宇宙人ジョーンズ︰幻想郷調査延長記録   作:もっちい

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宇宙人ジョーンズ:河童の組織構成員


滞在記録:玄武の沢 後編

 

 

「…………(ギリ、ギリ)」

 

 

 

 ――この惑星の河童と呼ばれる種族は、未知の技術や存在に対して、

 

 

 

「おー、盟友も結構やるじゃないか。バラバラの部品から自転車を組み上げるなんて」

 

「…………」

 

「それでちょっと頼みがあるんだけど、この四角い板を見てくれないか?」

 

「…………」

 

「ちょっと最近の物らしいんだけど、電源を繋いでも何しても映らないんだ」

 

「…………(バシッ!バシッ!)」

 

「それで困ってて……おおい! 精密機械を乱暴に叩くんじゃないよ!」

 

「……繋イデミロ」

 

「え? あ、うん(カチッ)」

 

『(パチッ)では、今週の一押しはこちら!』

 

「うわあ動いた! 凄いじゃないか盟友!」

 

「しかしこれが『薄型テレビ』って奴か、どういう仕組みなのかね」

 

「…………」

 

 

 

 ――飽く事無き興味を抱いている。

 

 

 

「……戻ったよ」

 

「にとり、どうだった?」

 

「ビンゴさ。手先の器用さも勿論だけど、奴は不思議な力まで持ってる」

 

「不思議な力?」

 

「今『外からの品』を渡してみたら、二回素手で叩いただけで稼働するまでに直ったんだ……私が一回開けて、中の配線をズタズタに千切ったにも関わらず」

 

「そんな事…!」

 

「ああ、しかも見た所奴は妖怪でも神々でも、増してや人間でもない。恐らく私達どころか『外』すら遥かに超える技術を持ってると見た」

 

「……ちょっとばかり、手持ちの提供をお願いしてみようか(ニヤリ)」

 

 

「…………(カチャカチャ、ギュッ)」

 

「おう盟友、お疲れさん! この辺でちょっと休憩にしようか」

 

「…………」

 

「ほら差し入れだ、これでも飲んでゆっくりしてくれ」

 

「………(プシュ グビッ)」

 

「……? ……(ドサッ)」

 

「ふう、月並みだけど案外効くもんだね、睡眠薬は」

 

 

※ ※ ※アジト内:拘束部屋※ ※ ※

 

 

「おお、お目覚めのようだね。気分はどうだい?」

 

「…………」

 

「いきなりこんな事をして悪いとは思うけどさ、こうでもしないと聞いてくれないと思ってね」

 

「…………」

 

「盟友がどこから来たのか、何者なのかはちょっと気になるけど、私達の目的はそれじゃない」

 

「私が一番気になるのは、『何を使ってここに来たか』なんだよ」

 

「つまり、私は盟友の使ってるであろう『乗り物』が気になるのさ」

 

「…………」

 

「なあ盟友、正直に言うと、君自身を痛めつけるような趣味は無いんだ」

 

「我々の技術の進歩の為に、乗り物とやらを調べても良いかな?」

 

「…嫌ダ」

 

 

※ ※ ※アジト内:拘束部屋外側の廊下※ ※ ※

 

 

「全く…そこは良いとも!だろうに、ねえ」

 

「う、うん……」

 

「…………」

 

「ま、ああ言ってたけど多分協力してくれるよね」

 

「ねえにとり、今から何か実験でもしに行くの?」

 

「? いや、これからどうやって聞き出そうか考えに行く所さ」

 

「…………」

 

「あれ、それじゃあ……」

 

「?」

 

 

「何で、彼も一緒に着いて来てるの?」

 

「っ!?」

 

「…ッ!(ダッ)」

 

 

 

 ――ただ…。

 

 

 

※ ※ ※玄武の沢の外:森の中※ ※ ※

 

 

「何て人……いつの間に拘束を外すなんて!(ドタドタ)」

 

「かーっ! あれ結構な自信作だったんだけどね!(ドタドタ)」

 

「……!(ジャラジャラ…チリンチリーン)」

 

「しかもちゃっかり私の自転車に乗ってんじゃないよ! 返してえー!」

 

「整備されてない森の中で…やっぱり凄い人」

 

「感心してないで早く追うよ! 空を飛んだら天狗様に気付かれるからね!」

 

「う、うん!」

 

 

 

 ――この惑星では、宇宙人だとバレると、

 

 

 

「……!!(チリンチリーン)」

 

「しまった、そっちは崖だ!」

 

「……ッ!(チリリリーン)」

 

 

「ああ、行ってしまったか…」

 

「自転車のまま空も飛べるんだ……追わなくて良いの?」

 

「駄目だね。私らも飛べるけど、もう妖怪の山を出ちゃってるし、人里の方向に向かってる」

 

「これ以上騒ぎを起こせば、またあの博麗の巫女が飛んで来るのが落ちさ」

 

「……はは、技術の進歩が遠のいたね」

 

 

※ ※ ※人里近郊:山頂※ ※ ※

 

 

「……(プシュ)」

 

「……(グビッ)」

 

 

 ――やっぱり、面倒臭い。

 

 

 

 

 




構成:CM ネット特別篇

Q何故薄型テレビが?
Aきっと生産終了モデルが…

Q何で放送電波が?
Aきっと人々から忘れられた番組の電波が幻想入りを…
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