ホウエン地方で始まる日常   作:kazusaichinomiya

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第六話 新たな出会い

正式にポケモントレーナーとなるべく、オレたち一行はミシロタウンへ行くことにした。狭い町だって?そんなこと言うなよ、冒険を始めるためにはちょうどいい町じゃないか。

「じゃ、あたしの彼氏紹介するね」

といってコルニはボールを取り出す。ポケモンが彼氏でもオッケーという世の中がすごい。出てきたのはルカリオである。ルカリオはボスゴドラに一礼すると、何やらないしょばなしを始めた。これは我々のとくこうが下がったな。致し方ない。

二人とも人間の恋人を持つ、ある意味同朋でもある。ただ二人には大きな差があって、ルカリオの場合異性だからまだ問題ないが、ボスゴドラの場合は同性である。作者的には『愛があればなんでもできる!』だそうだ。ただでさえ人外を恋人に持つイレギュラーな存在だから、端から見れば”なんだあいつら”程度だ。

「ルカリオー!」

全身を弾ませながらルカリオに飛びつくコルニ。態勢を一切崩さず、がっしりとキャッチするルカリオも流石だ。ボスゴドラの場合、ゴツゴツしすぎで飛び込むこっちにしかダメージがない。なのでボスゴドラに抱き締めて欲しい時は、静かに近づいて首に手をまわす。これがお互いに負担が最もかからない方法だ。

「羨ましいですか、ペロリーム?」

「ペッロ〜」

あまりそーでもないのがペロリーム。彼らがどちらかというと正統派なのかもしれないがそれも訳あってのことだ。

「僕が王国で行ってきた所業は決して許されることではありません。償いというべきではありませんが、冒険でたくさんのことを学び、それを王国のために使いましょう!」

 

 

 

そう、ラケルは機巧の国アゾット王国の王子であるにも関わらず、今はこうしてホウエンの地を歩いて旅している。かつて元大臣のジャービスに操られ、からくりポケモンであるマギアナを危うく殺しかけた。全てはジャービスがマギアナ、正確には心(コア)となる”ソウルハート”を手に入れるために行ったことだが、それに対して協力してしまった、と自身を強く責めた。しかし王国の危機を救ったトレーナーに『冒険してみろよ、いろんなことが学べるぜ』と言われ、処分を保留にしてもらい、冒険して償い方を探している。

 

 

 

なんであの男がここにいるんだ、どう考えてもおかしいじゃないか。それにカロスからホウエンという長い距離をどうやって…。

「なぜここにいる、フラダリ?」

ダイゴはかつて世界を破壊しようとしたフレア団ボス、フラダリに向き合った。

「キミは………………誰だい?」

ダイゴは気がついてしまった。この男、記憶を失っていると。

「記憶がないn…」

「キミではなかったようだ。ポケモントレーナーとは、ポケモンとは何か、を私に教えてくれる人は。私の人生で一つだけはずれているピースがあるんだ。それは一体誰なのか?」

何も言えない。記憶がない今、ここで国際警察を呼んでも意味がない。

「私は知りたい。でもキミではない。私は出会うべき人に出会えると信じたい。さらばだ、見知らぬ青年よ」

フラダリ、あなたは一体…………。

 

 

 

草むらをかき分け進んでいくと、何かガサッと音がする。

「誰?」

『フィア〜?』

リーフィアが飛び出してきた。なぜリーフィア?と考えるコルニ、可愛らしいと思い頷くラケル。あまりの驚きでボスゴドラに抱きついてしまったタツキ、それに対してすかさずキスするボスゴドラ。この四者の中でリーフィアが最も興味を持った相手は?

「フィア?」

当然引くよな、うん。誰に対しても興味がなかったようだ。

「このポケモンは?」

ボスゴドラから離れておそるおそるリーフィアに近づく。リーフィアはふわぁと欠伸をする。

「リーフィアです!野生で出会えるなんてすごいことです!」

そう言ってラケルはリーフィアに近づいた。

「初めまして、リーフィア!私はアゾット王国の王子ラケルと申します」

挨拶が王子様らしくて好印象かもね、と考えていたらもう一度ふわぁと欠伸をして、今度はコル二の前に行く。

「ええッ!?ちょ、ちょっと!!」

「あたしはコル二!元ジムリーダーよ」

そうね、一応元なんだよね、オレも聞いただけなんだけど。そういえば、ルカリオ以外にはどんなポケモンがいるんだろう?

…リーフィアはふわぁと三度欠伸をして、最終的にタツキの下にやってきた。

「え、ええ?」

とりあえず頭を撫でてあげようかな、とゆっくり手を伸ばし、リーフィアの頭をさわさわと撫でてあげる。

「フィア〜♪」

えーと、喜んでくれた…のかな?うん、ボスゴドラが怒ってるね。妬いてるのかな?可愛いヤツだな、ほんとに。

「ボスゴドラもナデナデしてあげるから、怒るなよ!」

「ガゥ〜♪」

独り占めしたいんだろうね、ボスゴドラは。オレのでっかい彼氏さんはナデナデしたらすぐコロッと喜んでくれる。どーゆー所が好きになったのか、未だ分からないんだよな。男同士でも、「好き」という事実は変わらないから。つい昨夜にプロポーズを受けたばっかりだ。プロポーズと言っても、ただ抱き締められてキスされるだけだったが、オレには十分に伝わった。恋人になるってどーゆーことするんだろう。ほら、人間の女性とならえっちなことするんだろうけど、そもそも人じゃないし、カワイイ所がほんとに多すぎる男の子だし。

…リーフィアが拗ねてる。それに気付くのにはボスゴドラを撫で始めてから二十分位経ってからだった。

急に草むらが揺れる。現れたのは女の子だったが、放つオーラがなんとなく違う。

「やっと会えたね、タツキ。それと…」

だ、誰?知らないんだけど?

「久しぶり、ボスゴドラ」

ん?

「ええーーーーーーー!?」

「あの人は元カノとかですか?」

ボスゴドラ、熱愛発覚!?マジで?

「違うけど。アタシはそこのリーフィアに用があってね」

気づいたらリーフィアがオレの後ろに隠れた。

「良かったぁ!ボスゴドラの初恋相手じゃなくて!ってそうじゃなくて、何があんの?」

「この子、アタシの計画には必要なのよ」

計画?何それ?でもこのリーフィア怯えてない?

「怯えてるけど?」

「アタシの計画がうまく行けば喜べるはz…」

「どんな計画なのか知らないけど、怯えてるポケモンは守らなくちゃね?」

「アタシとバトルするとかどうなっても知らないよ?」

「ごにょにょ〜」

いたの?そこにも?

 

「ボスゴドラ、お願いね?」

そういってキスする。やる気出してくれたよね?あ、うん、熱が伝わるレベルに燃えてる。ここだけ気温三度位上がったな♪

 

「お願いボーマンダ、力を貸して!」

そう言って双方の胸元が光る。メガシンカだ。相手もどうやら本気らしい。

「コッチもメガシンカするよ!」

こちら側もメガシンカで応戦する。

「守りが硬いメガボスゴドラに対して超攻撃型のメガボーマンダ、どっちが勝つんでしょうか?」

リーフィアと出会ったタツキたち一行、メガボーマンダの少女。果たしてどちらの信念が勝るのか?




初めてフラダリが登場しました!なぜ登場したのかは伏せさせていただきますが、フラダリとタツキとの間になにかしらあると考えて結構です!そして新しくリーフィアも登場。リーフィアはタツキのよって守られるのか、それとも少女によってとらわれるのか。
…ボスゴドラ氏告白して恋人関係になったのはいいものの、今回活躍しなさ過ぎ!
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