落ちた欠片   作:半径1mm

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あけましておめでとうございます、どうも半径1mmです。
半年以上更新していなくて申し訳ありません。
私情によりバタバタしていた為更新が出来ませんでした。
今ではだいぶ落ち着いてきたのなるべくは1ヶ月以上は開けないようにしていきますのでよろしくお願いします。
感想を書いてくださった方々、本当にありがとうございます。心からの感謝を申し上げます。


第2期
過去


〜side 高町 なのは〜

 

ジュエルシードを巡った事件はPT事件と総称され、フェイトちゃんの裁判も解決に向かっているらしい。

私も事件が終わりいつも通りの日常に戻って、アリサちゃん、すずかちゃんと共に毎日学校に行っている。

 

ただ変わったこともあって……アーニャちゃん家、アルノルド一家誘拐事件……その名の通りアルノルド夫妻、及び実子であるアーニャちゃんが誘拐された事件、半年近くたった今でも犯人とアルノルド夫妻は見つからず、光陰家が個人資産を導入して総当たりで捜索しているとの事、アーニャちゃんは幸いにも無事に発見し光陰家が保護しているとの事でアルノルド夫妻の無事が分かるまでは光陰家で保護していくとのこと。

そして、光陰家………このアルノルド一家誘拐事件で犯人と接触しアーニャちゃんを助け出すことに成功した唯一の家族、元々アルノルド一家とは縁があったことから個人資産の提供を快く承諾した世界規模の会社、現当主の一家。

しかし、この事件に一役買った光陰夫妻の実子、護くんは………犯人と接触し正当防衛の元戦闘になり重症……左腕切断、多量出血、大腿四頭筋の損傷、意識は戻らずにいるとの事………護くんのことはミッドチルダの技術を使用して必ず治すとのことで表向きは疲労で入院中となっている。

さらに、はやてちゃんは現在休学中………表向きは家庭の事情になっているけど、実際は光陰家の当主、使用人さん、ナスカちゃんと修行に行ってしまった、会社の方はリインさんが社長代理で動いているらしく、シグナムちゃん達もいるからと言うことで現在はこっちの方で過ごしているとの事。

 

 

私はこれらの事を知ったのは事件発覚してから1週間後にテレビで流れたニュースで、その時にお家に電話したら護くんのお母さんがそう言っていた。

そしてその時に、『相手は神術を使う、神術者や、護と同じ…いや護以上の使い手や……管理局にはもう連絡は入れたから……もしも、なのはちゃんも来る言うなら今は、ナスカが教えた基礎鍛錬のみをしっかりしときや。』と言われた。

恐らく犯人は再びこの地に現れて、今度は本気で勝負にくるのだろう………だから今は常に鍛錬あるのみ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜side リンディ〜

護くんの父、光陰 修《おさむ》さんから神術使いに襲われたと言う連絡を受け、現在アースラはPT事件の経過観察と言う名目で第97管理外世界“地球”に向かっている。

アーニャ・アルノルドと言う初めて名前を聞いた子もいるのだけれど、その他にも詳しい情報があるとの事で発艦した次第ではある。

 

 

「艦長は今回の連絡についてどのように考えていますか?」

「そうね……護くん以外にも神術を使える人がいたのは素直に驚いたのだけれど、そもそも私達自体が神術について知らなすぎるから何とも言えないわね……でもまあ、アーニャ・アルノルドさんって子の意識が戻ったら多少なりの情報が入ってくるとは思っているわ。」

「では、今回は神術について知る良い機会と?」

「まあそんなところよ。」

 

 

そう、私達は神術について、光陰 護くんについて何も知らなすぎる……

あなたはいったい何を隠しているの……

まあでも、今回はまた別件…と言うよりもサプライズもあるから楽しみねぇ〜。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜side 光陰 修〜

護の意識が無くなってから1週間、訓練の名目ではやて、ナスカ、田島、中島と一緒に無人島に来ている。

ここは光陰家が所有する島で人払いの結界まで張っているので魔術の行使などの問題は無い。

 

 

「ということで田島、中島にはナスカの方で魔力流動の訓練ではやては僕の方で最大魔力放出の訓練ね。」

 

 

僕がそう言うとナスカと田島、中島は頷き移動し始める。

はやては……まあそうだろうね、僕の事を知らなすぎる…

 

 

「……まあまずは僕の事について話をした方がいいかな?」

 

 

はやては無言で頷く。

 

 

「そうだね……まず、僕は物心ついた時にはミッドチルダのとある孤児院にいたんだ、そう時空管理局の本局があるとこだね……そして、7歳の時にとある時空管理局の人に引き取られ新たな生活がそこから始まったんだ………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜約29年前〜

 

 

「ここがあなたと一緒に暮らす新しい家よ。」

 

 

僕の義母、レーラ・ライトはそう言った。

たまたま孤児院になんかの調査で来たのが初めての出会いでその時に義母さんは僕の事が気になったらしく、ちょくちょく会うようになった。

 

 

「さあ入りましょう、お父さんも待っているわよ。」

 

 

そう言われ僕は押されるように家の中に入った。

 

 

「お帰り、レーラ……初めましてだなオサム、俺はシュン・ライトだこれからお前の父親になる男だから覚えろよ。」

 

 

ニコニコ笑いながらそう言われ、頭をグシャグシャと撫でられる。

義父も管理局で働いているらしく、2人揃って僕の為に今日と明日休みを入れてくれたらしい。

そして家の中を案内され、食事をして、荷物を整理してその日は終わった。

 

翌日、2人に連れていかれるがままに買い物に来た。

僕の洋服とかを色々買っておきたいとのことで着せ替え人形のように洋服を取っ替え引っ替えされていた……2人揃ってニコニコしながらやっていたような……まあいっか……

 

そして、洋服を買い終わり僕は本屋さんが目に入った。

 

 

「腹も減ったからどこかに喰いにいくか、なあオサム?……本屋が気になるのか?」

「うん……」

「そっか、なら行ってみるか?」

「うん‼︎」

 

 

そう言って僕は本屋に向かって一直線に走っていった。

 

 

「コラ!危ないぞ!」

 

 

そう言われて僕は走るのやめ、歩いて本屋に入店した。

初めて来た本屋は壮観だった、孤児院にも本はあったけどその数十倍、いや数百倍にも及ぶかもしれない量の多種多様な本がたくさんありとても高揚感が抑えきれず笑みを浮かべてしまった。

 

 

「何だ、そんな顔もできんじゃねーか。」

「そうよね、ちゃんと笑ってる。」

「えっ?」

 

 

そう僕は緊張、不安のしっぱなしでどうも昨日から仏頂面だったみたいだ。

僕なんかの事を引き取ってもらったのに申し訳ないな……

 

 

「ところで何か気になる本でもあるの?」

「……前に院長から聞いたちきゅう?ってところが気になって本とかあるかなと思って……」

「ほお、何でまた管理外世界に興味があるんだ?」

「院長が僕の名前がちきゅうってところのにほんって国の人の名前に発音が似てるって言われたから……」

「なるほどな、管理外世界の本はこっちだぞ。」

 

 

そう言われ、義父に先導されて中を歩いていく。

 

 

「この辺が第97管理外世界“地球”についての本だな。」

「……ここの棚全部?」

「おう!」

 

 

凄い!

とてもシンプルな感想だった…ただこの量から始めの1冊を選ぶのは大変だな……そう思いながら僕は本の背広を1冊1冊見ていく、そして探す目が止まった本の名前は“地球について”というシンプル名前の本だった。

すかさず、僕は義母に頼み取ってもらった。

 

 

「そんな難しそうな本で大丈夫なのか?」

「あなたは本を読まなすぎなだけよ……大丈夫、時間があったら読んであげるからね。」

「うん!!」

 

 

そう言って僕は初めて欲しいと思ったものを買ってもらえた。

その後、食事をして、筆記用具を買ってもらい、学校の手続きをして一日がまた終わった。

 

 

〜1年後〜

 

 

だいぶ生活にも慣れてきて普通には過ごせるようになってきた。

学校にも通い、お義父さんお義母さんとも仲良く過ごせているが、仕事柄お義父さんは中々休みが取れずお義母さんも夜には帰ってきてもらえるが日中は基本的にいない。

まあ育ててもらえてるだけ文句は言えないし特に不満もないから気にはしていない。

 

それに自分についても分かってきた、僕はどうやら本が好きみたいで1年たった今では自室が本だらけになってしまっているし、現に今も学校の図書室にきている。

今は地球だけではなく、魔法や格闘技などの本も良く読んでいる。

 

 

「……制す技と流す技?」

 

 

変な題名の本が目に留まり思わずに手に取ってしまう。

開いて見てみると、内容はどうやら第97管理外世界地球にある合気道というじゅうじゅつ?というどうやら護身術に似たようなものらしく、僕は思わず借りてしまった。

 

 

 

 

 

 

「ただいま。」

 

 

僕はまだ誰も帰って来てないであろう家に帰宅し一応帰ってきた事を伝える。

まずは手を洗い、カバンを自室に置き、リビングにおやつと飲み物を取りに行く。

 

 

「おう、お帰り。」

「…………」

 

 

僕は思わず固まってしまい、口をパクパクさせてしまった。

 

 

「なんだよ、父親の顔見るなり急に固まりやがって。」

「か、帰って来てたんだ……」

「おうよ、母ちゃんから聞いてなかったか?」

「最近帰ってくるのが寝た後だし朝も僕が出るより早く出ちゃうから。」

「あちゃー、やっぱそうか。」

 

 

額に手を当て大袈裟なリアクションをとる義父。

 

 

「もしかして他にもなにかあるの?」

「ああ、ある。」

「……?」

「明日はオサムも学校休みだからってことで久々に家族3人でどっか行くかって話をしてたんだけどよ……聞いてないだろ?」

 

 

僕は無言でコクコクと頷いてしまった。

 

 

「…まあいいか…じゃ母ちゃん帰ってくる前に飯でも作って驚かせるか?」

「……作れるの?」

「勿論!」

 

 

親指を立てウインクをしながら言ってきた義父、結局買い物に行きご飯を作りその日は終わった。

 

 

〜1年後〜

 

 

家族で住み慣れてきたミッドチルダからとある田舎に引っ越してきた、近くに魔導炉の研究所があるらしいがそれ以外を除けば比較的に穏やかな土地だ、ただ僕はこの年から士官学校に通うためこの家には住めないが、義母が管理局を早期退局をしており僕がなるべく1人にならないようにと配慮だったらしいのだが、今度は僕が家から出てしまうため申し訳ないと思った。

ただ、僕は義父義母と同じように管理局で働きたいと思ったため士官学校を選んだ次第だった。

 

 

〜1年後〜

義母が亡くなった。

実験中魔道炉の暴走事故。

陽気な義父が泣いているのを初めて見た瞬間だった、その時に初めて聞いたことなのだが、義母は子供が出来ない体質だったらしくそのため義父と同じ黒髪で名前のイントネーションが似ている僕を引き取ったそうだ。

それでも尚、僕に変わらず陽気接してくれる義父には感謝しかない。

 

 

〜1年後〜

義父が亡くなった。

勤務中の事故。

葬儀の親族は僕のみ、周りは管理局の上層部や部下の方々しかいない。

ただ、泣いている僕を慰めてくださる方々が殆どで良い人達に囲まれていたのだと分かった。

二階級特進らしいが、元々の階級をしらない僕にはなんのことだかさっぱり分からない。

しかし、最後まで陽気な通信を入れてきた義父は相変わらずだなと思えた。

 

 

『いいか、オサム……お前には本当に父親らしいこと出来ないで終わりそうだけどさ……お前はお前らしくちゃんと生きてくれよ……ま、お前なら何とかなるだろ…ハッハッハァ!!』

『お義父さんこそなんとかなんないのかよ!?』

『…………』

『お義父さぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!』

 

 

そこで通信が切れてしまった………最後の言葉が笑い声って一体何だったんだよ………今から思えば最後まで接し方が変わらなかったな………本当にありがとうございました………

 

 

〜2年後〜

 

 

僕は13歳になり、今年で士官学校も卒業になる。

今でも本が好きで暇さえあれば読んでいるのだが、その本のジャンルが幅広すぎ、教本なども読破してしまうため周りからはガリ勉野郎と思われているらしい。

仲が悪いわけではないため別段気にはしていない。

さらに、僕は現時点でAクラス相当の力を持っているとのことで色々な方から期待が多いが僕自身どのような基準でAクラス相当なのかはよく分かっていないのだが、これだけは僕の長所という物がある。それは、少量の魔力で攻撃を流す技。これだけは誰にも譲れない僕の長所だ。

 

 

「おい、オサム!!」

「ん?」

「授業始まるぞ!!」

「ああ、もうそんな時間?」

 

 

僕に声を掛けてくれたのはクライド・ハラオウン、僕と同い年の子だ。

彼は真面目な奴でこんな読書バカな僕を良く気遣ってくれるし、尚且つ僕が提案した魔法なども彼が実践してくれたりため良き友だ。

 

 

 

 

そして、授業が終わり次第また図書室に来てしまう。

ただ、今回はまた違う本を見つけてしまう。

“禁忌の魔道具”

はて、何故このような学校こんな物騒な題名の書物があるのだろうか?

僕は気になり手に取ってしまった。

 

 

〜4年後〜

 

 

僕はやっとの思いで執務官試験に合格した。

それに比べてクライドの奴はもうエリート街道まっしぐらで次は提督を目指したいとか言ってやがるよ。

僕はといえば何故か技師として管理局に入局してしまい、周りからは何で技術科に入学しなかったと言われる始末だった……クライドからは魔力量や魔術技量は確かに高いが何分頭が固すぎるのと本番に弱すぎるとのこと………確かに固く考えすぎるから難しい問題は解けても簡単な引っ掛け問題を間違えてしまうところはあるが………

 

まあ、それでも合格したのだから資産を僕の為にと残してくれていたお義母さんとお義父さんに墓参りがてら報告しておこう。

 

 

〜3年後〜

 

 

クライドの奴が結婚した。

士官学校の同期だったリンディって人と晴れて結婚したとのこと。

「20歳で結婚って早くないか?」と言ったところクライドからは「お前は本の読みすぎで婚期逃しちまうぞ。」って返されてしまい言い返せなかった。

エリート街道まっしぐらな奴が言うセリフは違うね、まあ僕も一応エリート街道に乗れそうだったんだけど士官学校出た割には出世が随分遅いと上司から言われる始末です………

 

 

〜2年後〜

 

 

クライドに子供が生まれた。

名前は何が良いかって相談されて、第三者の僕に決めさせるなと言ったらリンディさんまで僕に決めて欲しいと言ってくる始末。

仕方ないからこの固い頭で考えて口にした名前はクロノ…クロノ・ハラオウン。

 

 

「第97管理外世界“地球”のギリシャってとこの言葉で意味は“時”、そのひと時ひと時を大切に生きて行って欲しいのと地球の言葉を使える良い機会だから。」

「相変わらず読書バカ兼地球バカなんだなお前は。」

「うるさいな、執務官になっても尚デバイスの修理を依頼してくるお前には何も言われたくないね。」

「冗談だよ、冗談……でもひと時ひと時を大切にか……気に入ったよ、なあリンディ?」

「そうね、その由来は確かにそうかもしれないけれど当たり前過ぎて大切さなんか忘れそうよね……クロノ、あなたの名前はクロノ・ハラオウンよ…」

 

 

そう言って僕が勝手に考えた言葉がこの子の名前になってしまった。

 

 

〜3年後〜

 

 

闇の書事件。

僕もこの事件に駆り出されていた。

クライドも巡航L級2番艦エスティア艦長として事件に当たっている。

そして、この闇の書は魔力蒐集を行い完成したら暴走して辺りを吹き飛ばして転移……おまけに自動再生効果もちとわね……“禁忌の魔道具”で気になった魔道具の事件に遭遇するなんて不幸だな……

 

 

““お前なら何とかなるだろ。””

 

 

こんなときにお義父さんの言葉が脳裏によぎる。

まあポジティブにやっていくさ、あなたの意思は僕が引き継ぐって決めたからね。

 

 

『オサム。』

「どうしたんだい、クライド艦長?」

『お前が艦長というと嫌味にしか聞こえないな………まあいい、お前の情報が確かなら破壊も無理、普通の封印も下手すれば無理なんだろう?』

「おそらくね……普通の封印?」

『そうだ、普通の封印だ…過去の事件で試した封印方法以外の封印方法はないか?』

「……凍結封印…」

『……試せるか?』

「取り敢えず、守護騎士たちに試してみてからの経過観察が現状では相応しいだろうね……」

『……頼めるか?』

「お前からデバイス関係以外の依頼は初めてだね、やるだけやってみるみるよ。」

『頼んだぞ。』

 

 

その言葉を最後に通信が閉じた。

凍結魔法は苦手なんだけどなあ………今のうちにデバイスに入力しておくかな………

そして僕は地べたに座ってデバイスに入力を始めた。

 

 

 

 

 

入力を終え、立ち上がろうとしたとき、奴らは現れた。

ヴォルケンリッター……桃色の髪だから紅蓮の剣士の方か……そう考えながら騎士を見据えていたら炎が急に襲ってきた。

 

 

「流石だね……っと!」

 

 

紅蓮の騎士の方が都合がいいと思っていたので水の盾“ウォーターガード”をデバイスに入力していたのが幸いした。

ただ炎に氷は相性悪いから凍結封印できるかは怪しいなぁ……

そしてまた炎が、今度は何層かになって襲ってくる。

 

 

「まったく、少しは考え事する時間くらいはくれてもいいと思うんだけどね〜」

 

 

そう言って僕はまたウォーターガードを重ね掛け使用する。だが、今回は違う……ただの炎じゃない!!

そう思い僕は後方に思っきり飛び、間一髪で炎を纏った何かから避けられた。

目の前の剣士を見ると剣が鞭みたいになっていた……あれは物理だからウォーターガードじゃ防げないよ……仕方ない…

僕はそう思いながらいつもの戦闘スタイルになる、防護服はいつも通りだけど小さい魔力障壁を5つ前方に展開して突っ込む。

 

襲いくる炎の鞭を魔力障壁で受け流しながら突っ込み続ける。しかし、距離が近くになった瞬間に鞭を普通の剣に戻しカートリッジをリロードした……大技くるね……

とんでもない魔力量の炎を纏った剣を振りかぶった……僕が射程距離に入るの待っているのか……まあいいや。

僕は5つの魔力障壁を合体させ1つの魔力障壁に、さらにウォーターガードを重ね掛けして突っ込んだ。

相手は気にしないのか普通に振りかざしてきた。

僕はこれを左に受け流しながら右に飛び奴の後ろに回り込んだ。

 

 

「取り敢えず試させてもらうね。」

「………」

 

 

僕は入力した凍結魔法を起動させ、騎士を徐々に凍らせていく。

普通の凍結魔法とは違い凍結するまでは遅いけどかなり頑丈に凍結できるから仕方はないよね。

 

 

「おっと。」

 

 

しかし足から凍結していく為、上半身での反撃はできるわけで……

なんで、足から凍結させるように入力したんだろ………

まあ今は、受け流すことだけ考えよう。

 

 

そして、3分程度経ちやっと頭まで凍結してくれた。

よし、取り敢えずクライドに報告しておくか……ついでに拾ってもらおう……

そんなことを考えながらクライドに通信を送る。

 

 

「やあ、クライド……一応凍結させ……」

 

 

言いかけた瞬間に氷が溶ける音がし始めた。

僕はすかさずに煙幕の魔法を起動させ撤退を始める。

 

 

『どうした!?』

「一時は凍結させるものの現在解凍し始めているため撤退する!!拾えて貰えたら次のデバイス調整の依頼をタダにしてやる!!」

『分かった、至急そちらに向かう。』

 

 

クライドがそう言い通信は閉じた。

私事を挟んだがまあ今は突っ込むところじゃないだろう。

そんなことを考えながら全力で空を飛んだ。

 

 

 

 

 

「で、撤退と……」

「命があっての産物だから許してよ。」

「まあな、それで使用した魔術はこれと………苦手とか言う割にはかなり丈夫な作りだな。」

「問題は凍結時間だけどね……」

「この丈夫さでこの時間なら問題は無いだろうけど……まず解凍されちまったなら意味はねーな。」

「ごもっともで………」

「でもまあ、この騎士の情報はかなりデカイな……そして何より単独で当たってよく無事に戻ってこれたな。」

「ふん、よく言う………僕が死んだらお義父さんにあの世で説教くらいそうだからね………まだ死ねない。」

「確かに、あの人ならやりかねない。」

 

 

お互いに顔を見合わせて笑い合う。

嗚呼、いつまでもこの時間が過ごせればいいのに………

 

 

 

 

 

〜数日後〜

 

 

『至急乗組員は脱出を!!乗組員は脱出を急いでください!!』

 

 

巡航L級2番艦エスティアが封印処理をしたと思っていた“闇の書”が暴走状態になった。

 

 

「もう一回凍結封印を試してみる!!」

「脱出艇に着いたらな!!」

 

 

クライドと一緒に闇の書を脱出艇で範囲外まで持っていくという話で取り敢えず走っている。

 

 

「はい、1番!!」

「そんなこと言っている場合じゃないよな!?」

 

 

まったくこんな時にどうしてこいう言葉が出てくるんだろうか………

まあ自分の事なんだけどね………

 

 

「発進させるぞ………」

「うん……じゃあこっちも始めるよ……」

 

 

そう言い、僕は起動させて凍結をさせ始める。

 

 

『ピシピシ……』

「えっ?」

 

 

よし掛かった………そう思った矢先に女性のような姿が目の前に現れ僕に手をかざしていた。

 

 

「お前は邪魔だ………」

「オサムゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!」

 

 

そう言われた気がした……そして次の瞬間……目の前は真っ暗になった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜クライド・ハラオウン〜

 

 

「すみません、グレアム提督……」

『何とかならないのかね!!!』

「あはは……それにオサムも飛ばされちゃいましたし……」

『そ、そうか………すまない、本当にすまない……』

 

 

あいつが死んだなんて一言も言ってないんだけどな………

まあいつか必ずこの負の連鎖をあいつなら………言わずとも、だな。




かなりオリジナル要素強めでしたがいかがしたでしゃうか?
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