反転学園~超教師級のダメ侍と超高校級のバカ達の物語~ 作:オゼル
色々と事情がありまして、小説に手がつけられませんでした。
物語はこれからクライマックスに向かいます…と言いたいところですが、5~6話ぐらいまで書くかもしれません、できれば最後まで見てくれたら幸いです。
マリア達や美食會の襲撃にあった翌日、ルパン達はとある港町のレストランで食事を取っていた。
次元
「それで、これからどうする気だ?ルパン」
次元はシーフードパスタを啜りながらルパンにこれからの事を問う。
ルパン
「どうする気って?」
ルパンはシーフードカレーを食べていたが、スプーンを置き次元の問いに首をかしげる。
次元
「コンパスや美食會の事だよ、なぁもう渡しちまったらどうだ、幾らそのコンパスが便利とはいえ、奴らに狙われることになったら割に合わないぜ」
ルパン
「甘いぜ次元、今さら物渡して許してくれる相手じゃねえだろうが」
次元
「だよな」
ルパン
「D、お前の力で美食會の連中を何とか出来ないか?」
D
「力を半分使えたあの時とは違い、今は普段の時で5%、全力で10%と言った所だからな…少々難しいかもしれん」
次元
「5%の力で美食會の副料理長とやり合えるんだったら十分やれそうな気がするんだが」
ルパン
「まっ、とりあえずその話はここまでにしておいて、プロメテウスの炎の事なんだけどよ」次元
「!…おい、プロメテウスの火は昨日、あきらめたって言わなかったか?」
ルパン
「気が変わったんだよ、この俺が一度狙った宝をあきらめるなんて絶対にありえない事だからな」
D
「まったく…しょうがない、俺も出来るだけ力を貸そう」
ルパン
「えっ?じゃあ、プロメテウスの火がどこにあるのか調べてくれんのか?」
D
「時間は掛かるかもしれんが、できるかぎりの事はやるつもりだ」
ルパン
「サンキュー、D」
D
「その代わり手数料込みでな」
ルパン
「あらっ」
次元
「兎に角、当分の間は目立たないように動いた方が良いな」
ルパン
「そうだな、とりあえずこれを食べ終えたらホテルに戻るとするか」
五ェ門
「…………」
ルパン
「五ェ門、どうしたんだよさっきから黙り込んで」
ルパンは自分の隣に座っている五ェ門に声をかける。
五ェ門
「あっ、いや昨日の娘の話が気になってな」
ルパン
「昨日の娘って、マリアの事か?」
五ェ門
「うむ、あの娘の話が本当ならば、月が地球に落ちる、そうなれば拙者達も唯では済まん」
次元
「確かにな、だがこればかりは俺達じゃどうする事もできねぇ」
D
「俺が力を半分まで引き出せたら何とかできたかもしれんが、さっきも言ったとおり今の俺は全力を出し切って10、さすがに無理だな」
ルパン
「まっ、今ここで俺達が言い合っても何かが解決するわけじゃねえんだ、取り合えず俺達は、俺達のやる事をやるだけさ」
ルパンはそう言って、シーフードカレーを食べ始める。
次元
「それもそうだな」
五ェ門
「確かに」
ルパンにつられ次元達も自分達の料理を再び食べ始めた。
店員
「合計3693円です、5000円お預かりします、1307円のお返しです、ありがとうございました~」
食事を終えレストランを出たルパン達は、レストランの隣に建ってる自分達が宿泊しているホテルに入っていく。
フロントマン
「お客様」
ホテルの中に入り自分達の部屋に行こうとするルパン達をホテルのフロントが呼び止めた。
フロントマン
「先ほどお客様の知り合いと名乗る方からこの様な物を手渡されたのですが」
ルパン
「なにっ?」
そう言って、フロントはDVDディスクを持ってきた。
フロントマン
「お心辺りが無ければこちらで対処いたしますが」
ルパン
「いや、こいつは俺がそいつに頼んだ物だ」
フロントマン
「左様でございますか、それでは」
フロントはルパンにDVDディスクを手渡し、ルパンはDVDディスクを懐に入れて、エレベーターに乗り込んだ。
次元
「ルパン、そのディスク」
ルパン
「美食會の奴らからかもな」
五ェ門
「見るのか?」
ルパン
「まぁ一応な」
D
「しかしここの場所が知られているとなると」
ルパン達は懐の銃を握り、五ェ門も斬鉄剣を何時でも抜けるように持つ。
チン
エレベーターのドアが開き、ルパン達は何気なくエレベーターから出て自分達の部屋に向かって歩くが、美食會や悪忍が襲ってかないか警戒していた。
ルパン
「…………」
ガチャ
次元
「ルパン…」
ルパン
「大丈夫だ、誰もいねぇ」
自分達の部屋に着き、ルパンは無言で部屋のドアを開け部屋の中を見回し、誰もいない事が分かり部屋の中に入っていく。
ルパン
「さて、あいつ等のラブメールを拝見するとしますかね」
ルパンはバッグからノートパソコンを取り出し、起動させフロントから渡されたディスクをドライブに入れて再生ボタンを押し、パソコンの画面にディスクの映像が流れ始めた。
次元
「……!!なっ!」
五ェ門
「これは!」
D
「あの鎖に繋がれてるのは…」
ルパン
「!?不二子!」
流れ始めた映像を見てルパンは動揺を隠せなかった、なぜなら画面には鎖で繋がれて牢屋に閉じ込められた不二子が映っていたからだ。
ウェル
『驚きましたか、ルパン三世』
そして画面にDrウェルの姿が入り、ウェルは下種な笑みを浮かべながら話を続ける。
ウェル
『ルパン三世、この映像が流れているという事は、ディスクはちゃんと貴方の手に渡ったという事ですね。良かった良かった…さて、本題に入りましょうかルパン三世、この薄汚いドロボウ女が貴方の大事な女性だという事は既に知っています、そして貴方がこの女の為だったら、何でもする事もね』
ルパン
「…………」
ウェル
『そこで、この女と貴方が持つコンパスの交換を要求します、日時は今日の夜7時、場所は今から指定する場所に来て下さい、貴方1人でね』
パソコンに指定場所が映しだされる。
ウェル
『この要求を拒んだ場合、彼女には死んでもらう事になります、それは私も望んでいません、貴方なら賢明な選択をしてくれると信じていますよ、ルパン三世…くくくっ、はははははははははっ!』
バアンッ!
ウェルの下種な笑い声がパソコンから流れだしたが、ルパンは腰に収めていたワルサーを抜きだし、パソコンを撃ち抜いた。
ルパン
「…………」
パソコンを撃ち抜いたルパンは、ワルサーを腰にしまい、部屋から無言で出て行こうとする。
次元
「どこに行く気だ?ルパン」
ルパン
「決まってんだろ、不二子を助けに行く」
五ェ門
「これは明らかに罠だ」
ルパン
「分かってるさ、だからって不二子を見殺しに出来ねえ」
D
「落ち着けルパン、焦って行動しても良い事は無いぞ」
ルパン
「…………」
次元
「ルパン、不二子を助けに行くんだったら俺達も何かしら準備しねぇと行けねえだろ」
ルパン
「……あぁ、分かったよ俺もちょっと頭に血が上ってた」
D
「それでは、作戦タイムと行くか」
ルパン達はテーブルに集まり、不二子救出作戦の計画を立て始めた。
1時間後
ルパン
「待ってろよ、不二子」
ルパンは、一人ボートに乗って、ウェルが指定した場所に向かってボートを進めていく。
そして、
銭形
「ルパン達が潜伏しているホテルを見つけて乗り込んだは良いが空振りとは…それに限らず最近は財布は落とすし、犬のウンコは踏むし、急いで電車に乗ったら別方向の電車だったり、厄年かもしれんな」
銭形警部はルパン達が潜伏していると情報を聞き、ルパン達がいる港町のホテルに向かったが、ルパン達はすでにホテルからチェックインしていて、からぶりに終わり、銭形は1人、肩を落としながら港町をぶらついていた。
銭形
「んっ?あれは…」
そんな時、ふと銭形は港に目を向ける。
五ェ門
「次元、ここで本当に合っているのか?」
次元
「ん?まぁ、ルパンの地図が確かならここにあるはずだ」
銭形
「次元に五ェ門!」
銭形の目に次元と五ェ門の2人が映りこんだ、次元と五ェ門の2人は辺りを気にしながら、ある場所に向かって行く。
銭形
「奴ら何を…まぁ良い、あの二人が行く先にルパンがいるはずだ」
銭形は次元達が向かっている場所にルパンがいると確信し、次元と五ェ門の後を追って行く。
次元
「おっ、ここだここだ」
次元と五ェ門は、港町のとある倉庫にたどり着き、倉庫のガレージを開け中に入って行く。
銭形
「んっ?…あっ!あれは」
隠れて次元達を見ていた銭形は倉庫にある物を見て、驚いた。
そして、
ルパン
「ここが指定された島か、昼間からカラスが飛んでるなんざ、いかにも悪の秘密基地って感じだな」
ルパンはウェルが指定した島に着き、ボートを砂浜に上げ辺りを見回す。
ルパン
「言われたコンパスを持って来てやったんだ、姿ぐらい見せたらどうだ?」
ルパンは懐からコンパスを取り出し、そう叫ぶと、
ウェル
「約束の時間より5分遅れですよ、ルパン三世」
ルパン
「!」
ルパンは声のする方に顔を向けると、島の崖にウェルとマリア、そして体を縄で縛られ口に猿轡をされた不二子が立っていた。
不二子
「ふぁん、ふぁふけて~!」(ルパン、助けて~!)
ルパン
「不二子!」
ウェル
「ここまで来て下さいルパン三世、我々も暇ではないんでね」
ルパン
「…分かった」
ルパンはウェル達がいる崖まで歩いて行く。
そして、ルパンが砂浜から離れて行き、崖に向かうと同時に数人の悪人が姿を現し、ルパンが乗ってきたボートに歩み寄って行く。
ルパン
「…………」
崖に着いたルパンは、無言でウェル、マリアと対峙している。
ウェル
「それではルパン三世、コンパスを見せてください」
ルパン
「さっき見ただろ、疑り深い奴だな」
ルパンはもう一度懐のコンパスを取り出し、コンパスをウェルに見せる。
ウェル
「それをこちらに」
ルパン
「まず不二子が先だ」
ウェル
「ちっ…分かりました、それでは同時にコンパスと彼女を交換しましょう、マリア頼みますよ」
マリア
「…………」
マリアはウェルに言われ無言で不二子を連れ、ルパンに近づく。
ルパン
「マリア、そいつがお前の答えか?」
マリア
「…………」
ルパンの言葉にマリアは唯、黙っているだけだった、だがその目には苦しみが映っていた。そしてマリアはルパンからコンパスを手渡され、ウェルの下に戻る。
ウェル
「そちらの準備はどうですか?」
悪忍
『既に完了しています』
ウェルは小声で襟につけた通信機で悪人と連絡を取る。
ウェル
(はっ、コソ泥がお前はその阿婆擦れと一緒に海の藻屑になるのがお似合いだ)
ウェルは心の中で下種な考えを浮かべていた。
古城の中
悪忍達がうようよいる城の中でルパン達と別行動を取っていたDは1人で潜入し、中の様子を探っていた。
D
「さすがに敵の本拠地だけはあるな」
Dは、城の中にいる敵に見つからないようにしながら辺りを詮索していると、一つの部屋が目に入った。
D
「あの部屋は?」
ガチャ
D
「おっと」
すると、部屋のドアが突然開きDはすぐにそこから見えない位置に隠れる。
道元
「まったく、ウェルの奴め私を呼んでおいていないとは」
D
(あの男は確か、悪忍育成の蛇女子学園首領の道元、悪忍が絡んでいるからもしやとは思ってはいたが…)
道元
「しかしルパンも馬鹿な男だ、女1人の為に自分の命を失うともしらずに」
D
(ふっ、やはりルパンを殺す気か…ここまでは計画通りだな)
Dは道元がその場から離れた事を確認し、道元がいた部屋に近づきドアを開け部屋の中に入っていく。
D
(道元の言葉から察するに、ここはDrウェルの部屋か)
Dは部屋を見回し、中央の机に足を進めようとしたが、
D
「!……そこにいるのは分かっている、出てこい」
???
「「「「「!?」」」」」
D
「人数は4人…いや5人か、同じ同業者かな?」
???
「……私達の気配に気づくとは、中々やるな」
すると、天井からDを囲むように5人の少女が姿を見せた。
D
「ふむ、その身のこなし蛇女の生徒か?」
???
「あぁ、“元”蛇女だがな」
黒いセーラー服を着、背中に6本の刀を挿した黒髪の少女はDの問いに答えた。
D
「元?……そう言えば数ヶ月前、蛇女子学園一部の生徒が反乱を起こしたと聞いたが、まさかお前達はその…」
???
「違う!あれは道元の奴がやった事よ!私達はあいつにはめられたの!」
???
「未来、そんな事を言ってもしょうがないでしょ」
未来
「けど春香様!」
春香と呼ばれたきわどい服を着た少女はゴスロリ衣装を着ている未来と呼んだ少女をなだめる。
D
「なるほど、お前達も分けありのようだな」
???
「まぁな、それでお前はこの城に何しに来たんだ?」
D
「私か?…悪いが初対面の者にベラベラ話すほど私はマヌケじゃない」
???
「そうか…ならば」
少女は背中の6本の刀を抜き、それに続いて少女の仲間達を武器をDに向ける。
???
「悪いが少し寝てもらうことになるぞ」
D
「待て待て、こんな場所でやりあえば誰かに知られる、それに私は別にお前達の敵になるとは一言も言っていない」
???
「ほぉ、敵になるつもりがないのなら、どうするつもりだ?」
D
「お互いにこの場は協力しあわないか、私は自分の目的を果たし、お前達も自分達の目的を果たす無論納得でれきればの話だが」
???
「………」
???
「どうします?焔」
焔
「確かにここでお前と戦う方がデメリットが多い……良いだろう、この場だけはお互い協力しよう」
黒髪の少女、焔は刀を鞘に納めると、手をDに突き出す。
焔
「焔紅蓮隊のリーダー焔だ、よろしく頼む」
D
「焔か、良い名だ、私の事はDとでも呼んでくれ」
焔
「それでD、お前の目的は何だ?」
D
「Drウェルの秘密だ」
焔
「Drウェル?フィーネに所属しているDrウェルの事か?」
D
「あぁ、少し気になる事があってな…それで焔、お前達は何が目的でこの城に?」
焔
「蛇女子学園首領道元、風の噂で奴が又よからぬ事を企てようとしているらしくてな、私達はそれを止めるために来た」
D
「たった5人でか?無謀だとは思わなかったのか?」
焔
「無謀か…1人でこの城に乗り込む貴様に言われたくはないな」
D
「ふっ、確かに…それではまずウェルの秘密でも、調べるとするか」
Dは机の椅子に座ると、机に置かれたパソコンを開き、何かを調べ始めた。
焔
「物のついでだ、私達も手伝ってやるよ」
D
「そうか、それでは棚の上の資料でも調べてくれ」
焔
「分かった」
焔達はDに言われ、棚の上の資料を片っ端に調べ始めた。
Side ルパン
ルパン
「大丈夫か?不二子」
不二子
「えぇ大丈夫よ、それよりルパン!偽物のコンパスを私に渡すなんて酷いじゃない!」
ルパン
「おいおい、不二子俺からコンパスを盗んでおいてよく言うぜ」
不二子
「まったく…それよりルパン」
不二子はウェル達に聞こえないよう小声でルパンに話しかける。
不二子
「あいつ等、絶対何か仕掛けてるわよ、無事に逃げ出せるの?」
ルパン
「その点は大丈夫」
ウェル
「さて…」
ルパンと不二子が小声で話していると、ウェルがルパンに話しかけた。
ウェル
「我々は見ての通り忙しいのです、あなた達にかまっている余裕はありませんので、どうぞお引取りを」
ルパン
「けっ、分かってるよ俺もこんな所からは一秒でも早く離れてえからな」
ルパンは不二子を連れ、元来た道へと…引き返さず、ウェル達から少し離れた崖に向かう。
ウェル
「どこに行っているんですか?貴方が乗ったボートは下ですよ」
そう言うウェルの顔は何か焦っていた。
ルパン
「あぁ、あれはお前らにやるよ、時限爆弾付きのボートなんざ乗りたくねえしな」
ウェル
「なっ!?」
マリア
「時限爆弾?どういう事なのドクター!」
ルパン
「お前みたいな小悪党の考える事なんざお見通しなんだよ」
驚きのあまり顔を歪ませるウェルを尻目に一台のヘリコプターがルパン達のいる崖に向かって降下してきた。
五ェ門
「ルパン!早く乗りこめ!」
ヘリコプターのドアが開き、中から五ェ門が現われ、縄ばしごをルパン達に向けて投げた。
ルパン
「不二子、先に昇るんだ」
不二子
「えぇ分かったわ」
ギィ ギィ
不二子は縄ばしごを軋ませながら昇りヘリに乗り込んだ。
不二子
「ルパン!急いで!」
ルパン
「分かってるって」
ルパンがヘリに乗り込もうと縄ばしごに足をかけようとした時、
???
「ルパァァァン!」
ルパン
「ええっ?」
突然、島中に響き渡るかのような声がヘリから発せられた事に驚きルパンがヘリに目を向けると。
ルパン
「とっ、とっつぁん!?」
何とそこには自分を睨む着けるように銭形がヘリにしがみ付いていた。
次元
「おいっ!何で銭形がヘリにつかまってんだ?」
銭形
「はははっ!簡単な事だ、次元に五ェ門お前達が倉庫の中にあったヘリに乗り込むのを見てワシは何かあると思い、浮上するヘリにしがみ付きここまで来たんだ」
ルパン
「とっつぁん、よくやるねぇ」
銭形
「うるさい!さっさと昇ってこいルパン、そして逮捕だぁ~!」
ウェル
「うっ、うぅぅぅぅぅ…うぅぅ~!」
ルパンと銭形のコントのようなやり取りを見ていたウェルを苦汁を飲まされた様な顔をして歯軋りも立てながら憎らしそうにルパンを睨みつける。
そして、
ウェル
「殺せ!ルパンを殺せ~!!」
ウェルの掛け声と同時に草むらや地面から一斉に悪忍達が現われ、ルパン達目掛けてクナイや手裏剣を投げ始め、バズーカまでも撃ち始めた。
ドオオォォン!
ドオォォォン!
ルパン
「わっ、わっ、わあぁぁ!」
銭形
「おい止めろ!ワシはICPOの銭形…わあぁぁ!!」
マリア
「こんな…こんなの計画には無かったはずよ!」
マリアはウェルの行動に驚き、ウェルに詰め寄る。
ウェル
「計画?」
マリア
「ドクターが言った事でしょ、峰不二子と引き換えにコンパスを手にいれる、そしてルパン達には手を出さない、そう言ったはずよ」
ウェル
「はっ、何を言ってんだか、我々は人類を救う為に犠牲を払った事をお忘れですか?今さらコソ泥が数人死んだところで何だというんです?」
マリア
「それは……でも」
次元
「ルパン急げ!」
銭形
「早くしろ!ルパン、こんな所にいたらワシまで殺されちまう!」
ルパン
「分かってるよ!横からギャーギャー言うんじゃねえ!」
ルパンは悪忍達の攻撃が迫る中、縄ばしごを急いで昇る。
ウェル
「えぇい!悪忍共は何をやっているんだ!唯のコソ泥を殺すのに何をてこずっている!」
ウェルはルパンをまだ殺せないでいる悪忍達に苛立ちを感じ、懐から拳銃を取り出し、
ウェル
「これは私が開発した特性品だ、これで死ぬことを誇りに思うといいルパン三世」
拳銃の照準をルパンに向ける。
マリア
「!待って!」
ウェル
「死ね!ルパン」
バァン!
そしてウェルの放った弾丸はまっすぐにルパンのいる方に飛んでいき…
ルパン
「うっ!」
銭形
「!?ルパン!」
弾はルパンの胸を貫通しルパンは縄ばしごから手を離してしまい、そのまま海へとまっさかさまに落ちていった。
不二子
「そんな…ルパン」
次元
「…………」
プルルル
次元
「!ディ、Dか!?」
次元はルパンが撃たれた事に呆然としていたが、電話の着信音に我を思い出し、とっさに電話にでた。
D
「あぁ、ウェルのパソコンを調べていたらとんでもない事が分かってな、すぐにそっちと合流すると言いたいんだが少し野暮用が出来てしまってな」
次元
『それどころじゃねぇ!ルパンが撃たれた!』
D
「なに?奴らが襲って来る事は予測していた事だろ!」
次元
『すまねぇ、俺達も油断してた、とにかく早くそこから逃げろ』
D
「………」
(しょうがない、ここで力を使いたくは無かったが)
ピィィィィィィィ!
D
「?」
突然、パソコンから警告音が鳴り響き、Dと焔達がパソコンに目を向けた瞬間。
ドオォォォォォン!!
Dと焔達がいた部屋kら白い閃光が放たれ、部屋は爆発した。
ブツッ!
次元
「!おい、D!D!」
五ェ門
「次元、どうした?」
次元
「Dの奴と連絡が出来なくなった」
不二子
「そんな、じゃあどうするの?」
ドォォン!
次元
「おわっ!しかたねぇ、逃げるぞ」
五ェ門
「しかしルパンが!」
次元
「このままここにいても殺されるだけだ!」
五ェ門
「……くっ!無念」
銭形
「おい!戻れ!ルパンが!ルパンが!ルパァァァァン!!」
次元はヘリの向きを変え、フルスピードで島から逃げ出し、ヘリにしがみ付いている銭形は悲痛な叫びだけが残った。
そして次元達が乗ったヘリが島から見えなくなり、ウェルや悪忍達が城に戻っていったが、マリアはルパンが落ちていった、崖まで足を運んでいた。
マリア
「……………」
ルパン
(簡単だ、君は俺を殺さない)
ルパン
(自分の心に正直になれよ、本当のお前は優しいお姉ちゃんのはずだろ?マリア)
ルパン
(マリア、そいつがお前の答えか?)
マリア
(……本当にこれが正しいの?本当にこれで人類が救えるの?)
マリアはルパンの言葉を思い返し、心の中で自分に問いかける。
これで人類が救えるのか?
ルパンが言っているように、自分は間違っているのか?
マリア
「?」
その時、マリアは崖の茂みに何か光る物が落ちている事に気が付いた。
マリア
「これは?」
マリアがその光る物を手に取った時、
マリア
「えっ?」
マリアは、一瞬思考が固まった。
なぜならそれは、自分にとってかけがえのない物。
マリア
「どうして…これが?……!?そんな…」
そして、マリアは思い出した幼い時、わずかだったが今までの人生で一番幸福と思えたあの日々。
マリア
「それじゃあ、ルパンは……あ…あぁ」
そしてマリアは人形の糸が切れた様にその場に崩れ落ちた。
マリア
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
大粒の涙と、声にならない悲痛な叫びを上げながら。
その手に自分の首にかけてある半分に割れた燕のペンダントを握り締めながら。
ルパンとマリアの関係は次回の話で明らかになります。
一応、そこは小説特有のオリジナル設定で。