「コレクダサイ」
「あいまいどっ! ほらお釣りと福引券だ!」
「………?」
「あっちの方で商店街合同の福引をやってるんだ、いっぺんどうだい?」
――この惑星には、古来より音と音を組み合わせた音楽という文化がある。
「この券なら一回分だね、お客さんの幸運を祈ってるよ(ガラガラ)」
「…………」
「おお!(カランカラン!) 2等、今夜の演奏会優先席4名様ご招待チケットだあああ!!」
「…………」
「今夜、広場で演奏会があるんだ。一般席もあるから、良かったら知り合いも呼んで来てくれよ!」
――『外』の調査で感じた事だが、その殆どは耳障りな騒音だった。
※ ※ ※農村:中央集会所※ ※ ※
「へえ、買い出しに行ったらチケットが当たったのね」
「しかし四人分か……どうするか?」
「あっしもちょっと気になる所ですが……ねえ?」
「…………(スッ)」
「あら、私にくれるの?」
「…………」
「でも残り三人はどうする? いや、俺がどうしても行きたい訳じゃないんだが……」
「じゃあ、穣子様に誰が行くか決めて貰いやしょうぜ」
「そうね、それじゃあ……」
※ ※ ※街の広場:夜※ ※ ※
「……結局、あの場にいた四人で決まりか」
「何だか、あっしらいつもこの組み合わせになってるような気がしまさあ」
「そうね、でもあの場で話を聞いていたのはあなた達二人だけだし、当てたのはジョーンズさんだもの」
「…………」
「さて、そろそろ始まる時間ね」
――ただ…。
「さあさあ皆さんお待ちかね。プリズムリバー騒霊楽団、リーダーのルナサだ」
「仕事疲れの神様も、調査ばかりの宇宙人も大歓迎、メルランだよー」
「人里から冥界まで、依頼があれば即参上! リリカでっす!」
(へえ、あれが噂の楽団か。話には聞くが初めて見るな)
(三人とも手ぶらなのに楽器が宙に浮いてるのは流石ね)
(確か…三人ともポルターガイストとか言う霊だから出来るとか何とか)
「…………」
「私たちの演奏が、どうか今日集まってくれた皆様と」
「願わくば、空の遥か向こうまで届く事を祈って」
「では本日最初の曲!『人恋し神様』!」
~♪ ~♪ ~♪
「…………」
(落ち着くような、高揚するような不思議な気分だ)
(何だか姉さんを思い出すような良い曲ね)
(ちょっと穣子様すんません)
(何、今演奏中なんだけどどうしたの?)
(ほら、ジョーンズさんの横顔が……)
――この惑星の、プリズムリバーは、
「………(ツーッ)」
(……本当ね、表情は変わらないけど)
(…涙が)
――泣ける。
Q今回の三姉妹はジョーンズさんの事を知ってるの?
A観客の中から何か異質な波長を感じ取るくらいはしてそうですね。