ホウエン地方で始まる日常 作:kazusaichinomiya
赤熱した金属のようなボスゴドラの全身は、今までタツキの知っているボスゴドラではなかった。
「Vモードって何?絆現象とは一体?」
どっちも聞いたことがない話である。当然タツキの頭の中はこんらん状態なので、誰かキーのみか、ラムのみを渡す必要がありそうだ。
「僕自身見るのは二回目なんですけどね、やっぱり見ていると不思議な気分になります」
「ラケルは過去に見たことがあるの?」
「ハイ、ゲッコウガを連れたそのトレーナーは、英雄として王国を救ってくれました。強くむすびつきのある関係でないと、まずこの現象は起こらないと、図書館の古文書に書いてありました。過去の記録はおよそ200年以上前なのに、僕はこの現代に二回も見ることができるなんて!光栄です!」
「……そのトレーナーってさ、ピカチュウが相棒だったでしょ?」
「なんでコル二が知ってるの?」
「アタシもこの目で見たからね、絆現象を」
「地域によって言い方が違うんですね!王国ではVモードでした」
とりあえずコル二さんもラケルさんも、楽しそうに話してます。理解できたから言えることなんだけど、恋愛感情から来ているのかもしれない。いやほぼ間違いない。と言うのも、一回もう既に交わったからではないかと思う。でもそれで大丈夫なのかな?
「そうだ、その力だ、やはり私の見た通りだった」
そう言ってギャラドスを戻したのだった。終わりか?終わったのか?
「絆の力を感じたのでね、私の思った通りだったよ。素晴らしい!」
「は、はぁ」
シたのバレたかな?いやボスゴドラは面に出してないし、バレるハズがない!絶対にバレたらマズイしね。ボスゴドラはまた元の姿に戻る。
「今の、キミなら彼を守れるだろうな、いや守ってやれ、タツキ君」
言ってることは理解出来ますが、そんなこと言われたって……。オレは正直に弱い事を認めているし、ボスゴドラに守られていることで今のオレがいるんだ。あっ、ボスゴドラちゃんが抱きついてきた。ホントのホントに恋人同士になったんだもんね、オレ達はもう初めてを終えたんだし。ふわっ!そんな事考えるなんてオレ何かおかしくなったか?
「ん、何かやましいことでも考えていたのかい?」
「違います!でもなんでこのことに気がついたんですか?」
しばらくお互いに無言だった。しかしフラダリが無言を打ち破る。
「すまない、私には記憶がないんだ。だが……」
そこまで言ったフラダリがボスゴドラの肩に触れた。
「キミ達二人を見ていると不思議な気分になるんだ、何かを思い出せそうだ」
なんかかわいそうな気がしてきた。でもなんで記憶を失ったんだろう?そんな事訊く訳にもいかないし、そういえばなんでオレこの人信じてるんだ?オレはなんk……。
「なんかタツキ君変わったね、恋してからかな!?」
やめろ止めろ辞めろ病めろヤメロYAMERO!!!!!!!!!!!!
お願いだから外には漏らすなよ!困るのオレだけなんだけど!ハァ、穴があったら入りたい。…………!ダメだ!それは変な意味で捉えられたら終わりだ!変な意味はないのに!クソッ!オレの気持ちはどう言えばいいのかよ!
「……ほう、恋愛関係にある人物がいるのか!」
良かったぁああああああああああああああ!盛大な勘違いアザッス!これでオレの不安はだいじょb……!
「人物ではありませんよ?そこにいるボスゴドラです!」
うわぁぁぁぁああああああああああああああ!酷い、酷いよマジで!これヤバイよ!人男×ポケモン雄 はマズイよッ!しかもオープンにされたら余計に!オレの人生オワタ!
「そういうことなら納得だ。そういう関係の二人だからこそ、の絆現象なのかもしれないな」
納得されてるし!オレは恥ずかしくて今ならもれなく
『「フレアドライブできそうだ」』
!!!!!!
完全に今読まれた…よね?これヤバイのレベルじゃない!SHI!NU!死ぬ!顔が熱くなっていくのをもろに感じた。
*
「嘘でしょ!?って事は×××の経験あるんだよね!?私の彼氏にしようと思ってたのに!」
一人嘆くリーフィアだった。
ボスゴドラちゃんは人気だなッ、超羨ましい!