黒き声(仮)   作:舎田

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こんな駄文だれが書いた?手を挙げろ!

ハイッ!


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人生は不幸と幸運がバランスよくあるから、今が大変な時でも必ずいい事はあるんだよ

 

 

なんて言葉を聞いたことがある

 

当時の俺は村を魔物に襲われるなんていうビッグな不幸に会ったのだから次に訪れるのは幸運でよかったのではないかと今でも思う

 

 

目を覚ましたら見知らぬ強面

しかも膝枕である

 

 

それはもう心臓に悪い出来事であった

 

 

 

 

 

話は村が襲撃され、俺が目を覚ました時に戻る

 

 

 

最初に視界に入ったのは短い茶色無造作ヘアー、無精髭、そして鍛え上げられた肉体

 

それらから本能的に「なんかやばい」と感じ取ってしまった

 

 

「目が覚めたようだね。どこか痛むところはないかい?」

 

 

低くダンディーな声、見た目とは裏腹に優しい口調で語りかけてきたことに少し戸惑う

 

 

「左腕が少し……」

 

 

そう返事を返すと男性は俺の左腕を調べ始める

 

 

紳士であった

 

 

 

結果的には腕や他の部位のどこにも大事はなかったが、左腕に黒い痣があることに気付く

 

 

それは小さな炎のようにも見えた

 

 

記憶が確かなら今まではなかったものである

 

 

男性は痣を見て少し考え込む素振りを見せたものの、心配させまいと気を使ってくれたのか「そうだ、自己紹介がまだだったね」と名前を教えてくれた

 

 

グレン・ダルストン

 

 

これが強面茶髪紳士の名前である

 

 

「君の名前も教えてくれるかな?」

 

 

そう言われたのでこちらも両親から授かった大切な名前を声にして返す

 

 

「ロウドバルト・ザナルカス」

 

 

グレンは「いい名前だね。とても強そうだ」と優しい声音でそう言った

 

 

本当にいい名前である

 

意味はわからないが我ながら気に入っている

 

かっこいい

 

 

 

昔トニー兄弟の喧嘩の仲裁に入ったらザナルカスにかけたのか

 

「だまれカス!」

 

と、とばっちりを受け、ナナに慰めてもらった記憶もある

 

 

許さん

 

 

 

話はそれたが状況を知りたかったのでグレンに聞く

 

 

「お友達は無事だよ。ただ……」

 

 

その言葉の後はショックではっきりとは覚えていない

 

 

 

だが内容は

襲撃してきた魔物は全部で4体

子どもたちを除く村人に生き残りはいない

という受け入れたくないことだった

 

 

 

グレンがこの村に訪れた理由は都の方でも魔物が活発になっていたことから各ギルドに依頼が出されたこと、そして祠の言い伝えが気になったからだという

 

 

しかしグレンが言うには村についた時には俺が血まみれで倒れているだけで、魔物はすでに倒されていたらしい

 

 

 

一通り話を聞いた後、グレンの馬車にいた子供たちと合流したが村や家族を失った悲しみから泣き疲れ、すぐに眠りについた

 

 

 

 

 

翌朝グレンから近くの街に移動すると聞かされる

 

 

子どもたちは皆泣きだしそうな顔で不満を訴えてはいたが、結局は生きていくために

従っていた

 

 

道中の馬車も大変である

皆村の人や両親のことで泣いてはいるがナナはグレンの強面でさらに酷かった

 

 

 

 

夕方になると野営のために馬を休めテントを張る

 

 

携帯食ではあるが食事を済ませると慣れない馬車の疲れもあり子どもたちは寝る準備に入っていく

 

 

「話がある」

 

 

俺だけがグレンに呼び止められた

 

 

そこからは難しい話をされたことを覚えている

 

精霊や神格のような存在に自分の力が認められると契約を結ぶことができるだの、悪しき存在の場合は代償があるなど

 

俺にはもしかしたらとんでもなくやばいやつが憑いたかもしれないだの

 

 

実感はないが思い当たる節もある

 

祠で聞こえた声が正にそうだ

 

 

 

その祠に封じられていた怪物は想像以上にとんでもないやつらしい

 

 

封印がとかれたと知れればソイツを滅ぼさんと狙われ、制御できなければ周りの人たちを危険にさらすだろうし何より俺自身が危ないとサラッと言われる

 

 

その時に悟ってしまった

 

 

村を襲った魔物を殺したのは俺なのだと……

 

 

そしてこう告げられる

 

 

 

「私のギルドに来ないか?」と

 

 

 

 

 

昔から両親に「知らない人にはついていっちゃいけません」なんて教えられてきたが身の危険、友達を自ら手にかけてしまう可能性を考えれば守れそうになかった

 




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