僕はニートではありません。
〜光隠邸 side 護〜
魔法の世界に転生してもう4年…舌ったらずな口調は治ったが魔法と出会ってません…
確かに自分の中になんかのエネルギー見たいのがあるのは感じるが肝心の使い方が分からない。しかも、ここの地球も元の世界と同じで魔法の概念もないときた…
使い方が分からないと言ったが魔力を微かに感じる事は出来る。その為はやてちゃんに魔力がある事も感じ取れた…もしかして原作キャラだったりするのか?…まぁ俺と言うイレギュラーがいるのだからもはや原作とは言えないが…
そして、あの黒い金十字の本も魔法の力と分かったが…かなり渦々物とも言うのが感じ取り、好奇心で無理矢理中を見ようとしたりしていたがうんともすんともビクともしない…
『コンコン』
「んー」
「失礼します。」
ノックが聞こえたので返事をすると真島が入ってきた。
「お客様がお見えになられているので客間の方まで足を運んで頂きたいのですが。」
「はぁい。」
そう言われ部屋から出て歩き始める。
「そ言えば、今日って客が来るって言ってたっけ?」
「私は聞いておりましたが護様は何もお聞きになってないのですか?」
「何も聞いてないでござるよ。」
「…また本人連絡を入れるの忘れてたのですね…」
真島はそう言った後に溜息を吐いた。
なんだかんだで俺に連絡を忘れるのが両親クオリティだな。
そして、目の前に豚が現れた。
「ぶひ」
「お、ナスカ。はやてちゃんと一緒じゃないのか?」
「ぶひぶーぶひ!」
「あぁすずかちゃん家でお茶会で居ないのね。」
「ぶひ!」
そうだよと言わんばかりに鳴いたナスカを傍らに真島はこちら見ていた。
「どったのよ?」
「いえ、よくナスカの言いたい事が分かったなと思いまして…」
「何となくで分かるもんだよ、まぁ例えれば、赤ちゃんとかがばぶーしか言わないけど親は何を伝えたいか分かるやつ。」
「なるほど、そう言われるとなんだか納得いきますね。」
「そゆことだ。」
そう言ってナスカを頭に乗せ再び客間に歩み始めるのだった。
「失礼します。」
そう言いながら客間の扉を開けて入っていく。
中には紫の髪の陰気臭い白衣を着た男性とウェーブのかかった同じ髪の色をしたどっかの制服を着た女性がいた。
「初めまして、当主代行で参りました光隠 護です、本日はよろしくお願いします。」
「此方こそ宜しく頼むよ、私の名はジェイル・スカリエッティ見ての通り科学者だ、こっちが秘書のウーノ・スカリエッティ。」
「お初にお目にかかります。」
俺が会釈しながら挨拶をすると座っている男女が腰を上げ同じ様に挨拶を返してきた。
「しかし、年齢にしては随分出来た対応をするね。」
「これが初めての接待という訳でもありませんし、一応父の跡取りらしいですからそれ相応の作法を覚えていますので…所で本日のご用件は?」
「そうだったね…まず初めに聞いておくが、君は魔法を信じるかい?」
適当な表情で会話をしていた男性が急に真剣な表情で言ってきた。
「それはまぁ、この世の中…いや、この次元世界の何処かには存在しているのでは無いでしょうか。まぁ貴方方や私見たいのがいるのですから。」
「ふむ、驚いたね…まさか魔法の事だけではなく自分も魔法の才能がある事を自覚しているとはね…」
言葉では驚いたと言うが表情では全く分からないなぁ…
と言うか女性から機械の音がするのだが人造人間なのか?
「ドクター、それよりも要件の方を仰らなければ。」
「おおっと、そうだったね…八神 …いや光隠 はやてくんの事についてだ。」
「なるほど、あの本について父か母に依頼されたのですね…恐らく報酬はあの本を弄ること、依頼内容ははやてちゃんの麻痺の解消…と言うとこでしょうか?」
「「っ!?」」
はやてちゃんの事を言われ、魔法の事を言われれば察しは付く。
「何故そこまで分かったんだい?」
「…魔法について尋ねた後にはやてちゃんの事を言うところ、元々ただの本じゃ無いことは分かってた。あと貴方からは薬品と機械と犯罪者の匂いがする。まぁ、そこの女性を見れば分かることだ。」
「…フハハハハハハハハ!」
「ど、ドクター!?」
奇妙な笑い方をし始めた男性、ようやく本性のお出ましかな?
「いやはやホントに完敗だよ!まさかそこまで理解ができるとはね!でも、私が犯罪者と分かったからと言って君が断るなんて事は出来るはず無いのだがね!」
「何を勘違いしている?犯罪者だろうが気になどしない、それに俺は断る気など毛頭ない、が、俺からも依頼したい事がある。」
「「っ!?」」
またまた驚く2人、今日だけで何回驚くのかな?
「俺からの依頼内容だが…まず1つ、あの本の奥地にある得体の知れないエネルギーを俺に渡すこと…もう1つ、俺とはやてに魔法を教えること…以上の事を依頼したい。」
「…ふむ、ホントに年齢に合わない対応してくるものだね…それで、君は報酬として何か出せるのかい?」
さっきの取り乱し様が嘘の様に冷静になり今まで以上に真剣な表情になる2人。
「報酬はこの家に住むこと、地下があるからそこに妨害の魔法なりなんなり張って好きに研究して構わない。ただし、血生臭いことはするなよ?これが報酬だ、恐らく追われることはないだろう地球にさらに拠点を提供するんだ、悪くないだろ?」
「なるほど、確かに悪くはない報酬だ…だが、あの本の真の魔力元を君に渡すと言うのは頂けないな…」
そう言って顎に手を置いて目を瞑り考えるスカリエッティ。
「じゃ報酬の追加だ、俺のDNAサンプルをくれてやる…それでどうだ?」
「ほう、それは興味深い話だね……分かった、その依頼うけようじゃないか。」
間があったが受けてくれる事になった。
「ど、ドクター!?正気ですか!?」
「勿論正気だ、それと他の子達と機材を全部こちらに移すからいったん帰っても構わないかい?」
「無論だ、でないと報酬の意味がないだろ?」
俺は手を前に差し出して笑みを作りながら言った。
「フハハハハハハ!やはり君は面白いな!俄然君に興味が湧いたよ!」
そう言いながらスカリエッティも手を前に出して握手した。
「では、交渉は成立だ!これほど興味が湧いたのは久々だ!さぁ、ウーノ!帰って準備をしようじゃないか!」
「えっ!?ちょ、待ってください!ドクター!」
スカリエッティはそう言いながら部屋を出て行きウーノはそれに慌てて付いて行った。
「ふぅ、これから大変になりそうだな…なぁナスカ?」
「ぶひ!」
頭にいるナスカに話し掛けてからソファーに座り準備されていたコーヒーと茶菓子を食べようとする。
すると、スカリエッティが落ち着かない様子で戻って来た。
「そうそう、言い忘れていたんだが、魔法について聞くならその豚さんにでも聞いといてくれ!では、さらばだ!」
そう言って嵐の様に荒らすだけ荒らした変態科学者は今度こそ帰った。
「ナスカの話は後でいいや、取り敢えずおやつ食べよ。」
「ぶひ!?」
そう言って俺は置いてあるお菓子に手を出し始めるのだった。
荒ぶりまくって原作が崩壊しています、ごめんなさい。