「………(ギリッギリッ)」
「………(カチャカチャ)」
「………(カチッカチッ)」
――この惑星の、河童と呼ばれる種族は、
「…………(カチャカチャ、ギュッ)」
「おう盟友、お疲れさん! この辺でちょっと休憩に」
「ねえにとり! ちょっと来てくれる?」
「おや、どうしたのさ? まさかまた何か流れてきたのかい?」
「そのまさかだよ! しかも大きな鉄の塊が!」
「…久々に大物の予感だね」
「…………」
「盟友、悪いけど休憩は後回しだ。ちょっと着いて来てくれないか」
――機械いじりが大好きだ。
「ほほう、これはまた機械というか奇怪というか、ね」
「鉄の塊というか、乗り物なのかな? 上に蓋があるし……」
「…………」
「なあ盟友。こいつが何か、もし知ってたら教えておくれよ」
「…………チハ」
「えっ?」
「…………チハタン」
――ただ…。
「へえ! 燃料無いからどうしようかと思ったけど、菜種油で動くのか!(ゴゴゴゴゴゴ)」
「…………(ゴゴゴゴゴゴゴ)」
「えっと、これどうやって止めるの?(ゴゴゴゴゴゴ)」
「…………(スッ)」
「そっちのペダルだってさ!」
「おっとっと!……ふう」
「いやあ飾りっ気も何も無いけど、何か乗ってて楽しいなこれ!」
「ちょっと狭いけど、私達には丁度いい位だもんね」
「重い、空は飛べない、油が要る、動かしにくい。だがそれが良い!」
「…………」
「ありがとうな盟友、まさか使い方まで知ってるとは恐れ入ったよ」
「(ゴゴゴゴ……プスン)あ、止まっちゃった」
「おや、ちょっと降りて見てみよう」
「私も降りますね。 ジョーンズさんはちょっと待っててください」
「…………」
「あー、結構煤とか詰まってるねこりゃ。油を代用したせいかな」
「ねえにとり」
「うん?」
「さっき言ってた話だけど……彼は、もう良いの?」
「そうだねえ、もう良いかな。今はこのデカブツを何とかしなきゃいけないし」
「そりゃあ奴の持ってる技術も気になるさ。でも今の私達はどうだい? この機械一つで四苦八苦さ」
「中々言う事を聞かないこんな機械を上手く扱えればどんなに楽しいか、分かるだろう?」
「うん。私もそれが良いと思うよ」
「さて…おや? 何故か煤が無くなってる」
「じゃあもう一回、エンジン掛けてみるね」
――この惑星の河童は、
「よーし、さっきより調子が良いじゃないか! もう少し慣らし運転と行こうか!」
「…………」
「大砲の弾は無いけれど、移動テントくらいにはなりそうだよね」
「それでも十分さ! さあ河童隊、突撃い!」
「……ヤッタ! ヤッタ!」
「盟友! そりゃあ河童じゃない葉っぱだよ!」
――新しい物に、飛びつき易い。
構成: CM ネット篇
元ネタのCMが2パターン存在するので、もう片方がこちらです。
Qチハタンて何
Aよくぞ聞いてくれました、旧日本軍の九七式中戦車新砲塔(以下wiki
Q何故幻想郷に?
A恐らく日本本土の地下に隠されたまま忘れられて幻想入りしたのかも
Q幻想郷にそんなん出して良いの?
A戦車より怖いのがゴロゴロ居る魔境ですからねえ……