魔法科高校の一科生(補欠)   作:komekome

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5話です
摩利さん初登場かも
でも、森崎のかませ力が足りていないなぁ


後始末

「一年生ですね。

 

 事情を聞きます、着いてきてください」

 

 生徒会長の言葉に一同は言葉を失いつつ従がうしかなかった。

 

 今でも笑顔を崩さない。

 

 しかし、活性化したサイオンの輝きはこの場にいる一年生たちを圧倒し、従わせるだけの力がある。

 

 竦んで動けなくなっている一年生たちを横目に、達哉が彼女の隣にいたもう一人の上級生、風紀委員長 渡辺摩利の前に歩み出る。

 

「すいません、悪ふざけが過ぎました」

 

 何の悪びれもなくそう言ってのける達哉に彼女の視線が鋭くなる。

 

「森崎一門のクイックドロウは有名ですから後学のために見せてもらおうと思っていたのですが、あまりに真に迫っていたので思わず手が出てしまいました」

 

 達哉の的確な説明にも彼女は納得しない。

 

「君の、思わずの程度は彼の指をへし折る程度のことなのか?」

 

 脂汗を流しながら何とか顔を上げる森崎と呼ばれた一年生を見ながらの彼女の反論。

「ええ、それは、その程度の事でしょう?」

 

 彼は変わらず、むしろにこやかな笑みを浮かべながら返事を返す。

 

 彼女は不服そうな顔を変えず、次の言葉をつごうとする。が、

 

「その程度の事にしておけっていってるんだよ、なぁオバサン?」

 

 挑発的な言動。言ったのは、蓮。

 

「貴様!!」

 

 激昂した彼女が思わず叫ぶが、それにも構わず相変わらずの態度。

 

「あらら、怒った?

 

 まあ、怒るよなぁ、理解力と観察力の足りない馬鹿なんだしぃ」

 

 立場のある彼女をからかうのを楽しむかの様子。その言葉一つ一つに摩利の顔が怒りで赤く染まっていく。

 

「大体、こっちは被害者なんだぜ被害者。

 

 先に手を出してきたのはそっち。攻撃魔法を使おうとしたのもそっち」

 

 にやにやとしながら顎で竦む一年生たちを指す。蓮に指摘されるも、真由美や摩利の迫力に呑まれて何も言い返すことが出来ずにおろおろするばかりだ。

 

「そいつらが使おうとしていたのはどれも殺傷力の高い魔法ばかりだ。

 

 そんなものを問題にしてみろ、入学していきなり何人も退学処分にしなきゃなくなるぞ?」

 

 その言葉を聞いて、摩利は魔法を使おうとしていた一年生たちを一睨みする。

 

 彼らは恐縮しきって言葉も出ない。

 

「それに、そいつらには優等生も含まれるんだろ?そんな奴らをたかが風紀の一存でに扱いきれんのかねぇ」

 

 その言葉に思わず手を出しそうになる摩利を制したのは真由美。

 

「・・・行きましょう、摩利。私たちの負けよ」

 

「しかし!!」

 

 摩利は尚も食い下がろうとするが、しかし、それは無駄な事だと理解する。

 

「本当に、ただの行き違いだったのね?」

 

 真由美は改めて達哉に聞く。

 

「ええ、そうです」

 

 彼は変わらず、悪びれの無い態度。

 

 それを見て彼女はため息を吐き、

 

「・・・生徒同士で魔法を教えあうのは悪い事ではありません。しかし、魔法の使用には大きな制限があります。それを忘れないよう」

 

 それだけ言い残すと、彼女はその場から立ち去っていく。

 

 摩利は尚も言いたいことがあったが、どうやら諦めたようだ。

 

「・・・名前は?」

 

 と、去り際に聞くと、

 

「あっ、はい。私は一年―――」

 

「お前じゃない!!!」

 

 名前を聞かれたと勘違いした深雪に摩利が一括する。

 

 あからさまに気落ちした彼女の様子を気に留めたのか、摩利は引っかかるものがありながらも去っていく。

 

「全く、あの程度が風紀委員長とはなぁ」

 

 肩をすくめる蓮に、違いない、と苦笑する達哉だった。

 

 

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