図書室の天使さん   作:史上最強のラーメン

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タイトルの縛りが面倒くさい!もう辞めた!

長くなりそうだったので区切りました。中途半端に終わってるけどゴメンネ。


想いの発露 part1

 

 いつもの教室。早めに学校に到着したマルは席に着いて読書を嗜んでいた。始業に近づくにつれクラス内は人で溢れ、ルビィちゃんも登校してきたため、マルはルビィちゃんと座りながらお喋りを楽しんでいた。

 昨日の練習の事や、最近行われたテストのこと。最近出来た美味しそうなケーキ屋さんの話など話題は尽きる事がない。

 

「おはよ〜」

 

 時刻も遅刻ギリギリという瀬戸際、ガラガラと戸が開く音がする。目に濃いクマを作った善子ちゃんが眠たそうにしながら登校してきた。

 

「おはよう善子ちゃん!」

 

「ヨハネ」

 

「おはよう善子ちゃん。寝不足みたいだけど、大丈夫?」

 

 凄く眠そうなのにも関わらず、相変わらず善子ちゃんはお約束の反応を忘れない。

 マルもルビィちゃんもこのお約束を楽しんでいる所があるけど、しかし、善子ちゃんも一々面倒と思わずよくやるずら。

 

「えぇ、大丈夫よ。あとヨハネ。昨夜はリトルデーモンの集いが長引いちゃって。あとソシャゲのイベント周回」

 

「あんまり夜更かししてると身体壊しちゃうよ?」

 

「あとちょっとで夏休みなんだから少しくらい無理しても余裕よ余裕」

 

 机に突っ伏しながら、善子ちゃんはそう答える。何かやんごとなき事情があるかとも考えたが、やはりマルの思い違いだったようだ。

 

「もうすぐ夏休みなんだね〜。ラブライブも近いから練習ばっかりだけど、花丸ちゃんと善子ちゃんは夏休みにどこか行ったりするの?」

 

 夏休み。その言葉を口にするとやはり気分が良くなる。

 ルビィちゃんの言う通り、ラブライブの地区予選も近いため練習が休みの予定の大半を占めているが、当然毎日練習がある訳では無いため、あれをしよう、これをしようと考え心が踊る。

 

「マルはお盆におばあちゃん家に行くずら〜」

 

「ルビィはお姉ちゃんとお買い物しに行くよ!善子ちゃんは?」

 

 マルは毎年8月のお盆の時期になると祖母の家に帰省するのが恒例で今年もそうだと決まっている。

 ルビィちゃんはダイヤさんと2人で服を買いに行くそうだ。本当に2人の姉妹仲は良好な様で、ウキウキとしているルビィちゃんを見ているとこちらまで楽しい気持ちになってくる。

 

「クククッ、2人とも平凡で平和なバケイションを過ごすのね」

 

「平凡って...そういう善子ちゃんは夏休みの予定どうなってるずら?」

 

 しかし、そんなマルとルビィちゃんを見て善子ちゃんは不敵に微笑んでいた。

 

「ヨハネ。よくぞ聞いてくれたわね、ずら丸。ヨハネのイカれた夏休みのスケジュールを紹介してあげるわ」

 

 なんだ。自分の予定を自慢したかっただけずらか!

 

「まずリトルデーモンの集い夏休み生配信でしょ〜。で、おばあちゃん(グランドマザー)の住処へ帰省するでしょ。ママ(仮の同居人)と買い物に行って...新作のゲームもやったりして。あと何と言っても夏コミね!」

 

「善子ちゃんらしいずら〜」

 

「善子ちゃんは相変わらずママっ子だね〜」

 

「どういう意味よ!あとママ(仮の同居人)には誘われたから仕方なく着いて行ってあげるだけなんだからね!それとヨハネ!」

 

 仕方なく、と言っているがマル達は知っている。善子ちゃんがお母さんの事が大好きで、所謂マザコンだという事を。

 別にマルもルビィちゃんも揶揄う意図もなく、お母さんが大好きなのは素敵な事だと思っているのだが、善子ちゃんはマザコンは恥ずかしい事だと認識している様で、今も必死に言い繕っている。

 

 そんな微笑ましい善子ちゃんをマル達はニコニコしながら眺めていると、ルビィちゃんがふと、疑問を口にした。

 

「夏コミってたまにニュースで報道されてるお祭りだよね?」

 

 あ〜。偶にテレビで見るずら。コスプレしてる人とか駅がすごく混んでいる様子とか。確か関東の方でやっているお祭りだったと思うけど、結構遠くまで行くずらね。

 

「そう。来たる8月12日、堕天使ヨハネは我が眷属、リトルデーモン0号を率いて魔の者が闊歩するサバト、夏コミに繰り出す予定よ」

 

「へぇ〜、未来君も行くずらか。まぁ、人も凄く多い催し物だって聞くし、1人で行くよりは安全そうずらね」

 

 確かにあの人混みは、誰かと一緒に行った方が安全だろう。未来君は善子ちゃんと趣味も合うだろうしおあつらえ向きだとマルも思う。

 

「え...も、もしかして未来君と2人で行くの?」

 

「えぇ、ヨハネと0号の2人だけの予定よ。ふふ...未来にはリトルデーモンとしてヨハネの事を身を粉にして守る使命を与えているわ。まぁでも、相変わらず素直じゃないから、誰がリトルデーモンだ!って口答えしてくるけど。困ったものね、リトルデーモンとしての自覚が足りないわね自覚が」

 

 素直じゃないのは善子ちゃんも同じ様な気が... 

 

「ル、ルビィも行きたい!」

 

 内心で善子ちゃんの普段のツンツンした様子を思い返していると、突然、ルビィちゃんが珍しく慌てたように声を大きくしてそう言った。

 ルビィちゃんの滅多に無い行動に、マルは目を丸くする。

 

「えぇ、なんでよ?アンタ、アニメとか興味なかったでしょ?来てもつまんないわよ多分」

 

 確かに、ルビィちゃんがアニメの話をすることはあまり無く、ルビィちゃんが行っても2人程は楽しめないだろう。今回は善子ちゃんの言う通りだとマルも思う。

 

「ルビィだってアニメ好きだよ!鬼滅の◯とかワン◯ースとかよく見るもん!」

 

 

 しかし、善子ちゃんに説き伏せられても、ルビィちゃんは引き下がることをしなかった。

 

「はぁ〜。待て待て、なーんにも分かってないわね。頼むわよルビィ。夏コミはねぇ、そんなビギナー向けアニメしか履修していないパンピーが行ける場所じゃ無いの。私と未来みたいにディープでダークなアニメ界の深淵を覗き見て、漸く降り立てる聖地がコミックマーケットなのよ」

 

 そんなルビィちゃんに対して、善子ちゃんは顔を両手で覆って呆れた様子をして言った。何かを意識した芝居がかった仕草だ。いつもお芝居みたいな話し方をしていると言われて仕舞えばそれまでだが。

 

「厄介オタクずらね」

 

「厄介じゃない。玄人と呼びなさい」

 

 場を和ませるために少し口を挟んだが、すぐに善子ちゃんからツッコミが入り、ルビィちゃんも全然和んでいる様子はない。

 

「うぅ、今から勉強するもん!花丸ちゃん前に未来君から色々とアニメ薦めて貰ってたよね?そのアニメルビィに教えて!」

 

 そして、ルビィちゃんはマルに向けてそうお願いしてきた。突然振られたマルは少し驚きつつも、思い出す。

 

「あぁ、そういえばそんな事もあったずらね。ただ、あのアニメはルビィちゃんにはお薦めしないずら」

 

 高校に入ったばかりの頃、未来君がいくつかお薦めのアニメをマルに紹介してくれたずら。結局薦めてくれた作品の殆どを見ることが出来なかったが。確かタイトルが、黒子野太助?見れなかったけど、と◯ぶるとい◯ご100%っていう作品。あとは...

 

「なになに?ズラ丸アンタ、未来からなんのアニメ薦められたのよ?」

 

「えっと、確かスクールデーーー」

 

「絶対ダメよルビィ。見たらダメだからね絶対。薬物濫用と同じくらいダメゼッタイだからね」

 

 善子ちゃんのいつになく真剣な雰囲気にルビィちゃんもついに固唾を飲んで黙ってしまう。

 確かにアレは教育上よろしくないずら。そんなものをルビィちゃんみたいなピュアな女の子に見せるなんてとてもとても。

 

「アイツ、なんてモンズラ丸に薦めてんのよ...」

 

 善子ちゃんもこう言っている。やはりマルの感性は正しかった様だ。

 というか、なんで未来君はマルにあんなアニメを薦めてきたずらか...

 

 

 長い事話をしていたマル達だったが、チャイムが鳴ったため話を中断し、口を閉じて背筋を整える。先生が教室に来たらホームルームが始まる。それまでマルは先程の会話を思い返す。

 

 予想はしていたけど、未来君のおかげで大変な事になりつつあるずら...

 

 マルは別の学校にいる男の子の友達の事を少しばかりの怨念を込めつつ思うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜

 

 俺が乳飲み子の時からネット上にて脈々と受け継がれているゲーム情報サイト、ワザップ。ブランドを盲目に有り難がるパ◯活女子のような生態をしている俺は、愚かにもワザップの裏ワザを試してしまった!

 色違いボルケニオン。富、名声、力。この世の全てを手に入れた存在。俺はこのポケモンをゲットし圧倒的な力を持ってして善子へ雪辱を果たす。

 そう意気込み意気揚々とワザップに載っていた裏技を試すと、ゲームデータが消えてしまっていた!この裏ワザが世に広まれば皆んなのゲームデータが危険に晒されてしまう。Yahoo!知恵袋の助言(嘲笑)でSNS上にボケカスのガセを晒す事にした俺は、堕天使を自称する異常者に見つかり盛大に馬鹿にされてしまった。

 たった一つの真実も見抜けぬ見た目は大人、頭脳は子供。その名は、天城未来!

 

 語彙力ぅ...文章構成力ぅ...のあらゆる力量が不足しているぅ。

 はぁ...つらたん。現実がツラィ。もぅマヂ無理。リスカしょ...

 

 

 

アトマメチシキ

 

 

 

 沼津シの最低時キュウが約990円。大谷◯平は1ヂカンで約116万円稼いデルんだって...つまり1ビョウで約322円...1ビョウで牛丼1パイ...

 はぁ...コォレが資本主義...自由キョウソウ...そんな社会を嘆いたヴォレは革命を起こス。労働者よ武器を持ち立ち上がれ。革命の炎は今灯された。もぅマヂ無理。富の再分配しょ...

 

 

 

 

 

●●● 

 

 

 昔のネットミームを擦り続ける化石のような人類。どうも、一般天才系男子高校生です。

 だんだんと導入部分のネタが無くなってきたというか、俺も精神がアダルティなマンに近付いてきたというか、流行にもついて行けてないし、なんかもうあんまりふざけられません(賢者タイム)。オモロク無い俺とか、紅白でやるけん玉の謎企画くらいに不要で草。

 俺はこの先もこの変態お笑いキャラを続けなければいけないのか。それともシリアヌの似合うナイスガイになるのか!天城未来の明日はどっちだ!

 

 

どちらもありうる...そんだけだ

 

 

 とはいえ、俺のパロディだらけの脳コメを楽しみにしてくれているニッチな人類のためにも俺はこのキャラを演じ続けなければならない!...って何考えてるんだ俺は?ニッチな人類って誰のことだよ。俺の脳内を覗き見れる存在なんて俺以外にいるわけないだろ。

 

「あ、薬局寄ってくの忘れてた....」

 

 今朝、ホームルームが始まる前にくしゃみが出てしまったため、念のため薬局に薬を買いに行くつもりだったが忘れていた。それにしても、こんなクソ暑い時期にくしゃみとは...季節外れの風邪ってやつか?それとも誰かが俺の噂でもしてたのか?カーッ!これだから人気者は困るぜ!

 とはいえ、夏休みに入ると出費が多くなるためなるべく節約したいのだが、体調を崩してしまう方がマズい。なんたって今年の夏休みは予定でいっぱいだからなヒェア!!!

 善子と夏コミでしょー?善子とゲームするでしょー?ラブライブ予選の応援行くでしょー?多分ルビィちゃんと電話するでしょー?多分皆んなで勉強会するでしょー?多分誰かと遊ぶでしょー?多分...

 

 あ、あれ、多分ばっかじゃね?この中で確定してるの半分なんだが。ははは...結構暇だったわワロス。

 

「ん?あれは...」

 

 親方!砂浜に浦の星の制服を着た美少女が!それに赤髪!

 見間違えるはずも無い。あれは確実にキュートオブキュートな黒澤ルビィちゃんだ。

 

 なんか以前もこんな事があったような。そう、あれはルビィちゃん達がまだAqoursに加入していなかった時のこと。懐かしいなぁ。

 それにしても、ルビィちゃんは体育座りしながら夕陽を眺めるのが好きなのかな?いや、いい趣味だと思うけども。

 

 俺は自転車から降りて、邪魔にならない場所に停める。このシチュエーション、やる事は1つだ。

 

「さて、驚かせますか」

 

 ポツンと砂浜に座っている姿を見ると、悪戯心がついつい刺激されてしまう。前にデートした時、ルビィちゃんにからかわれたし、そのお返しという事で。

 

 昔と違って、今ルビィちゃんとの仲ええ感じやねん。ハッキリ言って良好。ラブラブ。出ろ!...じゃなくて、今の俺とルビィちゃんは少しくらいのおふざけは笑って済ませられる仲なのだ。

 ふふふ、考えるだけでニヤケが止まらない。まさか男性恐怖症及び人見知りのダブルコンボだったあの子とここまで仲良くなれるとは。

 最近、夜によくルビィちゃんと通話をしているが、結構な頻度でルビィちゃんの方から電話しよう!って誘ってくれるからな。割合的には7対3。ルビィが7で俺が3だ。一緒に話している時間はそれはそれは幸せで、夜更けまで話し込んでしまうこともしばしばある。夏は夜。紅の頃はさらなり。

 昔のルビィちゃんを知っている身としては、彼女の目覚ましい成長ぶりに感動するばかりである。

 アカン、なんか涙が出てきたずら(内浦の田舎もん並感)。

 

「そろーりそろーりと」

 

 俺は小声でそう呟きながら悪どく口角を上げゆっくりとルビィちゃんに迫るのだった。

 

 暗くなりつつあるこの時間に悪どい表情を浮かべながらJKに近づく男とか通報案件だろこれぇ!

 

 

 

 





次回シリアス。多分

みなさん、Aqoursで誰推しですか?

  • 高海千歌
  • 渡辺曜
  • 桜内梨子
  • 黒澤ルビィ
  • 国木田花丸
  • 津島善子
  • 小原鞠莉
  • 松浦果南
  • 黒澤ダイヤ
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