落ちた欠片   作:半径1mm

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どうも半径1mmです。
インフルエンザがかなり流行しているみたいですね、皆さんも手洗いうがいしっかりとしてかからないように気を付けて下さい。


捕縛

〜???〜

 

儂はここから見守ることしかできん。

本当ならば自分で拾わなくてはならない物を若人に任せるのは心許ない……

しかし、ここから出る事は出来んからしょうがないのも確か……頼むぞ、光陰 護……その名に恥じぬよう守り切ってみせよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アースラ艦内 side 高町 なのは〜

 

私とユーノくんはアラートが聴こえ急いでブリッジに向かった。

そして、ブリッジに入って映し出されていた映像は暴走している複数のジュエルシードと対峙しているフェイトちゃんだった。

 

 

「急いで現場に向かいます!!」

「その必要はない。」

 

 

私の言葉にクロノくんが答えた。

 

 

「どうして!?」

「彼女にはここで体力を消耗させ、危なくなったらジュエルシードと彼女の確保…冷酷かもしれないがこれが1番適切な対処だ。」

「でも……」

 

 

私はそう言い画面先のフェイトちゃんを見る。

フェイトちゃんは大分疲れてきたのであろう肩で呼吸をし始めていた。

ただ見るしか無いのかと思っていた矢先、ユーノくんから念話が飛んできた。

 

 

『なのは、行って。』

『ユーノくん……うん!!』

 

 

私はそう答え転送ポートに走り込む。

そして私に気が付いたクロノくんがこちら振り向いた。

 

 

「君は!!」

「高町 なのは、命令を無視して勝手な行動とります!!」

「転送!!」

 

 

私は心の中でユーノくんにお礼を言い転送される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜海鳴市海上 side 光陰 護〜

 

ジュエルシードが複数同時に発動したと聞き慌てて現地に来た。

確かにジュエルシードは複数発動していた、そしてフェイトという子もいた。

おそらく強制的に発動させて半暴走状態にさせたのだろう。

 

 

「なあ、なのはちゃんも来たみたいやで。」

「まだ予測範囲内だろ?」

「まあそうやな。」

 

 

なのはも来たという事で俺たちはまた遠くで見守る。

そして、なのはがフェイトという子に魔力を分けているのが見えた。

 

 

「今回は協力するってことかな。」

「あの状況見ればそやろな、まあそれでもなのはちゃんの魔力も減ってフェイトちゃんもジリ貧なんや、いざとなったら助けなあかんな。」

「そうだな。」

 

 

そう言い再び戦場を見直す。

するといつの間にか加勢しているフェレットくんがアルフとか言う犬と話している。

まあ流石に今回は協力しようと言ってはいそうですかなんて言えるわけ無いよな……だが今回は別、話し合いは成立したらしく2人でなのはとフェイトの援護を始めた。

 

 

「なあ護、私は護に協力するって言うてこれは自分の意思なんかやないって思っとるんよ。」

「うん?どうしたの急に?」

「いや、なんや自分が自分でしたくない行動しとる気がしてな……正直あの中に入って今すぐにでも2人を助けたいんよ……でも護はバレること警戒して介入しへんやろ?でも私は助けたいんよ。」

「……そゆことね、それなら俺に構わずに行けばいいじゃん。」

「でも、そないなことしてもしバレたらどないするん、私は護に…ううん、光陰家のみんなに恩があるんや、また迷惑かけてまう…」

「う〜ん…」

 

 

これは困った、はやてさんが混乱されておる。

確かにはやての気持ちは分かるがかと言ってはやては俺たちに恩があり迷惑をかけたくない気持ち、それで自分の意思を押さえ付けているのだろう……なんとも難しい枷である。

 

 

「はやて。」

「なんや?」

「自分は1人だ、どんなに他人に迷惑をかけても自分は自分、その迷惑で友達を無くすかもしれない、でもな、どんな事をしても無くならないものがある。」

「迷惑をかけても無くならない物……」

「それは家族だ、俺や父さん母さん、それにリインたちに真島たちもそうだけど……はやてにとってなんなんだ?」

「私にとって……みんなは家族や!!」

「そうだ、だったら行ってこい…どんなに迷惑だろうと俺たちは家族なんだ、迷惑かけたらその分あとで謝れ!」

「…せやな!!」

 

 

はやてはそう言いこの場から一瞬にして消えた。

と言うか幾ら何でも魔法だからってそんなに早く移動できるものなのかね……

そんな事を思いながら再び戦場を見つめる。

すると竜巻みたいになった水が2人を襲っていた。

 

 

「いや、流石にマズイだろ……」

『そりゃそうでしょ。』

『私達も向かいますか?』

「そうだな、行こう。」

 

 

デバイス達にそう言われ、俺もはやての後を追うようにその場に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜side はやて〜

 

私は一足先に戦場に来たのだが、早速なのはちゃんにフェイトちゃんが水流に捕まっていた。

 

 

「あ、あなたは!!」

「チッ、こんな時に。」

 

 

フェレットくんとアルフさんは同時に言ってきた。

まあ確かにそう言われてもしょうがないか。

 

 

「まあ落ちつきや、今回は助けに来たんやから……エリアル…エアロ。」

『OKお嬢様。』

 

 

私はエリアルにそう言い魔法で風を起こし水流を一時的にだが吹き飛ばす。

 

 

「ゴホゴホ……あなたは……」

「別に名乗るほど名前なんてあらへんよ、まあ通りすがりの魔導士ってことでな。」

「う、後ろ!!」

 

 

フェレットくんがなのはちゃん達の後ろを指差し大きな声を出す。

そして見てみる水流がまたこちらに襲いかかって来ていた。

 

 

「ドアホ共、油断すんな。」

 

 

そして水流が切り裂かれ、その裂け目から護が飛び出して来た。

新しい武装の魔力刃がついた刀を手に……

 

 

「別に私は油断してたわけやないで?」

「お前は兎も角、その2人だ、目の前の事に動揺して周りが見えなくなるのは油断以外の何でもないだろ。」

「「うっ」」

 

 

厳しい一言である、戦い慣れしていないから余計に動揺を抑え切れずに水流に気付かなかったのだ、言われても仕方ないのは確かだ。

それにしてもなんやかんや言うてちゃんと助けに来るあたりやっぱり優しいんやな。

 

 

「あなた達はどうしてジュエルシードを集めるのですか!?」

「いやいや、まだ集めてはいないよ……それに……」

 

 

護はそう言いながら刀を後ろに振り襲いかかろうとしていた水流をまた、切り裂いた。

後ろに目でもあるんかこいつは……

 

 

「今の状況を考えてから質問しやがれ……この変態フェレット野郎。」

「へ、変態じゃありません!!それに僕は列記とした1人の人間でユーノ・スクライヤって名前があるんです!!」

「はいはい、分かった分かった、スクライヤくん……援護くらいちゃんとしろよ。」

 

 

そう言って自ら水流に飛び込み刀片手に中で乱舞し始めた。

あいも変わらずの突貫だがあれでこそ護って感じだから何故か安心できる。

しかし、何故ファンネルを使わないのか気になる。

 

 

「す、すごい……」

「と言うかあいつ1人で充分なんじゃないのかい……」

「充分じゃあらへんて、あいつ遊んどるんやからとっと封印しないとや、ほら2人とも準備しとき。」

「あなたはどうするの。」

「うん?私はとっくに準備出来とるで。」

 

 

フェイトちゃんに聞かれたので私は後ろに隠していた大量の魔法陣を展開する。

まあ魔力はそんなに使うつもりないから威力は低めだけど、ま、私と2人の魔力なら充分に封印できるだろ。

 

 

「……2人だけで充分封印出来ると思うの……」

「これでも威力低いからまとめて封印は出来んへんから2人の力借りたいんや、大丈夫やろ?ジュエルシードは2人で分けて構わへんしな。」

「あなた達は本当に何が目的?」

「……私はただお願いされただけや、正直興味もあらへん、でもな、この街とあいつに恩があるんや……返しきれへんかもしれない、けど私はあいつとこの街を守りたい……だから戦うんや。」

「「「「…………」」」」

『ザンバーファーム』

「バルディッシュ?」

 

 

私がそう言い少しの静寂の後にフェイトちゃんのデバイスが勝手に変形した。

この子も何かしら抱えとるのかもしれんな。

そしてフェイトちゃんは足元に魔法陣を展開した。

 

 

「そうだね、バルディッシュ、終わらせよう。」

『イエス、サー』

「レイジングハートも、行くよ」

『オーライ、マスター』

 

 

さらになのはちゃんも続くように魔法陣を展開した。

私も詠唱準備を始めるとしようかな。

 

 

「サンダー……」

「ディバイーン……」

「シール……」

 

 

詠唱を始めたの見兼ねたのか、水流がこちらに向かって来る。

だが、もう遅い……私達3人は息を呑み最後の一言をいう。

 

 

「スマッシャー!!!」

「バスター!!!」

「ザ・ソード!!」

 

 

なのはちゃんはピンクの砲撃、フェイトちゃんは雷を纏った砲撃、私は展開した魔法陣から無数の魔力の刀を水流の中心にあるジュエルシードに向かって放った。

2つの砲撃と無数の刀は襲いかかってくる幾度の水流を裂き、ジュエルシードに向かって一直線に飛び続け、命中、と同時にものすごい爆発で爆風と水飛沫が私達を襲う。そして浮かび上がる4つのジュエルシード、封印は無事に済んだらしい。

一件落着と思いなのはちゃん達の方を見ると、見つめ合う2人がいた……いや2人だけの空間が出来上がっていた。

 

 

「私、分かったんだ……フェイトちゃんに伝えたい気持ち……」

「?」

「フェイトちゃんと……友達になりたいんだ。」

「っ!?」

 

 

笑顔でそう言うなのはちゃんに戸惑いの表情をだすフェイトちゃん……そして……上空の雲が切り裂かれ雷が落ちるのと同時に管理局がやってきて、アルフさんは血相を変えこちらに向かってくる。

雷は私達の方に一直線に向かってくる、早く、明らかに攻撃的なもの……ガードは間に合わない…このままでは……

そう思っていると目の前によく知っている顔が出てきた。

 

 

「お前ら俺の事をギャャャャャャャャャャャ!!!」

 

 

急に出てきた護は目の前で雷に撃たれた。

そういえば中にいる事すっかり忘れて集中砲火してしまったのだった……

護は黒焦げになり髪の毛からプスプスと煙を上げている……がそれよりもマズイ事態になってきた、さっきの衝撃で変装する機械が破損したのか顔にノイズが走っている、このままでは変装が解けてしまう。

 

 

『やっぱりますたーはお馬鹿だった……』

「黙れガイア……位置は。」

『特定完了済み、やるの?』

「ああ、一発ぶちかましたる。」

 

 

周りは唖然としたまま護は後ろに振り返り刀を前に出す。そしていつの間にか展開していた8機のファンネルと2機の新型ファンネルが刀と合体し、体の大きさに見合わないバズーカになった。

 

 

『座標指定、時の庭園……ロック・オン。』

『充填魔力100%…何時でも発射可能です。』

「了解……エグザ・エンペラーシューティング。」

 

 

その一言で特大の魔力砲が放たれたと思ったら、突如空間が歪みブラックホールみたいな穴が発生し、砲撃はその穴の中に消えていった。

 

 

「そ、そんなバカな……」

「た、単独での空間砲撃なんて聞いた事ない……」

「母さん、母さぁぁぁぁぁぁん!!!」

「フェイト!行くよ!」

 

 

元々魔法をを知っている人たちはかなりの動揺をみせている。

特にフェイトちゃん、恐らく攻撃してきた先はフェイトちゃんのお母さんだったのだろう、アルフさんがフェイトを抱きしめ立ち去ろうとジュエルシードの所にすごいスピードで向かう。が、管理局の人が先回りし4つのジュエルシードを指に挟んでいた。

そしてそれを見たアルフさんは雄叫びを上げ、砲撃を撒き散らしながら立ち去って行った。

 

 

『命中確認は取れませんが恐らく直撃はしたかと。』

「まあ……確認出来ないのは仕方…な、い……」

 

 

護は体力が消耗していたのか、そのまま落下しそうな所を私が受け止める。

そして管理局の人がディスプレイを出し局員証を見せながら目の前に来た。

 

 

「時空管理局執務官クロノ・ハラオウンだ、事情聴取の為に同行願いたい。」

「お断りします……いいたいとこやけど流石にこいつ抱きかかえての逃亡はつらいな。」

 

 

そう言って私は抱きかかえている護に目をやる。

もうそこには変装が完全に解けて素顔丸出しの護がいる。

 

 

「ま、護くん!?って言うことは……」

「あははは、もうバレとるし解除してもええな。」

 

 

そう言って私は変装機械のボタンを押し解除する。

なのはちゃんは私と護の顔を行ったり来たりとずっと見ている。

 

 

「なのは、知り合いか?」

「う、うん、お友達の光陰 護くんと光陰 はやてちゃん……」

「そうか……とりあえずその子の治療も含め、付いて来てくれ。」

「はいな。」

 

 

そう言って私は執務官殿に付いて行くことにする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜アースラ管内〜

私は執務官に連れられ、アースラという艦の廊下を歩いている。

護は抱きかかえるのが面倒になったので浮遊魔法で運んでいる、実際この方が人がかかえるよりも衝撃が少ないので良いはずだ。

そして、まずは護を医務室に預けてからガイアとジェイドを回収し再び廊下に出る。

 

 

『やっぱりますたーはどっか抜けてるよね〜』

『今回ばかりは否定できませんね。』

「まあまあ、今回はうちらがいるの忘れて集中砲火しちゃったのも原因やからそんな責めたらあかんよ。」

『ハ〜イ』

『承知しております。』

「君たち、私語は謹んでくれないか。」

「『『は〜い(了解です)』』」

「はぁ……」

 

 

私達の反省のしてなさに執務官は溜息を吐いた。

そして、SFちっくな廊下を歩き続けある一部屋の前で立ち止まりノックし中から女性の声が返ってきて扉を開ける。

 

 

「失礼します、重要参考人とそのデバイスをお連れしました。」

「ご苦労様、初めまして、アースラ艦長リンディ・ハラオウンです。」

「初めまして、光陰 はやてです。」

『光陰 護のデバイス、ガイアと。』

『上に同じくジェイドです。』

「はやてさんにガイアとジェイドね、よろしくね、とりあえず適当に座ってちょうだい。」

「はい。」

 

 

そう言われたので私は座布団があるとこに正座で座る。

座ったのみてリンディさんは微笑み抹茶を作り始め、ものの数分後にこちらに渡してきた。

 

 

「どうぞ。」

「ありがとうございます。」

「それで、あなた達はどうしてジュエルシードを?」

「それは……」

『それなら私が説明するよ、はやてもいるし説明するには丁度いい頃合いだと思うしね〜』

「そうやな、そっちの方がよさそうやな。」

『おっけ〜、じゃまず始めに……あなた達はジュエルシードをどのような物と認識していますか?』

 

 

ガイアが口調を変え真面目に問いかけ始め、雰囲気が違うことを察してかクロノ執務官とリンディ艦長の顔つきが変わった。

 

 

「……ロストロギア、超古代文明の危険指定遺産、1つの次元世界を滅ぼすことも可能な危険で物騒な代物、という認識ですね。」

『間違いではないね、でも、そんな物を誰がどのように作りどんな素材を使って製作したんだろうね?』

「それは現代では未解明で……」

『確かに未解明だ、でも製作者の血縁者が今も生きていると……いや製作に少なからず携わった人間が生きているとしたら?』

「そ、そんなこと有り得るわけないでしょう!」

『……忘れられた忘都、アルハザード…』

「そんなもの存在するはずがない!!」

『いやいや、存在しているよ、私がその証拠、シリアルNo.ALHD000プロトzero、私はアルハザードで作られここに来た。』

「……それは本当なの?」

『勿論、それともう1機シリアルNo.ALHD001プロトfirstが存在してるよ、まあこの2機で製作は中止になったんだけね。』

「……それが本当だとして、その目的は?」

『私達2機はあなた達がロストロギアと呼んでいる物の数種類を回収すること、そのうちの1つがジュエルシード……封印された女神の宝石。』

「女神の宝石……それが本当の名前なのね。」

『本当の名前って言うよりは本当に封印されてるんだけどね、それを取り敢えずは解放しないと次の戦いに備えられない。』

「次があるの!?」

『ジュエルシードを含めてあと5つ、恐らくロストロギアと呼ばれる由来になった物を回収しなくちゃいけない……だからこそ、次元を行き来するのに時空管理局とは接触したかったんだよね〜』

「……それは本当にあなたと彼だけでやるつもりだったのかしら?」

『いやいや流石にそれは無理だよ、だからこそはやてにちょっと手伝ってもらったしそれに……ジュエルシードの封印を解けばもう1人が覚醒する……その子と一緒に回収しなくちゃ恐らく次元世界は滅びの運命を辿ることになる。』

「滅ばないように僕達時空管理局がロストロギアの探索、回収、封印をしているだろう。」

『……どうしても手に負えない物が2つあるんだ……虚数空間を生み出した物、そして……“魔法の原初”と呼ばれる物。』

「「「魔法の原初……」」」

『虚数空間を生み出した物は言わなくて手に負えない理由は分かると思うけど、魔法の原初……これは魔力を与える種みたいな物で私達は“First Seed”って呼んでいるんだ。』

「では僕達がいま魔法を使えるのもそれのおかげなのか?」

『まあそうだね。』

「ならば危険には思えないな。」

『……体に耐えられないくらいの魔力を供給されても?』

「「「っ!?」」」

『じゃあ1つ質問をしよう、君達時空管理局は魔力量をランク付けしていてD〜SSSまである、けれども実在しているのはSSクラス、SSSが実在していないのは何故でしょう。』

「……希すぎて近年は生まれてないって聞いているけど……」

「僕も艦長と同意見だ。」

「……もしかして、胎児がその魔力量に耐えきれず生まれる前に死んでしまっとるからか?」

『はやて正解、基本的に魔力量は生まれ持った物だけど成長の余地はある、だけれどもSSSの魔力量に到達するには生まれつき最低でもSの魔力量が必要なんだ、でも胎児が耐えきれる魔力量っていうのは最高でもAランクまでなんだ……だからSSランクは実在してもSSSランクの魔力量は実在出来ないはずなんだよ。』

「なるほど、お腹にいる時から魔力量が生死に関係しているのね。」

『そう言うこと、で話は戻るんだけど、その“First Seed”はSSSランクのさらに上を行く魔力を供給されるから人間は耐えきれない……だから手に負えないんだよ。』

「理解は出来た、しかしだ、君はデバイスでマスターは人間だ、ならば手に負えないのはそっちも同じじゃないのか?」

『普通はそうだね……ここから私達2機にも関わってくる話なんだけど……プロトfirst以降が製作されなかった理由、それが First Seed なんだ……元々回収するのは4つで First Seed に耐えきれるなら無事に完成だったんだけど……』

「First Seed が何者かに強奪され行方知れずになり、デバイスの製作がそれ以上不可能になった上、回収対象も増えたと…」

『その通り。』

 

 

リンディ艦長、クロノ執務官は腕を組み下に俯きなにか考えている。

確かに考える理由は分かるけど守る為にも回収はしなくてはならない、だからこそ私は護を手伝って守る、それが今やること。

数分の時が静寂で過ぎていき、リンディ艦長がクロノ執務官と顔を合わせ頷いた、その時、ディスプレイが唐突に出てきた。

 

 

『艦長、お忙しい中失礼します!』

「あら、どうしたのエイミー?」

『医務室に運んだ子が目を覚ましたらしいんですけど……』

「けど?」

『お腹が空いて歩けないそうで……どうします?』

 

 

私達3人は時が止まったかのように一瞬固まり、意味を理解できた途端に同時にずっこけてしまった。

 

 

『か、艦長!?』

「え、ええ、大丈夫よエイミー……食堂からなにか料理を運んであげてちょうだい。」

『わ、わかりました!』

 

 

そう言ってディスプレイは閉じられた。

 

 

「もう1人は随分肝が据わってるみたいだな…」

「そうね、普通なら緊張してとか暴れだしたりするものなのだけど…」

「まあ、護やからな…」

『あのますたーなら普通じゃない?』

『全く。』

「取り敢えず彼に話を聞く為に移動しましょう。」

 

 

にこやかにそう言うリンディ艦長に私は頷き、後を続くように部屋から出て行く。

 

 

ガイアが回収する理由は分かった、でもマスターが何故護なのか……そして、ガイアを持ってきたアーニャは一体何者なのか……これから何が起こるというのか……この時はまだこの後に起こることを分かっていなかったのだった。




今更ですがかなりのオリジナル要素を詰め込んであるので文面とかかなりグチャグチャです、申し訳ない。
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