黒き声(仮)   作:舎田

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ギルド

 

それは一般の人から国などからの依頼をこなす組織だと思ってもらえればいい

 

 

国から依頼されることはあっても、国やそれに仕える兵士、騎士たちからは「無法者の集まり」と言われあまりよく思われてはいない

 

 

仕事の危険度、その時にだせる兵力を考慮しての「仕事の関係」ってやつなのだろう

 

 

 

 

グレンのギルドは大きくはなくとも少数精鋭でわりと有名であるらしい

 

 

 

名の知れているギルドに入ることで後ろ盾をつくり簡単には手を出させないようにすることと、俺を鍛えることで制御できるようになってもらいたいとのことだ

 

 

 

答えは決まっているようなものだがこの時の俺には言葉にすれば両親だけでなく子供たちとも2度と会えなくなってしまいそうで返事を返すことはできなかった

 

 

 

 

制御できない大きな力をもつ俺を殺さずに、ましてや制御のすべと保護を申し出る優しさは何か理由があるのかもしれないが俺には悲しく感じてしまう

 

 

 

 

 

目的の街、カレルに着いたのは昼前であった

 

 

目的の場所は協会で、そこに知り合いがいるらしい

 

 

協会に着くなりグレンは慣れたように中へと入っていき知り合いを探し2人で戻ってくる

 

 

現れたのは20代後半であろうサニーと名乗るシスターであった

 

 

彼女は祖母が営む孤児院を手伝っているらしく、子どもたちを任せられないか話していたが普段からグレンは親のいない子どもを連れてくることが多いようであっさりと決まる

 

 

 

その後は昼食という名の孤児たちとの交流会

 

 

はじめは戸惑っていたものの、孤児院の子どもたちは親のいない悲しみから立ち直っている者も多かったようで兄弟のように感じられすぐに打ち解けていった

 

 

 

昼食が終わると子どもたちは庭で遊び始める

 

 

リアンに「ロウもいこ?」と誘われたが「ちょっとトイレ……」と誤魔化しグレンのもとに向かう

 

 

 

 

ギルドにはみんなで行けないの?

 

 

 

グレンにそう言いたいが力が制御できない今の自分に聞くことはできない

 

 

 

離れた方が安全なんだろう、と

 

 

 

だから俺は涙をこらえてこう言った

 

 

「早く強くなって、制御できるようになってまたみんなに会いたい……!」

 

 

 

グレンは俺を抱きしめ「ごめんね……」と囁いた

 

 

 

 

 

早く強くなりたい、その言葉を汲んでくれたのかはわからないが出発は夜に決まった

 

 

 

そして子どもたちが眠り始めた頃にそっと布団を抜け出す

 

 

荷物等はないためまっすぐにグレンの待つ外へ向かうが足取りが重い

 

 

どれくらい頑張れば制御できるようになるのだろう、次にみんなに会えるのはいつだろう

 

そう思いながら歩を進めるが玄関に来たところで声がかかる

 

 

 

「どこか……行っちゃうの?」

 

 

 

リアンに見つかってしまった

 

 

彼女は段々と泣きそうになりながらも言葉を続ける

 

 

「お母さんお父さんみたいにロウもいなくなっちゃうの……?」

 

 

言葉がでなかった

 

 

会えなくなって悲しいのは自分だけじゃないとわかっていたはずなのに

 

 

「つよくならないと……いけないんだ……。いつになるかわからないけど絶対会いに戻るから……!」

 

リアンは泣きながら俺の腕を握り言うことを聞かない

 

俺たちの様子に気づいたのかグレンが近づいてくる

 

 

「ごめん……もういかなくちゃ」

 

 

腕を離してくれなかったリアンはグレンを見るとあきらめたかのように力を緩める

 

 

 

「遅かったらこっちから会いに行ってやるんだから!」

 

 

 

急に怒鳴られてビビった

 

 

 

彼女なりの精一杯の強がりだったのだろう

 

 

そして感動的?な別れは意外な形で幕を閉じ、俺はグレンのギルドに迎えられることとなった

 

 

 

 

鬼のような修行の日々の始まりである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして修行や新たな出会いを経て俺は順調に捻くれていった

 




急展開すまぬぅ
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