戦姫絶唱シンフォギア 〜魔進〜   作:しろ飯

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追跡、撲滅、いずれもマッハー!

出来上がったので投降します。オリジナルの展開を書きましたのでいつもよりグダグダしております(´・ω・`)


追跡

昨日のノイズ発生の騒動も終わり、自衛隊の働きにより死傷者はゼロ人となった。表向きでは、だが。

葵い髪の少女の一件もあって、今日は目立つような行動はしないようにとしていたチェイスだったが、あるトラブルに直面していた。

 

 

「どこまでもどこまでもついて来やがって……」

 

 

チェイスに背を向けたまま、拳を握って肩を震わす少女。

 

 

「俺を避けたのはお前だ。非はそっちにある」

 

 

「んだとォ!? ぬかしてんじゃねーぞストーカー野郎ッ!」

 

 

振り返って罵倒を吐く。顔も赤い。どうやら相手は今、怒っているらしい。そして誤解もされている様だ。ここはまず、誤解を解くところから始めなければ。

 

 

「俺はただお前を追いかけただけだ。ストーカーではない」

 

 

「なっ、……それをストーカーって言うんだよォ!」

 

 

誤解を解くどころか、更に激情させてしまった。原因を模索するが、チェイスには分からなかった。

どうしてこうなってしまったのか。その原因は今から数時間前にさかのぼる。

 

 

 

 

 

正午を過ぎたストリート街。今日は平日だと言うのに道や店の中は多くの人で溢れていた。

そんな人混みの中に溶け込むようにチェイスが紛れこんでいた。

 

 

(やはり、昨日のことは隠されているか)

 

 

隠されていると言っても全てがという訳では無い。事実、昨日のノイズ発生事故についてはメディアが既に広めていた。

だが彼の目、耳に入ってくるその情報は実際のものと異なっていた。

メディアが広告したものを要約すると、『自衛隊の働きにより死傷者はゼロ』そこに自分のこと、少女のことは取り上げられていなかった。

 

 

(あれだけのことが起きても情報を操作できる力を有している。それなら)

 

 

そこで一つの可能性が浮き上がる。ノイズに対抗できる力。そして、情報を隠蔽工作できるほどの権力を持った組織があるのだとしたら、そこに自分の欲しているものがあるのではないかと。

 

 

(合理的ではある。だが、)

 

 

確実に彼の欲しているものはあるだろう。隠蔽工作がされていると知った今、手探りで情報を手に入れるよりもそのことについて熟知している場所に直接出向く方がリスクを伴うとしても確実だ。だが、その事実がリスクを伴ってまで必要なものなのだろうか。そう考えれば完全に合理的とは言えない。

 

 

(それに加えコンタクトを取ろうにも場所を知らん)

 

 

これに関しては昨日のように向こうが来てくれなければどうにもならない。そしてまた現れてくれる日はノイズが発生した時。少なくとも当分は会えない。

更に加えて、昨日の少女の発言と交戦してしまったことを考えると向こうは少なからず気がたっているだろう。当分は会わない方が良い。

 

 

(どこに潜んでいるかも知れん。今日は目立つ行為は避け)

 

 

「よろしくお願いしまーす!」

 

 

唐突に横から人の手が前に入ってきた。その手には中に紙の入ったポケットティッシュがある。

 

 

「俺には必要ない」

 

 

その手を避けて先へ進む。

 

 

「勧誘という奴か」

 

 

少し前の方を見た時。人混みが空いていたところにいた少女が下に何かを落として気づかずに先へ行ってしまう。

近づいて拾うと、正体はビーズで作られた小さなリングだった。

 

 

「落し物か」

 

 

道の先を見るとまだこれを落とした少女はいた。まだ間に合いそうだ。

 

 

「落し物は持ち主に届けなければいけない」

 

 

そしてチェイスは手にリングを握ったまま少女の後を追った。しかし、どんなに追いかけようと少女に追いつくことができなかった。途中、色々な店に入っては出て入っては出て、狭い路地に突然入られてを繰り返してやっと自分が避けられていることに気づいた。

 

 

「どこまでもどこまでもついて来やがって……」

 

 

それでも諦めずに追いかけて、やっと立ち止まってくれた時には街から離れた公園にいた。

 

 

 

 

そして今に至る。

 

 

「それをストーカーって言うんだよォ!」

 

 

 

訳も分からず怒る少女。怒りで興奮状態の様だ。未だに訳の分からないことを喚き続けている。今は何を言っても逆効果だと知ったチェイスは少女が落ち着きを取り戻すまで黙ることにした。

 

 

「ハァ……ハァ……」

 

 

「落ち着いたか?」

 

 

「るせぇえ! 誰のせいだと思ってやがる!」

 

 

息が少々荒いが、話が聞ける程度には落ち着きを取り戻してくれたようだ。   

 

 

「自業自得だ」

 

 

「んだとォ!?」

 

 

もう日は暮れ始めている。また相手の沸点が上がってしまえば夜になりかねない。こんなことに時間をかけたくなかった。

 

 

「茶番はこれで終いだ」

 

 

「どの口が言いやがる……いいぜ、やってやらぁ!」

 

 

キッとチェイスを睨むと服のポケットに手を入れて何かを取り出そうとする。

 

 

「アタシにこんなことさせて、後悔させてやるからなァ!」

 

 

「ッ!?」

 

 

その言葉を聞いてからのチェイスの行動は早かった。少女がポケットからそれを取り出すよりも早く接近してその手を拘束して見せた。   

 

 

「な!? は、離せ!」

 

 

手を振り解こうにも上手くいかない。そこで離れさせようとチェイスの身体を押したり、足を踏んだりするがビクともしなかった。

 

 

「落ち着け。早まるな」

 

 

「この状況で落ち着けるかよ!」

 

 

「話を聞け。警察は俺の望むところではない」

 

 

「……はぇ?」

 

 

疑問符のついた変な声を出したのを最後に少女の動きが止まった。抵抗する素振りも見せない。どうやら落ち着いてくれたようだ。

その様子を見て大丈夫だと判断したチェイスは片手の拘束を解く。握ったままだった手を開いて中のリングを見せた。

 

 

「お前がこれを落としたのを見た」

 

 

その手の中の物をみて少女の顔が呆れ果てたものに変わる。

 

 

「……こ、これアタシに届けるために追いかけて来たって言うのか?」

 

 

「そうだ」

 

 

「……はぁ!?」

 

 

驚く声を上げる。ようやく誤解していたことに気づいてくれた。

チェイスは開いた手を少女に差し出す。

 

 

「落とさないように気をつけろ」

 

 

「え?……あ、あぁ」

 

 

困惑しながらもリングを受け取ると、それをまじまじと見つめている。きっと大事な物だったのだろうと彼は思った。

予想を超えて時間がかかってしまったが、チェイスはやり遂げた達成感を感じていた。

 

 

「時間を取らせてしまったことは済まなかった。用は終わった。俺は行く」

 

 

「お、おい──」

 

 

その時。少女が呼び止めようとした声に避難警報が重なった。

 




オリジナルの展開が書きたくなって書いてみたのですが思うように進まず苦戦。
結果が出せるよう今後も努力します。
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