宇宙人ジョーンズ︰幻想郷調査延長記録   作:もっちい

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宇宙人ジョーンズ:農民


滞在記録:農村その1.5 幕間

 

 

※ ※ ※村中央集会所※ ※ ※

 

 

ミーンミーンミーン

 

「暑い…暑すぎるわ……」

 

「そりゃあ仕方ねえですぜ穣子様。 夏は暑いって相場が決まってまさあ」

 

「そうは言うけどねえ……あうー」

 

 

 

 ――この惑星の住人は、気温が多少上下しただけで、

 

 

 

「タライに水溜めてもすぐにお湯になるし……嫌になるわね」

 

「しかし…穣子様も神様なのに、あっしらみたいに暑がるもんですかね」

 

「あのね、神と言っても私は全知全能じゃないの。 実体はあるし暑いものは暑いの(パタパタ)」

 

「そう言う割に帽子は取らないんですねえ……」

 

「これだけは私の看板だもの、譲れないのよ(パタパタ)」

 

 

 

 ――直ぐに音を上げる。

 

 

 

「ただいま、戻ったぞ」

 

「…………(ノッシノッシ)」

 

「あら、ジョーンズさんまで連れてどこに行ってたのかしら?」

 

「何か涼める道具が欲しくて香霖堂まで行ってきた。 思った通り収穫があったぞ」

 

「へえ、涼める道具ね。 何があったの?」

 

「『扇風機』っていうらしい。 動かす為の『バッテリー』も一緒にな」

 

「…………(ヨッコラショ)」

 

 

 

 ――この惑星より暑い、または寒い惑星は、宇宙には幾らでもあるのだが。

 

 

 

「ジョーンズさん、動かしてみてくれ」

 

「ワカリマシタ(ポチッ…ブワアアーーン)」

 

「風を起こしてくれる機械……あの店本当に何でもあるのね」

 

「扇風機もバッテリーも大分古そうな代物だったけどな。 正直動くとは思ってなかった」

 

「『あ゛ー…あ゛ー』(ブオオーン)」

 

「ちょっと、扇風機独占した上に何やってるのよ」

 

「いやあ、何かこの、『扇風機』の前で喋ると声が変になるみたいでさ」

 

「これは涼む機械なんでしょ? 私もまだ暑いんだけど……」

 

「…………」

 

「どうしたのジョーンズさん、やってみたいの?」

 

「…………(コクリ)」

 

「仕方ないわね、運んできたのはあなただし」

 

 

 

 ――ただ…。

 

 

 

「『私ハ……宇宙人ダ……!』(ブオオーン)」

 

「「「…………」」」

 

「…………?」

 

「ジョーンズさん、あんた…何というか、凄いな」

 

「へえ、まるで本物の宇宙人みたいでさ」

 

「結構真に迫った演技じゃない。 私も本物かと思ったわ」

 

「…………」

 

 

 

 ――この惑星の、扇風機の前では、

 

 

 

「それじゃあ私も…『愚カナ人間ヨ……私ヲ崇メヨ……!!』(ブオオーン)」

 

「ちょ、穣子様! それじゃあ邪神じゃあないですかい!!」

 

「ふふ、これで少しは貫禄が出たかしら?」

 

「貫禄と言うか、禍々しさだと思うけどな」

 

「それじゃ、あっしももう一つ…『王様の耳はあ、ロバの耳ー!』(ブオオーン)」

 

「「それは何か違う」」

 

 

 

 ――宇宙人だと自白しても、悟られない。

 

 

 




Q最終回じゃなかったの?
A最終回と言ったな、あれは嘘だ……というのは冗談です。
昨今のゲームで言う所の本編と関係無いDLCシナリオとお考え下さい。
最も今度こそ弾切れですが。
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