反転学園~超教師級のダメ侍と超高校級のバカ達の物語~ 作:オゼル
今日、ルパン三世VS名探偵コナンを見に行く人はぜひ読んでください。
ただし、少しアンチが入っていますので、コナンファン(特におっちゃんと少年探偵団の3人が好きな人は読まないのをお勧めします。)
それと、挿絵募集中です。
ルパン一味とマリアたち3人の絵を描いてくれる人がいたら。
連絡を下さい。
劇場内での映画の撮影、録音は犯罪です。法律により10年以下の懲役、もしくは一千万円以下の罰金、又はその両方が科せられます。
不振な行為を見かけたら劇場スタッフまでお知らせ下さい。
NO MORE 映画泥棒
映画館の暗がりの中、客席の背もたれのかげから姿を現したのは頭がカメラで、黒スーツでパントマイムをする映画泥棒。
「劇場内での映画の撮影、録音は犯罪です。法律により10年以下の懲役、もしくは一千万円以下の罰金、又はその両方が科せられます。」
ナレーションが流れる中、映画泥棒は投光機の光に追い詰められ、慌てふためいている。
「不振な行為を見かけたら劇場スタッフまでお知らせ下さい。NO MORE 映画泥棒」
映画館の暗がりの中、客席の背もたれのかげから姿を現したのは映画泥棒だ、いつもの様にパントマイムを始めたが、
マリア
「しつこい」
ばんっ!
いつのまにか自分の背後に立っていたマリア・カデンツァヴナ・イヴに丸めたパンフレットで映画泥棒の頭を叩く。
マリアは映画泥棒を劇場内から引きずり出し、劇場の入り口前で映画泥棒に説教し始めた。
映画泥棒はマリアに何も盗っていないと首を振るが、マリアは映画泥棒に冷やかに言った。
マリア
「何も盗んでいない?いいえ、アナタはとんでもないものを盗んでいきました……と言うより、映画観に来るたびに2回も3回も同じ過ちを繰り返すんじゃないわよ、あなたアレでしょ、確か前に作者がまどかマギカの映画観に言った時も来てたでしょ」
ブンブン
ばんっ! ばんっ! ばんっ!
来てないとパントマイムで答える映画泥棒の頭を、マリアはパンフで叩きまくる。
マリア
「とぼけないで。前も、どや顔でパントマイムやってたでしょーが!あなたの気持ち悪いパントマイムなんて、こっちは少しもキョーミないのよ。長い予告映像で疲れた観客の空気も読めないの?」
ばんっ! ばんっ!
マリア
「コナンに出てくるクソガキ共とチョビヒゲ探偵ぐらい空気読めてないのよ、私はルパンとコナンの対決が見たいのよ、百歩譲ってチョビヒゲはレギュラーだから必要だとしても、クソガキ3人がルパン達追いかける映像見るために映画観に来たわけじゃないのよ!」
ばんっ!
話の内容が変わってきたマリアに映画泥棒はパントマイムで返事をする。
マリア
「えっ?話がそれてる、それにそんな事言ったらコナンファンに怒られる?余計なおせわよ!」
ばんっ!
マリアはそう言って、映画泥棒の頭をパンフで叩く。
マリア
「前書きにアンチ注意って書いたから大丈夫です。アンチってつけておけば見た奴の自己責任だから大丈夫なの!」
ばんっ!
マリアはまたパンフで映画泥棒の頭を叩く。
マリア
「第一あなたにそんな事言える権利ないからね、人様の貴重な時間奪っておいて、もうあれよ、時間泥棒。NO MORE 時間泥棒!いいから早く映画始めなさいバカ!」
声を荒げた後、マリアは「映画 ルパン三世VS名探偵コナン」を観に来たお客さんに詫びをいれる。
マリア
「ごめんなさい、なんかゴタついちゃって。もう始めますから……あなたも謝りなさい」
ばんっ!
マリアがもう一度頭を叩くと、映画泥棒は大きく両手を上げたあと、オーバーに土下座の真似をした。そして映画泥棒の動きに合わせてマリアはセリフをつける。
マリア
「まことに、申し訳ございませんでした……って、パントマイムで謝るな!」
ばんっ!
マリアはまた、映画泥棒の頭を“ばんっ!”と叩く。
マリア
「人間、心までパントマイムになったらお終いよ。ほら、早く始めるわよ」
マリアは映画泥棒にそう告げるが映画泥棒はそこから動かなかった。そしてその停止時間が思いのほか長く。
あれ?と思い、マリアは「映画 ルパン三世VS名探偵コナン」を観に来たお客さんにもう一度断る。
マリア
「……ちょっとスイマセン。すぐ終わるからもうちょっと待ってもらえます?」
そうしてから、ちょっと、と映画泥棒に声をかける。
マリア
「何やってるのよ、早くしなさい。……これ以上、お客さん待たせるんじゃ……」
そこでマリアは映画泥棒の異変に気づく。
マリア
「……あなた…泣いてるの?」
マリアは映画泥棒の肩がわなわなと震えていることに気づく。
マリア
「えっ?ちょっと待って、なにやってるの?」
マリアは突然の出来事に慌てる。
マリア
「みんな待ってるって言ってるのがわかんないの?あなたが謝らないと映画入れないでしょうが、ちょっと……私の話聞いてる?ねえって」
映画泥棒の肩をゆするが、映画泥棒は無反応で、マリアはいよいよ焦る。
マリア
「いや、まぁ、私も言い過ぎたとこもあるわよ。あるけどね、だってあなたが悪いんでしょ……映画泥棒なんかするから」
すると、映画泥棒は顔を上げ、言葉ではなく身振りで何かを伝えようとする。
マリア
「えっ?何?自分が情けなくてうなだれてた?いや、反省してくれたなら私はもういいのよ、ウン。私もそこまで怒ってたワケじゃないから。ただやっぱ劇場だし、親子連れとかいるワケだし、親の手前、言う事は言わないとって。ね、そういうことだから、そろそろ謝って映画始めましょうか……」
切り上げようとしたマリアだったが映画泥棒のマイムはまだ続いていた。
マリア
「えっ?あぁ、そう。パントマイマー目指して上京したはいいけど、お金にならなくてつい映画泥棒を……まぁ分かるわよ、分かるけども、それを言い訳にしちゃダメよ、夢を言い訳にしちゃダメ。それはあなたが一番パントマイムをバカにしてることになっちゃうでしょ。まぁ、分かったら、あとは楽屋裏で聞いてあげるから、とりあえず立ちましょ」
そう言ってマリアは楽屋裏を指したのだが、映画泥棒は動こうとしない。
マリア
「あぁ、そう。今はもう映画泥棒になるほうが夢なんだ。ま……良いんじゃないかしら。もうなっちゃいなさいよ立派な映画泥棒に。もう謝らなくてもいいから、さっさとここから出ましょ」
すると映画泥棒は、後頭部をコンコンと叩き、不調を訴える。
マリア
「えっ?どうしたの?カメラの調子悪くなった?さっき私に叩かれたから……えっ?ええっ!?うそ、私そんなに強く叩いた?」
立ち上がった映画泥棒にマリアは近づき心配そうに声をかける。
マリア
「大丈夫?ビッ●カメラ寄る?」
だが、そんなマリアの言葉に映画泥棒は首を横に振る。
マリア
「カメラが壊れたから映画泥棒もうムリッぽい?えっ?もしかして私のせい?私のせいなの?私が強く叩いたから?」
映画泥棒は背中に哀愁を漂わせ歩き去ろうとする。
マリア
「ちょっと待って!私ビッ●カメラのポイント結構たまってるけど……えっ?これじゃ足りない?あ、そう…」
そして映画泥棒はその場から歩き去っていった。
マリア
「なんか、ごめん……」
※
映画館の暗がりの中、客席の背もたれのかげから姿を現したのは映画泥棒……そしてマリアだ。
マリアは片手にビデオカメラを持ち、周囲を警戒しながら登場した。
そしてマリアと映画泥棒は顔を見合わせると頷きあい。
マリア
「行くわよ」
コクッ
調・切歌
「「なんでマリアまで映画泥棒してんだあぁぁぁぁ!!」」
ドォォォォン!!
映画
ルパン三世VS名探偵コナン
本日公開
本来、ルパン三世VS名探偵コナンが公開する時にはこの長編は終わっているはずだったのですが、私も色々ありまして。まだ終わっていません…………ですが、今年の内には完結させます。
それとこの話は知っている人は多いと思いますが、今年の7月に公開された映画
劇場版 銀魂 完結編 万事屋よ永遠なれ の最初のくだりです。
それと、ルパン三世VS名探偵コナン 観に行ってくださいね。
自分はかならず観にいきます。