「ジョーンズさん、準備はよろしいですかー?」
「ハイ」
「お二人も大丈夫ですかー?」
「こっちも大丈夫ですー」
「では、3…2…1…アクション!」
――この惑星の住人は、『モノの価値』をやたらと誇張して広めたがる。
「宇宙人がさ、人間に紛れて普通に生活してるって話知ってる?」
「いや?」
「地球の調査してるんだって」
「…?」
「しかも映画見て人間に化けたらしくて、トミー・リー・ジョーンズそっくりなんだってww」
「何だよそれwwww」
「さて、行くか。 ……ごちそうさまー」
「ありがとうございましたー」
「…………」
――テレビCMを初めとして、その手段も多岐に渡り、
「はいカット! OKOK!!」
「…………」
「では次は店の外のシーンに移りましょう」
「ワカリマシタ」
「「ジョーンズさん、お疲れ様でしたー!」」
「オ疲レ様デシタ!」
――時に不必要とも思える程の労力を掛け、
「店のドアを開ける所からなので、出口の前にお願いします」
「ワカリマシタ」
「では、3…2…1…アクション!」
「…………(ガチャッ……スタ、スタ、スタ)」
「…………(プシュ、グビッ)」
「はいカット! 今度もOKですー」
「オ疲レ様デス」
「いやあ、連続で一発OKを撮れるなんて今日はついてますね!」
「…………」
「表情や動きまで全部、『化けた宇宙人』のイメージに合致してて…流石です!」
「…………」
「機会があればまたお願いしますね、ジョーンズさん!」
「……ハイ」
――そして選ばない。
※ ※ ※幻想郷:農村※ ※ ※
「戻リマシタ」
「おおジョーンズさん、いつの間に戻ったのか」
「あら、お帰りなさいジョーンズさん、何日もどこほっつき歩いてたの? 書置きが残ってなきゃ今頃捜索願いの一つも出そうかって所ね」
「少シ散歩ヲ」
「ふーん……只でさえこの村は人里の外れなのに、妖怪もたまにうろついてたりして危ないわよ?」
「気ヲ付ケマス(スタスタ)」
――ただ…。
「しかしジョーンズさん、まるで野良猫みたいな人だよなあ」
「野良猫?」
「たまにふらっと居なくなったと思ってもまた帰って来るし、何考えてるのか分からない事多いし」
「……確かにそんな感じね」
「それも丁度、作業が落ち着いて暇になった時を見計らってるみたいなんだよな。俺たちの知らない所で、何か厄介事に巻き込まれてなければ良いんだが」
――この惑星の、『缶コーヒーの価値』は、
「…………」
「…………(プシュ、グビッ)」
――計り知れない。
構成:CM登場篇(一部抜粋)
Q:いやだから完結じゃなかry
A:もう少しだけ頑張ってみます、但し超不定期更新になりそうですが。
Q:実在の人物出てない?
A:登場してるのはあくまでも「宇宙人ジョーンズ」であり、実在のトミー・リー・ジョーンズ氏ではないです。要するにCM俳優すら宇宙人だったという二段落ちです。
Q:このシリーズの時系列どうなってるの?
A:間に話を挟んでたりしますが、全て時系列順にきちんと並んでいます。農村の季節くらいしか表現が無いのでわかりにくいですが…。
Q:何で外に?
A:たまに外の空気を吸いたくなったんだと思います。