君の名は after story 作:柊 はいと
もし運命という言葉が存在するのなら
きっとこの出会いこそが
運命だと思う。
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「「君の名は?」」
春の空気を吸い込んで俺達は同時に問いかける
まるで言うべき台詞は決まっていたかのように、一瞬の狂いもなく同時に口を開いた
思わず2人とも目を見合わせればどこからとなく笑みがこぼれた
これが…俺がずっと探していたものの正体か…
微笑んだだけで心に流れる温かい感情、やっと巡り会えた達成感、言葉にならない感情たちに呑まれて俺は言葉を発せずにいた。
きっと向こうも同じなんだろう。
髪に結んだ赤色の糸を揺らしながら瞳に涙を浮かべる女性。
先ほどすれ違っただけの見知らぬ人であるはずなのに互いに互いを探していたかのように俺たちは出会えた。
だからこそ、涙を浮かべる君も 感情に呑まれた俺も
こんなに笑顔なんだろう。
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一通り女性の涙が止まるとどちらからというわけでもなく二人とも無言で階段を上り、先にあった公園のベンチへと足を運んだ。
「えっと…俺は瀧、立花瀧。」
ベンチに腰掛けたはいいものの訪れた沈黙に耐えきれず俺は先手を打った。
「立花…瀧。瀧君…か。私は宮水三葉、よろしくね」
「三葉…か、よろしくな。」
ずっと前から知っていたかのようなその名前口にし合えば互いにはにかんで見せた。
もっと三葉のことを知りたい、もう少しだけ話していたい。
溢れる想いは正直で再度俺は口を開く。
「三葉…さんはどうしてここに…?」
「た、タメでいいよ瀧君。何でやろなぁ…瀧君見つけたら追いかけないと!って思って。 瀧君は?」
「俺も…同じかな。何か、もっと話したいって感じてさ。」
自分で聞いておいて酷い答えだな、と苦笑するもそれ以外に言い様がないのだから仕方がない。
ふつうに考えれば別々の電車内にいたふたりが互いを認識してすぐさま会いに来るって言うのがおかしいとは思うけど…。
「なあんだ。私と同じだね。」
自分と同じだったことを知って安心したのか緊張溶けたように
小さく口元綻ばせる表情は、俺の知らない大人っぽい表情で……あれ、三葉の表情なんて知らなくて当然なんじゃ…
そこまで思考を巡らせたとき公園の入り口から聞いたことのない、でもどこか懐かしい声が飛んできた。
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瀧君…瀧君…
心の中で何度も呼んでみる。
うん、覚えてる。記憶が、じゃなくて、心が。
ずっと探してたものは、君だったんだね…。
「なあんだ、私と同じだね」
君も私を探してたのかな。これから私達はどうなるのかな。
そんな事を考えれば考えるほど嬉しくて、嬉しくて。
つい頬が緩んじゃう。
もっと君のことが知りたい、もう少しだけ話していたい。
そう、思った矢先
「あれ、三葉?」
「お、三葉やん。こんなとこでなにしとるん?」
公園の入り口から一組のカップル…もとい、私の親友たちが入ってきた。
「え、えっと…友達と、雑談…?」
「何で疑問系やに…友達ってそいつのことか?」
「あはは…うん、そうだよテッシー。テッシーは、サヤちんとデート?」
ひょろりとした長身の男子と前髪ぱっつんの可愛い女子。
テッシーとサヤちん、二人は私が小さい頃からの付き合いだったんだけど…やっぱりって言うべきかな、この前結婚することをきめたらしい。
「まあなぁ、そんなことよりそいつの紹介しい。」
「あ、この人は…立花瀧君。 瀧君、この二人…この夫婦は私の幼なじみで勅使河原克彦君と名取早耶香ちゃん。私はテッシー、サヤちんってよんでるんよ。」
隣でどこかぽーっとしたようすで二人をみる瀧君に紹介する。
どうしたんだろ…?
「あ、ああ。俺は立花瀧。瀧でいいよ。よろしくな、勅使河原、名取。」
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此処まで読んでくださりありがとうございました。
はじめにいいますがこの話に原作は全く関係ありません。
こんなことしててほしいなあって言う作者の妄想ですw
本当にこの映画はすばらしい作品で何度も映画館に見に行きましたし、そのたびに泣きました。
だからこそ「その後の二人」がきになってきになって…
文才など全くありませんが少しでも気になってくだされば幸いです。
これからもこの話を書いていくつもりです。
ぜひ最後までおつきあいくださいw
それではまた次の話で 。