ホウエン地方で始まる日常   作:kazusaichinomiya

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第七話 こんなにも近いのに遠い距離

「ボスゴドラ、頼んだよ!」

「グルゥオーーーーーーー!」

雄叫びだけでわかる、気合い十分だ。絶対に負けることはない!

「ボーマンダ、りゅうせいぐん!」

「ドラゴンタイプ最強のワザです!でもボスゴドラははがねタイプだから絶対に耐えきります!」

耐え切れる、と誰もが思っていた。しかし現実はあまりにも無情だった。全員が見る中で、ボスゴドラはりゅうせいぐんの光に焼かれて倒れた…。

「ボスゴドラ!!」

「勝負アリね。さ、リーフィアを渡して」

「フィア!」

リーフィアは逃げ出した。これでリーフィアは守られた…と思いきや

「ちょっと!ボーマンダ、追うわよ!」

あっという間に飛び去って行った。しかし、タツキの頭の中はそれどころではなかった。

「ゴメン、ボスゴドラ」

オレ、一番大事なオマエすら守れなかった。恋人なのに、こんなにも近くにいたのに。無力だ。無力すぎるんだ。そばにいたのに。今のオレとオマエとのたった1mが、オレには遠いよ。こんなにも近いのにこんなにも遠いなんて。クソッ、クソッ!

 

「彼を守りたいのかね?」

 

 

リーフィアはひたすら走っていた。

「あのボスゴドラちゃん大丈夫かなぁ?」

ずっと気にしていた。あのボスゴドラを。アタシを守ろうとしてくれたトレーナーさんも。アタシは逃げることしかできなくて。ハア、ダメだよぅ、もう、疲れてきちゃった。

 

 

「誰?」

「なんでここにアンタがいるの?フラダリ」

「…フラダリ、というのが私の名前なんだね?」

何の会話をしてるかサッパリわからないが、どことなく懐かしい雰囲気をタツキは感じたのだった。

「済まない。だが、私はどうやら記憶を失っているようだ。しかしキミが私の出会うべき相手だったと直感的に感じている」

「出会うべき?」

どういう事なのだろう。初対面なのに出会うべきと、運命は決められていたのか。いや、オレの運命のヒト、いやポケモンはボスゴドラのハズだ。間違いなく性愛対象だし、それにえっちなことを、ボスゴドラが望むならしてもいいと考えている。ましてや明らかに年上のオッサンに抱かれたいとはとても思えないし…。

「タツキ君、顔が赤くなってますよ、ヤラシイことでも想像してたんですか?」

「は、初めてはあげないぞ!お、オレの初めてはボスゴドラにあげるんだからな!」

ヨシヨシ、言い切ってやったぜ。

「何か勘違いしているようだね。私は君の事を一切知らない。しかし、私は君の事を知りたい 。何か思い出せるかもしれない」

は?オレは何早とちりしてるんだ。ん?

(ムギュウ)

気がつけばボスゴドラが起き上がってタツキを抱き締めていた。背中に硬さを感じる。お目覚めと共に発情しているのだろう。

「ゴメン、ボスゴドラ。ホントにゴメン。マジでゴm…」

次の瞬間にはボスゴドラに唇を塞がれていた。ああああああああああああああああ、言って後悔したかも。でも可愛いから許す。なんてったって可愛いは正義だからな!そのまま押し倒されたい!

「君には素質がありそうだ。どこかで見たことのある力を感じる」

それって、アラン君の事なの?それともサトシ君の事?アタシはあの時の最終決戦を見ているけど、そこでしか見てないもの。あんまり分からないけど…。

「お目覚めのようだが、なかなかの熱い2人なんだね」

「うへッ、違いますから!」

「まあいい。本題に入ろう」

 

「メガシンカを使わずに私と対戦してみたまえ」




一日一話のペースがそろそろ持たない!ハア、タツキ君の妄想も入ってます。カワイイボスゴドラちゃんとの愛撫などが多いシーンですが、フラダリの目的とは一体!?
次回以降不定期投稿になるかもです。
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