図書室の天使さん   作:史上最強のラーメン

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二人目の図書室の天使さんに出会った

 

 

  昨日は色々あったな。黒歴史を思い出したり、美少女と仲良くなったり、美少女に警察呼ばれそうになったり...いや、最後のは俺が悪いことしたんじゃなくて、その子のお姉さんが要らんこと教え込んでたせいだけど。

 

 

「まぁ、昨日の本屋での一件はもう忘れよう。なぜなら今日は...」

 

 

 

そう!今日は国木田さんに俺のオススメの本を貸してあげる日なのだ!

 

ん?やはり素人にはわからんようだな、この最高の展開が。分かりやすく説明しよう。

 

 

美少女に本を貸す→いつも貸してもらってばかりで悪いずら~(本を薦めてくる)→仲良くなる→片想い中→まさかの両思いだった!やったね!

 

 そう、この通りに行けば俺はリア充ロードまっしぐらなのだ!これは俺がプレイした沢山の恋愛シュミレーションゲーム達で実証済みである。

 

 

「でも、こんな量しか持って来てないけど大丈夫か?」

 

 

一番好きな本を聞くとあそこまで悩む位だし、相当本を読んでいるんだろう。

 

 

「でもやっぱりラノベを持って来なかったのは正解だろうな...」

 

 

図書室の前に着き、扉を開けよう手をドアノブに伸ばす。すると...

 

不意に、正体不明の悪寒が俺を襲った。何が原因かわからないが、首筋にねっとりとまとわりつく嫌な予感。脳が警鐘を鳴らす。今すぐ退避しろと。生存のために。

 

 

 

 

「な、なんか知らんが、と、とにかく入ろう」

 

 

しかし、すぐに俺は、その嫌な予感の正体を知る。

 

 

 

「ルビィちゃん、今日はね、マルの新しいお友達が来るずら」

 

「そ、そうなんだ...ル、ルビィもその子と仲良く出来ると良いな...」

 

 

ざわ...ざわ...

 

あるかっ!!そんな偶然!!

何故昨日俺を通報しかけた女の子と再会しなければいけないんだっ!!

 

このっ、悪魔がっ!!

 

 

ニゲナケレバ

 

 

「あっ!天城君!お~い!こっちずら!」

 

 

ミッ、ミツカッチャッタ。ド、ドウシヨウ!焦りすぎて片言になってしまった。

でもし、仕方ない。ここはこのまま...

 

 

「あ、あぁわかった...アイエエエ!?ナンデ!?モウヒトリナンデ!?オ、オレカエル!」

 

 

やはり逃げの一手である。だって仕方ないじゃん!このままだと絶対不味いことになるし!

 

 

「待って!なんで帰ろうとするずら!?」

 

 

「ホワット!?」

 

 

な、なんという偶然!落ちてた紙で滑ってころぶだとぉ!

 

...なるぼど、神よ。今日、あの子と再会したのは運命だと言いたいのですね。俺どちらかというと仏教徒だけどね〜。でも正月は神社へ行き、クリスマスもしっかり祝う。宗教観グッチャグチャな典型的な日本人である。

 

 

 

 

 

そして最終に一言...オワタ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

 

「マルの新しい友達の、天城君ずら」

 

「天城未来です...よろしくお願いします...」

 

「う、うぅ...ま、また男の人だぁ...」

 

 

はい、わかってましたよこの展開。

 

 

「ルビィちゃんは人見知りなんだ。だから怖がらせないように自己紹介してね」

 

「はい。僕の特技は命令されれば必ず一分以内にパンを買ってこれることです」

 

「そんなこと本当にできるの?」

 

「うん。近くにコンビニがある場合は必ず一分以内だよ。一応短距離走はかなり速いからね。あと、必ず一個パンを常備してるしね。ほら」

 

「わぁ、本当ずら。天城君、マルお腹がすいたな。そのパンくれたりしない?」

 

「いいよ。どうぞ」

 

国木田さんって以外と食いしん坊?なんだこの属性モリモリ系女子は。

 

そう考えながら、国木田さんにパンをあげようとすると、横から視線を感じた。

 

 

「うわぁ...美味しそうだなぁ!」

 

 

そこにはさっきまでの泣きそうな表情とは一変して、目を輝かせながら俺のパンを見ているルビィさんがいた。おま、そんな目を向けられてしまったら......興奮しちゃうじゃないか(変態のはじまり)。

 

 

「国木田さんこのパンね、沼津駅前で一日百個限定で販売されてるパンなんだ」

 

 

「え!?そ、それって、この前テレビで特集されてたパンじゃ...」

 

 

 やっぱりな。食いついて来やがった!この食いしん坊がっ!そんなに目を輝かせやがって!だが見つけたっ!ルビィさんとの心の距離をグッと詰める攻略方を!

 

「ちょっと待って、国木田さん」

 

「どうしたの?」

 

「ねぇ、ルビィさん、このパン食べたい?」

 

「え、えぇ!?そ、そそそ、そんなことは...!」

 

「でも、凄く目を輝かせながらこのパンを見てたから。でも、俺の勘違いだったみたいだね。じゃあ国木田さんに...」

 

「ピ、ピギィ!」

 

「ど、どうしたの?」

 

「うぅ...その...しいです」

 

「ん?なんだって?」

 

「ほ、欲しいです...そのパン...」

 

「ゴファッ!!」

 

「あ、天城君どうしたずら!?」

 

 あ、あぶなかったぜ。あまりの破壊力に意識が飛ぶところだったぜ...

 ルビィさんのモジモジとしながらコチラを上目遣い気味に見つめる仕草に、俺の中で新たに何か、恐ろしい何かが目覚めそうになる。ヤバい。この子、ドストレートだ。

 

「えっと、国木田さんこのパン、ルビィさんにあげてもいい?」

 

「別にいいけど。女の子をいきなり下の名前で呼ぶのはあんまり良くないずら」

 

「いや、だってまだ自己紹介してもらってないから苗字知らないし」

 

「あ、そうだったね。じゃあルビィちゃんが自己紹介したら、そのパンをルビィちゃんにあげて欲しいずら」

 

「え、えぇ!?」

 

な、ナイス!!国木田さんがルビィさんとの関係構築に協力してくれるみたいだ。

 

 

「うぅ...」

 

 か、かわええ...でもそんな潤んだ目で見られても俺は助けてあげられないんだ。

 

 

「ルビィちゃんが人見知りなのは知ってるけど、この前言ってたよね?人見知りを克服したいって。だから勇気を出すずら!」

 

 

国木田さんのその言葉が響いたのかルビィちゃんは、震えながらも前を向き...

 

 

「く、黒澤ルビィです。よ、よろしくお願いします!」

 

 

俺の目を見ながら自己紹介をしてくれた。

 

 

「ルビィちゃん!凄いずら!」

 

「は、花丸ちゃん!」

 

美少女どうしが抱き合う姿。うん、百合百合しいね。

 

 

「黒澤さん、お近づきの印として、これをどうぞ」

 

 

そう言って、俺はパンを差し出した。

これは、感動のシーンだよね。人見知りな子が友達の応援のおかげで他人に打ち解けるとか。うぅ...この歳になると涙腺が緩くなってくるのぉ。ワシの人生に一片の悔いも無しじゃ。ワシは今から屋上に行ってワンチャンダイブして、来世は個性が宿ることに賭けてくるかのぅ...

 

 

「ピッ!!」

 

 ルビィちゃんは危険な物に触るかのように、一歩ずつ近づき、パンを取ってから高速で国木田さんの元へ戻っていった。

 

 

「花丸ちゃん...」

 

「どうしたの?」

 

 

ルビィちゃんは国木田さんに何か耳打ちしていた。

 

 

「天城君、ルビィちゃんが人見知りを克服したいからこれからも仲良くしてくださいって言ってるよ」

 

 

国木田さんは通訳なんすか。お疲れ様です。

 

 

 

ふっ、そんなの決まってるじゃないか。

 

 

 

「俺で良ければこれからも仲良くしてください!」

 

 

 

 

俺はこの日、再び天使のような女の子に出会った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




サンシャインの推しメンが未だに決まらない。1stライブまでには決めねば。

感想待ってます!

みなさん、Aqoursで誰推しですか?

  • 高海千歌
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