宇宙人ジョーンズ︰幻想郷調査延長記録   作:もっちい

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宇宙人ジョーンズ:農民兼観客


滞在記録:街中~農村その6

 

 

 

「コレクダサイ」

 

「あいまいどっ! ほらお釣りと福引券だ!」

 

「………?」

 

「あっちの方で商店街合同の福引をやってるんだ、いっぺんどうだい?」

 

 

 

 ――この惑星には、古来より音と音を組み合わせた音楽という文化がある。

 

 

 

「この券なら一回分だね、お客さんの幸運を祈ってるよ(ガラガラ)」

 

「…………」

 

「おお!(カランカラン!) 2等、今夜の演奏会優先席4名様ご招待チケットだあああ!!」

 

「…………」

 

「今夜、広場で演奏会があるんだ。一般席もあるから、良かったら知り合いも呼んで来てくれよ!」

 

 

 

 ――『外』の調査で感じた事だが、その殆どは耳障りな騒音だった。

 

 

 

※ ※ ※農村:中央集会所※ ※ ※

 

 

「へえ、買い出しに行ったらチケットが当たったのね」

 

「しかし四人分か……どうするか?」

 

「あっしもちょっと気になる所ですが……ねえ?」

 

「…………(スッ)」

 

「あら、私にくれるの?」

 

「…………」

 

「でも残り三人はどうする? いや、俺がどうしても行きたい訳じゃないんだが……」

 

「じゃあ、穣子様に誰が行くか決めて貰いやしょうぜ」

 

「そうね、それじゃあ……」

 

 

※ ※ ※街の広場:夜※ ※ ※

 

 

「……結局、あの場にいた四人で決まりか」

 

「何だか、あっしらいつもこの組み合わせになってるような気がしまさあ」

 

「そうね、でもあの場で話を聞いていたのはあなた達二人だけだし、当てたのはジョーンズさんだもの」

 

「…………」

 

「さて、そろそろ始まる時間ね」

 

 

 

 ――ただ…。

 

 

 

「さあさあ皆さんお待ちかね。プリズムリバー騒霊楽団、リーダーのルナサだ」

 

「仕事疲れの神様も、調査ばかりの宇宙人も大歓迎、メルランだよー」

 

「人里から冥界まで、依頼があれば即参上! リリカでっす!」

 

 

(へえ、あれが噂の楽団か。話には聞くが初めて見るな)

 

(三人とも手ぶらなのに楽器が宙に浮いてるのは流石ね)

 

(確か…三人ともポルターガイストとか言う霊だから出来るとか何とか)

 

「…………」

 

 

「私たちの演奏が、どうか今日集まってくれた皆様と」

 

「願わくば、空の遥か向こうまで届く事を祈って」

 

「では本日最初の曲!『人恋し神様』!」

 

 

 ~♪  ~♪  ~♪

 

 

「…………」

 

(落ち着くような、高揚するような不思議な気分だ)

 

(何だか姉さんを思い出すような良い曲ね)

 

(ちょっと穣子様すんません)

 

(何、今演奏中なんだけどどうしたの?)

 

(ほら、ジョーンズさんの横顔が……)

 

 

 

 ――この惑星の、プリズムリバーは、

 

 

 

「………(ツーッ)」

 

(……本当ね、表情は変わらないけど)

 

(…涙が)

 

 

 

 ――泣ける。

 

 

 




Q今回の三姉妹はジョーンズさんの事を知ってるの?

A観客の中から何か異質な波長を感じ取るくらいはしてそうですね。 
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