反転学園~超教師級のダメ侍と超高校級のバカ達の物語~ 作:オゼル
何とか今月には終わらせようと考えています。
???
(さん…おじさん…おじさんってば)
ルパン
(何だい?)
???
(約束して、私が大きくなったら私と……)
ルパン
「………!!」
眠っていたルパンは木の小屋の中で目を覚まし、自分の体に包帯が巻かれてある事に気づき、辺りを見回す。
ルパン
「ここは…」
???
「おぉ、気が付いたかね」
ルパン
「あんたは?」
すると、小屋のドアが開き、そこから一人の老人が小屋の中に入ってきた。
老人
「わしはここの小屋に住んでおる唯の爺じゃよ、それより傷の方は大丈夫かね?」
ルパン
「爺さん、あんたが俺を助けてくれたのか?」
老人
「いや、お前さんを見つけたのはワシの孫じゃよ」
ルパン
「孫?」
老人
「あぁ、二時間前じゃったかな、すごい地響きが聞こえた後、孫に言われてな2人で辺りを散策しとっとら孫が砂浜で倒れ取てたお前さんを見つけたんじゃ」
ルパン
「そうだったのか…その俺を見つけてくれた子は今どこにいるんだ?」
老人
「いま、隣の部屋でお前さんと一緒にいた女の子と一緒にいるよ」
ルパン
「!何だって!爺さん、その女の子ってピンク色の髪をした子で、鎧を着けてる子か?」
ルパンは隣で寝ている女の子がマリアではないかと思い、老人に尋ねる。
老人
「髪はピンクじゃったが、鎧は着けとらんかったよ、お前さんの連れじゃないのかい?」
ルパン
「………爺さん、隣の部屋に行ってその子を見ても良いか?」
老人
「あぁ、良いよ自分の目で見たほうがてっとり早いじゃろうしな」
ルパンは布団から立ち上がり、隣の部屋に繋がるドアのノブに手をかける。
ルパン
「…………」
ガチャ
ルパンは少しの間を置いて、ドアを開けた。そして部屋の中には老人の孫であろう女の子と、部屋のベッドで寝ているマリアがいた。
孫
「!……あっ」
トポトポトポ
孫
「…これ」
女の子は突然、現われたルパンに一瞬驚いた様な表情を見せたが、ルパンの顔を見て、すぐに自分が助けた人だと分かり、コップに水を入れそれをルパンに手渡す。
ルパン
「ありがとう」
ルパンが礼を言うと、孫は嬉しそうな表情を浮かべ、部屋から出て行った。
ルパン
「…………」
ルパンは孫からもらった水を飲み干すと、ベッドで寝ているマリアに顔を近づけ無言でマリアを見つめる。
ルパン
「?」
マリアを見ていたルパンはマリアの首にぶら下がっているペンダントが気になり、マリアの首からペンダントを外した。
ルパン
「!?こいつは!……」
ルパンはマリアのペンダントの装飾品の半分に割れた燕を見て、驚く。
ルパン
「まさか……そうだったのか」
ルパンはペンダントを手に握り、マリアを見つめなおした。
老人
「おい、そこの」
ルパン
「なんだよ爺さん?」
ルパンがマリアを見つめていると、ドアが開き外から老人が現われルパンに声をかける。
老人
「いや、お前さんの連れが来たんで知らせようと思っての」
ルパン
「なに?」
次元
「ルパン、やっと見つけたぜ」
すると、部屋の中に次元、五ェ門、Dが老人と一緒に入ってきた。
ルパン
「次元!それに五ェ門とDも」
次元
「まったく、いつもいつも世話かけさせやがって」
ルパン
「いやぁ~悪い、悪い、それよりお前ら美食會とフィーネの穣ちゃん達はどうしたんだ?」
次元
「あぁ、フィーネの奴らはお前とそこで眠ってるガキが海に落ちたのを見て、慌てて崖に向かって行ってな、Dの奴が閃光弾を炸裂させた隙に逃げたんだよ」
五ェ門
「それよりルパン、その者はもしや」
ルパン
「マリアだよ、俺と一緒に流れ着いてたらしい」
マリア
「…………んっ」
ベッドで寝ていたマリアは目を覚まし、辺りを見回す。
マリア
「……!!」
そして、自分の隣にルパン達がいる事に気づき、ベッドから飛び起きる。
マリア
「何で、貴方達が…それにここは?」
ルパン
「ここは砂浜で倒れてた俺と君を助けた爺さんの小屋だ」
マリア
「倒れていた?……!そうか、私は貴方に助けられて…それは!」
マリアはルパンが手に持っている自分のペンダントに気づく。
マリア
「返して!」
マリアはルパンが持っているペンダントに手を伸ばす。
ルパン
「あっ、そうか悪かったな」
ルパンはマリアにペンダントを返し、マリアに話しかける。
ルパン
「所で少し聞きたい事があるんだけどさ」
マリア
「……少しだけなら良いわ、あなたには借りが出来たから」
ルパン
「君たちフィーネの目的は何だい?美食會と手を組んでまでコンパスが欲しいわけは?」
マリア
「……私達は別にそのコンパスが欲しいわけじゃない、美食會や悪忍達と手を組んだのは強い力を得るため」
ルパン
「その力で世界征服でもしようってのか?」
マリア
「それも違うわ、私達フィーネの本当の目的は人類の救済よ」
ルパン
「人類の救済?」
マリア
「あなた達も、ルナアタックは知っているでしょ?」
ルパン
「数ヶ月前に起きたあの月の事件か?」
次元
「だがルナアタックの被害はそこまで酷くはない、それに月の公転軌道がずれたが別に問題は無いってNASAの軌道計算で分かったはずだろ」
マリア
「その軌道計算が嘘だったとしたら」
次元
「なにっ!?」
マリア
「米国政府は遠くない未来、月が地球に落下する事を知り各国政府に虚偽のデータを送った、米国政府は自分達だけが助かろうとしているの、多くの人々を見捨ててね」
D
「それで?それを知ったお前たちフィーネの目的はなんだ?」
マリア
「簡単な事よ、月の落下から可能な限りの命を救い出す」
ルパン
「そりゃあ立派な目的ですこと、それでその方法は?」
マリア
「そこまでは言えないわ」
次元
「しかしアメリカもそうだが、どこの国の政府も碌なものじゃなねぇな」
D
「それじゃあ美食會や悪忍達もお前たちと目的は同じか?……いや、それはないか」
五ェ門
「あのような輩達が人助けなど、考えられん」
マリア
「美食會には米国政府打倒とかDrが適当に言って同盟を結んだだけ」
ルパン
「それでも美食會と悪人達がコンパスを狙ったわけぐらいは知ってるだろ?」
マリア
「美食會や悪人は前々から反転学園のコンパスを欲しがっていたは、望む物を指すコンパスは美食會からしたら喉から手が出る程欲しい代物、けどあの学園にはナテル・ラギを初め多くの実力者が揃っている、美食會としても彼らと戦うのはリスクが高い、そこにあなた達が予告状を学園に送りつけた事を知って、それを利用してコンパスを奪おうとしたの」
ルパン
「ようはネコババか」
次元
「じゃあ何で美食會や悪忍が学園を襲った?奪うなら俺達が学園を出た後でも良かったはずだ」
マリア
「それは……」
D
「大方、あのステルス輸送機だろうな」
マリア
「!!」
Dの言葉にマリアは一瞬動揺した。
D
「あの輸送機は、レーダー所か目視でも確認が出来ない、それに存在すら感じられなかった、これは推測だが、あの輸送機には何か特別な力が備わっている…いや、特別な力を取り付けているんじゃないのか?」
マリア
「…………」
D
「沈黙は正解と取るぞ」
D
「さらに付け加えれば、その力を知った美食會はあわよくば学園の生徒を攫おうと考えた、あの学園には様々な生徒がいる強大な力を持った者もな、恐らく美食會はその者達を自分達の戦力にしようと考えていた、お前たちの力で存在が確認できなければ不意打ちを狙えると考えてな」
マリア
「…………」
D
「俺からして見れば米国政府も、美食會もそう変わらんな、そんな奴らと組んで本当に人類が救えると思っているのか?」
マリア
「……しょうがないのよ、力が無ければ何も救えない、何も守れない……だから私は、Drの提案を呑んだ、人類を救う為に」
そう言う、マリアの目には涙が浮かんでいた。
ルパン
「そんなやり方じゃ、人類なんて救えねえよ」
マリア
「何ですって?」
ルパン
「どんなに綺麗な言葉を並べようが、悪党と手を組んで人類が救えるわけねえだろ」
マリア
「そんなの詭弁よ、どんなに理想を掲げても力が無ければ何も出来ない、それが悪だったとしても」
ルパン
「……そうか」
ルパンはそう言って、椅子から立ち上がり、壁に掛かっていた自分のジャケットを取って羽織る、次元達はそれを見て、自分達も立ち上がり部屋から出て行く。
ルパン
「傷が治ったら、早くこの小屋から出て仲間の所に帰るんだな」
マリア
「えぇ、分かったわ」
ルパン
「それと…」
ルパンはそう言うとマリアに近づき、マリアの顔に自分の顔を寄せ、
マリア
「!?」
マリアの唇とルパンの唇が触れ合う。
ルパン
「自分の心に正直になれよ、本当のお前は優しいお姉ちゃんのはずだろ?マリア」
ルパンはそうマリアに告げ、部屋から出て行く。
マリアは唯、呆然とルパンが出て行ったドアを眺めていた。
老人
「もう行くのか?」
ルパン
「あぁ、爺さんちょっとの間だったけど世話になったな」
老人
「なに、気にするな困った時はお互い様じゃ」
ルパン
「そういや、爺さんの孫はどうしたんだ?」
老人
「もう遅いからな、自分の部屋で寝取るよ」
ルパン
「そうか、じゃあな爺さん」
ルパン達は、小屋の老人に礼を言って小屋を後にする。
そして、小屋を出て砂浜を歩き出してからすぐに、次元がルパンに話かける。
次元
「ルパン」
ルパン
「何だ次元?」
次元
「お前にロリコンの気質があるとは知らなかったよ」
ルパン
「ろっ?誰がロリコンだ!誰が!」
次元
「お前だよ」
次元はルパンに指を突き指しルパンがロリコンだと言い放つ。
五ェ門
「未成年の娘にキスをするなど、ロリコンでなければなんだと言うのだ?」
ルパン
「おっ、お前ら見てたのかよ!」
D
「まぁな」
次元達は、ルパンのロリコン疑惑を否定するルパンと話しながら、歩いていく。
マリア
「…………」
マリアはルパン達が小屋を出てから数十分後に老人に礼を言った後、小屋を出て砂浜を歩いていた。
マリア
「自分の心に正直になれ……」
マリアはルパンの言葉を思い出し、夜空を見上げる。
切歌
「マリア!」
突然、声を掛けられマリアが振り返ると、調と切歌が自分の所に走って来た。
マリア
「調、切歌」
調
「マリア良かった」
切歌
「本当に心配したです」
マリア
「ごめんなさい2人とも、心配かけたわね」
切歌
「とりあえず早くアジトに戻るです」
マリア
「そうね、とりあえずアジトに戻って今後の事を相談しましょう」
調
「分かった」
切歌
「それじゃあ早く輸送機に戻るです」
調と切歌は、そう言って輸送機がある方角に向かって歩いていく。
マリア
「…………ルパン」
マリアはルパンに口付けをされた唇をそっと指で触り、ルパンの名を口にする。
切歌
「マリア何やってるです」
調
「早く行こう」
マリア
「分かってる、今行くわ」
マリアは我に返り、2人の下に向かって行った。
マリア
(!……あの時、何でルパンは私をお姉ちゃんって呼んだの?彼はセレナの事を知らないはずなのに)
その頃
マリア達フィーネと美食會、悪忍達が拠点としている島の城の中、そこでフィーネに所属しているDrウェルは、城の地下にある牢屋の前に立っていた。
ウェル
「捕まえるのに苦労しましたが、これで奴をおびき寄せる事が出来る…ははははっ、ひゃははははははははは!!」
ウェルの薄汚れた笑い声が木霊し、ウェルは牢屋の中にいる女に目を向ける。
ウェル
「役に立ってくださいよ、ルパンをおびき寄せる餌として…ねぇ、峰不二子」
その先には牢屋の中で鎖に繋がれている不二子が眠っていた。
薄々感づいている人はいると思いますが、ルパンとマリアにはある接点があります。
それが何なのか分かったとしても、ネタバレ的な感想は控えてくださいね。