あ…」
「ブヒー!!」
そう言いながらはやてちゃんはナスカを下敷きに倒れこんだ。
「いたた…ゴメンな、ナスカ…」
「ぶひっ」
「ふふ、おおきに!しかし、集中せんとあかんのが辛いな。」
そう言いながら器用に手だけ起き上がり座り込む。
「慣れればそうでも無いですよ、地道にコツコツってやつですね。」
ウーノさんがそう言いながらはやてちゃんを抱き上げ車椅子に移す。
「せやな…エル、リリース。」
『OK!お嬢様!』
俺の時と同様にバリアジャケットが光の粒子になって消えた。
「では、一旦二基を預かるとしよう。」
「?もう完成なんちゃうんか?」
「完成は完成なのだが魔力質や同調率を再調整するからね、まあ夕方にはもう渡せる状態にはしておこうじゃないか。」
「そっか…おおきなジェイルさん!」
「う、うむ」
笑顔でお礼を言いながらエリアルを軽く驚いているジェイルさんに渡した。
すると、ナスカが光出し人型形態になった。
「じゃぁ終わったことだしはやては一旦部屋に戻ろうか。」
「ん?なんでや?」
「今日の分の勉強は?」
「あ…ほ、ほんなら護くんもちゃうんか?」
「俺は今日の分は昨日のうちやっといたから平気。」
「ほら行くよぉ。」
「えぇ〜」
そう言いながらナスカに車椅子を押され部屋を出て行くはやてちゃん。
「所でジェイルさん?」
「ん?なにかね?」
「いやさ、さっきはなんで驚いてたのかなってさ。」
「…ちょっとばかり嬉しくなってね…こんなことであんな笑顔でお礼を言われる思ってなかったものでね…」
「…確かにジェイルさんにしたらこんなことかもしれないけど、はやてちゃんにとってはかなり嬉しいことなんだよ…生まれて初めて自分の足で立って歩いたんだもの…嬉しく無いはずがないよ。」
「…うむ、その通りかもしれないね…」
ジェイルさんは穏やかな表情で部屋の扉を見つめていた。
エンカウント率低下中の主人公。