君の名は after story   作:柊 はいと

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ーーーーーーーーー どんなに特別でも、夢は夢。目覚めればいつか消えてしまう。


第2話 再会

勅使河原…さやか…

何故だろう、聞いたことも見たこともないその二人の存在に俺の心は動かされていた。

 

「瀧君、ね。宜しくね 」

「宜しくな。」

 

二人からの挨拶だけで涙が込み上げてくる。一体俺は…どうしたんだろう。

 

「んじゃあ、瀧と三葉も連れてダブルデートと行こか!」

「さんせーい。この間入ったカフェ良かったし、二人とも行こうに」

どこかなまった口調の二人…いや、思い返してみれば三葉も少しなまって…

 

って、おい

 

「「俺たち(私たち)はそういう関係じゃない!」」

 

「そ、そうなんか…?」

「でもいきぴったりやに…」

 

デートって…いや確かに嬉しい誘いであることなのは確かだ。

もっとこの人たちと一緒にいたい。

この感情に嘘はない。だが…

 

「私たちさっき知り合ったばかりやし…瀧君に迷惑だよ…」

 

「知り合ったばかり…?そうには思えんけどなあ」

「でもほんとのことやし…」

 

まあそうなるよな。

とはいえせっかくの機会を蔑ろにするのも納得いかないし、何より三葉とデート出来るチャンスを逃すのはもっと癪だ。

 

「お、俺なら…!俺なら大丈夫だけど…」

「た、瀧君!?」

 

驚いたのか三葉が驚愕の声を零す。

しかし…

 

「よく言った!瀧」

「そのいきや、さっさと三葉口説くさ!」

 

「なんでおまえらはノリノリなんだ…。けど、三葉がいやじゃなければその誘い乗ってもいいか?

 もっと君たちのことが…知りたくなった。」

 

応援(?)らしき言葉を述べる勅使河原夫婦に苦笑するも、実際三葉の事が気にはなっている。

これが恋と呼ばれるものなのかはわからない。

なんせさっき知り合ったばかり…だし。

なぜ知り合ったのか、どうしてこんなにこの人たちに惹かれるのかはわからない。

その謎を解くためにも、もっと一緒にいたかった。

 

「えっ…まあ、瀧君がいいなら。」

 

どこか照れくさそうな三葉。

何はともあれ、OKを貰えた…ってことだよな。

 

「やった、じゃあ瀧君今日はよろしくね」

「頼むぞ、瀧。」

 

「ああ、三葉も…よろしく。」

 

二人からの挨拶に答えれば隣に座る未だ頬赤らめている三葉に視線をうつし声をかけた。

綺麗に髪に結んだ赤色の糸。出会ったときからその糸が意識の隅っこから離れない。

鮮やかな色だから目立つ…それだけじゃない気がする。

 

 

 

「よりあつまって形を作り、捻れて絡まって、時には戻って、途切れ、またつながり。それが組紐。それが時間。それがムスビ。」

 

 

 

「っ……!!」

 

突如頭に…心に流れた声。いや、言葉というべきか。

ムスビ…?なんだこれは。

組紐…そう、そうだ。あの赤い糸は組紐だ。

けどなぜ…どうして俺はそれを知っている。これは…なんだ。

 

「…き…ん…。…きくん!瀧君ってば!」

「っ…!み、三葉?どうしたんだよ…」

「どうしたもこうしたも突然黙り込むし声かけても反応ないし…」

「ええ!?それはすまん…」

「まあいいけど…。それよりテッシーたちもういっちゃったよ?早くいかないとおいてかれるに」

「え、マジか、すまんすまん。じゃあ行くか。」

 

それにしても誘っておいて置いていくってどういう…

まあ、彼らなりの善意何だろうな。

おかげに三葉と二人になることができたし。

互いにベンチから腰を上げてどちらからともなく触れ合った手を握りあった。

それが当たり前であるかのように。

ずっと前からそうしていたかのように。

きっと三葉も同じような心境だったのだろう。

隣に視線を送れば小さくはにかむ姿があった。

 

「そういえばさっきの瀧君、様子変やったけどどうしたんよ。」

 

照れ隠しのように話題変える三葉。

その様子に愛おしささえ感じるようになってきた。

何気ないその質問、俺は答えるために口を開く。

 

「ああ、えっと……」

 

確か何かを見つけて…

 

「あれ…」

 

何かってなんだ?

俺は何を考えていたんだ?

ほんの数分前、ついさっきの出来事のはずなのにまるでその部分の記憶だけが霞がかってなにも思い出せない。

何だ、これ…。

 

「瀧君…?」

「あ、すまん。大したことない、ちょっと寝不足でぼーっとしてただけだから。」

「ちゃんと寝ないと風邪引くよ?気をつけないと。あ、サヤちん達や、早歩きしたら追いつく…かな。いそご、瀧君っ」

 

俺達が出会った階段降りれば少し先に確かに勅使河原夫婦が仲良さそうに歩いていた。

この階段で…俺たちは出会ったんだよな。何の前触れもなく、会うべくして会ったとでもいうかのように。

考えれば考えるほど疑問が頭を埋め尽くす。

 

三葉に対する溢れるほどの感情、突然思い出せなくなった数分前の出来事。

 

俺達は一体…なんなんだ?

 

なあ三葉…君は…誰なんだ 。

 

 

 

 




連休という事もあり2日連続投稿です。
ここまで読んでくれた方、本当にありがとうございます。

今回は瀧君視点になってますので次は三葉視点にしよう…っておもってますけどどうなるかわかりませんw
個人的にテッシーちょうすきです。めっちゃ好きです。
腐敗の匂いがするな…()

今後の予定としては週1ペースであげていこうと思います。
文才も展開力も未熟ですがどうか最後までおつきあいください

皆さんからの感想もお待ちしてます。
励みになりますので宜しくお願いします!!

それではまた3話で会いましょう。
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