シンデレラガールズ×鉄道シリーズ   作:京城香龍

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丹羽仁美・脇山珠美のセンゴク☆華☆ランブと江上椿・片桐早苗の越後小町の2つのユニット4人が、会津若松と新潟を結ぶSLジョイフルトレイン「SLばんえつ物語」に乗車する話です。
センゴク☆華☆ランブはばんえつ物語の座席の都合上、浜口あやめには登場しないで丹羽仁美・脇山珠美の2人としました。
丹羽仁美の趣味の街・会津若松と江上椿・片桐早苗の2人の故郷・新潟を結ぶ列車と路線からSLばんえつ物語にしました。
作中福本伸行風の演出が見られますが、ネタだと広い心でお読みくだされば幸いです。


アイドル達の鉄道レポート
センゴク☆華☆ランブ&越後小町×SLばんえつ物語


会津若松~新潟を結ぶSLジョイフルトレイン…それが…SLばんえつ物語っ…!

 

前方後方に展望台を備え、1号車の子供用の展望プレイルームから中間の展望フリースペース、車内販売の「SL茶屋」まで備えた、まさに至れり尽くせりっ…!

しかも特筆すべきはSL列車では日本初となるグリーン車指定席っ…!フカフカリクライニングシートとグリーン車専用展望デッキ…!美しいデザインの車内…!

まさに…悪魔的豪華列車(ジョイフルトレイン)っ…!

 

14時の会津若松駅。

 

センゴク☆華☆ランブの丹羽仁美と脇山珠美は会津若松駅2番線ホームに居た。

旅番組の撮影でPも同行していた。

「センゴク☆華☆ランブの―」

「―ワクワク歴史散歩!」

センゴク☆華☆ランブは丹羽仁美が最も好きな城、鶴ヶ城をロケしに来て、その終盤だった。

「サムライシティ会津若松ともいよいよお別れですぞ、仁美殿!」

「ああ〜本当にイケメンだったわ鶴ヶ城〜♡もうあたし帰りたくな〜い〜♡」

「仁美殿?仁美殿〜!?」

仁美と珠美が漫才の様なやり取りをしているところへ、

「は〜い〜おまたせ〜」

「その声は!?」

「ここからは私達越後小町が―」

「―新潟までご一緒しま〜す!」

「おお早苗殿に椿殿!」

片桐早苗に江上椿の新潟アイドルユニット、越後小町の2人がホームにやってきた。

「これから2人が乗るSLばんえつ物語は新潟まで向かう列車」

「なので新潟まで同じ列車で行きましょう」

「なるほどね〜そういうサプライズだったのね!」

そこへPが二つの封筒を4人の前に差し出した。

「どちらかを選んでください」

「わかったじゃああたしはこっち」

「え?じゃああたし達は…」

仁美は向かって左、早苗は向かって右の封筒を取り出した。

そして開封してみると、2枚の切符が入ってあった。

「ええと何…?やった!ばんえつ物語のグリーン車よ!」

「あたし達は普通車。ええ?」

越後小町はばんえつ物語のグリーン車を、センゴク☆華☆ランブはばんえつ物語の普通車の指定席券を引き当てた。

「ばんえつ物語のグリーン車なんてついてますよ!」

「これは座席を決めるクジだった訳ね」

「グリーン車と普通車ってどう違うの?」

「リクライニングシートかボックス席かの違いです」

Pが4人に説明する。

「つまり早苗殿と椿殿が快適に過ごせるわけですか〜いいですな〜」

「もてなす側かもてなされる側が逆じゃない?」

「まぁボックス席でも長い時間快適に過ごせる様になっているから安心なさい」

「そうそう。展望席が付いていますし」

「展望席!?」

「そう、あれー」

椿が指を指した先にはSLばんえつ物語が入線のため動き始めていた。

 

―ボォオオオオオッ

 

汽笛をあげてC57、SLばんえつ物語がバックで2番線に入線する。

越後小町はグリーン車である7号車に、センゴク☆華☆ランブは3号車の乗車位置に並んだ。

 

―プシュー

 

扉が開き、それぞれ切符に書かれた座席へ移動する。

 

越後小町の乗るSLばんえつ物語のグリーン車は39席しかない限られた席数。

毎週1ヵ月前の発売直後すぐに全席完売してしまう、入手困難なプラチナチケット…!

SLばんえつ物語号グリーン車指定席は毎回が完売御礼である。

「いらっしゃいませ、グリーン券をお見せください」

「はい」

「グリーン車乗車証です。どうぞ」

「ありがとうございます」

SLばんえつ物語専属の車掌にグリーン券を見せて越後小町が車内に乗り込む。

この7号車グリーン車はグリーン券と車掌からこのとき手渡されるグリーン車乗車証を持っていないと、立ち入ることはできない。

即ちグリーン車とは聖域(サンクチュアリ―)!

 

「SLばんえつ物語号の入線から発車までたったの5分。撮影はいいかな?途中駅で撮影できるし」

 

外ではカメラを構えた大勢の人がSLの前にいたが、カメラアイドルの江上椿は時間の都合から撮影を見送った。

 

一方普通車のセンゴク☆華☆ランブは普通に車内に入れた。

「あたし達の席は…」

「おお!正しく快適そうな座席ですなぁ!」

レトロをイメージした深紅のボックス席は頭のクッションも付いていて長旅に耐えうる仕様になっていた。

4人が座席に着いたところで、

 

―ボォオオオオオ

 

SLが汽笛をあげ、15:30会津若松駅発車!

 

―ゴッゴッゴッ

―バシューッ

 

力強く蒸気がシリンダーを押して動輪を動かすっ…!動くっ…!SLが動くっ…!

 

グリーン席のリクライニング、普通でそれぞれでくつろぐアイドル達。

そこへ車掌の車内案内。

「皆様、いらっしゃいませ!ようこそ、ばんえつ物語号へ!本日は森と水とロマンの鉄道SLばんえつ物語号新潟行きにご乗車くださいまして、ありがとうございます。SLばんえつ物語号はただいまサムライシティ・会津若松を定刻通りに出発いたしました!このたび皆様の快適な旅をお助けいたします私車掌の…」

「サムライ・シティ、いい響ですなぁ」

センゴク☆華☆ランブがアナウンスに聞き入る。

「…サムライシティ・会津若松を後にして、森と水とロマンの鉄道SLばんえつ物語号は一路、歴史と郷土文化が今も生きる水の都港町新潟を目指します。SLC57が案内する磐越西線3時間30分の旅をごゆっくりお楽しみください」

「3時間30分もかかるの?」

所要時間に驚くセンゴク☆華☆ランブ。

 

一方グリーン車では、

「みなさま、いらっしゃいませ!ただいまより、切符の拝見と乗車記念証をお配りいたします!」

「おお!」

「どうぞ」

「ありがとうございます」

車掌がグリーン車の切符の拝見と乗車記念証を配布に来た。

「この列車に乗ったものだけがもらえる小冊子、SLばんえつ物語号乗車記念証よ」

「いい記念になりますね。それじゃあ私は…」

椿は車掌の検札が終わったのを確認すると、自慢のカメラを持ってグリーン車の展望デッキに座り、C57の後方と会津盆地の風景を撮影した。

 

-カシャカシャ

 

会津盆地に散りゆくC57の煙

ばんえつ物語は15:48喜多方駅に到着した。

ここで上り列車と列車交換する。

グリーン車や普通車にもこの駅からも多くの乗客が乗り込んでくる。

「喜多方かぁ…喜多方ラーメンもいつか食べに来たいね」

「そうですなぁ仁美殿」

「喜多方ラーメンは〆にいいわねぇ…」

4人が喜多方ラーメンに思いを馳せていると、

 

―ボォオオオオオ

 

15:51喜多方発車

 

―ガシュッガシュッガシュッ

―バシューッ

 

「おお、いいねぇSLのこの音」

「これから景色がもっと綺麗になりますよ」

ばんえつ物語は会津盆地を抜けてトンネルと橋梁の多い山間部へ入っていく。

 

―ボオオオオ

 

汽笛を鳴らしてばんえつ物語はトンネルへ入っていく。

「私SL茶屋行ってきますね」

「おお!アイラブビアー!!」

越後小町の2人は5号車の売店、SL茶屋へ向かった。

一方3号車のセンゴク☆華☆ランブも、

「仁美殿、今日はまだ何も食べていませんぞ!いかがいたしましょう?」

「そうえいばそうだね〜SL茶屋に買いにいく?」

「そうか、先ほどの車内案内の放送で5号車にSL茶屋なる売店があると言ってましたな。何か買いに行きましょうか!?」

5号車の売店目指して歩き出した。

 

5号車、売店「SL茶屋」

「おお~さすがSL列車の売店いろいろある~!!」

SL茶屋にはSLのDVDにキーホルダー、サボに本まで、グッズが揃っている。

センゴク☆華☆ランブのお目当てはお弁当。

「見て!この列車限定の駅弁!SLばんえつ物語弁当!!これがいいんじゃない!?」

SLばんえつ物語弁当、それは乗車日が刻印されている、乗車記念にもなるこの列車だけの駅弁!

「すみません、ばんえつ物語弁当2つ!」

「はい、2つで二千円になります」

「ありがとうございます、ん?」

「早苗さん?」

「あら2人ともきていたの?偶然ね」

「私たちも買いに来たんですよ」

5号車でセンゴク☆華☆ランブと越後小町がはちあった。

「すみません、SLばんえつ物語弁当2つに…?ビールセット!?」

「ああ、そちら新潟限定ビール”爽快ニシテ”におつまみのサーモンの燻製がついてくるんです。いかがですか?」

「サーモンの燻製とセット…ですって…っ!?これは聞き捨てならないわ!!ではそちらもお願いします‼︎」

「はい2800円になります」

センゴク☆華☆ランブはSLばんえつ物語弁当を2つ、越後小町はSLばんえつ物語弁当に加えて新潟のビール”爽快ニシテ”とサーモンの燻製がセットになった”おつまみセット”を購入した。

 

―プシュー

 

並々とプラスチックのコップに注がれた新潟限定ビール"爽快ニシテ"

4人は揃って4号車展望車へ移動した。

 

4号車、展望車

天井まで大きな車窓に映ってきた見えてきた阿賀野川の雄大な景色を眺める4人。

早苗はゴクリっ…ゴクリっ…とのどを潤す…麦酒の大河で!

「ぷはぁっ~っ!爽快ニシテ、旨いっ美味すぎる!!SLばんえつ物語号の展望車に座って雄大な景色を見ながら呑むビールは、極上の味ね!いつもより深みのあるコクっ!」

 

―カシャカシャー

 

「阿賀野川が見えてきました。いまだ、シャッターチャンス!」

早苗はビールを飲み、椿はカメラのシャッターを切った。

「うわあ〜雄大〜」

「磐越西線の景色も素敵でしょ?」

「かぁーっビールがうまい」

「ねえねえこの景色を見ながら弁当食べよ?」

「そうですな。戻りますか」

「それじゃ、残り半分はグリーン車で飲むとしようかしら…」

「ええ私たちも戻りましょう」

センゴク☆華☆ランブと越後小町はそれぞれの座席に戻った。

 

7号車

「おかえりなさいませどうぞ!」

「すみませーん」

すでに車内改札を受けて顔を覚えられているからグリーン車の客は顔パスになる。

越後小町も顔パスでグリーン車の座席に戻ってくる。

 

―パリパリ

「さて、ビールセットのおつまみ、鮭の燻製をいただきますか!」

―バクリ

―ジュワ~

「んんっジュワ~っと広がる鮭のうま味っ…!これだけで、ビールが何杯もいけるっ…!」

「あんまり飲みすぎないで下さいよ、早苗さん」

漫才のようなやり取りを越後小町がする。

 

3号車

「それじゃあいただきまーす」

「おお、酒といくらに煮物のハーモニーが、いかにも新潟と福島らしいですな!」

「うん、これなら美味しいね」

「阿賀野川を見ながら駅弁を食べる…これがSLばんえつ物語の旅ですかぁ…」

「これが旅情ってものか、いいねぇ…」

景色を楽しみながら駅弁に舌鼓を打つセンゴク☆華☆ランブと越後小町。

 

SLばんえつ物語は16時6分に山都駅を過ぎ、16時25分野沢駅に着いた。

10分の停車である。

 

「この列車約10分ほど止まります」

「降りてSL見よっか?」

「いいですな!」

センゴク☆華☆ランブは客車を降りて7号車の前のSL、C57を見に行った。

C57の前ではすでに椿がカメラを構えてSLの車体を撮りまくっていた。

 

―カシャカシャ

 

「椿殿に限らずみんながSLにカメラを向けていますな」

「そうだね。やっぱりSLって人気者なんだね」

点検中のC57の前には黒山の人だかり。

運転席には記念撮影を撮ろうと子供からお年寄りまで列をなしていた。

「我々もSLのようにみんなに愛されるアイドルを目指さなくてはなりませんな!」

「うん!そうだね!」

SLの人気を見て、センゴク☆華☆ランブは奮起した。

「もうすぐ発車時刻となります。お乗りのお客様はお乗り遅れのないようよろしくお願いします」

「おっとそろそろ発車時刻だ!もどろう!」

「はい!」

センゴク☆華☆ランブと椿は車内に撤収した。

そのころ早苗は酔いが回ったのか車内でリクライニングを倒してのびのびしていた。

 

―ブォォオオオ

 

16:35野沢発車

 

―ゴッゴッゴッ

―バシューッ

 

力強く動輪を回し煙を上げてC57は動き出した。

「ねぇ、1号車にあるオコジョルームいかない?」

「いいですな」

センゴク☆華☆ランブは1号車のオコジョルームへ向かった。

オコジョルーム…それは子供の遊び場、託児スペース、プレイルームだが1号車との先端に完備されたことで展望台と一体化し、上りはSLを間近で見ることができ、下りは流れゆく景色を見渡すことができる、大人も子供も楽しめるフリースペースとなっているのだ。

大人はSLや風景を楽しみながら子供を安心して遊ばせておける、合理的スペース…!

 

1号車、オコジョルーム

この日オコジョルームで遊んでいる子供はいなかった。

「わぁ、景色がどんどん離れていきますぞ」

「さらば会津若松~♡また逢う日まで~」

「会津若松にはまた仕事でもこれますぞ」

「そうだね。また鶴ヶ城や前田慶次に会いに来るよ。どんどん会津が、福島県が見えなくなっていくね……」

センゴク☆華☆ランブはオコジョルームの展望室から流れて消えていく磐越西線の景色と今日一日のロケで仁美の大好きな鶴ヶ城と前田慶次関連のロケをした記憶が蘇る。

 

ばんえつ物語は17:06に日出谷を停発車し、福島県から新潟県に入る。

17:19津川に停車する。

津川ではSLの給水や点検など峠越えのための準備があるために15分ほど停車する。

そして津川駅のホームでは付近の道の駅の手作り弁当など地元の物産販売が行われ、乗客はそれに殺到する。

「ミニ豚丼取ったりー!」

仁美が勝鬨をあげて珠美のもとに津川のミニ豚丼を届けに来た。

「かたじけない、仁美殿!」

「何とか手に入れたよ。それよりまたSL見に行く?」

「おお、行きましょう!」

そこへPが越後小町を連れて現れた。

「お待ちください。お二人にはここでSLの運転席の近くで記念撮影をしてもらいましょう」

「ええ?記念撮影?」

「はい、こちらを持ちまして―」

Pが用意したのは今日の日付が記載されている記念撮影用プレートだった。

「越後小町の二人にも記念撮影を」

「おーけぇーい」

「わかりました」

4人とPはC57の運転台のそばに行き、椿のカメラを乗務員に預けて2人ずつ記念撮影をしてもらった。

「おお~記念に残る1枚になりましたな」

「早苗さんだけまだ赤いね」

「へへへ…もう一本ビール空けちゃった」

「まったくもう…」

「ではもうじき発車時刻となりますのでそろそろ車内に戻ってください」

「は~い」

4人とPは客車に戻った。

 

―ボォオオオオオ

 

17:34津川発車

 

―ガッシュガッシュガッシュ

―バシューッ

 

水を補給し石炭をくべたC57は力強く津川駅を後にした。

センゴク☆華☆ランブはSL茶屋で買ったソフトドリンクを飲みながら阿賀野川の景色を4号車展望車から眺めていた。

「津川駅でもSLは大人気でしたな」

「うん、記念撮影している間にも黒山の人だかりね」

「みんなに愛されるからこうして走り続けていられるんですな」

「私たちも、走り続けたいよね!?みんなに愛されるアイドルとして!!」

「ええ!!」

決意を新たにするセンゴク☆華☆ランブ。

 

一方7号車の越後小町は、早苗がビールの続きを飲んでいたり、椿はカメラを構えたままグリーン車の展望台から動かないなど、我が道を貫いていた。

 

SLばんえつ物語も三川、咲花、五泉と停発車していき、越後平野に出た。

「ひ、広ーい、越後平野ってこんなに広かったんですな」

「新潟といえば上杉謙信と上杉景勝。前田慶次も一時越後にいたんだよね~」

「なるほど、越後もまた仁美殿の好きな慶次所縁の土地なんですな!」

「会津若松と新潟、会津と越後。上杉景勝と前田慶次に縁のある土地を結ぶ列車だったなんて見直したな、ばんえつ物語」

「ええ、今度はあやめ殿も一緒に連れてきましょうぞ!」

「そうだね!」

4号車展望車で眼下に広がる越後平野を眺めるセンゴク☆華☆ランブ。

越後平野を進むばんえつ物語はやがて交通の要所新津についた。

新津では乗り換えのため、ここで降りる客が大勢いた。

新津も汽笛と煙を上げてばんえつ物語は終点新潟に向けて動き出す。

「次が終点新潟です。降りる準備をしてください」

Pがセンゴク☆華☆ランブに下車準備を促す。

「え、もう終点?」

「3時間30分もあっという間でしたな、仁美殿!」

「そうだね。最初聞いたときはええ?だったけど実際乗って本当一瞬だった気がする」

センゴク☆華☆ランブは荷物をまとめて準備をする。

「ところで早苗さんと椿さんには?」

「今から伝えに行きます」

そういうとPは3号車を後にした。

「いよいよ新潟かぁ…」

「ロケも旅も本当にあっという間でしたな!」

「うん!今度はセンゴク☆華☆ランブ3人で乗りに来ようね!」

「もちろん!」

「それで鶴ヶ城にまた行くぞー!!」

「やはり仁美殿抜け目ありませんな~」

センゴク☆華☆ランブはばんえつ物語に乗って団結力を強めたのであった。

 

7号車グリーン車

「早苗さんそろそろ終点ですよ、しっかりしてください」

「はいは~い…」

早苗はすっかり出来上がっており、荷物をまとめ終えた椿に立たされる有様であった。

「大丈夫ですかお二人とも?」

「何とか大丈夫です」

Pが心配そうに見守る。

そこへ車内放送が流れる。

「ご乗車くださいましてありがとうございます。まもなく終点、歴史と郷土文化が今も生きる水の都港町新潟に到着いたします。本日は森と水とロマンの鉄道SLばんえつ物語号にご乗車くださいまして、ありがとうございました。皆様の再度のお越しをスタッフ一同心より申し上げます。行ってらっしゃいませ!」

「行ってらっしゃいませだってぇ~粋じゃな~い?」

「ちょっと早苗さん!」

SLばんえつ物語は新潟の市街地に入っていき、新潟駅のホームに入っていく。

19:06新潟到着

「新潟ー新潟ーご乗車ありがとうございました」

センゴク☆華☆ランブは3号車から降りて、7号車のほうを見た。

「あ、P、早苗さん、椿さん!」

「私なら大丈夫よ~」

(うわ、お酒臭っ!)

「私たちはここが地元だからここまでね。磐越西線の旅どうだった?」

「また乗りに来たいです!」

「次はあやめ殿と!」

「楽しんでくれたみたいでよかったわ~それじゃあ私たちはこれで、バイバーイ」

「ありがとう、じゃあね」

「はい、ありがとうございました!」

越後小町はここでセンゴク☆華☆ランブと別れ、新潟駅を後にした。

「お二人はこの後の新幹線で東京へ戻ります」

「はーい」

「行っちゃった…」

 

こうしてセンゴク☆華☆ランブと越後小町のSLばんえつ物語の旅は終わった。

帰りの上越新幹線の車内で暗くなった越後平野を見ながらセンゴク☆華☆ランブは今日一日の撮影を振り返る。

「また来ようね。ばんえつ物語号」




いかがでしたか?
これであなたもSLばんえつ物語の旅に出かけてみてはいかがでしょうか?
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