図書室の天使さん   作:史上最強のラーメン

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お嬢様の口調難しい....


図書室の天使さんのお姉さんに会った

 

 

 

 

 今日は日曜日。日曜日は全ての学生に平等に与えられる休息の時だ。この日は、社会生活で発生する人間関係から来る全てのストレスから一時的に解放される最高の日だ。そして天気は晴天!絶好のお出かけ日和である。

 

 内浦は遊ぶところも殆どなくてあまり楽しくない町だけど、晴れると海が綺麗に見えるっていう所だけは良いと思う。

 

「こんなに天気の良い日は出掛けたくなったりしても仕方ないよね!一応受験も終わったし!」

 

今は3月下旬。俺は2月に第一志望の私立高校を受け見事受かったので受験も終わり、既に自由の身なのだ。

 

 

そして現在俺は町を散策中である。

 

 

「むむ!?12時の方向に見覚えのある赤髪の美少女を発見!接触して参ります!」

 

自分でも思う。受験から解放されておかしく

なってやがるな、俺。しかし、ルビィちゃんの姿を認識してしまったのだ。ここでテンションを上げないというのは...無作法というもの...

 

 

「黒澤さーん!!」

 

「ピ、ピギィ!あ、天城君!」

 

「久しぶり!春休みになってからは一度も会えてなかったからね!」

 

 ルビィちゃんも国木田さんも無事第一志望の浦の星に合格したらしい。良いなぁ女子高。俺も入って漫画みてぇなハイスクールライフを送りてぇ...

 

 

「黒澤さんこんなところでなにやってるの?」

 

誰かを待ってる感じだけど......はっ!まさか男!?ゆ、許さん!俺は絶対に許さんぞ!だって、だってルビィちゃんは俺の天使であり俺の女神であり俺の(ry

 

 

「え、えっとね、今ね、お姉ちゃんを待ってるんだ」

 

「へぇ~。お姉さんを......え、お姉さん?」

 

 

 ハッキリ言ってルビィちゃんのお姉さんには嫌な思い出しかない。会ったことも無いけど。お姉さんがルビィちゃんに変なこと教えてたせいで警察呼ばれかけるし。ルビィちゃんには異常なほど怯えられるし。

 

...ここはとっとと退散した方が良いかもな。なんか嫌な予感もするし。

 

 

「そっか。じゃあ俺はもう行くね。またね!ばいばい!」

 

 

俺は逃げるようにこの場から立ち去ろうと

すると...

 

 

「ルビィ、今終わりました...わ...」

 

 

タイミング悪く来てしまったようだ。

 

 何故かルビィちゃんのお姉さんは鳩が豆鉄砲喰らったような顔をしていた。そして冷静になったのか、ルビィちゃんのお姉さんは携帯を取り出し...

 

 

「もしもし!警察ですか!?妹が怪しい男性に!」

 

 

「ちょっ!?ストップ!ストーップ!!

誤解ですって!誤解ですってば!!」

 

どうして...どうしてこうなった?しかも誤解されるようなこと何にもしてないのに...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

 

「先程は、大変申し訳ありませんでした」

 

場所は移り、現在俺とルビィちゃんとお姉さんは近くにあった喫茶店にいた。

 

「まさか、本当にルビィが男性と話せるようになっているなんて思いもよらなかったので...」

 

 

あのあとルビィちゃんの説得もあってなんとか警察は呼ばれないですんだ。

 

 

ルビィちゃん...やはり貴女は天使か...

 

 

「いいんですよ。もう済んだことですし」

 

 

そして俺の完璧な対応。綺麗さっぱり水に流したと思わせる台詞。俺イケメソかよ。ちなみにここで言うイケメソとは、顔面は普通だが性格がイケてるmanのことを指す。

 

 

「そう言って頂けると、ありがたいですわ」

 

 

 やはりお姉さんもめっちゃ美人だな。さすがはルビィちゃんのお姉さんってところか。

性格とかはあんまり似てなさそうだけど。

 

「私は黒澤ダイヤと申します。浦の星女学院に通っていて4月から三年生になりますわ」

 

「そうですか。では僕も。僕は天城未来と言います。4月から天流川高校の一年生になります」

 

 なんか真面目な自己紹介だね。国木田さんとルビィちゃんにはあんな変な自己紹介したのに。

 

「天流川高校ですか。天城さんはやはり頭がよろしいのですね」

 

「いえいえ!僕なんてまだまだです!」

 

「ふふ、ルビィから時々天城さんの話を聞いて存じていましたわ」

 

ん?なんだ、俺のこと知ってる感じか。

え?あとルビィちゃん家で俺のこと話してくれてるの!?え?え!?ど、どんなこと話してるの!?もしかして頭が良くて運動もできてイケメンな子がいるとか!?ふぅ、やはり俺には春が来ているようだ。今3月だし。

 

 

「え?どんなこと聞いてるんですか?」

 

 

 内心凄く興奮しているがそれを抑えて平然を装う俺。若干にやけていることは秘密。

 

 

「そうですわね。頭が良いとか...」

 

 

ふっ

 

 

「美味しいパンをくれる優しい人とか...」

 

 

ふふっ

 

 

「ちょっとドジだけど面白い人、等ですわね」

 

え?ちょっと、最後どういうことですか?

ドジな人...だと?

 

いや、ポジティブに考えろ。面白い人というのは、ご都合主義的に訳すと一緒にいて楽しい人という意味になるんだからな。

 

 

「貴方と花丸さんには感謝していますわ」

 

「どうしてですか?」

 

「貴方と花丸さんのお陰でルビィは毎日楽しそうで、人見知りも少しだけ克服できたと思うのですわ」

 

 まぁ、確かに今では普通に会話する事も可能になった。けどまだ俺に対しては少しだけ怯えてるところもあると思う。だがそれでも立派な進歩だろう。

 

 

「別に僕と国木田さんのお陰ってわけではないと思います」

 

「どうしてですか?」

 

「いや、確かに僕と国木田さんはルビィさんが人見知りを克服するきっかけになったとは思うんです。けど、それは結局きっかけにしか過ぎないんです。本当に克服しようと思うなら、自分が頑張るしかない。心の問題っていうのはそういうものだと思います。だから、ルビィさんは自分の力で人見知りを克服したんだと考えてます」

 

 

 ルビィちゃんは優しくて、真面目で、本当は芯の強い人だって俺は分かっているから。

友達になったあの日から何度も俺に話しかけに来ようとしてくれたしね。

 

「そう...ですか」

 

 

ダイヤさんは納得したように頷いた。そして、横に座っているルビィちゃんに目を向けた。

 

 

「ルビィ、友達は大切にするのですよ」

 

「えっ?う、うん」

 

 

...何故だろう、俺の勘違いかもしれないが、今一瞬、ほんの一瞬だけど...ダイヤさんが凄く寂しそうな表情をした...

 

 

 

 

 

 

 

 

●●●

 

あれから三人で少し話をしてから別れ、今俺は家に帰る途中である。

 

 

「~♪~♪」

 

 俺は気付いた。友達と遊んだの何年ぶりだろうって。国木田さんとルビィちゃんとは今まで学校での付き合いしかなかったからな。一緒に帰ったりもしたこと無いし、外で遊ぶなんてことも無かった。

 

 

「むふふ、これってデートっていうんじゃないのか?」

 

いや、だってさ!お姉さんがいたけど一応知り合いの女子と一緒にお茶した訳じゃん?お母さん、今日息子が初めてデートをしましたよ!産んでくれてありがとうございました!!

 

 

「もうすぐ俺も高校生なんだよなぁ」

 

 

今思うと本当にあっという間だったな。この前までランドセル背負ってたのにな...時が進むのって本当に早いね。

 

 

「高校生活、うまくいくと良いな...」

 

 

リア充になりたいなぁ...漫画みたいな凄い青春を送りたいなぁ...

 

 

そう思っていながら、自転車を漕ぐ。内浦は港町のため、潮の香りが鼻をくすぐる。自転車で徐行しながら夕日に照らされた海を見ていると、すぐ近くの砂浜から声が聞こえてきた。

 

 

「曜ちゃん!私ね!スクールアイドル始めようと思うの!!」

 

 

あれは...浦の星の生徒か?

 

 

「へぇ。この町にもスクールアイドルができるんだな」

 

 

あの人も、青春しようとしてるんだな。

 

 

せっかくの高校生活。俺も...俺も何かやりたいことを見つけないとな...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




私立天流川高校

浦の星の結構近くにある高校。偏差値高め。



次回から本編始まります!

感想、評価待ってます!

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