部室でやろうと思ったら思いの外大富豪が長引きましてね……。
まぁ、取り敢えず。どうぞ!
「失敗は成功の母」とかいうけど、失敗ばかりして居ては何も成功しない。つまり失敗から何かを学ぶ事が出来れば失敗も有意義な物になるが、何も学ばずに同じ失敗を繰り返していれば失敗はただの失敗だ。そこからは何も学べない。だからこの言葉を他人の慰めに使うのはいいが自分自身で言っちゃうのは何か違う気がする。
って言うかこれだと「成功は失敗の子供」って事だよな。父親何処行った……。
「で、これ本当に食べれるの?念の為に校長に食わした方がいいんじゃねぇの?」
ほら、校長先生って毒味として給食を先に食べるっていうし。まぁ、中学までなんだけどね。何気なく女子を思いやるハチマンやさしー(棒)
「食べれないものは入ってないから大丈夫よ、多分」
おい、多分って言っちゃってんじゃねぇか。
「雪ノ下さん、流石にコレは……無理じゃない?」
「無理じゃないしー!」
いや作ったお前が言うなよ。自覚ないの?この木炭を見てそれとか、どんなフィルターかかってんだよ。
「流石にこれはダメだ。本人に食わせてその罪深さに気づかせた方がいい。」
「……この腐った目の男と同意見なのがすこぶる嫌なのだけど。依頼された以上は責任を持って食べなければ……」
義理堅いな。俺なら普通に「ウッアタマガ……」とか言い訳して逃げるが。
「いや、これダメな奴でしょ?……材料なんなの?どうやって作ったらこうなるの?」
「えーと先ずはうすりきこでしょ?」
「由比ヶ浜さん、それは"はくりきこ"と読むのよ」
「えー?でもうすりきこって書いてあるじゃん」
「もう分かったもういいお前はもうこれから一生料理に手を出すな」
「はぁ?ヒッキーマジキモいし」
「薄力粉をうすりきこと読んでいる時点でお前はもうダメだ」
「一旦腐った男は黙りなさい。で、薄力粉以外に何を入れたらああなるの」
「あとインスタントコーヒーと桃缶と……」
「もういいわ、桃なんか入れてる時点でおかしいし。次は雪ノ下がちゃんと付いていればそこまでひどくならないだろ」
「じゃあ、このクッキーは?」
由比ヶ浜は涙を滲ませて自分の作った木炭……ではなくクッキーを見つめる。女子が作ったクッキー……ね
「分かった、これは奴に渡そう。流石に毒よりはマシだろうから大丈夫だろ」
「ヒッキー……」
「少しでも有難いと思うのならヒッキーって呼ぶのやめような」
「ちょっと、あんたそれを誰に渡すつもり?」
「保土ヶ谷なら同じクラスだから知ってるだろ。材木座だよ」
「あー、あの剣豪将軍くんかー」
マジかよ、あいつ周りにその設定言っていたのかよ。あそこまで来るともう末期だな。
「あいつなら『女子の作ったクッキー』、喜んで食べるだろうからな……」
その時、俺はどんなに残酷な顔をしていたのだろうか。
ちなみに材木座はその次の日から2日間学校を休んだそうだ。マジでどうやって作ったんだよ……
えーと、Twitterでもちょくちょく言っていますが学校の部活でゲームのシナリオを書いていたりするのですが、もしかしたらその話をいろいろ膨らませて新たにここで書き始めるかもしれません。
この前『東方のss書きます?』と仰って下さった方も居たのですが、恐らくこっちの方が先になると思います。
何故なら、東方については齧っている程度の知識なので、いざ書こうとなると調べまくらないといけないからです。
まぁ、最優先でこの話を進めますがね。はい。
と言うことで、いつになるか分かりませんが乞うご期待って事で!
では!