長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません。
繁忙期の為中々書けずいたのですが、幾分か落ち着いてきたので取り敢えず書いたのを投稿させて頂きました。
では、どうぞ。
〜side 高町なのは〜
事件は無事に解決した。
フェイトちゃんはこの事件の重要参考人として管理局に投降。
フェイトちゃんのお母さんープレシア・テスタロッサさん……死亡……1番悲しい結末になってしまった……
あの後、アースラにまとめて転移されたまでは良かった……でも、プレシアさんが持っていた病気がさらに悪化してしまって死に至ってしまった……
もう何年も治療した跡がなかったから手遅れだったらしい…
この時のフェイトちゃんはずっと泣いていたけど……いまは大丈夫かな?
それと、アリシアちゃんについて……これも護くんが絡んじゃうだけど……なんか家のひとが言うには体が綺麗に保存されていて心停止状態のままで脳が死んでいる訳じゃないから何とかなるかもって話で光陰家預かりになった。
フェイトちゃんとちょっとの間、お別れになって寂しいけど……別に会えない訳じゃないし、笑顔だ送り出してあげなくちゃね!!
「なのは!時間!」
「あっ!いっけない!」
高町なのは、今日は笑顔でみんなを送り出します!!
〜side 護〜
ここは海鳴にあるとある公園。
管理局の方々が取り敢えず本局に帰るとのことでお見送りでございまする。
地球組は俺とはやてとなのは、アースラ組はクロノ、ユーノ、アルフ、フェイト。
「護……フェイトの裁判が終わり次第また来る。」
「随分と仕事熱心な限りで。」
「こればかりは仕方がないことだ、管理外世界でのロストロギア事件の事後の経過観察……そして、君がなんとかなるといったアリシア・テスタロッサの経過報告もしなくてはならないんだ……まったく、ジュエルシードは紛失……しかし、事件の重要参考人は捕縛……なんとも良い終わり方とは言えない。」
「……あ、そうだ。」
俺はそう言い、懐から袋を取り出しクロノに渡す。
「これは?」
「手土産だ。」
「……」
「そんな目で俺を見るなし……まあ開けてみれば分かるよ。」
「それもそうだな……」
クロノはそう言い袋を開けて中を覗き込み、固まった。
俺はおかしくなり笑みを浮かべ、海をみる。
雲も無く、ちょうど朝の日差しが差していて海は澄んでみえる。
こう天気が良いとなんか良いことありそうな気がする。
「なぜジュエルシードがあるんだ!?」
突然のクロノの怒鳴り声。
周りは静まり返り、皆こちらに目線を集中させる。
それと、なのはとフェイト……抱き合いながらこちらをみるのはおやめなさい。
「ジュエルシードってどうゆうことだい!?」
「そ、そうだよ!!なんで、解放されたはずのジュエルシードがここにあるのさ!?」
「朝からやかましいな……それはジュエルシードの抜け殻だよ……ぺル姐がクロノ達に渡してやれって言うから持ってきたんだ……もうなんの効力もないただの綺麗な宝石だから落ち着け。」
俺がそう言うとまた静まり返った。
「結局これはただの器でしかなかったということなのだな……」
「でも、これでお咎めは無しになるんじゃないのか?」
「……確かにな……ありがたく頂戴させて貰う。」
「そうしとけ。」
「さてと……そろそろ時間だ。」
「そうだ、フェイトちゃん。」
なのははそう言い髪を結んでいたリボンを解き、そのリボンをフェイトに渡す。
「こんな物しか無いけど……」
「それじゃ、私も…」
フェイトもそう言いリボンを解き、なのはに渡す。
仲良きことは良いことかなってな……始まりは敵対者だったけど、終わりは友……こういうのはやっぱり悪いことでは無いな。
「それじゃあね……フェイトちゃん。」
「うん…またね、なのは……それと、護とはやても……」
「おう、いつでも出迎えてやる。」
「そゆことや、私達いつでも待っとるで。」
「うん!」
フェイトは満面の笑みで頷いた。
「ではまた近いうちに来る、ナスカにもよろしく言っといてくれ。」
「はいよ、じゃあ……」
俺はそう言い、腕輪上げ手を開く。
クロノはこの姿を見て一瞬驚くものの、同じように手を上げ……互いにハイタッチする。
「では、行くとしよう。」
「はい。」
「ああ。」
「そうだね。」
そして、俺たちは転送されるまで見送りをした。
「さて、イベントも終わったことやし。」
「これから学校だね!」
「あ、悪いけど俺たちは家庭の事情で休むわ。」
「ええっ!!」
「ちょっと問題が発生してな、今日ばかりはシグナム達も学校休ませる予定やし、お父さん達も急遽帰って来ることになってるんや。」
「な、なんかヤバそうな問題なの?」
「まだなんとも言えないから話せないけど……そのうちな。」
「分かったなの……」
「悪いけどそゆことやから、またな、なのはちゃん。」
俺たちはそう言い、この場を去る。
〜光陰邸 side ウーノ〜
単刀直入ですが……洪水です。
屋敷に通っている水道管に穴が空いたらしく屋内が水浸しになっています。
ジェイルや私達が普段いる地下室は核シェルターみたいになっている上、穴が空いたところからかなり離れている位置だったため問題はなかったのですけど……主に二階が酷くて、その二階から一階に漏れていると状況です。
水道管に穴が空くのは大変稀なことらしく、穴の周辺だけやたら劣化していたみたいで水漏れに至ったとのこと……
ちなみに、1番被害が酷いのは護の部屋です。
「帰ったでー!」
「ただいま〜。」
「お帰りなさい2人とも、取り敢えず衣服と勉強道具に本棚それと食品関係は地下に運びましたよ……ただ護の部屋が……」
「言わないで……」
護はそういい顔を俯かせてしまった。
朝起きた時には手遅れ、1番酷い護の部屋の中はほぼ全滅……衣服はまだ乾かせば大丈夫だけれども、学校のノートや教科書の紙類がほとんど水に濡れてしまっていた。
田島があれだけ学校のカバンは机に置くように言っていたのに床に適当に置いていた護も護だが……
「お主ら、帰って来たか。」
「うん、悪いな手伝わせて……アーニャに合わせるって言ったのに。」
「気にするでない、助けてもらった些細な礼だと思ってくれ……しかし、悲惨なものだな。」
ペルセポネさんはそういい辺りを見回す。
まあどこ見ても水なのですけどね……
「シグナム達はどこに行ったん?」
「シグナム達なら何かあってからでは遅いと思って先に地下に避難させているわ……一応真島がついているけれど……」
「……ちなみにどうやって残る奴決めてた?」
「……ジャンケン………まあ、雇い主のお子さん達の面倒をみているのだから不安がらなくて大丈夫でしょ。」
「そうかもしれないけど…………あいつ自分の荷物は大丈夫なのか?」
「それなら大丈夫ですよ、色々背負っていましたしシグナム達の荷物も一緒に持って行きましたから。」
「なんやかんや言うてちゃんと妹達の荷物も持ってってくれたんやな……ところでお父さん達はいつ帰ってくるって?」
「お昼過ぎには帰って来れるそうで、たまたま日本にいたから思ったよりは早いと。」
「そうか、なら取り敢えずはみんなで地下に入って帰りを待っとることにしよ。」
「賛成。」
そう言って2人はそそくさと歩いて行ってしまった。
そう時間は経っていない筈なのになんだが懐かしいと感じてしまうこの風景……昔はなんとも思わなかったけれど、今ではなんだか温かい気持ちになれる。
私達は作られた存在……でも、人の真似事くらいしてバチは当たらないですよね?
〜side高町 なのは〜
「なのは!!」
「なのはちゃん!」
バスに乗りすぐさま私を呼んでくれた2人、アリサちゃんにすずかちゃんだ。
「にゃはは……おはよう。」
「うん、おはよう。」
「おはよう……ところで今までの事話してくれるわよね?」
出会って早々若干怒り気味で聞いてくるアリサちゃん……心配かけちゃったんだもんね……
「ゴメン、これはまだ話せないの………」
「そっか……」
「………」
「…だからね、話せる時が来たら聞いてもらってもいいかな?」
「うん。」
「勝手にすればいいじゃない。」
すずかちゃんは笑顔でアリサちゃんは頰をちょっとだけ赤く染めて顔を晒してしまった。
「ところでなのは、はやて達は一緒じゃないの?」
「はやてちゃんと護くんはなんか家で問題があったから学校お休みするって。」
「あっ、それならはやてちゃんから連絡きてたよ。」
「なんですずかに連絡して私には無いわけ!?」
「お、落ち着いてアリサちゃん。」
私はそう言ってアリサちゃんを宥める。
「でも、私も理由は聞いてないからなんで休むかは知らないの。」
「なんだ、理由は誰にも分からないのね。」
「あ、あの……私知ってるんだけど……」
「「えっ…」」
なんだかすずかちゃんだけ特別扱いでなんか嫌感じなの。
「なんでもお屋敷の水道管が壊れて水漏れしてるらしくて……」
「「ああ……」」
「なんでも、その発生場所が護くんの部屋の近くだったみたいで……」
「「で?」」
「教科書からノート、その他紙類が全滅だって。」
「「………随分悲惨ね(なの)」」
水漏れだったら業者さんとか護くんの家にはメイドさんがいるんだから任せればいいのにとも思ったけど……意外と深刻な問題だった。
「護くんはよく日記とか書いてたからそれも全部ダメになっちゃったみたいでね、なんか雰囲気も暗いし、ご両親も帰ってくるって事だからついでに家族水入らずで過ごすって。」
「確かにあの子達のご両親全然帰ってこないからいい機会なのかもしれないわね。」
アリサちゃんの言葉に同感。
私は家が洋菓子屋をやっているからずっと一緒にいられるけど、はやてちゃんの家は世界中を飛び回っているらしいから余り一緒に過ごせないって言ってたっけ?
「で、アーニャは一体どうしたの?」
「え?アーニャちゃんも学校お休みしてたの?」
「……なのはは知らないのね。」
「なのはちゃん……実はね……」
話は単純だった……私が休み、次に護くん達、そして最後にアーニャちゃんも休みに入ったが初日のご両親からの連絡以来まったく連絡がつかないらしい……そして、気になりアリサちゃん達がアーニャちゃんの家に行ったら誰もおらず家は閑散としていたという事みたい……
「夜逃げってことは……」
「それはないと思うわね。」
「ど、どうしてなの?」
「それはね、お家のお手入れを定期的に頼んでいるのと週に1回必ずお手紙を回収してるみたいだからなの。」
「そっか……だったらなんで学校に来ないのかな?」
「それは私達には分からないわよ……ま、取り敢えず帰ってきたら質問攻めね。」
「にゃ、にゃはは……」
アリサちゃんは拳をつくりながらそんなこと言う。
こんな感じの会話もだいぶ懐かしく感じてしまう。
それだけ私が頑張ってきたということなのだと思うんだけど……
アーニャちゃんは一体どうしたんだろ?
〜side 護〜
ジェイルさんに呼び出され研究室にやってきた。
「アーニャが行方不明?」
「うむ……まあ行方が掴めなくなってから一週間なのだが……問題があってね。」
「問題?」
「ああ……君達に渡した御守りがあるだろ?それは簡易の発信機なのだが……反応が急に切れたんだよ……」
「範囲外になったとかじゃなくて?」
「そうなんだ、日本からは出てないみたいだし転送装置で移動した形跡もない……」
「………どこで途切れたかわかる?」
「ああ、後で君のデバイスに転送しておくよ。」
「ありがと……」
「それと、これはわたしの感なのだが……嫌な予感がするんだ。」
「……それは同感だよ…」
そう言って、俺は研究室を後にする。
取り敢えずははやて、ナスカと親達、それとペル姐やガイアにも話をしてから物事決めた方が良さそうだな。
「どうゆうことや?」
「話のまんまみたいだけどなにさ?」
「なにさ?やないねん、なんでそんな冷静なん?」
「はやてはちょっと落ち着こう………で護。」
「ん?」
「その今にも飛び出そうとする気はやめないかい?」
父親にそう言われ深呼吸をする。
うん、落ちつくわけがない。
「まあ取り敢えずや、その途絶えた場所に言ってみんと分からへんやろ?話はそれからや。」
「まあそうだな。」
俺はそう言い回れ右をした………が、その瞬間に右腕を掴まれた。
掴んだ張本人は父さんだった。
「だからやめなさい……って言っただろ?」
そう言う父さん……だが、はっきりと俺の目を見て力強く俺の腕を握る。
なんと言えない圧力みたいので一瞬硬直してしまう………いや、これは父さんから放たれてる“気”なのだろう。
「ごめん……」
「分ったならいいよ………取り敢えずナスカに行ってもらう。」
「私?」
「うん、ナスカは僕の使い魔だからねこっちからの召喚術式で何かあったら戻ってこれるのと逆に僕達がナスカを追うことも可能だからね。」
「なるほどね〜………じゃあちょっと警戒して念話は避けた方がいいよね?」
「そう言うことになるね………だから、これを。」
父さんはそう言って机に耳掛けのイヤホンマイクみたいのを取り出した。
「……無線?」
「そう、小型無線機………充電先だけどフルに使っても半日は持つから、これを一応人数分渡しておくよ。」
そう言って俺、はやて、ナスカ、母さん、父さんの分と5個を机に置いた。
「オンオフは耳の中央にあるボタンを押してもらえればいいからね、一応ジェイルにも後で渡して研究室からも指示を出すかもしれないから常にオンにしておいてもらえると助かる。」
「了解。」
「我らはどうしたらよい?」
「ペルさん達デバイスにはここでの待機がいいと思う、隠密の理由状魔力が使えないからね。」
「承知した。」
ペル姐はそう言って頷く。
「シグナム達はどないするん?」
「あの子達は一応リインに言ってちょっとの間家から離れててもらうよ。」
「じゃウーノさんや真島達は?」
「彼女達もペルさんと同じくここに待機してもらう、何かあったときの対処要員として……それと、もし魔法関連だったならリンディさん達に連絡を入れること。」
「りょ………ちょう待ち、リンディさん知っとるんか!?」
はやてが突っ込みを入れる、だが、正にその通りなので俺も驚いているのだけれど……
「あ……」
「はあ……名前言っとらんのにどないして自分から墓穴掘るんかな……まあええ、これが終わったらお父さんから話すぬうことでええな?」
「わ、わかった。」
「ま、了解や。」
「そう言うことになってしまうが……取り敢えず、各自気付いたことやわかったことがあったなら報告すること!!」
そう言って父さんは手を一回パン、と叩き作戦会議はお開きになった。
「護よ。」
「なに?」
「アーニャは無事だと思っているか?」
「………無事も何も分からない、だからこそ調べる……」
「そうか……」
「でも……」
「?」
「多分無事なんじゃないかな。」
「どのような根拠でそのようことが言える?」
「いやいや、ただの感なんだけどさ……なんかあいつがどっかに隔離されてるって感じするから助けださなくちゃいけない感じがするんだや。」
「ふふ、変わった奴だな……まあ良い、付き合うとしよう。」
「ありがとう。」
俺はペル姐にそう言い歩き続ける。
〜???〜
また世界は助からないかもしれない。
そんな気がしながら生きてる。
あるときは焼死、あるときは溺死、あるときは凍死………そして毎回私の前に立つ同じ人物。
世界はいつも理不尽と不平等で出来ている……
白馬の王子様じゃなくてもいい、見かけがいい人じゃなくていい、不恰好で構わない、強くなくても構わない……
この他殺も自殺も許されない“無限の輪廻”から私を助けて……
次回、新章のオリジナルになります。