落ちた欠片   作:半径1mm

15 / 27
どうも半径1mmです。
遂にバトルに突入?です。
乞うご期待!!


リインの帰還

〜海鳴市上空 side 護〜

爆発が起きた上空あたりに来てみたら黒い物体が動いている。

あれが本当にロストロギアなのか?

 

 

『紛れもないロストロギアです、きっとなにかに取り込んだのでしょう。』

 

 

ガイアが俺の心を読んだのかロストロギアと肯定してきた。

 

 

「なんや思っとたより…」

「弱そう、か?」

「せや。」

 

 

はやての言う通り確かに弱そうだ。

 

 

『あれはジュエルシードと呼ばれる物で全数21個を集めたら何でも願いが叶うと言われている物です。』

「なんか願い玉みたい…」

『まあ使い方が分からない奴が使うとただの兵器だけどね。』

「…いい事尽くしではあらへんってことやな。」

 

 

確かにはやての言う通りにいい事尽くしではないな。

そして、再び下を見ると黒い物体が何かに目掛けて突進している。

 

 

「なあ、あれって…」

「フェレット君に突っ込んでるみたいやな。」

「仕方な…」

「ちょい待ち、誰か来るで。」

 

 

はやてにそう言われ動こうとしていたが止まり下を見返す。

すると、女の子らしき子が走ってきている。

 

 

「あれってなのはちゃんやないか?」

「…まあ予測通りってことだな。」

 

 

まあ夕方の行動といいほぼ確実にフェレット君を助けに来るの分かっていたが本当に大丈夫なのだろうか。

と思った矢先、なのはちゃんが飛んで来たフェレット君をキャッチして吹き飛ばされた。

 

 

「ホンマに危ないな…」

「まあ大丈夫じゃない?デバイス渡そうとしてるし。」

 

 

俺は指差しながら言った。

やっぱりあの赤い宝石はデバイスだったようだ、ここまではまだ予測範囲内…そしてここからが予測範囲外だ。

そんな事を思いながら下を見ていたらなのはが光り出した。

 

 

「お、やっと変身できるの…」

「ここから先は護にはまだ早いで。」

 

 

喋ってる途中にはやてが手で目を遮ってきた。

確かに人の裸を見ることになるやもしれないが今はそんな事を言っている場合なのだろうか…

そして数秒の時が経ち、目が解放された。

 

 

「まったく…で状況はどうなってるのさ?」

「なのはちゃんが防御、あの物体が攻めって感じやな。」

 

 

魔法初心者だから仕方ないか…魔力があっても使い方が分からないだから防戦一方になるのは当たり前…いや防御出来るだけでも褒めるべきだな。

 

 

「きっとあのデバイスが優秀なんやな…」

「ああ、でないともう終わってるだろ。」

「一つええか?」

「なんざんしょ。」

「あれいつ回収するんや?」

「………」

「何も考えてなかったんかい!!」

 

 

はやてはそう言って俺の頭を叩いてきた。

なのはが来るのは予測してたがどうやって回収するかは考えていなかった。

 

 

「まあ様子を見つつ考えよう。」

「…それは結局なにも思い付かないパターンやで…」

「別にいいでしょ、手に入る機会なんていつでもあるし、それに…」

「それに?」

「腹減ったし蛍も抱っこしたいし。」

「…こんな状況でよくそないな事考えられるな…」

 

 

はやてため息を吐きながら首を横に振った。

腹が減ったの事実だし可愛い妹抱っこしたいのも事実だから仕方がないと思う。

そしてそんな事を話していたら音が聞こえたので下を見た。

なのはが手を前に出しているあたりやっと攻めたのだろう、しかし黒い物体は仕留められておらず分離して逃走し始めた。

 

 

「ほな、逃げられるで?」

「もう待った無しだな、ファンネル。」

 

 

俺はそう言いファンネルを射出させ向かわせる、どうやらなのはも杖を変形して封印しようとしているみたいだ。

まあ既にこちらのファンネルは黒い物体達の前に3機立ち塞がったので問題はない。

そして、容赦なくファンネルから砲撃をぶっ放す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜side なのは〜

私はやっとの思いで攻撃し逃げられそうになったので追撃しようとレイジングハートを変形させたけど、発射しようとした瞬間にあの黒い物体が爆発して青い宝石になった。

 

 

「ま、まだ私達攻撃してないよね!?」

『はい、おそらくは別の人物からの砲撃で封印されてしまったようです。』

「え!?他にも魔法使いさんがいるの!?」

「僕たち以外の魔導士がいる!気を付けて!」

 

 

下からフェレットさんがそう言ってきたので辺りをよく見ると、青い宝石の方に何かがフヨフヨと浮いていて更に見渡してみると私達よりも高いところに2人空に浮いている。

そして、私と目が合い2人はゆっくりと近づいて来た。

近づかれるにつれ良く顔が見えるが2人とも顔が同じで違うとすれば髪と瞳の色くらいだ。

 

 

「あ、あのあなた達は…」

「ん?僕たち?僕たちは通りすがりの魔法使いだよ。なんか嫌な予感がして来たんだ。」

「そ、そうなんですか?ありがとうございます?」

「別に気にしなくていいよ、君を助けたわけじゃないからね。」

「えっ?」

「ただこの石が欲しかっただけだから。」

「あ、あのそれはフェレットさんの落し物であなた達の物じゃ…」

「いや、これは誰の物でもない…危険で使い方を知らない人達が持つと最悪を招く物だ、渡す事は出来ないよ。」

「で、でも…」

「でもそうだね、君なら使う事は無いだろうし途中まで戦っていたのは君だ…僕たちはとりあえず1つあればいまはいいから残りの2つは君達に預けよう…いつか21個のジュエルシードが揃う時…また会おう。」

「ちょ、ちょっと待って!!」

「ほな、また会おな。」

 

 

赤い髪の人がそう言い2人の姿と1つの石は消えてしまった。

とりあえず私は残った2つを手に取り下に降りた。

 

 

「だ、大丈夫でしたか!?」

「うん…でも2個だけしか…」

「そ、そうですか…とりあえず危ないのでレイジングハートで触れて封印して下さい。」

「こ、こう?」

 

 

私は言われた通りにレイジングハートで石に触れた。

 

 

『ナンバー21、封印完了。』

「これで封印は終わりです、とりあえずはお疲れ様でした。」

「は、はい…それよりもあの2人は…」

「僕にはなにも分かりません…でも危険な物だと知っていて持ち去ったのは確かなのでまた現れるのではないかと…」

「そっか…」

 

 

私はそう言いフェレットさんを肩に乗せて帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜side 護〜

とりあえず1個回収した俺たちははやてちゃんの転送魔法で山の中に来ていた。一体どこで転送魔法なんて覚えたんだ…

 

 

「ところで1個で良かったんか?」

「まあ今はね、そのうち20個が集まる時が来るだろうからそんときにまとめて回収するよ…それよりはやては大丈夫?」

「…罪悪感は拭えきれへんけど家族の頼みや、今は気にせーへん。」

「そっか、ありがと。」

 

 

そう言って俺ははやての頭を撫でる。するとはやての顔が赤くなり口を開く。

 

 

「な、なんや急に!」

「おっとすまん、蛍にやる癖でついな。」

 

 

そう言って俺ははやての頭から手をどける。

 

 

「別に謝らんでもええけど…蛍が生まれてから護は随分変わったな。」

「そう?」

「そうや、昔は頭を撫でるなんて事せーへんかったのに今はやるようになっとるしな…それに前よりも明るくなったで。」

「そっか…やっぱり可愛い妹が出来ると人って変わるんだな…」

「いや、変わらん人もおると思うけど…まあ蛍が可愛いってのは同感やな。」

 

 

そしてお互いに笑い合い歩き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜翌日 小学校〜

学校に来たわいいがやはりと言うべきかなのはは案の定元気がない。

元気がない原因が俺たちなのだが…まああの爺さんのお願い絡みだからしゃーなしだな。

 

 

「おはよう、護、はやて。」

「おはよう。」

「おはようさん、アーニャ。」

 

 

俺とはやてが先に着いた時にアーニャが挨拶してきた。

 

 

『昨日はいい感じに戦闘を避けてたね。』

 

 

そして突然の念話…てか見てたんかい…

 

 

『見てたんやな…出て来ても良かったんよ?』

『今は遠慮しておくよ〜、まだ君達2人だけでも大丈夫そうだしね〜』

『そんな事言ってたら出番無くなるぞ。』

『別に出番が欲しいわけじゃないからいいよ〜』

 

 

なんと呑気なものだろうか…傍観者気取りかと言いたくはなるが困ってたら助けてくれるから傍観者とは言えないな。

 

 

「そうだ、俺とはやては今日昼頃に早退するから…」

「ノートは任せて〜」

「即答やな…」

「勿論、親友2人の頼みだからね〜」

『キーンコーンカーンコーン』

「みんなおはようございます。」

 

 

チャイムが鳴り先生が入って来て今日の授業が始まる。

 

 

「はい、では教科書17ページを開いてください。」

 

 

そう言われみんな教科書を開く。が、なのはの様子がぎこちない。

おそらくマルチタスクでイメトレでもしてるのだろう…この不良め。

 

 

『なあなあ護、私らコンビって事戦闘をするんか?』

 

 

そしてこちらもマルチタスクで念話を送ってくる…

 

 

『まあそうゆう認識にはなっただろうね。』

『そか…なんなら決めポーズとか考えたいほうがええんかな?』

『……』

 

 

とんでもなくマルチタスクの無駄使いである。

 

 

『おーい、護くーん。』

『すまんすまん、とんでもなくマルチタスクの無駄使いだなと思ってさ。』

『無駄使いとはなんや無駄使いとは…まあええわ、で、どうやろ?』

『いや、いらんと思うし…てか何故に決めポーズ?』

『この前ヴィータと蛍とで特撮を見とったんやけどポーズがあると一体感あってええなと思うてな。』

『……それは相手を煽ってる事になるぞ…』

『…それもそうやな……』

 

 

そして念話は終了し再び授業に集中する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜お昼〜

しかし、小学校の授業は緩すぎる。まだ私立なだけレベルは高い方だがそれでもやはり緩い。

 

 

「はやてさん、護くん、お家の方が迎えに来ましたよ。」

「「はーい。」」

 

 

そう言って先生が入って来たので俺たちはランドセルを持ち席を立った、のだが先生の後ろにいる顔には見覚えがあった。

 

 

「リイン!?」

「はい、お迎えにきましたよ、はやて、護。」

 

 

なんとリインが迎えに来たと言う。しかもシャマルとシグナムも一緒にいる。

 

 

「護や、あの別嬪さんは誰だ?」

「ん?ああリインのことか、光陰 リイン、親が養子で迎え入れた家の長女だ。」

 

 

クラスメイトの男の子にリインの事を聞かれたので答えてやった。

 

 

「くそ…お前の家はお前を含めて別嬪さんばっかだな。」

「いやいや、俺を含めるなよ…」

 

 

俺も別嬪さんに含まれちょっと不服だが、小学生でそこを普通は羨ましがるか?

そんな事を思っていたらリインが俺たちの前にやってきた。

 

 

「話してる途中にすまないな、護、はやて、帰りますよ。」

「おう。」

「はいはーい。」

 

 

そう言って俺たちは席を離れみんなサヨナラを言って教室を出る。

 

 

「ところで迎えってリイン1人?」

「はい。」

「一体何で来たんだよ…」

「普通に車ですが?」

「えっ、リインって免許持っとたっけ?」

「いえ、持っていなかったのですが出張中に父上がついでに免許取って帰っておいでってことで取りました、お金もあまり使わないので結構ありましたし免許取った事だし車でも買おうかと思い車で帰宅する途中にお迎えにっという感じですね。」

「へえ、はよリインの車に乗ってみたいな。」

「リインお姉ちゃん車買ったんですか?」

「リイン姉様の車…楽しみです。」

「ほら、あれが私の車だ。」

 

 

そう言って昇降口に着き表に止まって車を見る。

見た先には真っ白くボンネットにエンブレムが付いたお高そうな車があった…ちゃんと初心者マークを付けて…

 

 

「…あの、リインさん…あの車って相当高かったのでは…」

「確かにそうだが、一目で気に入ってしまって即決してしまったのだ…」

 

 

一目で気に入って即決するほどお金持ってたのかよ…しかもあのホイール絶対特注だろ…

 

 

「とりあえず乗ってくれ、帰るにも帰れないだろ。」

「…そうだな…」

「お姉ちゃんの車〜」

「シャマル!ちょっと待て!」

 

 

シャマルとシグナムは颯爽と靴に履き替え車の方に行ってしまった。

 

 

「俺たちも行くか。」

「そやな。」

「では先に行っているぞ。」

 

 

そう行ってリインは先に行き、俺たちも靴に履き替え表にでる。

表に出て改めて見ても純白の高級車にしか見えない…

まあとりあえず外にいるわけにも行かないので車内に入る、俺が助手席、はやてが後部座席。

 

 

「では行くぞ。」

 

 

リインはそう言ってエンジンをかけ、サイドブレーキを解除してクラッチを踏みロウギアに入れてアクセルを踏み始める…えっ、マニュアルっすか…しかも慣れた感じに発進もしたとこを見ると相当乗ってたな…

そう思いながら走行距離を見てみると7000kmと表示されている。

 

 

「あのリインさん、走行距離が7000kmってなるんですが…」

「ああ、借りてたアパートから職場までもこれで行っていたし、休みの度にずっと乗っていたからな。」

「……」

 

 

いやいや、乗りすぎでしょあんた…車の運転どんだけハマってるのよ。

 

 

「父上に言われた通りだった。」

「へ、父さんになんか言われたの?」

「ああ、車を運転してる時は普段味わえない疾走感と嫌なことを忘れる楽しさがあると言われてな、どんなものかと思ったが…免許を取って車も買って正解だったと今は思える。」

 

 

やべえよ、来たばっかの時の悲しい表情どこそれ状態の笑顔だ…

まあ変わってきたと思えばいい事かな?

そしてふと横を見るといつの間にかトップギアに入っている…嫌な予感が…

 

 

「ではちょっと急ぐとするか。」

「ちょっと待てや、危ない運転は避けろ、後ろにはシグナム達もいるんだぞ。」

「そうだったな…では危なくない程度に急ぐとするか。」

「そうそう、そうして…」

 

 

助かると言おうとした時にスピードが急に上がった。

 

 

「ちょ、出し過ぎ!!」

「そうか?普通だとは思うが…高速に入るぞ。」

「え、まさかこれ以上に上がるのか?」

「いやぁええ感じの疾走感やな。」

「そうですね!このまま行きましょう!」

「ち、ちょっと待ってください…く、車酔いが…」

 

 

後ろではやてが煽て、シャマルがはしゃぎ、シグナムが車酔い…カオスすぎるぞ…

そんなことを思っていたら遂にETCのバーが開いて高速に突入する。

 

 

「シグナム大丈夫か!?おいリインシグナムが車に酔ったって!!

「では行くか。」

「ちょ、う、うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…」

 

 

そして俺たちはリインの運転で帰るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜光陰邸〜

 

 

「だ、大丈夫か、シグナム?」

「だ、大丈夫です…お、お兄様こそ顔色悪いですけど大丈夫ですか?」

「ああ…もう、問題ない…」

 

 

もう二度とあの車には乗るまい…

まあ今は無事に家に着いたことだし良しとする。

 

 

「おかえり。」

「た、ただいま…父さん…」

 

 

今日のお出迎えは真島、中島、田島ではなくエプロン姿の父さんだった…そう、エプロン姿の…

長く綺麗な黒髪を後ろで縛り深緑色のエプロンを着けている。

 

 

「真島達はどったの?」

「今日は全員休みをあげたよ、田島は実家に1週間くらい、中島は友達と旅行に1週間くらい、真島は部屋に篭って1週間くらいゲームするって言ってたかな?」

「真島…」

「まあまあ、休みって言うのは疲れを取ったりすること以外にも好きな事をするって時間なんだからどのように過ごすかは本人次第だよ、それにここの部屋に入れば食事はタダだからね、働いてる身としたら結構デカイと思うよ?」

 

 

なんという優遇っぷりだな…こんな良い働き口はそうそうないだろうな…

 

 

「父上ただいま戻りました。」

「うん、おかえり…あっちの人達からは聞いてたけどまさかこんなに車にハマるなんてね…」

 

 

そう言って父さんはリインの車をマジマジと見た。

 

 

「自分でもこんなに楽しく感じるとは思いませんでした。」

「楽しく感じることはいい事だよ、駐車場はいつも僕が車入れてるとこを1台入るように開けておいたからそこを使ってね。車庫の開け方分かるよね?」

「はい、ありがとうございます。」

「うん、じゃしまったらリビングに来てね、着替えとかお風呂とか入りたいならそれが済んだ後でいいから。」

「分かりました、では後ほど。」

 

 

そう言ってリインは車に乗りエンジンを吹かして車庫に向かう。

 

 

「いやあ、いい走りっぷりだね〜」

「いやいや、飛ばしすぎでしょ…」

「リインちゃんにとってはあれくらいが丁度いいのかもよ?」

「確かに、運転してる時のリインは生き生きしとったからな。」

「リインお姉様楽しそうでしたね!」

「わ、私はもう勘弁して欲しい…」

「俺もシグナムに同感…」

 

 

父さん、はやて、シャマルは楽しそうにリインが乗ってる車を見て俺とシグナムはため息を吐きながら項垂れるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜リビング〜

 

まあともかく、着替えをしてリビングに来たのだが美味そうな料理がたくさん出ていて、この場にはウーノさん、クアトロ、チンクさん、ナスカ、はやて、シグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィ、蛍、母さん、真島がいた…そう、真島が居たのである。

なんかよく分からない着ぐるみ型の寝巻きを着て…

 

 

「……」

「おや、どうしたのですか護様?」

「…いや、なんでもない…」

 

 

なんて格好でウロついてるんだって言おうとしたが先程父さんに言われた事思い出し思い止まった。

 

 

「しかし、壮大にしたもんだな…」

「まあ旦那様のことなんですから今更ですよ。」

 

 

今日はリインのおかえりなさい会を開くということで早退までしてきたのだが随分と壮大な料理が並べられているので驚く。

 

 

「すみません、少々遅れたようで。」

 

 

そして着替えをしてきたリインがきた。

 

 

「まだ始めて無いから大丈夫だよ、それよりも今日は君が主役なんだ、早く座りなよ。」

「はい、ではお言葉に甘え。」

 

 

父さんにそう言われてリインは席に座る。

しかし家族全員集合はホントに久し振りだからなんだか嬉しいね…まあだいぶ大家族にはなったけど…あれ1人いない気が…

 

 

「そいえば、ジェイルさんは?」

「……それはどなたの事でしょうか?」

 

 

おや、珍しくウーノさんが辛辣な言葉を発したぞ…ジェイルさんや、なにをやらかしたんだ…

 

 

「あんなマッドサイエンティストの鈍感クソ野郎なんて知りません。」

「「「はあ…」」」

 

 

俺と父さんとリインは事を察しため息が出た。

まあ変わらず元気でやっていることは良いことなのだが…ちょっとは周りを見たらどうなんだろうか…

この前なんかウーノが軽く化粧したら「なんだい、この変な臭いは?」とか言ってジェイル殴られてたし…

 

 

「いやあ、遅れてしまったようですまないね…リイン君、おかえり…それとこれを…」

「これは?」

「ただの御守りだよ。」

 

 

噂をしたらなんとやら、ジェイルさんの登場である。

しかもサプライズで御守り…もとい白い宝石が付いたネックレスを渡した。

そしてそれと同時にドス黒いオーラが…

 

 

「ジェイル?何故リインにだけ御守りを?」

「ん?最近は物騒な事が起きてきてるからね簡易デバイスでもと思ってね…それとリイン君だけではないよ、みんなの分ちゃんと用意してあるさ…ほら。」

 

 

そう言ってジェイルさんは各々の魔力色の宝石が付いたネックレスを取り出した…が、ウーノさんの紫だけ無い…ますます黒いオーラが出てくるウーノさん。

 

 

「……何故私のだけ無いのですか?」

「うむ、ウーノには日頃世話になってるからね…ほら君だけ特別製だ!」

 

 

そう言い四角い箱を取り出し、ウーノさんに渡す。

 

 

「さ、開けてごらん。」

「は、はい……え、これって…」

 

 

そして箱の中からは指輪が、小さいひし形の紫色の宝石が周り一帯に付いている。

 

 

「最近のウーノはオシャレになってきたしね、化粧?なんてのもするようになったんだ、アクセサリーとしてネックレスもいいけれど指輪はなんか特別な感じがするからね、私にはオシャレなんて分からないけどそれは私なりの日頃のお礼だよ。」

「ジェイル…」

 

 

ジェイルさんのとんだサプライズでウーノさんの目が潤んできている。

 

 

「まあ兎も角、今日の主役はリイン君なんだ、待たせちゃダメだよ。」

「それもそうだ…では、みんな飲み物の準備は?」

 

 

そう言われみんな飲み物の入ったコップを上にあげた。

 

 

「よし!では、リインのおかえりパーティーの開催だ!!乾杯〜!!」

「「「「「「「「「「乾杯〜!!」」」」」」」」」」

 

 

乾杯と同時にそこらじゅうでコップの当たる音が聞こえだし、俺も周りの家族と乾杯をして飲み始める。

そして、みんなガヤガヤと楽しそうに食べ物を食べ始めた。

こんな楽しい日がいつまでも続くといいな…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ところでウーノ?」

「なんですか?」

「この前体重計に乗って太ったとか言っていたけどそんなに食べて大丈夫なのかい?」

 

 

そして、ジェイルさんの余計な一言で周りが静まり返り、再びウーノさんはドス黒いオーラに包まれる。

 

 

「…歯を…喰いしばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「な…グバッ!」

 

 

そう言ってジェイルさんを思いっきり殴ったウーノさん。

そして伸びてしまったジェイル。

ジェイルさんは余計な一言を言う癖を直した方がいいとつくづく思ったのだった。




まあ、案の定日常回になってしまいした。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。